2018.09.09. KICCA「きものde落語はじめ!」
重陽の節句の日。
KICCA京都クラスにて、初めての落語イベント「きものde落語はじめ!」が開催されました。微力ながら、勝野も開催のお手伝いをさせていただきました。
お迎えしましたのは、上方落語界きっての若手実力派である桂佐ん吉さん。桂米朝師匠のお弟子さんである桂吉朝師匠のお弟子さんです。
KICCAでの開催にあたり、佐ん吉さんには「着物に関する落語や着物の出てくる落語を」「落語初心者さんにも楽しんでいただける噺を」とリクエスト。(笑)
演目:一席目「蛇含草」
二席目「代脈」
「蛇含草」=真夏の暑い日、餅が大好きで大食い大会にも出るような男、熊さんが隠居の家へやってくる。隠居が焼いている餅を目にして我慢ができない熊さんは強欲にパクパクと箱いっぱい分の餅を食べまくり、目から口から鼻から餅が出そうになるほど腹一杯になる。家に帰って苦しくて寝込んだ熊さんは…。
この噺のために夏着物に羅織の羽織りを着て下さいました。熱々の餅を食べる熊さんに扮した佐ん吉さん、餅を食べる所作も本当におかしくて、演じる際の着物ならではの姿形の変化にもびっくり!
「代脈」=医者の内弟子である銀南が、師匠から大店の伊勢屋のお嬢さんの回診に代脈(代理として診察に)行くように言いつかる。愚者で色情者の銀南は、伊勢屋でいろんなしくじりを重ねて変な診察をするが、師匠から「絶対に触ってはいけない」と言われていたお嬢さんの下腹を触ってしまう。さて、その結果は?
落語ではおなじみの医者ネタ、与太郎ネタ。佐ん吉さんの演じる銀南の、阿呆な間抜けっぷり、どケッチっぷりがとてもおかしくて、始終笑い転げてしまいました。
落語にあまり馴染みがない皆様も、クスクスケラケラ、ずっと笑いが広がる大盛り上がりの会となりました。終演後の親睦会では、佐ん吉さん交えてビールで乾杯!普段佐ん吉さんと話さないようなくだらない話もいろいろとでき、とても楽しいひとときでした。
雨の降る中、お越しくださいました皆様ありがとうございました!これをキッカケに、いろいろな落語会に行ってみていただけると嬉しいです。また落語噺の中に出てくる着物のアレコレを発見できる楽しさも味わってみて下さいね。
佐ん吉さん、素晴らしい落語をありがとうございました!!!
佐ん吉オリジナルコーヒーGET!
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