大好きだった落語家の三遊亭円丈師匠が11月30日に逝去されたと、訃報を昨日のニュースで知る。

まだまだ落語を続けられるお歳だったのに、ああ、悲しいなぁ。

実験落語、新作落語会において第一人者であり、後の人気落語家である柳家喬太郎師匠や直弟子の三遊亭白鳥師匠など、落語の新しい時代を切り開いてくださった先駆者。

私とヤギが初めて円丈師匠の落語を拝見したのが2008年3月、内幸町ホールで『WAZAOGI ろっく・おん 三遊亭円丈コレクションVol.1』。三遊亭玉々丈さんの小咄の後、円丈師匠で『ぐつぐつ』。柳家小ゑん師匠による新作。以後しばらく「ぐっつぐっつ!」がわが家で流行。その後続いて春風亭栄助さん(同年秋真打昇進と共に「百栄」に改名)を挟んで、円丈師匠で『新がまの油』『遥かなるたぬきうどん』と3席も聴けた素晴らしい落語会を体験。(この落語会の百栄師匠がおもしろすぎておかっけを始める)

円丈師匠の高座は声の抑揚が極めて激しい。無駄にドラマティックな筋立てのシュールな根多がその調子にぴたりとはまり、ジェットコースターのように展開する。爽快。斬新。落語はここまで自由なものだったか、と思い知らされる。

高座には艶やかな女着物や袖なし長羽織(でっかいワッペン紋がついている)をお召しになられたり、もう破壊的といってもいいくらい自由でした。制作にルミロックの芝崎るみさんが関わっていらっしゃったり。www

リンク先→http://enjoo.com/rakugo/rakugo/fan/fan18.html

最後に円丈師匠の高座を拝見したのは、2019年12月10日(火)吉田食堂presents「黒船円丈、再来航‼︎」でした。ヤギの他界した年の年末を、最後に笑いで締めくくる心に残る落語会となりました。

後世に多大なる功績を残してくださって、ありがとうございます。ご冥福を心よりお祈りいたします。

また大阪まで落語聴きに行かなきゃなー。帰りは着物でひとりおでん屋でしっぽりしてから帰るのがお楽しみ。ふふふ。来年から大阪落語遠征、復活させましょ♪