大阪・茨木の橋本健二建築設計事務所クロージングパーティーへ。会場の建物は、橋本健二氏の御祖父様(大工さん)が明治時代に建てられた木造建築で、元・茨木小学校として昭和30年代まで使用されていた建物。移築をしながら現存し続けてきた貴重な建物ですが、今回解体されることが決まったための建物さよならパーティでした。

橋本健二氏は「高麗橋吉兆」などのインテリアでも素晴らしい作品をデザインされる、関西でも重鎮のおひとり。茨木には何度も春日寄席(桂吉弥独演会)などで訪ねるものの、橋本さんの事務所に思いつきで遊びに伺うのもご迷惑だろうと思って、いままでお伺いしたことがなく、今回この建物には最初で最後の訪問となりました。橋本健二氏の事務所はすぐ近所に移転されます。

解体が決まってから解体を待つしばらくの間に、2階の床を撤去したり柱を撤去したり手を加えていき、この吹抜けのあるダイナミックな空間が実現されたようです。現代美術展、演劇、音楽ライブ、映画上映、落語会など様々なイベントができそうなすてきな空間。移転移築案も様々ご検討されたと思いますが、残念ながら今週末には解体されてしまうのです。

パーティー当日、ダイナミックな吹抜けとなった内部には、怪しいピンクの蛍光灯によるライティング!こんなん大好き!中二階スペースはちょっと高みなのが居心地良いのでしょう、梯子で登って大勢のみなさんが思い思いのスタイルでまどろんでます。

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建物の外ではフリー(フリーダム?)な大工さんたちが木の足場材で即席屋台村&BARを造っちゃって、夜は薪を焚いてすごいカッコいい雰囲気に。柱に電ノコの丸歯やスコップやチェーンがさり気なくディスプレイされてる。(若干危ないけど)ほんと、まるで維新派の屋台村みたい。

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メインのお楽しみショーは、橋本さんたちのギター漫談やシモーヌ深雪さんのショーなど。私達は出向くのが遅くなったため、ギター漫談は拝見できなかったのだけど、シモーヌ深雪さんのショーには間に合いました!!!放送禁止・お子様禁止なやばいムービーを背景に、シモーヌさんのすばらしい歌を聴けて感動。ほんとカッコいい!

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外部にあった、ええ感じの灯籠と立手水鉢。欲しい。(運搬移設にお金かかるけど)

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今日の主役、橋本健二氏と。さりげなくこんなカッコいいポーズがとれる橋本氏はなんてカッコいいんだ!ピンぼけなのが残念。いつかアメ車に乗せてほしい。

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野井成正氏と。これからの展覧会のことなど、近況情報を入手。現在〜3月10日までの茨木での展覧会はこちら。4月には東京での展覧会開催(中川ケミカル)が決まったようです。詳細は後日お知らせします。

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ヤギと。

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2時間半ほど、橋本さんにご挨拶したり、野井さんとおしゃべりしたり、とても楽しいひとときでした。建物が無くなるのは寂しいですが、橋本さんの新しい事務所も、取り外された古材を使用したええ感じの設えになりそうで楽しみです。