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日差しもあたたかく花の香りも漂う快晴の日。毎年一年に一度、二月に開催される、日本舞踊上方舞・山村若静紀社中・静紀会「第8回 はるの会」へ着物で行ってまいりました。

日本舞踊上方舞・山村若静紀師匠は、着物雑誌「七緒」などでもお馴染みの大阪の着付教室「キモノ・スイーツ」主宰の堀口初音先生であります。和顔の美人さんでね、めっちゃ可愛らしいんですよ!お化粧されて、ステキなお着物を着て、舞台で妖艶に舞わはったら、どんだけ美しいことかっ!初音先生のお美しさに憧れて、キモノ・スイーツで着付師さんのお勉強+上方舞・山村流にも合わせてご入門される方多し!!!

山村若静紀社中で舞を学ばれていらっしゃるのは、着物さくさく・須賀凌子先生でしょ、着付教室開講準備中のこぎくや・Yさまでしょ、東京ではおべべとにゃんこ・佐川由希先生(今年名取りになられて、山村若静雪さま)など、他にも。

着付師さんはされておられませんが、須賀先生繋がりでお着物友達になった、日本舞踊レッスン・ろじゅあん主宰の山村若静奈さま(師範)も。いつも京風のはんなり着こなしでステキな方なのです!本格的な舞のレッスン以外に、初心者向けに着物での立ち居振る舞いのお稽古ができる「きもの所作講座と舞レッスン」もされていらっしゃいますので、ご興味のある方はぜひどーぞ。

 

会場は昨年に引き続き「大坂町や このむら」@鶴橋 or 桃谷。蔵のある大きな門構え。歴史を感じさせる重厚な建物は、元・庄屋さんのお屋敷だそうです。門をくぐって広いお庭の奧に母屋が現れます。

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玄関入ってすぐの大広間の奧半分が畳の間で、手前の板の間より200mmほど高くなっています。この畳の間でみなさまが舞をされます。

板の間は観客席で、たくさんのお客様にも対応できるように、座椅子、折畳み椅子が会場一杯にご用意されています。足がすぐにつってしまう勝野としては、椅子席がたくさんあるのはとてもありがたいのです。開演時間ギリギリに行ったのに、厚かましくも椅子席最前列で拝見させていただき、ありがたかったです。(ちびっ子にとって最前列はめっちゃうれしい。何でも最前列が好き。)

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舞台中は撮影禁止なのでお写真はございませんが、社中のみなさまの華やかなこと!それぞれの演目に合わせたステキな装いと、華やかに舞われる艶姿に惚れ惚れいたしました!

みなさま一年の精進研鑽を重ねられて、明らかに昨年よりもステキな舞をご披露されました。今年は舞扇二扇使いの華麗な舞、和傘を用いてのしっとり後姿の憂いが美しい舞など、難しい演出の舞を見事に納められました。舞を終えられた後の、みなさまの緊張が解きほぐされた一瞬安堵されるお顔が印象的でした。

毎回、ほ〜、と溜め息でございます。カッコ良過ぎて、時々胸がじ〜んと熱くなり涙目になっておりました。何年もお稽古するとあんなにステキに舞うことができるのでしょうか。運動神経ゼロの勝野はきっと無理ですね。めっちゃ身体硬いんですもん。あんなに品やかに後ろ反りや、中腰で一本足で立って静止、とか無理!ふつうに運動できる程度に、まずは普段の生活から改善しないと、そして痩せないと無理。(笑)

 

前半後半のプログラムの間には【お楽しみコーナー】があります。今年は能楽師シテ方・観世流・林本大先生と、東京の 能楽師・川口晃平先生のおふたりによる、能楽・素謡の舞でした。素謡とは、能楽の演目を仮面や衣裳をつけずに、紋付着物+袴姿で、ご自身で謡(うたい)ながら舞われる仕舞のことです。お能は日本舞踊と違い、武士文化の舞なので、構えから仕草から扇の開き方まで違うそうです。へ~へ~へ~、おもしろいな。

この日の演目は「井筒(いづつ)」「安達原(あだちがはら)」「井筒」は、伊勢物語の23段「筒井筒」を元に構成された、在原業平とその妻の幼い頃を想い忍ぶお話。「安達原」は、山伏の妖怪退治のお話。どちらも初心者でもわかりやすい演目です。

お腹の底から響き渡る音量の謡のお声に、力強い舞。「安達原」は特に、飛び跳ねて、回って、飛び跳ねて、ととてもアクロバティックな仕舞でおもしろかったです。

 

終演後にはお片づけにもお忙しい中、社中のみなさまのお写真を少しだけ撮影させていただきました。

Yさまと須賀凌子先生。Yさまは「黒髪」を艶やかに感情豊かに舞われ、須賀凌子先生は「芦刈」をしっとりと上品に舞われました。おふたりとも、とてもお美しくて、うっとり!

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名取り&師範のみなさま。右から、山村若静雪さま(名取り)、山村若静奈さま(師範)、山村若静和さま(師範)。お美しすぎます!山村若静和さまとはこの度初めてご挨拶をさせていただきました。企画中の春の楽しい着物イベントのご縁が繋がります。

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そんなこんなで、4時間たっぷりと日本芸能・上方舞のうっとりと幸せな時間を過ごさせていただき、JR大阪環状線「鶴橋駅」でドアが開いた瞬間に漂う “ 焼肉の香 ” にお腹を空かせつつ、京都への帰路につきました。

いつかねぇ、日本舞踊習ってみたいもんですねぇ。インナーマッスルを鍛え、老後の身体を考えたら日本舞踊が一番良いんですよ。お着物友達のみなさまが、どんどん山村若静紀師匠にご入門されるので、やっぱり山村流が楽しいわよね。そのうち、心の準備が整いましたら、いつか門を叩かせていただきたいと思います。50歳の手習いで、50歳までには!(笑)

そうそう、最近日本舞踊上方舞・山村若静紀社中にご入門された東京の着物友達・Hちゃん(KさんともYちゃんとも言う)。近いうちに大阪の会で艶姿を拝見できますること、心から楽しみにしております!