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2016きものサローネin日本橋【 勝野屋商品 】ご紹介

2016きものサローネin日本橋【 勝野屋商品 】をご紹介していきます。お待たせしました!

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テーマ

「迷いなき、現代の、純粋な、色の世界で遊ぶ」

 

コンセプト

「CMYK。現代の印刷物も染物も、全てのカラーリングがこの4つの原色(シアン、マゼンタ、イエロー、キープレート=ブラック)のバランスから構成される。和でも洋でもない、何の記号もニュアンスも含まない、ただそれだけの色。ノイズに溢れかえる現代の生活環境へ、伝統的なスタイルとしての和装の世界へ、迷いなき純粋さを備えた究極の彩りを。色のゼロ地点から果てしなくひろがる無限の可能性に遊んでみる。」

 

このコンセプトを基に、すべてCMYKカラーで構成するコーディネートを【 YUITO コーデ80 】で発表いたします。当日会場でぜひご覧ください&投票よろしくお願いいたします!

 

 

2016きものサローネin日本橋【 No.60 西陣織りんどう屋 】

きものサローネ勝野屋のブース近くに出展される【6F/No.60 西陣織りんどう屋】さんをご紹介します。

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昨年より中之島spininngさんでの伝統工芸品を新しい提案でご紹介するイベントでも出展され、最近は百貨店の催しでも大人気の西陣織の素敵なバッグや小物を、和装洋装問わないデザインで展開されています。西陣織を世界へ!

きものサローネでは新作の可愛らしい自然をモチーフとした図柄の半幅帯をお披露目されます。デニム着物や木綿着物や紬などにとても似合うかわいいデザイン。ぜひ実物を手にとっていただけるこの機会に、きものサローネの会場へ見にいらしてくださいね!

■西陣織りんどう屋 FBイベントページ

https://www.facebook.com/events/153045665104414/

■西陣織りんどう屋 オフィシャルウェブサイト

http://www.rindouya.com/

 

2016きものサローネin日本橋【 勝野屋商品 】

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テーマ

「迷いなき、現代の、純粋な、色の世界で遊ぶ」

 

コンセプト

「CMYK。現代の印刷物も染物も、全てのカラーリングがこの4つの原色(シアン、マゼンタ、イエロー、キープレート=ブラック)のバランスから構成される。和でも洋でもない、何の記号もニュアンスも含まない、ただそれだけの色。ノイズに溢れかえる現代の生活環境へ、伝統的なスタイルとしての和装の世界へ、迷いなき純粋さを備えた究極の彩りを。色のゼロ地点から果てしなくひろがる無限の可能性に遊んでみる。」

 

勝野屋からは【CMYKシリーズ】の着尺反物(変わり縞柄紋意匠/ぼかし染め)、帯(ジオメトリック柄紋意匠/無地染め/仕立上り)、帯揚げ(ストライプ紋意匠/100%〜20%ぼかし染め・40%無地染め)、帯締め(現在急ピッチでサンプル製作中&サローネにてお披露目。会場で先行予約受付ま〜す!)を発表いたします。

どれもとても美しい仕上がりになっています。絹のしなやかで光沢のある美しさ、CMYKの「迷いなき、現代の、純粋な、色の世界で遊ぶ」空間を、ぜひ体験しにきてくださいね。

 

勝野屋 web site:http://katsunoya.com/blog/

勝野屋 web shop:https://katsunoya.stores.jp/

勝野屋 Facebook:https://www.facebook.com/katsunoya/

勝野屋 Instagram:https://www.instagram.com/katsunoya/

#きものサローネin日本橋 #きもの #Kimono #和服

 

2016きものサローネin日本橋【 出展ブランド一覧発表 】

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【2016 きものサローネin日本橋】 出展ブランド一覧が発表されました!

http://kimono-salone.com/yuito/list/

ご存知のブランドも、まだご存知でないブランドも、各ブースでは新商品のお披露目や特注色オーダー受付など様々なアイテムに出会えること間違いなしです!

9/17(土)〜19(月・祝)のうち、まるっと一日、ぜひみなさまお誘い合わせの上、YUITOへお着物で遊びにいらしてくださいね!!!

#きものサローネin日本橋 #きもの #Kimono #和服

2016きものサローネin日本橋【 勝野屋新作展示販売会 】

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勝野屋は9/17〜19「2016きものサローネin日本橋」に出展いたします! #きものサローネ

勝野屋でおなじみの【CMYKシリーズ】の染め着物、帯、帯揚げを展示販売いたします。新作の着物・帯はオーダー販売、帯揚げは数量限定ですが、その場でお持ち帰り可能です。

勝野屋の会場は【6F/ブース:No.77 】です。

三日間常時勝野もブースに滞在しておりますので、ぜひこの三日間にYUITOへ遊びに来てください!みなさまのお越しを心から楽しみにお待ちしております!!!

 

日時:9月17日(土)12:00〜18:00

   9月18日(日)10:00〜18:00 

   9月19日(月・祝)10:00〜18:00

ブース:6F/No.77 勝野屋

入場:無料

場所:YUITO 日本橋室町野村ビル 5F・6F  東京都中央区日本橋室町2-4-3

アクセス:○JR各線

     「新日本橋駅」(2番出口)徒歩3分

     「神田駅」(南口)徒歩7分

     「東京駅」(日本橋口)徒歩10分

     ○東京メトロ

     銀座線・半蔵門線「三越前駅」(A9出口直結)徒歩1分

     銀座線・東西線「日本橋駅」(B12出口直結)徒歩7分

 

■きものサローネin日本橋 Facebook 

■きものサローネin日本橋 公式サイト

http://kimono-salone.com/

2016年のテーマ「着物カーニバル!/ 着物産地展&SHOW」

きものファン、きものや和文化に興味を持ちはじめた人たち、クリエーターを目指す学生を対象に、「open mind/fashion/enjoyment」なイベントとして、きものや関連商品の展示、和文化体験、ファッションショー、コンサート、トークイベン トなど、多彩なプログラムが繰り広げられます。

 

■パンプレットから一部ご紹介。(画像はクリック→拡大)

会場5Fフロアマップです。5Fでは「京の名工展」を開催。ワークショップコーナーでは、墨流し体験、裂き織り体験、帯締め制作体験、吉澤暁子先生による着付ミニ講座、きくちいまさんトークショーなど。

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会場6Fフロアマップです。勝野屋はフロアマップ左上・小ホール【6F/ブース:No.77 】です。近くのブースに西陣織りんどう屋もいらっしゃるので、ぜひお立ち寄りください!

勝野屋以外に、大阪からはゑびす足袋さん、京都からは西陣織りんどう屋さん、西陣まいづるさん、木屋太今河織物さん、藤井絞さん、仕立ての店藤工房さんなど多数出展。東京からは人気ブランドのモダン着物小物梅屋さん、七宝焼kimitoさんなど。カジュアル着物から伝統工芸品まで幅広く勢揃いいたします。お着物を始めたばかりの方から上級者着物にシフトしていこうという方まで、様々に楽しんでいただけるフロアです。

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期間中、楽しいイベントも盛りだくさん!きくちいまさんのトークショー、吉澤暁子先生による着付ミニ講座、日本舞踊と三味線を楽しむ会など。タイムスケジュールを考えて、丸一日きもの遊びができますよ!

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■YUITO コーデ80

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期間中、各ショップがご提案する80体のマネキンコーディネートが会場内に展示されます。人気投票でプレゼントが当たるそうですので、ぜひお気に入りのコーディネートに投票してみましょう。

勝野屋はもちろんCMYKの斬新なコーディネートで出品予定です!投票よろしくお願いいたします!!!

 

着物にどっぷりな三日間。みなさまのお越しをお待ちしております!

 

2016.05.26. 黒田商店と日本伝統工芸染織展

■ 黒田商店@JR京都伊勢丹

今年もやって参りましたこの季節。【 ぬぬぬパナパナのぬぬ 2016 大阪展 】と並ぶ5月末のお楽しみ、香川県の履物店・黒田商店さんの京都催事出店であります!!!

昨年キモノハジメかえる堂ケロタンさんと一緒に行ってみて、すっかりトリコになってしまった、黒田商店さんのおもしろさ!履物のおもしろさを共有できる方は少ないのですが、浅井さんとは申し合わせたようにハマっております。(笑)

黒田商店さんは香川県に実店舗がありますが、一年を通して全国各地の百貨店・呉服店での催事出店をされています。関西ではJR京都伊勢丹と神戸の呉服屋さんに年に一回しか来られないので、七夕のような出会いなのです。

以前にご紹介した自慢の逸品【葛飾北斎「凱風快晴」(富嶽三十六景)の赤富士】刺繍鼻緒は、昨年こちらの催事でいただいたのです。今度はどんな鼻緒をいただこうかと、一年間楽しみにお待ちしておりました!

 

その場で鼻緒を挿げて下さる黒田さん。お元気そうで嬉しいです。

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たくさんの鼻緒、下駄と草履の台がお出迎え。ブースに到着した途端に物色開始。

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*写真はすべてクリックで拡大します。

シンプルで上品な鼻緒。

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超絶技巧の刺繍が施された鼻緒。このウサギさん見て!こんなにリアルで可愛いウサギさん初めて見ました。一般的なウサギ柄って幼稚なデザインが多くて嫌いなのですが、これはイイ!毛並みがリアルに身体に沿って刺繍されているのです。なんて可愛らしい❤

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カッチョいい超絶技巧の刺繍が施された鼻緒。ドラゴンにするか、風神雷神図にするか、悩ましい。

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黒田さんの奥様がヨーロッパや北欧で集めてきたアンティークやデッドストックの貴重な生地を使った鼻緒。基本的に一点物ばかり。まさに一生に一度の出会いです。

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草履や下駄の台もベーシックなものから個性的なもの、黒田商店さんオリジナルの疲れない草履までいろいろあります。

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ケロタンさんのお悩み鼻緒。下は鹿革に松葉図を彫刻で施したもの、上はヨーロッパのデッドストック生地。どちらも二度と出会えないかもしれないそうで、どっちに…?

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勝野のお悩み鼻緒。ウサギさんのグレーかパープルか、はたまた風神雷神図にするか、ドラゴンにするか、悩んで悩んで〜。また草履が完成した時に結果をご報告いたしま〜す。(笑/お金持ちじゃないので台まで一緒に誂えられないのです。後日伊と忠さんで台を狙います!)

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ふたりともそれぞれの好みがかぶらないのがいいですね。お互いにう〜んと悩んで満足した後、奥様からいろいろなお話を伺いました。

イタリアを旅された時に、イタリアの老舗インテリアファブリック製造会社で入手された生地を見せていただきました。

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セレブの邸宅、高級ホテルの室内装飾に使う超高級なファブリックで、工場に残っていた2M角ほどの端切れを頼み込んで売っていただいたそうです。1M角で○十万円!素材はシルクで、幅4Mほどある大きな手動ジャガード織機で、手織り製造しているそうです。横糸を通すためのシャトルを飛ばすのに手動で毎回端から端まで取りに走るそうです。(機械化しないのね)シルクは繊維が細いため、数センチ織るだけでどれだけ時間がかかることか。それは高くなりますわ〜。

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このコバルトブルーとライムグリーンがかったイエローの発色の美しいこと!眼福でございました!160526-kuroda15

こちらの布を使って利休バッグと草履をお揃いで発表されるそうです。時期は未定、発表場所も未定ですが、三越(東京)の逸品展でお披露目されるかもしれません。美しく仕上がったお品を拝見してみたいです。

 

そして、スペインで19世紀に製造された更紗を拝見。大航海時代にアジアの更紗がスペインにもたらされ、スペインの歴史上初めて製造された更紗らしく、タペストリーに加工されていたものを、特別に額から剥がして売っていただいたのだそうです。なんと!

貴重な生地なので、加工するのにもの凄くモチベーションを高めて心してかからないといけないそうです。これもどんなお品に加工されるのか、奥様のセンスに期待!

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黒田商店さんだけでたっぷり2時間半も費やし、心残りのないふたりでございました。あの鼻緒は、また来年!

 

ザ キッチン サルヴァトーレ クオモ 京都

黒田商店さん満喫の後、JR京都伊勢丹のレストランフロアにある「ザ キッチン サルヴァトーレ クオモ 京都」でランチ。初めて伺うお店ですが、京都タワーが一望できる素敵なお店です。(インテリアデザインはスピンオフ・塩見一郎さん)

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平日のお得なランチセットをいただきました。ビュッフェスタイルで、前菜を好きなだけいただけるんです。女性には嬉しい、お野菜もいっぱいありました。メインはピッツアかパスタか選べるのですが、ケロタンさんと一種類ずつ選んで分けっこしました。(ちゃんと取り分けてサーブしてくれるのも嬉しい)これにドリンクとデザートまで付いてくるなんて、お得!

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いろいろおしゃべりしていたら時間はあっという間に過ぎていきます。すでに15時!(笑)

 

■ 第50回 日本伝統工芸染織展

先日、陣内さんから招待チケットをいただいていたので、京都大丸「第50回 日本伝統工芸染織展」へ。

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陣内久紹さんの作品、ぬぬパナで紹介されていた芭蕉布、八重山花織の作品も出品されていました。素晴らしい作品ばかりで、とても勉強になりました。

数ある作品の中で気になったのが「吉野風通織」「吉野間道」は聞いたことありますが、これは格子柄の名称では???「吉野風通織」は聞いたことがない織名称なので、調べなくてはっ!(すみません、無知で。どなたかご教示くださいませ〜。)

陣内さん、チケットを誠にありがとうございました!

素敵なものをいっぱい見て、満腹な一日でございました。

 

2016.05.25. ぬぬぬパナパナのぬぬ 2016 大阪展

今年も阪急うめだ本店で開催された【 ぬぬぬパナパナのぬぬ 2016 大阪展 】へ行ってきました。雨だったのと仕事で時間に余裕なく洋服で。

会場には今年も素敵な手績みの布「ぬぬ」たちが!

いいですね〜、丹波布、芭蕉布、琉球絣、琉球紅型、琉球藍染め。力のある布は素晴らしく魅入ってしまいます。

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会場で「ぬぬ」たちを一巡りした後、場を移して、朝香沙都子さん、西岡万紀先生、松下妙子先生、須賀凌子先生によるレクチャー「キモノ井戸端会議 vol.4」へ。

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今年の内容は、昨年12月に7日で7島を巡るというハードな「八重山染織スタディーツアー」に行かれた時のレポートです。離島各地で織られているいろいろな天然素材の布についてのお話です。

このツアーの詳細なレポートは、朝香沙都子さんのブログ きものカンタビーレ「ぬぬパナ八重山勉強会の旅 まとめリンク」にとても詳しく掲載されていますので、どうぞお時間のある時にじっくりご覧くださいね。

 

下記は、自分用覚書。

■ 宮古上布
天然の植物を割いたものを繊維としてできているので、普通の着物みたいにピシッと折り目正しく着てはいけないそうです(!)。

着る前に濡らしておくか、前日から浴室に掛けて湿気を含ませてから着るそうです。日中のお出かけの際には、必ず霧吹きを持参し、たまにスプレーしてしんなりさせる必要があるそうです。乾燥するとピリピリと割れてくるらしい(!)。

宮古上布でも、重要無形文化財(たてよこ手績み、手絣)のものと、そうでないものがあるそうです。詳細は自分で勉強しましょう!

宮古上布/宮古織物事業協同組合 http://miyako-joufu.com/
宮古島織物紀行 http://www.miyakojima.cc/

 

■ 八重山交織(ぐんぼう/こうしょく)
たてよこの糸を変えて織った織物。西筋ヒデ(いりすじひで)さんが60歳から独自に織りを始めたそうです。

 

■ 石垣 八重山上布
布を白地にするため「海晒し」を唯一行っていた島。色止めの効果もあるそう。

 

■ 石垣 八重山ミンサー
見学に行ける組合があります。大人数では無理ですが、少人数であれば予約なしで見学も可能。大人数の場合は事前にご連絡するのがベストです。

石垣市織物企業組合 http://www.ryukyujima.net/shop_info.php?ShopCode=071999
八重山花織事業協同組合 http://www.hanaori.biz/

 

琉球・石垣で使用する【藍】は、一般的なすくもを作って色を出す藍(タデアイ)と違うそうです。
琉球に自生している「ナンバンコマツナギ(豆科)」という植物を使用します。八重山木藍、島藍、インド藍ともいわれます。

藍布工房(らんぷこうぼう) http://lamp.yaema.jp/

 

■ 石垣 川平織(かびらおり)
からん工房 http://ameblo.jp/wingofkimera/entry-12125033679.html
市松花織

 

■ 与那国島(日本最南端)
アヤミハビル館
https://www.churashima.net/shima/special/yonaguni/04ayami.html

モスラのモデルになった、世界最大の蛾「アヤミハビル(ヨナグニサン)」という、ガの一種の繭から取れる糸を使った織物があるそうです。

与那国町伝統工芸館 http://www.yonaguniori.org/

 

■ 与那国シタディ
木綿の手拭いのことを「シタディー」と言います。
ていぬ花工房 http://www.shokokai.or.jp/47/4738210145/index.htm

 

■ 西表島
「海晒し」を現在も日本で唯一行っている。
紅露工房(くうるこうぼう) http://kuurukoubou.wix.com/iriomote

 

■ 竹富島
竹富民芸館 http://www.churashima.net/shima/taketomi/l_20010412_2/

 

着物初心者さんにはちょっぴり難しいお話でしたが、着物の知識が少しある人にとっては、とても勉強になる内容で、時間があっという間に過ぎていきました。講師のみなさまは、きもの文化検定一級の方々ですからね、奥が深い深い。さらにさらに詳しくお聞きしたい内容で、ぜひとも別の機会に「八重山染織スタディーツアー レポートVol.2」をお願いしたいです!!!

 

終わりに、和裁士の松下妙子先生から、宮古上布・八重山上布・芭蕉布など(天然の植物を割いたもので作られた布)のお仕立ての難しさ、お仕立ての際のコツをお聞きしました。お仕立ての際にもピシーッと折り目をつけてはいけないため、とても気を使うそうです。この日朝香さんがお召しのお着物(八重山上布)は松下妙子先生のお仕立てだそうです。

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西岡万紀先生の私物。貴重な与那国の織物・名古屋帯と、八重山ミンサー織の半幅帯を拝見しました。どちらも草木染め。

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朝香沙都子さん、西岡万紀先生、松下妙子先生、須賀凌子先生、楽しいお話を誠にありがとうございました!素敵な琉球のお召し物にも眼福!

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会場へ戻り、自分用お土産を物色。大きな「ぬぬ」たちは買えないので、西表島の木から作られた着付ベラ(西岡万紀先生監修)を残り三本になっていたうちの一本をGET!着付師さんにはもちろん必須アイテムですが、自分用にもあると便利そうです。近々試してみたいと思います。

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そして写真撮影はしていないのですが、ぬぬぬパナパナオリジナルの藍染帯締めをいただきました。八重山木藍「ナンバンコマツナギ(豆科)」が使用された華やかなブルーの色合いが素敵な帯締めです。房が無いので、帯留をつけるのにもぴったりで、これからの季節、夏着物に登場させたいと思います。

 

2016.05.22. 「陣内久紹 染の着物展」と西陣散歩

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■ 「陣内久紹 染の着物展」紫風庵

近美の後は、西陣へ移動。

陣内章代さんの旦那様・陣内久紹(じんのうちひさつぐ/蒔糊友禅染)さんの展覧会へ。

染織 陣内 http://someorijin.jimdo.com/

 

会場は京都有形文化財でもある「紫風庵」。昭和8年竣工の数寄屋造の和洋折衷の住宅建築。

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西陣北に位置する建勲神社のある船岡山の斜面に建っています。高台なので、建物の玄関から東には比叡山が望めます。

玄関脇の丸窓。

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まあるいディテールが可愛らしい階段。

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洋室にも可愛らしいツバメのステンドグラス。

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初代の所有者さんはどれほどの洒落人だったのでしょう。小さい住宅なのに、建具の豪華なこと!金箔貼りの三十六歌仙の襖、曾我蕭白直筆の襖とか!いったい、どんだけ!!!(恐ろしすぎて、建具に一切触れることはできません。)

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建築探訪しつつ、陣内久紹さんの作品をじっくり拝見。
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最高峰の作品「高雄の空」

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いやいや、あたらめて、蒔糊友禅の素晴らしさをひしひしと感じました。ヤギは初めて陣内久紹さんの作品を拝見させていただきまましたが、感動しまくっておりました。

 

陣内久紹さん直々に、蒔糊友禅のご説明をしていただきました。手間のかかること、かかること。

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気になったお着物「蒔糊友禅無地ぼかし訪問着」を試着させていただき、満面の笑みの勝野であります。

遠くから見たら色無地、近づくと裾の方から蒔糊グラデーションで訪問着とわかります。さりげない訪問着は、帯次第でカジュアルPOPな帯を合わせてお洒落着から、華やかな袋帯を合わせて礼装までOK。これはおもしろいっ!次はこれを…。

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素敵な展覧会でございました。陣内様、ゆっくり拝見させていただき誠にありがとうございました!!!

 

■ 西陣探索

帰り道道、西陣探索。何度かは来ているものの、ゆっくり歩いたことがないんですよね。銭湯を改装したCAFE SARASA(さらさ西陣)」さんくらいしか知らなくて、お茶すべく少しだけ鞍馬口通を探索。

 

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船岡温泉。(現役の銭湯)

なんだ〜、こんなにCAFE SARASA(さらさ西陣)」さんの近所にあったんかい???

銭湯側の方は現在修復中の様子(営業しています)。また夏に浴衣で伺おうかと思います。(浴衣で船岡温泉でお風呂をいただき、近隣の立ち飲み屋を何軒かハシゴする、学生さんたちとツアー決定!)

 

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陣内さんのお手製地図にもあった昭和な喫茶店、自家焙煎「珈琲ガロ」の佇まいが可愛くって、入ってみようと覗いてみたら、あら満席。小さな小さなお店で10席くらいしかなさそう。入口近くに座っているおじさまが立ち上がって下さったけれど、そこは常連さんには申し訳ないので、また後日お邪魔することにしました。

 

 

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CAFE SARASA(さらさ西陣)」さんは数回行っているので外して、二軒隣の「うめぞの茶房」へ。三条河原町下る(LOFTの向かい)甘味茶屋「梅園」の姉妹店です。今年3月にオープンしたばかりということで、ニュースでは知っていたんですけれど、初めて伺いました。

きっと優秀な建築家さんによるであろう、素晴らしい京町家改修。古い部分を残しつつ、すっきりとした空間に。その塩梅が抜群にうまい!(*次回、どなたの設計か取材してきます。)

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アンティーク風の壁面塗装仕上げとアンティークの家具のいい塩梅。空を大胆に切り取るトップライトからの心地いい光。

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主力のメニューはあんこを使ったアレンジスイーツ。基本羊羹なのですが、そこにチョコレート、フルーツ、チーズ、ナッツなど様々な素材を投入したアレンジが斬新なスイーツたち。

ブルーベリー羊羹とお煎茶。

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チョコレート羊羹と季節のハーブティー。この日はイチゴのハーブティー。フレッシュなイチゴの香りが爽やかで美味しゅうございました。

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器がまた素敵で、こちらのお店のために作家さんにオリジナルで焼いていただいているそうです。販売もされているので、次回GETだな。

サービス良し、空間良し、メニューの質良し、器良し。久しぶりにワクワクする、素敵なお店発見!!!また近いうちに再訪します!

 

いや〜、西陣どんどんおもしろくなってきてるわ〜。大徳寺とかに行った後に探索するのにもってこいですね。これからも素敵なお店が増えていくでしょう、楽しみです。現代感覚の素敵な着物屋さんもできたらいいのになぁ。

 

この日の着物コーディネートはこちら → ●△■

 

【ぬぬぬパナパナのぬぬ 2016 東京展&大阪展】ご案内

ぬぬぬパナパナ

http://nunupana.com/
https://www.facebook.com/nunupana/

 

今年も【 ぬぬぬパナパナのぬぬ 2016 東京展&大阪展 】が開催されます。大阪・阪急うめだ本店で開催される【 大阪展 】のご案内です。毎年すみれ庵・西岡万紀先生、着物さくさく・須賀凌子先生、和裁師・松下妙子先生がお手伝いされているイベントです。希少な手績みの布(ぬぬ)たちを間近に観られる展覧会です。お時間を作って、ぜひお運びください。

 

   ぬぬぬパナパナとは、
   八重山地方の方言からの造語で、
   布の端々の意。

   苧麻や芭蕉を績み、棉や羊毛を紡ぎ、繭から引いて、糸を作る。
   糸を染めて、織る。「ぬぬ」になる。
   「ぬぬ」を仕立てて、纏う。繕う。
   自然の恵みと、労を惜しまぬヒトの手。
   つくる人とまとう人が「ぬぬ」を育てる。

 

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【 東京展 】*終了しました
会期:2016年5月13日(金)〜16日(月)
会場:ラ・ケヤキ(東京都新宿区内籐町1-6)
地図:http://l-amusee.com/lakeyaki/access.php
時間:11〜19時
入場無料
※期間中の毎日13時〜つくり手による解説あり。

東京展の期間中のワークショップについては、こちらをご参照ください。
http://nunupana.com/uchikui/nunupana_2016.pdf

 

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【 大阪展 】*明日より開催!
会期:2016年5月25日(水)〜30日(月)
会場:大阪・阪急百貨店うめだ本店 9F アートステージ
時間:10時〜20時(金・土は21時まで。最終日は18時まで。)
入場無料

 

■着物相談
日程:5月26日(木)〜29日(日)
時間:13時〜15時
講師:朝香沙都子(26日のみ)、西岡万紀(27〜29日)
料金:無料

朝香沙都子さん、西岡万紀さんが売り場にて、六寸帯の結び方やコーディネートについてご相談を承ります。また、着物さくさくの提案する次世代型襦袢シャツ「ふぁんじゅ」も販売いたします。

 

■キモノ文化講座
(1)キモノお手入れ法 *満員御礼
日程:5月25日(水)
時間:10時15分〜12時
会場:阪急うめだ本店 8F 特別室B
講師:松下妙子、須賀凌子、本井宏史
料金:2,160円
定員:先着20名

染色補正士に衿・袖口のお手入れ法を学び、和裁士が美しく簡単な半衿の付け方を手ほどきいたします。ついつい面倒で、気が重くなりがちな半衿へのハードルを下げましょう!

*ご用意いただくもの:長襦袢または半襦袢(衿付け、お手入れ両方に使用します)半衿、裁縫道具(持参品に関するご質問は TEL:080-1723-9071  浦まで)

 

(2)「キモノ井戸端会議 vol.4」 *満員御礼
日程:5月25日(水)
時間:14時〜15時30分
会場:阪急うめだ本店 8F 特別室B
講師:朝香沙都子、西岡万紀、松下妙子、須賀凌子
料金:1,080円
定員:先着30名

去る12月、7日で7島を巡るというハードな八重山染織スタディーツアーを敢行いたしました。キモノ好きの4名がそれぞれの視点からご報告致します。

 

□お申込方法
・WEB受付(WEB受付30名)*注意:受付は今年からWEBのみだそうです。
 阪急うめだ本店 イベント予約申込みページ
 https://hhinfo.jp/entry/honten
 阪急百貨店うめだ本店ホームページ・ギャラリーで検索
 →ぬぬぬパナパナの項目をクリック→申し込みフォームにて申し込み。

お申込受付開始日: 5月11日(水)10時〜
いずれも先着順にて受付け、定員になり次第締め切り。

 

2016.04.03. 京都お散歩日記 ワタマサ新作展〜春風亭一之輔独演会

ワタマサ春の新作お披露目展 with キモノモダン 

カラーコンサルタント(きものカラーコーディネーター協会代表)の 能口祥子 先生が関わっていらっしゃる「ワタマサ春の新作お披露目展 with キモノモダン」へ。和装業界プロの方向けの展示会で、一般人が参加できるのはこの一日のみということで、お伺いしてきました。

素晴らしいカラー提案をされている能口先生のコーナーから拝見。
ワタマサ さんは丹後ちりめんの織元さんです。ワタマサ さんオリジナルの多種多様な白生地を色無地で染めてみては?という企画で、能口先生が厳選した100色を提案されています。

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ワタマサさんには、白生地がどのように織られているか、ゆっくりお話を伺うことができました。綸子・紋意匠・ちりめん、いろいろ生地の種類によって使う糸の種類・太さ・本数・撚り・打ち込み強度・糸のテンションを変えるそうです。着尺の反物、襦袢の反物、半襟、帯揚げ、それぞれ同じ柄でも糸の設計は変わるそうです。

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能口先生セレクトの100色、長さのある正絹生地に染められた実物サンプルを合わせながら、お色を選べるコーナーです。どれもこれも美しい色のトーン!!!こんなにいろんなお色を同時に比較できる機会はありません。同じ系統の色でも、微妙にほんの少し色見が違うだけで、印象が違って見えます。

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能口先生にいろいろお色を見立ててもらいました。幸せ♡

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この日は後に落語会の予定があり、ゆっくり見ている時間が無かったので、またあらためて白生地探しから能口先生と一緒にお見立てしていただく機会を作れたらと思います。能口先生、ありがとうございました!

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ワタマサ さんの新作お召しコーナー。近づかないとわからないのですが、素晴らしく凝った織りの美しい反物たち。「美しいキモノ」とかに出てきそうな素敵反物がいっぱいありましたよ!お値段は、意外とお手頃!いつか、一枚欲しいなぁ。

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キモノモダン さんの新作浴衣コーナー。若い方向けの可愛らしいPOPなデザインの浴衣や、木綿着物を提案されています。

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FOB A GOOS & FOODS

ラクエ四条烏丸の中に F.O.B COOP のカフェが移転して「FOB A GOOS & FOODS」として新しく3Fにオープンしたということで、リサーチ兼ねてランチ。(能口先生もお友達といらっしゃった!)

F.O.B COOP が京都から撤退したのかと悲しんでいたので、復活してくれて嬉しいです!ディスプレイ用品、店舗用品などのために、ヨーロッパテイストの可愛い雑貨を探すのには F.O.B COOP が欠かせないんですよね。

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天井面は以前の違うお店の物販仕様のまま使っているんだろうな、とか、どこか100% F.O.B COOP テイストではない部分もありますが、前のお店から移設したであろうカフェのカウンター造作とか予算をかけずにでも頑張って復活してくれたことに感謝!

滞留時間40分ほどでBLTトーストサンドイッチとチキンカレーをサクッといただき、急いで落語会へ向かいます。(店員さんはまだ慣れていないようで、結構出てくるの遅くて焦った…)

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■ 春風亭一之輔 春爛漫 京都独演会

会場である京都市立府民ホール・アルティに開演時間15分前に滑り込みセーフ。

大好きな 春風亭一之輔 師匠の京都での独演会。心待ちにしていましたよ!!!

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演目:
一席目 加賀の千代 春風亭一之輔
二席目 花見の仇討 春風亭一之輔
  仲入り
三席目 笠碁    春風亭一之輔

 

春風亭一之輔 師匠、京都での独演会は初めてらしい。枕噺では京都と大阪の違いや、京都での面白い出来事など散りばめ会場全体が湧き上がる笑いを取りながら、落語は真面目に古典で攻めてくる。いつもの小箱でやってる一之輔師匠の黒い黒い毒気満載の感じとちょっと違い、大人しめでちょっと猫かぶってる感じでした。(笑)それはそれで、京都の人に初めて体験してもらう一之輔としては、合格なのかもしれません。二つ目時代からよく知ってる身からすれば「次回はもっとブラックに攻めて!」って思います。今後に期待!

 

 

カフェ百春

落語終演後は最寄駅の京都市役所前に帰って、この前通りかがって発見した、未開拓のカフェ「百春」さんへ初潜入。自家焙煎珈琲店なのですよ。これは行ってみなくちゃね!

場所は二条寺町上がる東側・一保堂本店のすぐ近く。一階に有名なフレンチレストラン「Mechant Loup」が入っているビルの二階にあります。営業時にだけ小さな看板が出ています。

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恐る恐る階段を上がると、正面にはまるで人んち(フルネームの表札がある)の玄関ドアが!で、えっ?と思って、右側を見るとカフェ「百春」さんの入口ドアがあります。

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店内の内装はすっきりとシンプルに、木製家具が並べられた清潔感のある空間。カフェ難民になる土日に足休めになるいい場所発見です。お安いし!

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コーヒーはブレンドのほか、数種類のストレートコーヒーがあります。この日はブレンド、ドーナツ(大好物)、バナナケーキをいただきました。

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コーヒーのお味はすっきりで、ブレンドは特徴がない感じですが、自家焙煎珈琲店というのは一年で成長しますから、これからの進化を楽しみにしながら、近所なのでたまに伺いたいと思います。

 

 

広東料理 鳳泉

またまたお茶と食事が逆ですが、お腹減ったので久しぶりに河原町二条の 広東料理「鳳泉」で夕食。

まずはザーサイとビール!(コップ半分くらいだけ飲む⬅︎これでほろ酔い、いい気分)

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牛肉とレタス炒め。ボリューミーで、牛肉柔らかくて、うまい!!!

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酢豚。余計なものが入っていない、甘酢の加減といい、肉の揚げ具合といい、やっぱりうまい!

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焼きそば(堅麺)。野菜たっぷり。

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ああ、久しぶりに訪れましたが、美味しいですね〜。あっさりの味付け、シンプルなメニュー。本格的な現地のお料理に近いのでしょうか?とても好きです。(今度中国人のお友達と来てみよう。)

 

 

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