昨年ヤギが他界してから、器コレクションが徐々に増えつつあります。今は使う人がひとりしかいないのにね〜。

今までもいろいろな伝統工芸の産地、窯元、アンティークと、相当な数の器をコレクション(一個ずつはそんなに高額ではない)してきましたが、美しいと思う器を手にする機会があれば、“ 一期一会 ” だと思い購入しています。

昨年4月に京都国立近代美術館周辺を散策していて、素敵な器ギャラリー「essence kyoto」と出会ったのがキッカケです。ヤギも生前からファンだった、輪島塗・塗師・赤木明登さんの作品展が「essence kyoto」で開催されていると知り、初めて入店。東京在住時代でも、なかなか赤木さんの作品を一度にたくさん観られる機会はなかったので、空間いっぱいの作品に、狂喜乱舞!

essence kyoto」の場所は、大好きだったカフェ「& noma cafe」(昨年2月閉店)のあったビルの2階です。

素晴らしい漆器がたくさん並び、赤木さんの作風の全体像がはっきりと感じ取れる展示に感動しました。京都に居ながら、こんなにたくさんの赤木さんの作品を拝見できるなんて!眼福眼福!



ギャラリーのオーナーご夫妻様が写真撮影も快くOKくださいましたので、撮影もしっかり。

オーナーご夫妻様から、赤木さんの作品作りにまつわるお話をじっくりとお聞きしました。ショーケース上段の骨董のお椀が、赤木さんの原点だそうです。無作為のこの骨董のお椀の形と、日常の器として使い込まれた風合いに惚れて、再現してみようと作られた作品が下段のお椀です。


お椀ひとつとっても、大きさ、縦横のバランス、漆の色や仕上がりの質感など様々です。お雑煮などをたっぷりと入れられる煮物椀として、何年も大きめの漆のお椀が欲しかった(一昨年ヤギとの金沢旅行では出会えなかった)ので、赤木さん原点の形であるこちらのお椀を赤黒でいただきました。

たくさんある他の作品から、黒縁で真ん中を朱色で塗ってある丸盆(パン皿/日の丸/上の写真)の一番小さいサイズも1枚いただきました。

もう、買って大満足!興奮しまくり!(笑)

 

そして、今年も4月から開催予定の赤木さんの展覧会。新型コロナの影響でWEBオンライン展覧会となりました。今回は通販で、小さな5寸皿の赤黒と、黒い拭き漆のパン台皿をいただきました。

 

昨年「essence kyoto」で一目惚れ購入した、他の器たち。

二階堂明弘さんの焼きしめの小皿と小鉢。

 

服部竜也さんの急須(銀釉・黒釉)。

今まで満足いく急須(内側の茶漉し部分に茶葉が出ないよう細かい穴加工が施されている、かつ茶葉が詰まらない/注ぎ口が液垂れせずキレがいい)に出会えずにいましたが、これは優秀!この上なく美しい上に、機能が十二分に満足いく仕上がり。ギャラリーで煎れてくださる日本茶をこれで煎れてくださったので、体験実証済み。

器に散財していますね。(笑)でも、いいのです。

美しいもの、心ときめくものとの “ 一期一会 ” は、大切な心の栄養ですから。一生大切に使っていきます。