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カテゴリー : 伝統工芸

2018.02.02. 竺仙新作展示会@京都 2018

毎年この時期のお楽しみ「竺仙新作展示会@京都」 へ!

東京の展示会では一般の方が見学できる日があるのですが、京都は呉服業界のバイヤーさんだけなので、いつも呉服屋さんに連れて行っていただいています。

今年はまた昨年とは違う傾向で、昨年の華やかなピンクやイエローの作品は影を潜め、竺仙らしい灰みの藍色や落ち着いた色が大多数でした。昨年は明るすぎる色合いに「竺仙さんがこれでいいのか…」っていう感じもしましたが、今年の落ち着きすぎる色合いにもまた「地味すぎる、若い人への需要増えるかな???」とも感じたり、ええ塩梅は難しいですね。

会場内は撮影禁止なので、新作の写真はありませんが、唯一ご許可をいただいて撮影できたものが「文久小紋」

江戸時代後期・文久時代の染め技法で、手彫りの伊勢型紙を二枚型・三枚型と使用する、細かい文様と大きな柄が混在するデザインの江戸小紋の技法だそうです。現在でもその技法を継承していくため、数は少ないけど作り続けておられるそうです。

シボの大きめの一越縮緬に染められた反物は、小さい文様と大きな柄、繊細さと大胆さを併せ持ち、近くで見るとなんとも味わいのある仕上がりです。

江戸小紋、唐桟縞、琉球紅型、人気の古典柄型染め浴衣など数百点を一堂に拝見できる、眼福の時間。

着物コーデの審美眼が勝野好みな呉服店の女将さんと、あれやこれやとたっぷり時間をかけて試着させていただく。いつか松緑色の江戸小紋が欲しいなぁ。(妄想)

興奮しまくった後は、ご一緒した他のお客様も交えて、喫茶店で一服して解散。S女将様、今年も貴重な機会をいただきありがとうございました!!!

 

■ 着物コーディネート

この日は着物で出動。

象牙色のふわっとやわらかい真綿無地紬+いろいろな色のカラフル市松柄織り出し紬地名古屋帯。

半襟は、いろは歌柄型染め。(ゑり正)

帯締めは、深緋(こきひ)色の冠組。(道明)

帯揚げは、猩々緋(しょうじょうひ)色のちりめん。

とてもやわらかく、ふわっと気持ち良い身体に馴染む生地に育ってきている紬なのですが、寸法が身体に合っていなくて、身幅だけが大きすぎて脇がシワシワになるんですよね。めっちゃ着にくい!(笑)来シーズンは早速洗い張りかな?

2018.01.31. 藤井絞新作展示会 2018

今年も藤井絞さんの新作展示会にお邪魔してきました!商品を最もたくさん拝見できる、初日にGO!

日傘も素敵だったなぁ〜。今年の日傘は、ほぼ絵羽になるように柄合わせをされているの!雪花絞りは反物の端から端では微妙にずれて染まるため、これほどきちんと柄合わせされるのにとても苦心されていることと思います。

正絹の着物、帯もたくさん拝見し、試着させていただいたり。いつか欲しいぞ!と心に決めた素敵な帯があるのですが、それは秘密にしておきます。(*新作につき写真公開はなし)

そして、絞り浴衣の新作どど〜ん!人気の雪花絞りはじめ、板締め絞り、帽子絞り、縫い締め絞りなど様々な絞りの技法で作られた、たくさんの反物たち。

同じ色のものでも広げてみると、微妙な色の濃淡、にじみ具合が一枚一枚違います。生地も何種類かあって、生地による染まり具合もまた違います。勝野好みは決まっていて、夏物の生地は綿麻紅梅から選びます。だってね、綿麻紅梅が一番涼しいんですもの!備長炭入りの生地は少し暑く感じるので、5月〜6月・9月下旬〜10月の単衣の時期に重宝します。

まだ持っていない色合いの反物を掘り出して、全部並べて比較し、厳選していきます。お客様の少ない時間帯に伺えたので、自由に広げまくって堪能しまくってます。同じ色の反物でも、最も美しい染めのものを選べる、この特別感。たまりませんねぇ。さて、この中から、どうしましょうか?(笑)

藤井様、今年も貴重な機会をいただき、誠にありがとうございました!

 

藤井絞さんで堪能した後、お茶して帰ってきたら、もう夕刻。この日の夜は、特別な「スーパーブルーブラッドムーン」の皆既月食。二条大橋から望む、東山から登り始めたお月さんは、とても綺麗でした!

2018.01.05. お肉で新年会

東京のお着物友達YNちゃんが関西へ帰省中。共通の中国人の友人であるSちゃん(トライリンガル/建築インテリアデザイン・写真・グラフィックデザイン・染色織物もできる、日本人より日本文化・伝統工芸にも詳しい才女/この春京都市立芸術大学大学院卒業)も昨年末に留学先から無事にご帰国されたので、久しぶりにみんなで一緒に新年会。

■ すき焼き しゃぶしゃぶ オイル焼 モリタ屋木屋町店

明治2年創業の老舗お肉屋さん「モリタ屋木屋町店」にてランチ新年会!ご近所だし一度訪れてみたかったのです。

平日でランチ需要が少ない日だったのか、直前の予約だったのに、鴨川の見える個室の和室にご案内くださいました。ラッキー!

本来はすき焼きが有名なのですが、お正月の家庭ではすき焼きがよく出るので、この日はさっぱりとしゃぶしゃぶのコースをいただきました。一番お安いコースにして、後からお肉を追加する作戦。

上質なお肉をお腹いっぱいいただき、みな大満足!!!上質なお肉はお肉専門店で食べるの、ほんまに美味しくて好きです〜。

大満足なみなで、記念撮影パチリ。

 

本家月餅家直正(ほんけ つきもちや なおまさ)

モリタ屋木屋町店のお隣にある「本家月餅家直正」で、名物のわらび餅とはなびら餅を購入。

月餅さんのはなびら餅は、甘さが上品なお味でした。先日の仙太郎さんのはなびら餅は甘さが強めだったので、好みは月餅さんだけど、干し柿入ってる工夫とか内容は仙太郎さんのが好き。他の和菓子屋さんのはなびら餅も食べ比べしてみなくちゃ。

 

下鴨神社

食後のお腹をこなすためにもお散歩がてらみなで下鴨神社へ初詣へ。お正月に下鴨神社をお参りするのは初めてです。

河合神社

女性の守護神・河合神社へお参り。

たくさんの美麗祈願の絵馬(手鏡の形をした女性の顔/自分でお化粧を施して奉納します)が奉納されています。お若い女の子たちが変顔しながら絵馬をバックに自撮り。かわゆいなぁ〜。

鴨長明が晩年を過ごしたと言われる建物「方丈の庵」が再現展示されています。

 

下鴨神社

お正月参拝客のために、手水場が数倍に拡張されていました。臨時の設えにもかかわらず、杉の枝葉で清々しく設えてあります。お正月は混むからと、手水の水を止めて使えないようにしている神社が多いのに、さすが下鴨さん!

本殿は撮影不可ですが、本殿と干支のお社(言の社)を参詣。

 

加茂みたらし茶屋

下鴨さんに来たら寄っていかないとね、みたらしだんご発祥の地にある「加茂みたらし茶屋」へ。

昔懐かしいまま、古き良きお味のみたらしだんご。おぜんざいはちょっと甘すぎて、三口で限界。。。(涙)

みたらしだんごの後は市内へ戻り、日本茶一保堂茶舗」、京漆器象彦」、化粧筆白鳳堂」など、京都名品買い出しツアーへ。

 

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2017.09.30. #playkimonoと落語「銀瓶・菊之丞 ふたり会」

着物でお出かけDay。

■ #playkimono 2017秋

春秋の恒例となってきた#playkimono 2017秋阪急うめだ本店へ。短時間の滞在で、着物関係者の方々へのご挨拶と着物パトロールをだだだ〜と。

モダンな現代着物を扱うメーカーや呉服店の着物ブース、履物や和装小物のブース、カフェ、お抹茶を体験できる茶室まで、いろいろな着物の楽しみを見つけることができるイベントです。

イベント会場は9F祝祭広場・アートステージ。会期は〜10月9日(月・祝)まで。日〜木曜日は20時まで、金・土曜日は21時まで開催されているので、ぜひお時間少しでもあれば阪急うめだへ行ってみてくださいね。(*最終日は18時まで。)

【いまのいろskala】ブースで、きくちいまさんがいらっしゃったので、ご挨拶。新作の綺麗色の紬、スーツのように着てみたいかっこいいお召、POPな可愛いらしい帯など、いろいろ楽しいデザインがありました。縞市松の名古屋帯、いいなぁ〜。

アートステージでは、藤工房/加藤女将さんが和裁の実演中!

同じくアートステージで、藤井絞さんの展示。絞りの名古屋帯、可愛いのがいっぱい!あああ、あれもこれも広げて拝見してみたい〜。

そして最大の目的は、いつも愛用しているガラスの帯留/東風杏さんのブースへ!まだ持っていない感じの帯留と、初めて黒(裏が赤)のハート型のバックル型帯留をいただきました!このハート型バックル型帯留、どんなコーディネートに登場させるか、新境地へ、めっちゃワクワクします。

そして、外せないのが、同じフロアで開催中の「白洲正子ときもの」展。この日は着物マダムで混雑していたので、平日の別の日に再訪したいと思います。(*着物の人は無料)

わずか1時間弱の滞在で、おいとま〜。

 

■ 銀瓶・菊之丞 ふたり会

阪急の後は、楽しみにしていた「銀瓶・菊之丞 ふたり会」@天満天神繁昌亭へ。

  トーク:銀瓶&菊之丞

  開口一番:桂団治郎

  一席目:古今亭菊之丞「らくだ」

     仲入り

  二席目:笑福亭銀瓶「百年目」

いや〜〜〜、すんばらしい落語会でした!!!菊之丞さんの「らくだ」も絶品。そして銀瓶さんの「百年目」は超絶良かった!!!銀瓶さん、ヤバいヤバい、やっぱりすごいわ!これからおかっけします!

 

おばんざい・ラーメン 門扇御池店

落語会の後は、大阪で夜遅めに入れるいいお店も知らないので、すぐ帰京。夜遅くといえば定番の門扇御池店で、軽く一杯。

 

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2017.09.28. 「薄井歩 陶展 -パライソ-」と秋刀魚

■「薄井歩 陶展 - パライソ -」

才ある若手陶芸家のおひとり「薄井歩 陶展 -パライソ-」@同時代ギャラリー・コラージュ(三条御幸町角1928ビル)へ。

岸に打ち上げられた海洋生物を思わせる(しかし何者なのか判別不可能な)陶器製の小さなオブジェたち。その精緻なディテールは何度見ても息が止まりそうになるほどの超絶技巧!



最もエレガントな(だと個人的に思う)こちらの作品を購入。‬

 

■ 居酒屋「よこちょう

秋風も心地よく、虫の音が響く鴨川沿い。すっかり秋ですね〜♪

展覧会の後はご近所に戻り、秋の味覚・秋刀魚を食べたくて、「居酒屋 よこちょう」@二条川端へ。京都で海鮮料理を食べるなら、絶対「居酒屋 よこちょう」ですよ!新鮮な海産物モリモリ、かつお安いですから!

お魚モリモリ食べました!(ポテサラも美味いんだよ)


お造り:車海老、平目(エンガワ付)、よこわ

秋刀魚焼

ポテサラ

冬瓜まんじゅう(中に鱧、海老、オクラ)紫頭巾のジュレで

ホタテバター焼

鯖寿司



今年の秋刀魚は確かに少し小ぶりで細身ですけど、それでも脂のってて美味しかったです。ウチは魚料理しないので、季節物の旬のお魚は「よこちょう」でいただきます。この日牡蠣が売り切れだったのが残念。また次回。

2017.09.20. 展覧会巡り「玉村晋一+玉村咏 二人親子展」

彼岸花が知らないうちに満開。

京都の染色家・玉村咏先生の展覧会「玉村晋一+玉村咏 二人親子展」@京都文化博物館へ!福井・東京から京都へ巡回。やっと拝見できました。

 

若くして他界された玉村咏先生のお父様、画家・玉村晋一氏の作品たち。力強い筆跡の油絵や、スケッチ木炭画。素晴らしい才能の方であったことが偲ばれます。

 

会場は京都文化博物館6Fの和室大広間。いつも落語を聴いてる空間が、こんなに素敵な空間に様変わりするとは。入り口のしつらえから圧巻でございました。

舞台にしつらえられた糸による造形作品。天より舞い降りて、そっと玉村咏先生を見守っておられるお父様の面影を感じます。

 

着物・帯など和装に関するもの以外に、タペストリー・屏風・掛け軸・ファイバーアート造形作品・インテリア作品と、多岐にわたる作品も素晴らしく。


葛飾北斎「冨嶽三十六景」を模写された作品。

 

そして、圧巻の着物作品!!!上品かつモダンなデザイン、繊細な色合い、染め&箔の緻密さ、どれもこれも素晴らしく、ため息が出る展示でした。

実は着物や帯は、試着させていただくこともできたらしい。。。ああ、素晴らしい作品を、羽織らせていただけばよかった。。。

いつか、この帯を!

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2017.09.19. 展覧会巡り「渉成園 蘆庵」「黒田辰秋展」

引き続き、展覧会巡りへ。

■ 東本願寺飛地境内・渉成園 「蘆庵」夏の文化財特別公開

まだ未体験の渉成園のお茶室 「蘆庵(ろあん)」の特別公開へ。特別公開は〜9月30日(土)まで!

「蘆庵」とても軽快で、可愛らしい佇まいの二階建て数寄屋造建築。何度も火事で焼失しており、現在の建物は1957年に再建。

一階のお座敷も二階のお座敷も炉は切っておらず、抹茶席ではなく煎茶席。

一階のお座敷南側路地庭園にある灯篭は、雪持ち灯篭。灯篭の上部に雪が積もったような形状をしています。

一階お座敷の床の間と書院棚。造形はいたってシンプル。床板の松の一枚板が重厚感を与えます。

 

二階お座敷。東側と南側に障子腰窓。北側に床の間と書院棚。

二階お座敷の天井。「蘆庵(ろあん)」の名前の由来である《 蘆(よし)》が使用されています。床の間上天井は、細竹を3cmほどの幅に組み上げたものを網代組みにする手のかかりよう。



二階お座敷の窓から見える景色は素晴らしい!東側は東の山並み借景含め、印月池に浮かぶ中島の景観。



南側は閬風亭(ろうふうてい)のむくり屋根と京都タワー。


「蘆庵」をゆっくり拝見した後は、庭園散策。

迎賓館の役割を持つ「閬風亭(ろうふうてい)」。

庭園は池泉回遊式の名勝庭園。作庭は石山丈山。

「印月池(いんげつち)」に掛かる「侵雪橋(しんせつきょう)」は現在掛け替え中。庭園も全体的に改修中で、造園工事は植彌加藤造園なので、数年後が楽しみ!

 

1892年に再建された「傍花閣(ぼうかかく)」。

 

朗報【11月1日〜11月6日の期間、渉成園秋の特別公開】だそうです!


臨池亭(りんちてい)



園林堂(おんりんどう)の棟方志功氏襖絵特別公開。閬風亭(ろうふうてい)では、漫画家・井上雄彦氏が宗祖親鸞聖人750回御遠忌を記念して描いた屏風『親鸞』の特別展示。臨池亭(りんちてい)・滴翠軒(てきすいけん)でのお茶席も!会期短いけれど、これは絶対に行くしかない!

 

「京の至宝 黒田辰秋展」

「京の至宝 黒田辰秋展」えきKYOTOへ。

黒田辰秋=重要無形文化財保持者(人間国宝)となった木漆工芸家。一般的には分業が普通の漆塗りを、木地制作から漆塗り仕上げまで一貫制作する先駆けとなり、茶器などの小さな作品から、椅子や飾り棚など大型家具作品まで多岐にわたる木工作品の数々。力強く、独創的なオリジナルデザインのセンスたるや、民藝運動からさらに進化し現代美術の域にまで達する凄さ。

スケール感、漆や螺鈿の色の美しさ、実物を観ないと!!!そして、あらためて祇園「鍵善良房」、京大北門前の「進々堂」にも行かなくちゃ!

会期は〜10月9日(月)まで!

 

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2017.09.18. 展覧会巡り「小椋会」「中里太亀 酒の噐」

台風一過の連休最終日に、会期終了間近の展覧会へ。

 

■ 「志村ふくみ門下生による-第20回 小椋会織物展」

今回が最後になるという、「志村ふくみ門下生による-第20回小椋会織物展」@京都文化博物館へ。会期最終日に滑り込み。

 

会場内は撮影禁止のため、展示されていた過去のDMを。

素晴らしい染織作品の数々。草木染めの染めの美しさに、織の構造の複雑さに、ハートがキュ〜〜〜ンとしちゃいました。素敵な作品をぐっと目に焼き付けて。またどこかで志村ふくみさん門下生の方々の作品を愛でることができますように!

 

■ 「中里太亀 酒の噐」展

大好きな唐津の陶芸家・中里太亀さん(隆太窯)の展覧会「中里太亀 酒の噐」展ギャラリー日日へ。こちらも会期最終日の終了時間間際に滑り込みセーフ!

御所東・丸太町新烏丸通上ルの京町家を改修した素敵なギャラリー。(デザイン設計:ケースリアル/二俣公一氏)内装写真撮影のご許可をいただいたので、たくさん撮影させていただきました。

内装に違和感なく溶け込ませた照明の納まり、すごいよ!適材適所にだけ照明が当たるという、普通のギャラリーとしての考えではなく、ここの空間としつらえを絶対に崩さないための最小限の照明計画。中庭からの反射光でほんのり空間が浮かびます。

ギャラリー日日 http://www.nichinichi.com/ja/index.htm

隆太窯 http://www.ryutagama.com/

「中里太亀 酒の噐」展

南蛮焼き締めを中心に、絵唐津、粉引、刷毛目、斑唐津、三島、黄釉、鉄釉など、酒器のあれこれ。

最終日だから作品のほとんどが売れてしまっていたのだけど、《残りものには福がある》でいくつか好みの器をセレクト。隆太窯らしいシャープさのある松菱形の小皿大小や梅型の湯のみなど。次回は絵唐津をいくつかいただきたいな。また唐津の窯元へ伺って、現地で器も拝見したい。(器のほとんどはコレクション。お父様の中里隆さんの器も持ってるけど、大事にコレクションしてます。/笑)

ギャラリー日日に併設の素敵なカフェ「冬夏」も伺いたいところだけど、閉館時間なのでまた次回に。

 

アイタルガボン

帰り道「アイタルガボン」@河原町丸太町東でお茶。展覧会後の興奮をクールダウン。

「すりおろしりんごとハチミツのソーダ」がすんばらしく美味しかった!!!

 

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2017.08.26. 栗山工房祭 工房見学会

 藤工房さん主催の栗山工房祭 工房見学会】へ参加してきました。

仁王門うね乃

お出かけ前に「仁王門うね乃」でおうどんを。

 

栗山工房祭 工房見学会

栗山工房

伝統工芸である琉球紅型に魅せられた初代・栗山吉三郎氏が、京友禅の技法を融合させた「和染紅型」を生み出し、嵯峨野に工房を創設。デザイン・型彫り・染めまでのほとんどの工程を工房内で一貫制作されています。



(*これから工房見学行く方にはネタバレあり。)

(*見学会の内容について、栗山工房・西田裕子様に掲載のご承諾をいただいております。西田様、ありがとうございます。)

民芸を好きになり、様々な伝統工芸を知ると、着物を着ようが着まいが、手業の素晴らしい工芸のことを知りたくなります。今回は着物は着ないけれど、伝統工芸好きであるヤギも一緒に参加させていただきました。

展示室では、普段なかなか見ることができない栗山工房作品を一同に拝見。どれも素敵で眼福!

たくさんの人数での見学会、2グループに分かれて、順次工房内をご案内いただきます。栗山工房三代目・西田裕子氏から紅型染めの技法をご説明いただきました。型彫り、糊置き、彩色、糊伏せ、地染めと工程があります。

デザイン室で、図案作成から型彫りまでの工程を拝見。型は伊勢型紙と同じく紗張り柿渋塗りで、工房内で一貫制作。型を彫る手業も人によって微妙な違いがあることが味わいとなり、型染めの仕上がりがおもしろくなります。糊置きの時、型紙をリピートしていくための◯印を、図案の中にどのように紛らせるかもデザインのポイント。

反物に糊置きをするスペース。13mの反物を7m弱の木の長板に表裏張り付け、「馬」と呼ばれる支柱の上に寝かせて、青花染料を混ぜた防染糊(もちのり)を型に合わせて糊置きしていきます。長板の表裏両面を一気に糊置きした後、長板を頭上に上げ乾燥させます。「馬」の上面が弓なりに凹んでいるので、片面を糊置きし、すぐにひっくり返しても「馬」には触れないのです。

乾燥したら、また両面糊置きして乾かす、この工程を繰り返し行います。長板の上げ下げ、また粘り気の強い防染糊(もち米を使う糊はお餅を伸ばすようなねっとり感)を均一に素早く糊置きしていくため力が必要で、男性にしかできない作業だそうです。

デザインが複雑なほど、彩色の時に染料がにじまないように、糊置きを繰り返し行い、糊を盛り盛りにするそうです。

糊置きだけでは染料が生地ににじむため、反物全体ににじみを防ぐ豆汁と布海苔の溶液を刷毛で引いていくスペース。重たい溶液の入ったバケツを片手で持ちながら、長い反物に溶液を素早く均一に引いていきます。反物の端からどんどん乾いていく(ムラがあると彩色にムラが出てしまう)ので、素早く施していく必要があるため、こちらも男性の受け持ち。

彩色していくスペース。長い反物をくるくる回していけるようにしてあります。(友禅染めも同じ)

友禅と同じ染料を使っていても、紅型なので、生地の裏側までしっかりと染料が染み込んでいます。この反物は模様部分の彩色後、全体を赤色で地染めし、振袖になるそうです。全体の仕上がりを想像しながら染めるの難しいです〜。

彩色後、反物は染料を定着させるため蒸し工程へ。蒸し工程は大きな設備が必要なため、専門工場へ。

水元=蒸し工程が終わった反物の糊や余分な染料を洗い落とす場所。とっても広い!やはり染物には水が重要で、今でも自然の川の水を引き込んで使用しているそうです。(*塩素の入った水道水は使用に適さないのです。)こちらも冷えるし重労働なので、男性の受け持ち。

 

工房見学の後は、染色体験へ!!!和紙の絵葉書に狛犬さんを染めます。今回の見学会のために、オリジナルのデザイン、型彫り、和紙への染色実験など、事前にご準備くださいました。誠にありがとうございます!!!

水色部分は、前もって糊置きをしてくださっている部分です。お手本と同じように染めようと思うんだけど、細かい部分は糊を超えて他の部分に染料がはみ出したりして、思っていた以上に難しい。さて、完成後はどうなっているか、後日自宅で糊落とししてからご報告しますね。

工房内の一部で、様々な型染めの資料が展示されています。

おまけ:トイレの表示も紅型!

 

糊置きなどの下地作りから、若い職人さんたちが丹精込めて一枚一枚を手がけていらっしゃいます。実際に拝見することでわかる職人技の素晴らしさ。身につけさせていただく作品も一層愛おしく思います。貴重な工房体験をさせていただき、誠にありがとうございました!!!

今回の染め体験は大人数のため絵葉書でしたが、いつか帯の染め体験に伺いたいと思っています。工房内でご指導いただきながら染めていくので、多くて2〜3人でしょうか。どなたかご一緒しませんか???

夜の【 栗山工房祭 パーティー】へ続きます。→ ●△■

 

2017.05.27. ぬぬぬパナパナのぬぬ 2017 大阪 – 02

【 ぬぬぬパナパナのぬぬ 2017 大阪 – 01 】から引き続き、この日は【 キモノ文化講座 】へ参加。

■ キモノ文化講座(3)「キモノ井戸端会議 vol.6」

■ テーマ「絹の着心地はどこから?染めの着物」

講師は、朝香沙都子さん、松下妙子さん、西岡万紀さん、須賀凌子さん。

着物のことは、生地の種類、織り・染め、産地も少しはわかりますが、ベテランの着物通の方々に比べれば、まだまだ知識も経験もあやふやで勉強不足。

今回の井戸端会議は、あらゆる “ 染め ” の着物について、実物を見て触って質問できるという、とても貴重な機会でした。実物のお着物は、朝香沙都子さんと西岡万紀さんの自前のお着物を総動員!!!

解説終了後には、参加者のみなさまで大切なお着物を触らせていただきながら、質疑応答。着物をよく着られる方からも、様々な質問が噴出!!!時間内では終わらない雰囲気でしたが、終了時間目いっぱいになりまして、おひらきに。

勝野から朝香沙都子さんへの質問は「藍染め、紫根染め、茜染めなど自然素材での染め物は色落ちしますか???」。

朝香沙都子さんの回答は「仕立てる前に水通し・色止めはしても、やはり色落ちはします。着用時には色移りしないよう気をつけますが、どうしても襦袢や足袋に色は付きます。」と。

それでも自然素材、草木染めは魅力的なのですよね。色移り後のお洗濯で少し気を使ったり、足袋や襦袢に色移りしても良い専用を作るなど必要なのですが、魅力あるものは身につけたい。がんばろ〜。

最後に、講師の朝香沙都子さん、西岡万紀さん、須賀凌子さんと、ご一緒したみなさまと記念撮影。貴重な講義を誠にありがとうございました!!!またこのような機会があることを、切に願っております!!!

この日の勝野コーデは、正絹久留米絣単衣着物+木綿幾何学文様絞り名古屋帯+ぬぬパナ琉球藍染帯締めで。

【 ぬぬぬパナパナのぬぬ 】の開催は、残念ながら今年で終了。また違う形で、このような手作りにこだわる作家さんたちの作品がたくさん拝見できる機会が生まれますように。

ぬぬぬパナパナ主宰の浦令子さんのご冥福を心からお祈りいたします。

 

■ カンテ・グランデ

阪急を後にして、グランフロント大阪のカレンブロッソへお誂えのご相談に。雨用に黒のカレンブロッソがずーっと欲しくて、それに合わせる鼻緒を1年悩み(人と違う鼻緒にしたいから)、結局先日黒田商店さんでいただいた鼻緒でオーダー。(*完成後に別途レポートしますね)

疲れたので、カンテ・グランデで一服。ゴータマショコラとマサラチャイはテッパンですね!学生時代からもう30年味わってるけど、これは大阪でしか味わえないんですよね〜。いつもカンテには感謝!