2014.05.13. 宇治「丸久小山園」新茶製造工場見学会
朝から快晴のお天気に恵まれ、宇治「丸久小山園」新茶製造工場見学会に行ってきました。
見学会はトータル約1時間半。まずはお部屋にて、日本茶についてのビデオから始まります。
昔ながらの石臼の解説。石臼は斜めに凹んだ歯が交互になるように作られているんですね。天然の日本産御影石の石臼でゆっくり挽くことで、静電気を与えずきめ細かな(ミクロの世界)美味しいお抹茶が製造できるそうです。丸久小山園のお抹茶は現在でもお茶を挽くのは、御影石で行っておられるそうです。(詳細は見学会最後の方でわかります!)
お抹茶の原材料になる「甜茶(てんちゃ)」(かぶせ茶)の茶園を見学。雨上がりの日で、水滴でキラキラきらめく茶園の美しいこと!
最上級のお抹茶用の茶園では、昔ながらの方法で日よけに天然の無農薬の葦藁を使用し、茶園の天井・横をすべて覆い尽くし、天候により毎日日光を調整しながらゆっくりゆっくりと茶木を育ててゆくのです。時間が経ち風雨で傷んだ葦藁は、茶園の畑の土に混ぜて肥料にし、最後まですべてを利用するそうです。自然の恵を利用して自然に恩返しする、究極のエコ。(最近では樹脂製網を日よけに使用することも多いそうですが、天候により蒸れてしまうので、あまり良くないそう。)
新茶の茶摘み体験をさせていただきます。
新茶摘み体験の後は、製茶場で新茶の製造工程を間近に見学させていただきます。
まずは蒼蒼とした新茶の茶葉が、より鮮やかな緑色に、やわらかくなるまで蒸されます。
蒸された茶葉は、天井まで6mはあるグリーンネットの中を送風で吹き上げられ、大まかな乾燥を。その後、レンガ造の乾燥スペースの中でボイラーの熱風で熱されながら時間をかけて徐々に乾燥させていきます。
乾燥後の茶葉「碾茶の荒茶」は、茎・葉筋・葉くず・葉に分けられ、抹茶の原材料となる「仕立碾茶」へと加工されていきます。
分けられた葉の部分は、機械の中で光学的なセンサーにより数種類の緑色のランクに分けられます。
緑色をランク分けされた「仕立碾茶」は、大きな紙袋に入れた状態で低温の冷蔵庫で寝かされ、石臼で抹茶に加工される時まで鮮度を保ちます。
碾茶工場の見学後は、玉露・煎茶工場の見学です。ここで、煎茶、ほうじ茶、茎茶、粉茶へ加工されていきます。
そして工場見学最後の圧巻の風景は、コレでしょ!!!抹茶製造マシーンがぐーるぐる!(昨年までは撮影禁止の機密事項、今年は撮影許可された)
すべて自動のマシーンですが、日本産御影石製の石臼を使用し、熱をかけない一定のスピードで、最上級のお抹茶が製造されていきます。 静電気大敵、滅菌室でもあるので、関係者以外立ち入り禁止。見学はガラスの囲いの向うからしかできません。
抹茶製造マシーンでテンションMAX(!)になった後は、お部屋に戻りお抹茶と茶団子をご馳走になります。お抹茶は、コクと苦みの中にふくよかな甘みがあり、とても美味しい!!!
見学会終了後には、ジェラートタイプの抹茶ソフトとほうじ茶ソフトをいただきます!どちらも甘みが少なく、お茶の風味が濃くて美味しい!
見学会の他の写真は、こちら。
丸久小山園の新茶製造見学会は、毎年八十八夜が過ぎる頃5月10日前後の5日間程開催されます。ご興味のある方は毎年4月に申し込みが開始されるので、直接工場へ「DM送付希望」とお問い合わせください。
丸久小山園
本社:京都府宇治市小倉町寺内86番地
お問い合せ電話:0774-20-0909
杉木源三氏デザインの素敵なお店、丸久小山園西洞院通店・茶房「元庵」でも茶葉の販売と、喫茶ができますよん。ソフトクリームもいただけます。夏の京都散策の途中に、どうぞお立ち寄りくださいませ☆
次へ続きます…☆☆☆