2014.11.16. 勝野屋「秋の着付レッスンの会」
勝野がお教えする、なんちゃって着付の「秋の着付レッスンの会」1回目終了!
夏に浴衣着付レッスンを2回ご受講されたKちゃんが、この秋に自装で着物デビューを実現させるべくご受講くださいました。お母様からお着物と帯を譲り受けたとのことで、いかにお手持ちのお着物と帯を組み合わせるか、事前に写真でコーディネートのアドバイスも。
お着物はタンスの肥やしで保存期間が長いと、知らない間に劣化しています。シミが経年変化で茶色い目立つシミになっていたり、正絹の胴裏が糊の経年変化で薄茶色に一面黄変していたり、ウールは虫食い穴があったり。やはりお着物は時々タンスから出して、着てあげることが一番の保存方法です。なるべく順番に着てあげて、風を通してあげましょう。
今回は【 ウール着物 + 半幅帯 】の組合せでレッスン。
ウール着物はすべらないので初心者さんでも着付けやすく、着物の着方をひととおり覚える最初の一歩に最適かと思います。
Kちゃん、正絹の長襦袢も譲り受けたそうですが、普段着に気軽に着物を着る今後のためにと、レース筒袖&半衿付きのうそつき襦袢を入手されました。うそつき襦袢だと汗をかいても、衿が汚れても、いつでも洗濯機で洗濯できてしまうのが魅力です。
お稽古は、襦袢を着る(衣紋抜き、衿合わせのコツ)→着物を着る(腰紐の位置、裾合わせのコツ、胸内三角折でおはしょりを綺麗にするコツ、着物衿の合わせ方)→半幅帯で文庫結び(短めの帯で結ぶ)を2回繰り返し。いろいろ雑談しながらお稽古したので3時間くらいやったかな。お疲れ様でした!
↓↓ ↓ 完成形はこちら。
私は何もお手伝いをせず、ご自分ですべて着られたお姿です。半衿のバランス、衿元の緩やかなカーブ、肩と胸の美しいライン 、衣紋の美しい抜け具合。
初回にしてこの美しい完璧なバランス!夏の浴衣レッスンの成果も出ているようです。
帯締めの三分紐に帯留めをお持ちでなかったので、くるくるっと巻き付けアレンジだけ私がお手伝い。
綺麗なグリーン地に変わり麻の葉柄のウールのお着物は、雪の結晶柄にも見えます。クリスマスにもぴったり!ぜひお友達との忘年会やクリスマス会に、このお着物でお出かけしてみてください。
お仕事もお忙しいKちゃん。自宅で自己練習して、11月末のお友達とのお出掛けに、ぜひ着物デビューをがんばってくださいね!!!
勝野の着物コーディネート
この日のお稽古が【 ウール着物 + 半幅帯 】なので、CMYKカラーの格子柄ウール着物+レモンイエローのタイシルク半幅帯で。写真の着姿は一緒にお稽古して、鏡を見ずに適当に着たので裾合わせが長すぎる(裾すぼまりになっていない)、衣紋が思いっきり抜けていないなど、少々不格好ですが…。(汗)
帯留めはお月さんのような円形のイエローガラス帯留(東風杏)、帯締めはターコイズブルーグラデーション三分紐(ゑり正)ですっきりと。