■「北大路魯山人の美 和食の天才」展

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〈和食(WASHOKU)〉のユネスコ無形文化遺産登録を記念して、書や篆刻、料理、そして陶芸など多彩なジャンルで活躍し、美食の道をきわめた存在として広く親しまれている異才の芸術家、北大路魯山人(1883-1959)の展覧会を開催します。
1883(明治16)年に京都に生まれ、書家、篆刻家として頭角を現した北大路魯山人(本名・房次郎)は、自らが厨房に立ち、古陶磁器に料理を盛り付け客にふるまう「美食倶楽部」を設立、このことが大きな転機となり料理の世界を探求していきます。
今回の展覧会では、「器は料理の着物」として、和食の魅力を豊かに読み解き、その革新に挑んだ魯山人の仕事を通じて、日本の美意識、もてなしの精神、自然観を結晶させた器と料理の関係を紹介します。魯山人の陶芸・絵画・漆芸・書作品などを中心に、料理や献立に関する著述資料、そして京都の料亭の協力により現代の写真家が新しい視点でとらえた写真・映像を織り交ぜた構成で、美を味わう姿勢を貫いた魯山人の世界観を体感していただけることでしょう。 

会期:2015年6月19日(金)~2015年8月16日(日)
時間:9:30〜17:00 金曜日は20:00まで(入館は閉館の30分前まで)
休日:月曜日(祝日は開館、翌日休館)
料金:一般1400円 学生1000円 *期間限定前売券 一般1100円(発売6/18まで)
場所:京都国立近代美術館 京都市左京区岡崎円勝寺町
URL:http://kitaoji-rosanjin.jp/wordpress-kitaoji/
   http://www.momak.go.jp/Japanese/exhibitionArchive/2015/408.html

*巡回:東京・三井記念美術館 2016年4月12日(火)〜6月26日(日)

 

■「舟越桂 私の中のスフィンクス」展

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1980年に大理石の玉眼を使った木彫半身像で独自のスタイルを築いた舟越桂。その彫刻は、繊細な表情をとらえ、静謐で瞑想的な雰囲気を湛えてきました。1990年代からは、胴体を山に見立てたり、二つの頭を一つの胴体に付けたりと、異形の姿が現れ、造形の豊かさや意味の広がりが展開されます。さらに、2003年に本格化する裸体像によって、顔に焦点を当てた独自のスタイルと、ボディを彫刻芸術の核とする西洋的な規範を統合する方向に進んでいます。その代表例が、翌年以降の、半人半獣、雌雄同体であるスフィンクスのシリーズで、舟越の円熟を象徴するものといえるでしょう。

本展覧会では、この3期の流れを紹介しつつ、舟越作品に現れる異形の姿にも光を当てます。最新作を含む彫刻30点と素描、版画数十点によって舟越芸術の魅力に迫ります。

会期:2015年6月27日(土)~2015年8月30日(日)
時間:10:00〜18:00(入館は閉館の30分前まで)
休日:月曜日(祝日は開館、翌日休館)
料金:一般1300円 学生900円
場所:兵庫県立美術館 兵庫県神戸市中央区脇浜海岸通1-1-1
URL:http://www.artm.pref.hyogo.jp/exhibition/t_1506/index.html

 

*同時開催中「手塚愛子 Stardust Letters ―星々の文―」展も必見!
会期:2015年7月18日(土)~2015年11月8日(日) 

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■「没後40年 堂本印象 名品展Ⅱ」展

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明治時代の近代日本画壇を代表する日本画家・堂本印象の回顧展。
2014年12月10日から2015年4月12日にかけて「没後40年 堂本印象名品展」を開催し、館蔵品のなかから《木華開耶媛》や《交響》といった代表作品を通して、初期から晩年にいたる印象の画業を紹介しました。今回の「没後40年 堂本印象名品展Ⅱ」では、印象芸術の初期を彩る仏画の大作《華厳》、和服姿と洋服姿の女性が喫茶中の場面を描いた智積院襖絵《婦女喫茶》など館蔵品以外の作品を中心に展観します。この機会に堂本印象のさらなる画業をお楽しみください。

会期:2015年6月24日(水)~2015年9月27日(日)
時間:9:30〜17:00(入館は閉館の30分前まで)
休日:月曜日(祝日は開館、翌日休館/9月21日開館・24日休館)
料金:一般500円 学生400円
場所:京都府立堂本印象美術館 京都市北区平野上柳町26-3
URL:http://insho-domoto.com/

 

■「妖怪パラダイス!―現れる異形のモノたち―」展
ようこそ妖怪パラダイスへ!今宵、京都工芸繊維大学美術工芸資料館に眠る妖怪たちが目を覚まし、みなさまを奇妙な世界へとお連れします。

会期:2015年8月6日(木)~2015年9月5日(土)
時間:10:00〜17:00(入館は閉館の30分前まで)
休日:日曜・祝日、8月10日(月)〜15日(土)
料金:一般200円 学生150円
場所:京都工芸繊維大学・美術工芸資料館 京都市左京区松ヶ崎上町
URL:http://www.museum.kit.ac.jp/