「まだ自分用の着物を一枚も持っていないけれど、浴衣以外に自分でちゃんと着物を着てみたい!」「勝野さんみたいな帯結びがしてみたい。教えて〜!」と、最近たくさんのお声をいただきます。

私自身は着付師としてのお勉強をしているわけでもなく、ただただ着物が好きで、自分流に自分が着られる範囲で普段着に着ているだけなので、果たしてどこまできちんとお教えできるか自信はないのですが、着物初心者さんへのお手伝いはとても嬉しいことです。

初めての着物デビューに向けて、何から揃えていけばいいのか、ご質問を多々いただくので、勝野流【着物事始め】情報をまとめてみました。

お母様や身内の方からお着物や小物一式を譲っていただける方はいいのですが、身近に着物に詳しい人がいないと、誰に何を聞いいていいのか、どっから初めればいいのか、0からスタートする人にとっては大問題です。着物本を買って、それに載っている小物を揃えてみても、それが使いやすいものなのか、使いにくいものなのか、人によって感覚もまちまちです。現代的な着付けをするのに、使いやすい小物を揃えておくのは、早く着付けを習得するきかっけにもなると思います。便利グッズも使ってみて良し悪しで、結局昔ながらの定番小物が最も使いやすかったりすることも。新旧混ぜながら、ご自分が一番使いやすいスタイルを見つけていきましょう。

勝野流【着物事始め】は、あくまでも勝野自身が一番使いやすく、現状これらで日常着物を着ているという内容です。ささやかですが、着物初めてさんのデビューのお手伝いになりましたら幸いです。

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まずは、勝野の着物道【着物事始め編】からスタート!

夏場に必要なものは5月以降に追記しますね。またコレを!っていう逸品については、別の機会にレポします。

 

【着付け小物】

■和装ブラジャー
http://item.rakuten.co.jp/753ya/10001738/

最近までヨガブラやスポーツブラを使用していましたが、イマイチ自分の着姿が美しくないなと思っているところ、着付師さんからアドバイスをいただきました。着用してみると、胸元がしっかり安定しているので、着物や襦袢の襟元も浮きにくく、確かに胸元スッキリ綺麗に着付けられます。胸のほっそりさんもふくよかさんも、和装ブラジャーを着用される方が着崩れもしにくく、美しいラインが作られるのでおすすめです。お胸は押さえつける感じで納めますので、ワンサイズ小さめでもいいくらいです。私は洗い替え用に3枚買っています。お洗濯は繊細なレースですので、ネットに入れて。

 

■補正具 ウエスト+ヒップパッド
http://item.rakuten.co.jp/753ya/10005650/

木綿で汗かいても洗えるのが、めっちゃイイ!夏場に備えて洗い替え用にこちらも3枚買っています。冬場は1枚でも大丈夫。今まで薄いタオルを使って補正していましたが、これ1枚巻くだけでいいので着付けが楽チン。帯の後ろも跳ねあがらず、胴回りにヒモが食い込んでも痛くない。胴回りぐるりとポケットがあり、薄いタオルや手ぬぐいを追加して補正の加減も調整できますし、寒がりやさんはカイロを入れられます。(笑)

 

■便利襦袢(ポリ塩瀬半衿付き/レース筒袖)
http://item.rakuten.co.jp/asanoya/0609-311/

リサイクル着物、アンティーク着物、お下がり着物を着るには1枚〜2枚は持っていた方が良いですね。袖丈や裄を気にせず着物を着ることができます。長襦袢を1枚も持っていないという方は、これをとにかく1枚GETしてくださいね。

最近こちらの便利襦袢を購入してみたのですが、洗濯したらあ〜らら、身丈が5cmも縮みました!
サイズは身長より5cm長いサイズをおすすめします。身長150cm前後のちびっこさんなら<冬用/M-125>、身長155cm以上なら<冬用/M-130>を。着用前に一度洗濯(洗濯ネット/ネットdeきれいパンツ用を使用)をして、縮ませてから着用しましょう。縮んでちょうどくるぶしにかかるくらいの長さになります。

半襟は既製のままでもいいけれど、若干シワが出るので、この上からお好きな半襟を縫い付けるとベストです。

便利襦袢の下には、襟ぐりの大きいTシャツ(ババシャツ)+ステテコ(またはレギンス)にして、上に便利襦袢をそのまま着ちゃいます。着物用肌着は着ません。

 

■夏用/浴衣下
http://www.erisho.com/page/266

ゑり正さんオリジナルの麻100%の浴衣下。丈がきっちり足袋まであるので、透け感の強い浴衣の下にはめっちゃイイ!断然、涼しい!ゑり正さん以外には無いもの。お値段はするけれど、中途半端なものより、この一枚が絶対イイ。

夏場は襦袢の半襟があるか無いかで、ものすごく体感の暑さが違ってきます。綿紅梅+名古屋帯、綿絽+名古屋帯など、大人っぽく浴衣をワンランク上に着こなしたい時、半襟無しで行ける場面にはこの浴衣下が最適なのです。長さがしっかりあるので光に透けても足のラインが出ることもないですし、袖がないので涼しいし、洗濯しても2〜3時間で乾きます。カジュアルワンピースで行ける程度のレストラン、美術館などならこの着こなしでOKだと思います。

身長150cm前後のちびっこさんはS寸を。S寸は枚数がかなり少ないので、夏になる前にGETすべし!洗濯で1.5cmくらい縮みますが、大きな影響はなし。

麻は毛ばたちやすいので、お洗濯はもちろん洗濯ネット(ネットdeきれいパンツ用)を使用して洗いましょう。

 

■ステテコ
http://item.rakuten.co.jp/753ya/10005673/

夏場の汗取りにも、冬場の寒さ対策にも年中使っています。やっぱり木綿100%が気持ちいいです。洗い替えに2〜3枚あると便利。木綿が一番静電気が起きにくいので、私はこれしか使用しません。

 

■足袋 ゑびす足袋
http://www.ebisutabi.co.jp/

大阪で足袋を探すならココ!
森ノ宮と玉造から徒歩圏内にアンテナショップがあります。営業時間 10:00 ~ 18 : 00(定休日:土・日・祝)ですが、事前にお電話しておけば18時以降〜20時くらいまで、また土曜日でもオーナーさんのご都合が合えば開けてくださいますので、お勤めでお忙しい方は一度お電話でお問い合わせしてみてください。

既製足袋の足型だけで数十種類あります。アンテナショップで足を計測していただいて、ぴったりサイズを選んでいただくとベスト。 洗濯で縮むことを考えて0.5cm大き目を買うのもいいかと。足首太ければ、こはぜの位置調整もセミオーダーで可能。外反母趾さん、足指長さんはフルオーダーも3足から可能。

アイロンいらずで足先がシュッと美しく見え、履いてて気持ちがいい足袋は、なんてったって木綿100%キャラコ足袋。普段用に白足袋2〜3足、雨用に紺足袋か黒足袋を1足どうぞ。

 

■着物・浴衣用 洗濯ネット

ネットdeきれいパンツ用 使用方法は、リンク先をご参照ください。

木綿着物、浴衣(綿紅梅・綿絽・綿コーマ)、麻着物、麻長襦袢、正絹長襦袢まで、すべてこの洗濯ネットを使用します。着物畳みにしてネットに挟み、くるくる〜と巻いてネットに入れるだけ。このまま全自動洗濯機でもドラム式洗濯機でも標準コース(脱水も気にせず自動コースのままで脱水OK)で洗っています。洗剤は蛍光剤など入っていないナチュラルな成分でできている一般的な液体洗剤を使っています。正絹長襦袢だけはエマールなどおしゃれ着用洗剤で。

糊付けもこのネットに入れたまましています。洗濯終了後、洗濯槽に15cm〜20cmくらい水を貯めて、一般的な洗濯糊を水に溶かしてネットをひたひたに浸して1時間ほど放置。自動コースの脱水のみかけて終了。あとは着物ハンガーにかけて、しっかりシワを伸ばして干したらOK。変なシワがあまりつかずに洗濯できるので、木綿や麻もアイロンがとても楽チンです。

 

■クリップ3個
http://item.rakuten.co.jp/753ya/10015132/
http://item.rakuten.co.jp/753ya/10005252/
http://item.rakuten.co.jp/753ya/10015503/

お好きなデザインのものを。

 

■コーリンベルト1本
http://item.rakuten.co.jp/753ya/10016628/

一本はあったほうが良いです。無くても裏技をこっそりお教えします。

 

■腰紐3〜4本
http://item.rakuten.co.jp/753ya/10013739/

モスリンが一番おすすめ。正絹でもOK。ゴムやマジックテープのはおすすめしません。

 

■伊達締め2本
http://item.rakuten.co.jp/753ya/10000818/

正絹の博多献上伊達締めが一番!締まり具合の気持ち良さが違います。ゴムやマジックテープのはおすすめしません。

 

■帯板(ゴムあり・ゴムなしどっちでも)1枚
http://item.rakuten.co.jp/753ya/10014848/

帯板はできれば巾49〜50cmのものを。

半幅帯には「くるピタ」 前結びに便利です。
http://item.rakuten.co.jp/753ya/10000210/

 

■帯枕1個
http://item.rakuten.co.jp/753ya/10011556/

できればロング巾25cmのものを。

 

■衿芯
http://item.rakuten.co.jp/kimono-kirakuya/20101226-ws27/

衿芯は柔らかく首に沿う、薄型透明タイプ、縁を縫製していないものをおすすめします。2枚を一緒に使いますので、3〜4組まとめて買っておきましょう。

 

■きものハンガー
http://item.rakuten.co.jp/753ya/10000206/

いろいろあるけど、これがおすすめ。

 

 

【おすすめの着物屋さん/リサイクル着物】

■くるり
http://kururi.net/

上質リサイクル着物と、現代的なデザインのオリジナル商品。
リサイクル着物ではかなりお世話になっています。大阪大丸に実店舗があるのも嬉しいですね。リサイクル着物は最近は全体的にちょっぴり高くなってきてるかな&明るい可愛いのが少なくなってきています。

オリジナル商品の帯揚げ、帯締めは、お手頃価格で綺麗色が揃っていますのでいくつか入手すると着こなしのバリエーションが増えますよ。

 

■大山キモノ ちぇらうなぼるた
http://www.oyamakimono.com/
http://ceraunavolta.jugem.jp/

東京時代からずっとお世話になっているリサイクル着物屋さんです。お値段もお手頃な上質リサイクル着物がメインです。
ブログで素敵な着物のお写真がアップされています。私はたまにブログ掲載商品を通販でいただいています。メールで問い合わせすると、細かいサイズ、シミなど状態について、詳細な情報を教えてくださいます。

勝野の師匠である、着物スタイリストの小林布未子先生、小林久美先生がお店にいらっしゃいますので、火曜日・水曜日にはコーディネートのご相談・着付け教室も可能です。

 

■きもの青木
http://www.kimono-aoki.jp/

上級者向けの上質リサイクル着物を扱っていらっしゃいます。少しお高いラインナップですが、上質着物がたくさんあり、とても勉強になるのでたまに覗いてみましょう。メルマガに登録しておくと最新情報が届きます。

オリジナル商品の帯揚げ、帯締めは、お手頃価格で奥ゆかしいニュアンスのあるお色が揃っています。小物だけでも銀座店でぜひ一度じっくりご相談なさってみましょう。

 

 

【おすすめの着物屋さん/現代着物】

■こころや
http://www.cocoroya.com/

大阪・粉浜の老舗呉服屋さん。老舗ですが若旦那さんがカジュアル着物にもお詳しく、お見立てにも信頼がおけ、着物初心者さんにも安心の呉服屋さんです。木綿着物、浴衣などお手頃に始められる素敵なお品も充実。百貨店や地方への出張イベントでも要注目です。

2016年2月5日(金)〜2月10日(水)はこころや創業130周年「赤札市」を開催!遠方からでも訪れてみる価値ありますよー。

 

■タイシルクハウス
http://www.rakuten.co.jp/thaisilk/

私が大好きなタイシルク半幅帯はこちらでいただいています。こちらの半幅帯は長さが4M以上あるので、アレンジ結びに重宝しています。タイシルクの半幅帯は、浴衣から小紋・紬まで、年中使用しています。(夏場は下着で汗対策はしっかりした上で使用)

長めの半幅帯のアレンジ結びも、夏になる前にお教えしますね。

 

さあ、着物デビューに向けてご準備してまいりましょう!

春までには着物デビュー!

(*アフェリエイトは一切やっていません。)