2016年 春の展覧会情報@東京
■「芹沢銈介のいろは ─金子量重コレクション─」展
本展は2015年に金子量重氏からご寄贈いただいた芹沢作品167件430点を核として構成いたします。アジア民族造形研究の先達である金子氏の選択眼、そして芹沢との深い信頼関係が築き上げたこの貴重なコレクションは、屏風やのれん、型染本、カレンダー、装幀からスケッチ、下絵、本の割り付けイメージまで多種多彩です。
それらをじっくり味わっていただくために、本展覧会ではキーワードを3つご用意しました。「模様」「もの」「旅」――いずれも芹沢の主要なテーマです。しかし形式だけでなく、技法、年代、作域のいずれについても幅広い内容は、異なるイメージを結びつけたり、反対に寸断し、更新させたりするかもしれません。ちょうど「文字文」への取組みにおいて芹沢が文字の機能を解体し、新たな相を見せながらその本質へと向かったように、今回の展示をご覧になった皆さんが、芹沢のさまざまな側面と出合い、文脈を結びながら、それぞれの芹沢銈介像を描かれることを期待しています。
会期:2016年3月5日(土)〜2016年5月8日(日)
時間:10:00〜17:00(入館は閉館の30分前まで)
休日:月曜日
料金:一般550円 学生350円
場所:国立近代美術館工芸館
東京都千代田区北の丸公園1-1
URL:http://www.momat.go.jp/cg/exhibition/serizawa/
■「松原伸生 ─長板中形•藍形染の美─」展
東京都出身の松原伸生氏は、「長板中形」と呼ばれる伝統技法の染織作家で、2014年に日本伝統工芸展の最高賞「高松宮記念賞」を、2015年に日本伝統工芸染織展「日本経済新聞社賞」をそれぞれ受賞しています。「長板中形」は浴衣染の古称で、文字通り長い板を使用し、江戸小紋より少し大きい模様に染める技法です。
今回の企画展では、新作など約44点を一堂に展観いたしますので、世界に誇れる伝統の技をこの機会にぜひご覧くださいますようご案内申し上げます。
会期:2016年4月19日(火)〜2016年5月22日(日)
時間:10:00〜18:00(入館は閉館の30分前まで/最終日は15:30まで)
休日:月曜日
料金:無料
場所:ちばぎんひまわりギャラリー
東京都中央区日本橋室町一丁目5番5号[コレド室町3]4階
URL:http://www.chibabank.co.jp/news/company/2016/0415_01/