いよいよ7月1日から京都は祇園祭です!梅雨の真っ最中で蒸し暑い毎日ですが、観るべき展覧会も目白押し!浴衣で着物で、祇園祭と合わせて展覧会巡りもどーぞ!

 

■ 「古橋悌二《LOVERS / 永遠の恋人たち》」展示

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本プロジェクトでは、京都を拠点に活動し、世界のアートシーンに大きな影響を与えたアーティスト・グループ、ダムタイプの活動を改めて捉えなおし、ダムタイプが現代のアーティストに与えた影響と、アーティスト・グループやアーティスト・コレクティブといったジャンルを超えたアーティストによる協同の可能性を考えます。
本プロジェクト内で紹介するダムタイプの中心メンバーでもあった故・古橋悌二(1960-1995)の代表作《LOVERS-永遠の恋人たち》は、2015年より古橋の卒業校でもある京都市立芸術大学の芸術資源研究センターが、高谷史郎を中心とするダムタイプのメンバーの協力のもと修復を進めてきたものです。 修復の完成を機に、京都芸術センターと共同で本作品を展示します。
展示期間中には、トークや作品映像の上映、修復資料の展示、パフォーマンス等も実施します。

会期:2016年7月9日(土)〜2016年7月24日(日)
時間:10:00〜20:00(*7月14日-16日は祇園祭のため17:00閉館)
休日:会期中無休
料金:無料
場所:京都芸術センター・講堂 京都市中京区室町通蛸薬師下る山伏山町546-2
URL:http://www.kac.or.jp/18805/

 

トークイベント
日時:7月18日(月・祝) 13:00–15:00
会場:京都芸術センター フリースペース
料金:500円 ※事前申込不要
出演:阿部一直[山口情報芸術センターキュレーター/アーティスティック・ディレクター]、石谷治寛[京都市立芸術大学 芸術資源研究センター研究員]、住友文彦[キュレーター/アーツ前橋館長]、石原友明[京都市立芸術大学 芸術資源研究センター所長]、高谷史郎[アーティスト/ダムタイプ]
ファシリテーター|建畠 晢[京都芸術センター館長]

ナイトパーティー
日時:7月13日(水) 20:00–
会場:METRO
料金:2,000円+1ドリンク
出演アーティスト:OK GIRLS[砂山典子・田中真由美・薮内美佐子] 、BuBu de la Madeleine、山中透 a.k.a. DJ Lala、南琢也[softpad]、フランソワ・アルデンテ&マルガリータ・アルデンテ

ダムタイプ作品上映会
※入れ替えなし、入退場自由
・Day1:7月18日(月・祝)
 16:30-《S/N》 18:00-《memorandum》 19:30-ゲストトークI 20:00-《pH》

・Day2:7月19日(火)
 16:30-《Voyage》 18:00-《OR》 19:30-ゲストトークII 20:00-《S/N》
会場:METRO
料金:1000円+1ドリンク ※要メール予約
申し込み:前日までに参加希望日、お名前、人数を明記の上、METRO[ticket@metro.ne.jp]までお送りください

[ゲストトーク I ]
モデレーター:浅田彰[京都造形芸術大学大学院 学術研究センター所長]
トークゲスト:BuBu de la Madeleine[アーティスト]、松尾惠[MATSUO MEGUMI + VOICE GALLERY pfs/w]

[ゲストトークII]
モデレーター:小崎哲哉[『REALTOKYO』『REALKYOTO』発行人兼編集長]
トークゲスト:OK GIRLS[砂山典子・田中真由美・薮内美佐子]、福永信[小説家]

 

■ 「生誕300年記念 伊藤若冲 ─京に生きた画家─」展

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独創的な表現で人々を魅了する画家・伊藤若冲(1716~1800)。生誕300年を記念した本展では、当館の若冲コレクションを一堂に展示するほか、京都にある若冲ゆかりの寺院が所蔵する作品、弟子の作品や文献資料を併せて紹介します。

会期:2016年6月25日(土)〜2016年9月4日(日)
   前期 6月25日(土)〜7月31日(日) 後期 8月2日(火)〜9月4日(日)
時間:10:00〜18:00(入館は閉館の30分前まで)
休日:月曜日(祝日は開館、翌日休館)
料金:一般1200円 学生1000円
場所:細見美術館 京都市左京区岡崎最勝寺町6-3
URL:http://www.emuseum.or.jp/exhibition/ex048/index.html

 

■「ポール・スミス展 HELLO, MY NAME IS PAUL SMITH」展

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ポール・スミスは、世界で最も著名なイギリスのデザイナーの1人です。ロンドンのデザインミュージアムで開幕し、大好評を得た展覧会「HELLO, MY NAME IS PAUL SMITH」がヨーロッパ各地を巡回し、2016年6月、いよいよ日本にやってきます。
本展では、わずか3メートル四方だった一号店からスタートし、今では約70カ国に展開する世界的なファッションブランドへと成長したポール・スミスの軌跡を、映像インスタレーションや再現展示などを通じてご紹介し、ファッションの枠を超えた創造性とそのユニークな世界観に迫ります。

会期:2016年6月4日(土)〜2016年7月18日(日)
時間:9:30〜17:00(金曜日は19:00まで/入館は閉館の30分前まで)
休日:月曜日(祝日は開館、翌日休館)
料金:一般1500円 学生1200円
場所:京都国立近代美術館 京都市左京区岡崎円勝寺町(岡崎公園内)
URL:http://www.momak.go.jp/Japanese/exhibitionArchive/2016/414.html
   http://paulsmith2016.jp/

 

■「ダリ」展

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20世紀のスペインを代表する芸術家サルバドール・ダリは,刺激的で見るものを魅了するイメージを次々と生み出し,それらを精緻で写実的な描法で描き出した。本展は,スペインのガラ=サルバドール・ダリ財団および国立ソフィア王妃芸術センター,アメリカのサルバドール・ダリ美術館という三つのダリの主要コレクションの作品を中心に約200点で構成される。油彩作品のほか,ドローイング,オブジェ,ジュエリー,書籍,彫刻など様々な表現媒体で展開された初期から晩年までのダリの多方面にわたる創作の軌跡をたどる。

会期:2016年7月1日(金)〜2016年9月4日(日)
時間:9:00〜17:00(金曜日は19:00まで/入館は閉館の30分前まで)
休日:月曜日(祝日は開館、翌日休館)
料金:一般1600円 学生1100円
場所:京都市美術館 京都市左京区岡崎円勝寺町124(岡崎公園内)
URL:http://www2.city.kyoto.lg.jp/bunshi/kmma/exhibition/2016_3_fiscal_Dali.html

 

■「ダリ版画展 ─もうひとつの顔─」展

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シュルレアリスムを代表する天才画家ダリ(1904-1989)。ダリは奇矯な言動でスキャンダラスな話題を振り撒き、誇大妄想的顕示欲こそが創造力の根源として信じて疑わず、トレードマークとも言える独特の口髭も含め、さまざまなパフォーマンスを芸術の名において実践しました。その才能は油彩、版画等の絵画制作にとどまることなく彫刻、オブジェ、舞台芸術、宝石デザイン、広告デザイン、映画、文筆と幅広い活躍をみせました。

特に版画への造詣は深く、1500点以上もの作品を残しています。「柔らかい時計」「変形した肉体」「ダブルイメージ」等のダリ独特のイメージも版画という固有のジャンルで開花したと言えます。
本展は、ダリの初期から円熟期、そして晩年までの200点以上の版画作品を通して、従来の版画そのものの価値観をくつがえした画期的な作風で、20世紀最大の奇才といわれるダリの真髄を検証する展覧会です。

会期:2016年7月1日(金)〜2016年9月4日(日)
時間:10:00〜18:00(金曜日は19:30まで/入館は閉館の30分前まで)
休日:月曜日(祝日は開館、翌日休館)
料金:一般1200円 学生900円
場所:京都文化博物館 京都市左京区岡崎円勝寺町124(岡崎公園内)
URL:http://www.bunpaku.or.jp/exhi_special/next/

 

■ 「没後100年 宮川香山」展

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日本が幕末、明治維新と激動期を迎える少し前に、ヨーロッパでは19世紀後半から万国博覧会(以下、万博)が開催され、多くの国々が威信をかけて産業品を出品し、華やかな万博全盛期を迎えます。日本も1867年のパリ万博から浮世絵などを出品し、それらはジャポニスムとしてヨーロッパの芸術活動に影響を与えました。また、当時の日本の窯業界では、西洋の焼成法などが紹介され、新たな時代が始まります。
初代宮川香山(1842~1916)は、こうした激動期に陶磁器の作成のため1870(明治3)年に京都から横浜に移り、眞葛(まくず)焼として京焼の伝統を踏まえた作品や緻密に装飾された「高浮彫(たかうきぼり)」などを、1876(明治9)年のフィラデルフィア万博から次々に発表しました。それらの作品は数多くの受賞を果たし、“マクズ・ウエア”として絶賛を博しました。しかし香山はその成功にとどまることなく、釉薬や中国古陶磁の研究に邁進し、一層の成功を収めました。その多岐にわたる作風は、同時期に万博に出品していたロイヤル・コペンハーゲンなどのヨーロッパの名窯にも影響を与え合うほどのものとなったのです。
今回の展示では、前期の「高浮彫」から、後期の中国古陶磁と釉薬の研究による作品に至るまで、日本の近代陶芸を牽引した香山の全貌を、田邊コレクションを中心に紹介します。

会期:2016年4月29日(金・祝)〜2016年7月31日(月)
時間:9:30〜17:00(入館は閉館の30分前まで)
休日:月曜日(祝日は開館、翌日休館)
料金:一般1200円 学生700円
場所:大阪市立東洋陶磁美術館 大阪市北区中之島1-1-26
URL:http://www.moco.or.jp/exhibition/current/?e=365

 

■ 春季特別展「丹波の民藝(みんげい)─陶磁と染織─」展

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本特別展では、兵庫県丹波地域で、生みだされた丹波焼と丹波布を展示します。
六古窯の一つである丹波焼は、民藝運動の創始者・柳宗悦(1889-1961)が、晩年に力を注いで蒐集した陶磁器です。特に柳は著書『丹波の古陶』(1956年刊)のなかで、窯の中で灰が降りかかって偶然生まれる自然釉の陶磁器に、人智を超えた美を見出し高く評価しました。

丹波布は、草木で染めた手紡ぎの糸による、手織りの木綿布です。「つまみ糸」と呼ばれる絹の屑糸を、間隔をあけて緯(よこ)糸に織り込むことで、独特の風合いが生まれます。元々、佐治木綿と呼ばれ布団地等として地元で親しく用いられてきた縞柄の布を、柳は丹波布と呼び賞賛しました。

今回は、当館所蔵の丹波焼、丹波布と共に、丹波立杭で作陶を行った生田和孝(1927-1982)の陶芸作品を、併せて約90点展示します。さらに、兵庫陶芸美術館所蔵の丹波焼や、丹波布の復興に尽力した足立康子(1925-2014)の丹波布の作品もご覧いただけます。

会期:2016年3月5日(土)〜2016年7月18日(月・祝)
時間:10:00〜17:00(入館は閉館の30分前まで)
休日:水曜日
料金:一般700円 学生450円
場所:大阪日本民芸館 
   大阪府吹田市千里万博公園10-5 千里・万博公園内
URL:http://www.mingeikan-osaka.or.jp/

 

◇記念講演会◇
「民芸運動と関西」
講師:藤田治彦氏(大阪大学大学院文学研究科教授)
日時:6月26日(日)13:30〜15:00(13:00開場)
会場:国立民族学博物館・第5セミナー室(大阪日本民芸館向かい)
定員:100名(※要予約)
聴講料:300円(民芸館入館料が別途必要)

「丹波布の魅力」
講師:小野絢子(大阪日本民芸館学芸員)
日時:7月10日(日)14:00〜15:30(13:30開場)
会場:大阪日本民芸館・会議室
定員:20名(※要予約)
聴講料:300円(民芸館入館料が別途必要)