着物で落語。年に一回京都で開催される、立川志らく 独演会@ 京都芸術センター へ。

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■ 京都芸術センター

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京都芸術センター は明治2年に建てられた「 旧・明倫小学校 」を再利用し、2000年に 京都芸術センター としてスタート。現在は演劇、アート、伝統芸能など、様々な芸術活動の拠点となっています。建物全体には昭和初期に行われた大改装でアールデコのデザインがたくさん施され、大正ロマンを感じるかわいらしい雰囲気が現在でも残っています。教室の床も無垢のフローリングにオイル塗装(懐かしいオイルの香りがします)。談話室なっている一般の方が利用できる教室も、机も椅子も昭和の木工家具のまま。曲げ加工がエレガントな階段の手すりも木。至る所に昔のままのなつかしい姿が残っています。一階には教室を再利用したカフェ「 前田珈琲明倫店 」も入っていますので、京都散策の足休めに、一般の方もご利用いただけます。

落語会の会場は、2階の講堂。

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ここも天井や柱型のモールディングなど、アールデコのディテールが残り、とても素敵な雰囲気です。残念なのは、後でつけられた天井の家庭的なシャンデリア。それも白色蛍光灯サ−クライン!「なんで、どういう思考回路でソレを選ぶかな?田舎の家のダッサイ応接間かっ!?」って突っ込みまくりたくなります。コレは速攻撤去すべき。照明は舞台用照明がしっかり設置されているので、これらの照明器具はすべて無くても照度は十分取れているので。

 

■ 落語

さて、落語の話ね。

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立川志らく 師匠、さすがに、お・も・し・ろ・いっ!!!

まくら話から大爆笑の連続!柳家喬太郎師匠との関わりから、いろんな噺家の悪口から物真似から、酒呑み呑んだくれの話から一席目「親子酒」への流れ。聴いた人は絶対に終演後に日本酒が呑みたくなるねぇ。塩辛をアテに日本酒が呑みたいぞー!(下戸だから一口も呑めないけれど)

二席目は「柳田格之進」。バッサリ余計な要素を削ぎ落とした構成で衝撃的!登場人物を淡々と演じることで、繊細な人の心の内面を描き出し、最後は感動しまくり号泣。久しぶりに落語で号泣したな。ああ、やっぱり志らく師匠はすごいわ!

 

開口一番 立川がじら「道灌」

一席目  立川志らく「親子酒」

二席目  立川志らく「柳田格之進」

 

同じ日開催@京都の 柳家喬太郎 師匠の落語会もすごかったらしい。志らく師匠と喬太郎師匠は大学の同窓生で、同じ落研だったんですって。志らく師匠が4年早く立川流に入門したので、兄さんになるのね。お互いにいじくりあって、切磋琢磨して、いい関係だな。

 

■ 勝野の着物コーディネート

雨模様だったので、着物はCMYK格子柄ウール着物+レモンイエロータイシルク半幅帯。

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帯締めはスカイブルーグラデーション三分紐(ゑり正)+うさぎの帯留め。

足元は黒下駄、黒足袋。下駄の歯がかなりちびてきて、歩きにくくなってきました。そろそろ新調せなあかんかな。黒下駄(雨下駄兼用)はよく履くので、一年に一回くらい新調しています。鼻緒は万能な白鼻緒+赤ツボ。歯の裏にはゴム無しを愛用しています。ゴムがある方がよくマンホールや石の上で滑ってしまうので、めっちゃ怖いんですよ。一回小雨の日に思い切り道路の石畳で転んでから恐怖。下駄を雨の日に履く場合は、ゴム無しをおすすめします。

会場では着物ひとり。京都なのにな、いつも落語会で着物の人ってめっちゃ少ないのです。なんだかなー。もっと普段着に着物を着ましょう!

 

落語会が跳ねた後、京の散歩はまた続きます。続きはこちら…☆☆☆

(昨年からキモノ記事が滞っていますね。いっぱいネタはあるんです。そのうち、少しずつアップしていきますね〜。)