2016.01.25. 京都お散歩日記 嵐山
今年の冬は雪が一度も降らず暖冬だと思っていたら、大寒波が日本列島を覆う数日。沖縄や台湾でも雪が降ったとか。京都市内も雪はほとんど降らずとも、気温が零下になるとても寒い日。寒いからこそお出かけの人も少ないだろうと、平日に嵐山散策へ。
■世界遺産 臨済宗禅刹・天龍寺 http://www.tenryuji.com/
初めての 天龍寺 へ。世界遺産なんですよね〜。
天龍寺 の広大な敷地にはたくさんの塔頭もありますが、目指すは天龍寺・大方丈と、史蹟・名勝指定の「曹源池庭園(そうげんちていえん)」。
「曹源池庭園」は、中央の曹源池を巡る池泉回遊式庭園で、大堰川を隔てた嵐山や庭園西に位置する亀山を取り込んだ借景式庭園。
庫裏ファサード。ここから拝観料を払って入場します。
庫裏玄関に展示されているだるま絵。
庫裏を抜けて小方丈(書院)へ。小方丈(書院)の座敷。小方丈なのに、広い広い!
小方丈(書院)座敷から「曹源池庭園」を望む。
小方丈(書院)西側庭園。石積みの景色と苔が美しく、春と秋はさぞや素晴らしいことでしょう。手水鉢の水面が凍っていました。南天の赤い実が一粒。
小方丈(書院)を抜け、回廊を通りながら、茶室・祥雲閣・甘雨亭(しょううんかく・かんうてい)を望む。
回廊を通り、多宝殿(たほうでん)へ。蔀戸!
後醍醐天皇の尊像を祀る祠堂で、前に拝堂をもち、後ろの祠堂とを相の間でつなぐ。入母屋造の屋根とも調和し、中世の貴族邸宅を思わせます。
大方丈へ。
大方丈・東庭。
大方丈・内部。
「曹源池庭園」へ降り立ちます。水に映し出される山並みのラインがなんとも美しく。いやー、素晴らしいの一言ですな。
多宝殿の奥には庭園「百花苑(ひゃっかえん)」があり、季節の植栽もいろいろありそうです。紅葉としだれ桜がたくさん植えられており、これは春と秋はすごいことになりそうです。今年は何度も 天龍寺 に来てみなくては!
■%アラビカ京都 嵐山 http://www.arabica.coffee/
天龍寺 の後は、%アラビカ京都 嵐山店へ。インテリアデザインが秀逸な高台寺下にある東山店(向かいには 大塚呉服店 京都)の方には、祇園界隈で散策するときにいろんな人をお連れしていますが、昨年嵐山店ができたということでリサーチへ。
渡月橋交差点から嵐山の眺望を眺めながら、大堰川の北側の小道を西へ80mほど進みます。
大きな敷地の一部を借りて、建築から建てちゃってます。木造在来軸組工法の建築で、外観は白漆喰塗り回し。屋根は本瓦葺きと一部銅版葺き。
建築外部のベンチの納まりもおもしろいな〜。スチールで本体ベースを一体成形したものを建築に固定し、その上にモルタルを40mm厚ほど現場仕上げています。そりゃ使っていくうちに振動でひび割れしてくるわ。それを承知の上でやっちゃってるのが、すごい。無茶するわ〜。
エントランス階段に、ロゴマーク「%」文字をコンクリートに銅板を象嵌で。
インテリアも許可を得て、たくさん撮影させていただきました。店舗は焙煎スペースと、コーヒーキッチンスペースのみ、最低限のしつらえという潔さ!なんじゃこの格好良さ!!!
入口右手は焙煎スペース。
キッチン周りの腰壁+カウンター一体型造作は、東山店と同じく現場テラゾー磨き仕上げ。二槽シンクはステンレス白焼付け塗装のオリジナルをはめ込んで、徹底してホワイトに統一。キッチン内はカウンター下にコールドテーブル1台、カウンター上にエスプレッソマシーンとコーヒーミル2台のみ。
キッチン越しの、この眺望の良さ!!!
キッチン上の彫り上げ天井内に換気口と空調吹き出し口!
キッチンへの出入りは、一旦外のテラス(テーブルとベンチがありますが客用の座席ではありません)に出てから入る仕組み。この割り切り方が、ほんまものすごいな〜。
お一人でオペレーションされているので、嵐山店ではドリップコーヒーはなく、エスプレッソ系のみ。
店内にイートインできる席はありません。基本テイクアウトのみで、建物外のベンチで渡月橋と大堰川(おおいがわ)を望む絶好のロケーションでどうぞ。
%アラビカ京都 嵐山
京都符京都市右京区嵯峨天龍寺芒ノ番場町3-47
営業時間:8:00〜18:00
定休日:不定休
嵐山を満喫した後、太秦天神川へ。★★★
この日の着物コーディネートはこちら。★★★