katsunoya » 現代美術

カテゴリー : 現代美術

【 KYOTOGRAPHIE 京都国際写真祭 2017 】ご案内

いよいよ今週末からが始まります!!!

毎年素晴らしい場所で、素晴らしい空間にしつらえの中で、素晴らしい写真を拝見できる展覧会。お着物が似合う場所も多数ありますので、ぜひ京都の街散策を兼ねて、まわってみましょう♪

《 今年のテーマは「 LOVE 」“ 写真は人生との愛の戯れ ” 》

■会期:2017年 4月15日(土)〜 5月14日(日)

■チケット:

・<4/14まで>前売パスポート:一般2500円

(*ぴあ、イープラスにて4/14まで発売中)

・<4/15以降>パスポート:一般3000円・学生2000円

       一般プチパスポート:1500円(3会場1日のみ有効)

・当日券は各会場にて発売、当会場のみ一回入場可能。

■会場:二条城二の丸御殿台所・東南隅櫓、両足院、誉田屋源兵衛・竹院の間、他 京都市内18カ所で開催。(*入場無料の会場は6カ所)

 

キッズプログラムやガイドツアー、インスタ写真ワークショップなども開催。BMW電気自動車無料貸し出しに、無料で乗れる巡回BMW電気自動車に、レンタサイクルの情報まで。ものすっごい、素敵イベント!

↓↓↓ 詳細は公式ウェブサイトで!

KYOTOGRAPHIE 京都国際写真祭 2017 公式サイト

http://www.kyotographie.jp/2017portal/outline

 

2017.02.26. 京都造形芸術大学 卒業作品展02

京都造形芸術大学の卒業作品展レポートの続き。

毎年恒例ですが、美術工芸学科/染織デザインコース日本画コースを見にいくのも楽しみなのです。

美術工芸学科/染織デザインコース

シルクスクリーン型染めの作品。同じパターンの型を使いつつ、美しい「空」の色を表現。

 

シルクスクリーン型染めの作品。たい焼き、おかき、どら焼き、桜餅など、和菓子を大胆にデザイン。

 

ホームセンターで入手できる素材を用い、型染風(?)にパターン化したデザインで魅せる作品。これ、近づくとわかるんですが、防護ネットやネジやL字金物や人工芝など、ホームセンターで入手できる人工的な素材を、わざわざ手で加工して、テキスタイルパターンに構成し直しているんです。おもしろい発想!!!

 

板締め絞りの浴衣反物作品。例年同じような作品が出ますが、こちらはとても綺麗でした!

 

お蚕さんの飼育から始まり、1000匹以上まで増やしたお蚕さんから糸を績み、その生糸を使い糸を染め、織り、着物にまで仕上げるという、壮大なプロジェクトを完成させた作品。一人ですべてを行い、着物4点まで仕上げたのは立派!

左から「水中」「波間」「滝」「水面」


 

軍艦の色をモチーフにデザインされた着物作品。軍艦から抽出するなんて…すごい腐女子!(笑)

左から「飛行甲板」「時雨」「ダズル迷彩」


 

冬の景色をモチーフにしたタペストリー作品。

 

アフリカ・サバンナの動物をモチーフにしたタペストリー作品。

 

デジタルプリントの作品「Oinori」。古今東西の祈りの形を、アナログで描いたものをデジタル化し、美しく昇華させた作品。

 

美術工芸学科/日本画学コース

新潟県の「牛の角突き」闘牛をモチーフにした作品。W4mくらいの大作。ドキドキと、牛の鼓動が伝わってくる、力強い作品。油絵のような激しい筆跡を見るような描き方も作品に合っている。

 

熊本県の震災の後を訪れ、「 当事者でない自分が感じた痛み」を、標本にされたみつばちの姿をモチーフに表現した作品。W5mくらいの大作。

 

日本画コースの中で、圧倒的に印象に残る展示をしていた作品。丹波優太さん作「大山椒魚濁流図」。

 

一区画すべてを自分の絵の展示のため、1年前から場所を予約し、空間の床壁天井のすべてにしつらえを施す大作。ご本人曰く、「日本画を見るためには、日本画にふさわしい空間=しつらえが施された空間が必要である」との信念から、この展示にしたそうです。

表具額装された日本画は、グロテスクな大山椒魚を墨色のみで現す波間に描いた連作9部作。金箔まで多用したその財力に驚き!!!

あえて和空間を演出し、ここまで凝るのであれば、照明は天井からではなく壁面側からの間接光(障子を通した光)とし、書院と床の間も設け、空間の中で茶の湯でも一服召し上がっていただきながら絵をゆっくり鑑賞していただく、くらいの心行きが欲しかったかも。今後は大学院に進まれるそうなので、2年後の大学院卒業作品にさらに期待!!!

 

■ 総評/環境デザイン学科について

今年の卒業作品全体について、昨年度までの作品に比べて、自由な発想、自由な考え方に進化は見えました。自分たちの身の回りにある日常、空気、気持ち、すべてが環境デザインといえます。建築、ランドスケープ、住宅、店舗以外に、様々な事象を取り込んで考えて良いのです。プレゼンボードと模型だけではなく、もっと自由に発想して良いのです。

空間演出でいうならば、卒業作品展示なのだから、この日本画コース/丹波さんの展示くらい空間を作り込む展示を、なぜ環境デザイン学科の学生さんにはできないのでしょう???建築、インテリアに関わっているのなら、もっと原寸大で空間を作ってしまう、くらいのプレゼン手法を考えれば良いのに。

もっともっと、様々な展覧会のしつらえや、街や建築を見て、自分の心で感じないといけません。もっとおもしろいことを大胆に考える人が出てくることを、来年度にさらに期待しています!

 

この日の着物コーディネートはこちら → ●△■

2017.02.04. 「幻の水」シルビア・ウォン展へ

京都市立芸術大学の大学院に通う、中国人(広州人)の友人である、Silvia Wong(シルビア・ウォン)さんの展覧会「幻の水」展@祇園へ。Silvia Wong(シルビア・ウォン)さんは、大学院で日本の染色織物の探求をしながら、現代美術作品の創作活動をしています。大学が休みの期間には、年に何度か北陸〜東京でも展覧会をするなど、精力的に活動中。

ギャラリーの一階スペースでは、オーガンジーの生地にイエローに染めた化学繊維の糸を熱で融着させた作品を、ゆったりと展示。風に揺らぐシルエットが美しく、壁面の影もたゆたう、儚げで美しい作品。

暗幕に覆われた二階スペースでは、蛍光色の円形パネルから流れ出る水の作品。水の揺らめきがキラキラと感じられる作品。照明を暗転させると、糸の結び目が蛍のように光り出します。

シルビアさん、素敵な作品でした!来年度の大学院での研究成果も楽しみにしています!

彼女は30代にして日本留学を決め、全て自費と奨学金のみで日本の芸大を卒業し、現在京都市立芸術大学の大学院に通う才女。日本に来た時は全く日本語ができなかったのに、約1年で日本語の読み書きまで可能な通訳できるレベルまでマスターした勉強家。日本人でも難関である京都市立芸術大学の大学院も、一発合格の素晴らしい人材。

中国では都市計画と建築も学んだプロでもあります。日本人よりも日本のこと(日本の寺社仏閣・日本庭園・日本の染織り・日本文化全般・日本の建築デザイン&インテリアデザイン)にも詳しいです。これから来春にかけて日本で建築・インテリアデザイン関係の事務所などに就職ができれば幸いなのですが、どなたか、中国・香港・台湾のプロジェクトなどで即戦力になり、語学(北京語・広東語・英語・日本語)に堪能な人材が欲しいって事務所の方いらっしゃいませんか?(*大募集中!)

 

■ 京風お好み焼 夢屋

シルビアさんとお別れして、展覧会後は、ウチの近所の夢屋で夕食。

京風べた焼きと塩焼きそば。いつもながら、美味しゅうございます〜。

 

2017.01.12. 京都お散歩日記 京都造形芸大でレクチャー

京都造形芸術大学・環境デザイン学科で、Love the Life のインテリアデザインについてのレクチャーを行ってきました。1年ぶりのレクチャーですが、学生さんもそれなりの人数参加してくれて無事終了。

Love the Life の今までの作品を数例紹介しながら言いたかったことは、下記のような内容。これからデザイナーを目指す方々には、ずっと心に留め置いてほしい内容です。

●インテリアデザインは人の生活の必需品です。人が触れる場所のデザインはとても楽しいんです!

●インテリアには建築・内装・外装・照明・家具・食器・ディスプレイ・メニュー・グラフィックまで含まれるのです!

●インテリアデザインの要はディテール。1ミリをどうするのか。1ミリの違いが大きな違いになる。それを1分の1スケールでその場で判断する瞬発力が必要です。

●パソコンに頼らず、自分の手を動かしてください。自分の描く自然なラインを信じると素敵なことが芽生えます。

●インテリアデザインの最重要項目は照明デザインです。プランナーに頼まず、すべての照明演出をデザイナー自身で実験し判断することが大切です。

 

カフェ・ヴェルディ京都造形芸大店

レクチャー終了後、京都造形芸術大学・瓜生山館一階にある「ヴェルディ京都造形芸大」へ初訪問。昨年9月にオープンしてるのに、、、訪れが大変遅くなり申し訳ありません!インテリアデザインは辻村久信氏。

瓜生山館の外部ファサードから。

エントランス。

エントランスから店内を望む。

オペレーションカウンター。腰面、天井造作のコーナー部材、メニュー板下面まで、全面銅板ですって!銅って、銅って、高いんだよ〜!

物販陳列什器。

テーブル席を望む。なぐり加工が施された無垢木材の壁面が重厚感を醸し出し、とても落ち着いた空間。椅子はすべて辻村久信氏オリジナルデザインで、飛騨産業が特注製作。ベンチシート座面も本革張り。ココ、大学なんですけど、めっちゃ贅沢!

大きな焙煎室があるテラス席側を望む。

 

本日のケーキ「栗のタルト」と、マグカップでいただくブレンドコーヒー。

そして、一杯立てでハンドドリップで淹れてくださるストレートコーヒー。この日はブラジル深煎りをいただきました。カップ&ソーサーが可愛い!ヴェルディオリジナルデザインだそう。SOU・SOUのデザインかしら?(SOU・SOUの喫茶スペースでいただけるコーヒーはヴェルディさんのコーヒー豆を使用)

 

焙煎室とコーヒーカウンター。このカウンターではコーヒーの淹れ方レクチャーを随時してくださいます。今度時間作って、珈琲講座を受講しようと思います!

こちらの「ヴェルディ京都造形芸大」では、オーナーの続木氏が常日頃様々な実験工房として活用されているようです。スイーツもパンも天然酵母を使って、発酵から焼き上げまですべて自家製なんですよ!!!そんな珈琲専門店ってあるでしょうか?(ココ、大学内ですよ?)ランチのフードメニューもオープン時より格段に充実してきています。現在はモーニングをいろいろ試作中だそうで、2月からモーニングメニューに乞うご期待!!!

おおお、こんなに素敵なカフェが大学にあるなんて、学生の皆さん幸せ者ですよ!素晴らしいデザインの空間で、美味しい珈琲をしっかり学んでくださいね。

春の都をどりの際は、着物友達の皆様と、ランチにお茶に、たっぷり堪能させていただこうと思います。

 

ロゴゴ展@京都恵文社一乗寺店

東京時代のクリエーター友達であるよシまるシンさんの展覧会「ロゴゴ展 天久聖一×よシまるシン」が京都で開催されているのを知り、大学から徒歩で恵文社一乗寺店へ。

今回はステッカーセットをいただきました。いつかパネル作品を!「鬼」シリーズの赤鬼さんと青鬼さんのセットがいいかな〜。

「ロゴゴ展 天久聖一×よシまるシン」

恵文社一乗寺店 http://www.keibunsha-store.com/

1/10(火)〜1/23(月)まで(10:00-21:00/最終日18:00まで)

 

ラーメン 天天有本店@一乗寺

展覧会後、せっかくラーメン激戦区の一乗寺に来たので、人気ラーメン店でラーメンを食べて帰ろうと、天天有本店へ初訪問。

中華そば(並1玉/煮卵入り/麺は細麺・硬めでオーダー)えっ?っていうくらい安っ!650円!スープは澄んでいるのにどろっとしていて、こってり濃厚な鷄スープ。濃ゆいのですが、勝野でもなんとか完食できました!

豚の小間切れ200円。普通に頼んでねぎ大盛り!餃子(5個)200円。

 

また一乗寺に来る時に、他の人気ラーメン店も攻めてみたいと思います!