【大阪・本町キモノフリーマーケット 2016】5/1開催!
【大阪・本町キモノフリーマーケット 2016・春】5/1(日)開催!
大阪・本町キモノフリーマーケット Website
http://www.honmachi-kimono-fm.jimdo.com/
大阪・本町キモノフリーマーケット Facebook
https://www.facebook.com/events/954110797976698/
【大阪・本町キモノフリーマーケット 2016・春】5/1(日)開催!
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カラーコンサルタント(きものカラーコーディネーター協会代表)の 能口祥子 先生が関わっていらっしゃる「ワタマサ春の新作お披露目展 with キモノモダン」展へ。和装業界プロの方向けの展示会で、一般人が参加できるのはこの一日のみということで、お伺いしてきました。
素晴らしいカラー提案をされている能口先生のコーナーから拝見。
ワタマサ さんは丹後ちりめんの織元さんです。ワタマサ さんオリジナルの多種多様な白生地を色無地で染めてみては?という企画で、能口先生が厳選した100色を提案されています。
ワタマサさんには、白生地がどのように織られているか、ゆっくりお話を伺うことができました。綸子・紋意匠・ちりめん、いろいろ生地の種類によって使う糸の種類・太さ・本数・撚り・打ち込み強度・糸のテンションを変えるそうです。着尺の反物、襦袢の反物、半襟、帯揚げ、それぞれ同じ柄でも糸の設計は変わるそうです。
能口先生セレクトの100色、長さのある正絹生地に染められた実物サンプルを合わせながら、お色を選べるコーナーです。どれもこれも美しい色のトーン!!!こんなにいろんなお色を同時に比較できる機会はありません。同じ系統の色でも、微妙にほんの少し色見が違うだけで、印象が違って見えます。
能口先生にいろいろお色を見立ててもらいました。幸せ♡
この日は後に落語会の予定があり、ゆっくり見ている時間が無かったので、またあらためて白生地探しから能口先生と一緒にお見立てしていただく機会を作れたらと思います。能口先生、ありがとうございました!
ワタマサ さんの新作お召しコーナー。近づかないとわからないのですが、素晴らしく凝った織りの美しい反物たち。「美しいキモノ」とかに出てきそうな素敵反物がいっぱいありましたよ!お値段は、意外とお手頃!いつか、一枚欲しいなぁ。
キモノモダン さんの新作浴衣コーナー。若い方向けの可愛らしいPOPなデザインの浴衣や、木綿着物を提案されています。
ラクエ四条烏丸の中に F.O.B COOP のカフェが移転して「FOB A GOOS & FOODS」として新しく3Fにオープンしたということで、リサーチ兼ねてランチ。(能口先生もお友達といらっしゃった!)
F.O.B COOP が京都から撤退したのかと悲しんでいたので、復活してくれて嬉しいです!ディスプレイ用品、店舗用品などのために、ヨーロッパテイストの可愛い雑貨を探すのには F.O.B COOP が欠かせないんですよね。
天井面は以前の違うお店の物販仕様のまま使っているんだろうな、とか、どこか100% F.O.B COOP テイストではない部分もありますが、前のお店から移設したであろうカフェのカウンター造作とか予算をかけずにでも頑張って復活してくれたことに感謝!
滞留時間40分ほどでBLTトーストサンドイッチとチキンカレーをサクッといただき、急いで落語会へ向かいます。(店員さんはまだ慣れていないようで、結構出てくるの遅くて焦った…)
会場である京都市立府民ホール・アルティに開演時間15分前に滑り込みセーフ。
大好きな 春風亭一之輔 師匠の京都での独演会。心待ちにしていましたよ!!!
演目:
一席目 加賀の千代 春風亭一之輔
二席目 花見の仇討 春風亭一之輔
仲入り
三席目 笠碁 春風亭一之輔
春風亭一之輔 師匠、京都での独演会は初めてらしい。枕噺では京都と大阪の違いや、京都での面白い出来事など散りばめ会場全体が湧き上がる笑いを取りながら、落語は真面目に古典で攻めてくる。いつもの小箱でやってる一之輔師匠の黒い黒い毒気満載の感じとちょっと違い、大人しめでちょっと猫かぶってる感じでした。(笑)それはそれで、京都の人に初めて体験してもらう一之輔としては、合格なのかもしれません。二つ目時代からよく知ってる身からすれば「次回はもっとブラックに攻めて!」って思います。今後に期待!
落語終演後は最寄駅の京都市役所前に帰って、この前通りかがって発見した、未開拓のカフェ「百春」さんへ初潜入。自家焙煎珈琲店なのですよ。これは行ってみなくちゃね!
場所は二条寺町上がる東側・一保堂本店のすぐ近く。一階に有名なフレンチレストラン「Mechant Loup」が入っているビルの二階にあります。営業時にだけ小さな看板が出ています。
恐る恐る階段を上がると、正面にはまるで人んち(フルネームの表札がある)の玄関ドアが!で、えっ?と思って、右側を見るとカフェ「百春」さんの入口ドアがあります。
店内の内装はすっきりとシンプルに、木製家具が並べられた清潔感のある空間。カフェ難民になる土日に足休めになるいい場所発見です。お安いし!
コーヒーはブレンドのほか、数種類のストレートコーヒーがあります。この日はブレンド、ドーナツ(大好物)、バナナケーキをいただきました。
コーヒーのお味はすっきりで、ブレンドは特徴がない感じですが、自家焙煎珈琲店というのは一年で成長しますから、これからの進化を楽しみにしながら、近所なのでたまに伺いたいと思います。
またまたお茶と食事が逆ですが、お腹減ったので久しぶりに河原町二条の 広東料理「鳳泉」で夕食。
まずはザーサイとビール!(コップ半分くらいだけ飲む⬅︎これでほろ酔い、いい気分)
牛肉とレタス炒め。ボリューミーで、牛肉柔らかくて、うまい!!!
酢豚。余計なものが入っていない、甘酢の加減といい、肉の揚げ具合といい、やっぱりうまい!
焼きそば(堅麺)。野菜たっぷり。
ああ、久しぶりに訪れましたが、美味しいですね〜。あっさりの味付け、シンプルなメニュー。本格的な現地のお料理に近いのでしょうか?とても好きです。(今度中国人のお友達と来てみよう。)
この日の着物コーディネートはこちら → ●△■
日本舞踊・上方舞の山村若静紀社中・おさらい会【 第九回 はるの会 】へ行ってまいりました。毎年上方舞を堪能させていただいている、とても楽しみな日なのです。
まずは北浜の川沿いにあるアンチエイジングカフェ「AGE」で、着物さくさく・須賀凌子先生とランチ。凌子先生、ご予約ありがとうございました!
木造平屋建ての建物を改装した可愛らしいお店です。窓辺からは川と高速道路を見ながらお食事ができます。
お野菜いっぱいで、体に良さそうな優しいお味。平日には「酵素ランチ」というものがあるらしい!平日にまた来たいと思います。
久しぶりにお会いするので、凌子先生と来月の 本町キモノフリマ のことや近況報告をわちゃわちゃお話しして楽しいひと時。あっという間に小一時間経ってしまったので、慌てて会場へ向かいます。
今年は会場を新たに 大阪美術倶楽部(鴻池家別邸跡) にて開催。建具の引手や欄間などに扇型や梅型など和のモチーフを施した和室がすてきな会場でした。
みなさま一年一年精進されまして、どんどんお上手になられていらっしゃいます。今年も素敵な舞の数々に、感動しまくりでした。(*公演中は撮影禁止なのでお写真はありませ〜ん。)
今年のゲストは、なんとなんと、落語家の 笑福亭たま さんです!
短い時間ですが、枕噺いっぱい〜の、落語「動物園」でギャオ〜ワオ〜の楽しいお噺を一席、残り時間で小話いっぱい〜の、の楽しいひと時でした。たまさんの落語はとても軽快で、ぱぱ〜っと場が華やぎます。他の誰とも違う雰囲気。これからのさらなる進化も楽しみです。
終演後に、お美しいみなさまを撮影させていただきました。
山村若静紀 師匠。お美しくて、可愛らしくて、ため息が出ます。ほんとはギュギュ〜ってハグしたい。(笑)
山村若静和 さん( きものと舞う 主宰)。お美しいでしょ〜。昨年の道明寺のお振袖姿も艶やかでしたが、今年は全く違う雰囲気で大人の華やかな美しさ!
山村若静奈 さん( ろじゅあん 主宰)。黒地のシックな訪問着で、超かっこいい!
山村若静雪さん( おべべとにゃんこ 主宰)と。お美しいでしょう!松菱型紋様総絞り訪問着のかっこいいこと!
そして 笑福亭たま さんとも記念撮影していただきました。たまさん、とても気さくで素敵な方でした〜。また落語会に伺いたいと思います。
花の香りが漂う春の日に、美しい日本舞踊を堪能させていただき、山村若静紀 師匠&社中のみなさま、今年も素晴らしい機会をありがとうございました!!!来年も心から楽しみにしております。
会場を後に淀屋橋への帰り道、前から気になっていたクラッシックビルの一階にある「コホロ」でひとりお茶。
シンプルな内装にヨーロピアンアンティークの家具を什器にした素敵な空気のお店です。作家物の陶磁器をメインに扱うお店で、自家焙煎コーヒーのいただけるカフェスペースも併設されています。
カフェで自家焙煎コーヒーの深煎りブレンドとバナナケーキを。
この日は陶磁器の展覧会「 水垣千悦 展」が開催中でした。
まるで江戸時代の骨董に見える、素朴で味わいのある作品たち。いろんな器がある中で、美しい白の平皿を大小2枚いただきました。高台の砂をそのままにしてあるのがとてもいい味わいで、釉薬に微妙に入っている貫入といい、何年かかけて育っていくのが楽しみな器です。
このお店、ヤバい、陶磁器好きにはたまらん!行く度に何か買いそう。(笑)
通販でお買い物もできますよ〜。 → ●△■
春の大阪を堪能した後は、京阪でぴゅ〜っと京都・祇園白川へ。
続きはこちら → ●△■
【第4回 都機の会作品展「鳥のうた」】京都会場へ、初日に行ってまいりました!東京と京都で開催される、染織家・志村ふくみ氏、洋子氏が主催する都機(つき)工房 の卒業生「都機の会」の作品展です。
お友達の陣内章代(じんのうちあきよ)さんが出品されていますし、とっても楽しみにしていたのです!
京都会場は「しまだいギャラリー 本陣」。地下鉄東西線・烏丸御池駅すぐの大きな京町家建築。素敵な場所なのです。
ご許可をいただき、たくさん撮影させていただきましたので、一部ですが気に入った作品をご紹介します。
会場には色の美しいストール(草木染め)もたくさん。
「鳥のうた」がテーマの着物や帯の展示。
会場内で陣内章代さんと、偶然ご一緒できた料理研究家のAsaさんと記念撮影。お着物のAsaさんとは初めてお会いします。ベリーショートが素敵なAsaさんがお着物を着てくださること、とってもうれしい!これからもどんどんお着物でお出かけくださいね。
黒田紗美さんと。
櫻井弥生さん・作 「鳥の住む場所」 ななかまど・茜・刈安・藍
春色のペールトーンのカラーがとても美しい作品。透明感のある綺麗なお色で、ウキウキして「ルルル〜♪」って歌い出したくなります。
小野厚子さん・作 「雲雀」 団栗・紫根・玉ねぎ
淡い黄色地に紫とベージュの横段、縦に矢絣が大胆に織り込まれた作品。矢絣が夕暮れ時の空を鳥が飛ぶ姿に見えます。
林美由紀さん・作 「水鳥」 百日紅(さるすべり)・くさぎ
百日紅で染められた優しいマスタードイエローの熨斗目に、井桁絣と格子柄が繊細かつ大胆に組み合わされた作品。くさぎで染められた水色が効いています。
濱地弘子さん・作 「よだか」 蘇芳・一位
写真では色が出ないのですが、深い深い赤紫色のグラデーション横縞に、縦に白い細縞がピリリとシャープさを醸し出しています。夜鷹を思わせる、粋でかっこいい作品。
陣内章代さん・作 「とりのころ」 梅・くさぎ・コチニール
鳥の子色のような地色に、紫・水色・淡いグレーの十字絣が織り込まれた、ほわ〜んと心が温かくなる優しい作品。
陣内章代さん・作 「夕桜」 桜・野いばら・くさぎ
淡いグレーがかった地色に、ほんのり水色とピンク色の横糸が織り込まれた、上品でとても繊細な作品。夕暮れ時に桜をお花見しながら、木々の間を爽やかに抜けていくそよ風のような作品です。
そして 、着てみたくなった(欲しい!と思った)作品2つ。
黒田紗美さん・作 「鳰の水音」 藍・玉ねぎ・梔子(くちなし)
志村ふくみDNAが如実に現れている、この縦縞と熨斗目のコレボレーションされたデザイン!かっこいいでしょう!DMになっていた作品で、DM見たときから狙ってたのです。東京展で速攻売れるだろうと思っていたのに、なんと、まだ売れていなかった!(買えないけど、欲しい…)
林美由紀さん・作 「山笑う」 矢車附子・月桂樹・花梨
白地にサーモンピンクとグレーの山型絣模様の細かく入った、爽やかな作品。春の野山を見ているよう。
夕方に伺ったのでお客さんも少なめな時間帯。試着させていただけるというので、せっかくだし、着てみたい作品を試着させていただきました!
黒田紗美さん・作 「鳰の水音」
林美由紀さん・作 「山笑う」
いかがでしょうか?
2つの写真を着物友達に見せたところ、勝野ならば黒田紗美さん「鳰の水音」を選びそうなところだけれど、今までにない新鮮さで林美由紀さん「山笑う」に一票!、とのお答えを多々いただきました。
う〜ん、悩みますねぇ…とか言うてるうちに、次の日には作品たちが売れていく、という続報がっ!一瞬でも悩んじゃダメですよね。即決しなくちゃね。「人ももの(きもの)もご縁なので、勝野さんにご縁のあるきものがやってきますよ!」ということで、今回の素敵な作品たちを記憶にとどめて、次回の作品展を今から心待ちにしています。
初日に時間切れで陣内章代さんの作品を試着できなかった心残りがあり、3月30日最終日に再訪しました。
陣内章代さん・作 「夕桜」 大人っぽくて品があって素敵です〜。近づくとわかる、横糸の太い紬糸がかっこいいんですよね。志村ふくみDNA!
陣内章代さん・作 「とりのころ」 優しい色合いの作品で、今までに私がまとったことがない雰囲気のお着物。意外や意外、似合ってるかも、と皆に言われ。(写真は喋りながら撮ったので変な顔。洋服で行ったので、靴下が真っ赤なのは気にしないで〜)
試着イメージのためにコーディネートしていただいた、この水色の帯も素敵でしょう!他の方の作品ですが、くさぎで染めてあって、「とりのころ」の水色とぴったり合うのです。帯、陣内さんにくさぎで染めて貰えばいいんだ!(妄想)
鳥をテーマにしたお着物なので、帯も鳥をテーマにオリジナルで染めていただく、っていうの素敵だな。陣内さんの旦那様・陣内久紹(じんのうちひさつぐ)さんは、蒔糊友禅染の人間国宝・森口華弘氏のお弟子さんなのですよ。帯を陣内久紹さんに蒔糊友禅染で作っていただく、って素敵!鳥だと白鷺、スズメが好きだけど、水色に合うのは白鷺!!!(ひたすら妄想膨らんで楽しいっ!/笑)
染織 陣内 http://someorijin.jimdo.com/
陣内さん、ゆっくりと心ゆくまで試着させていだだいて、誠にありがとうございました!これからも「都機の会」の皆様の作品を楽しみにしております!
たのしいキモノ。
ふだんのキモノ。
らくちんキモノ。
愛らしいコモノ。
毎年大阪・本町で開催される、着物好きが集まってワイワイ楽しいキモノフリーマーケットです。お手頃価格のリサイクル着物・帯・和装小物たちから、オリジナルデザインのカジュアル着物・帯・小物まで、盛り沢山に揃います。着物通のメンバーが、楽しい着物ライフをご提案します!
今年も新しい仲間も増えて、賑やかに開催いたします。そよ風の爽やかなゴールデンウィークに、ぜひお運びくださいませ!
■開催日:2016年5月1日(日)
■時 間:10:30〜17:30
■場 所:愛日会館 5階 やすらぎの間
■住 所:大阪府大阪市中央区本町4丁目7-11
■交 通:大阪市営地下鉄御堂筋線・本町駅 4番階段
四ツ橋線・本町駅 25番階段
中央線 ・本町駅 17番階段
いずれの場所からも徒歩5分。
■主催者:着物さくさく 須賀凌子
e-mail:info@kimonosakusaku.com/m.phone:090-1144-1325
勝野屋 勝野明美
e-mail:katsuno@lovethelife.org/m.phone:080-5008-6088
大阪・本町キモノフリーマーケット Website
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大阪・本町キモノフリーマーケット Facebook
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■リーフレット・表面(出店者様ご紹介)
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■リーフレット・裏面(場所・アクセス・地図)
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文化勲章受章記念「志村ふくみ ―母衣(ぼろ)への回帰―」展 の関連ワークショップ「草木染め体験」に参加するため、アルスシムラ 嵯峨校へ行ってきました。
ウチからだと時間はかかるけれど路線バス一本で行けるので、のんびりバスで嵐山・嵯峨野へ。最寄りのバス停「嵯峨野小学校前」で降りて、徒歩8分くらい。
嵯峨野小学校を過ぎつつ、
大きな山門のある清涼寺(嵯峨釈迦堂)の境内の梅を愛でながら、
Google Mapに案内されるがまま、住宅地の中のクネクネと曲がる小道を歩きながら向かいます。
アルスシムラ 嵯峨校(内部は撮影禁止のため写真は無し)
今回のワークショップにご参加されたのは私含め10名のみなさま。お一人参加の方がほとんどで、在住地も年齢層も様々です。
最初にみなさまの自己紹介からスタート。このワークショップに参加の動機は、志村ふくみ氏の著書から入りその文章の素晴らしさに魅了されて志村ファンになられた方、たまたま染織を他の場所で体験され志村ふくみ氏を知った方、大学で染織を勉強されていて草木染めに興味のある方など。私のように着物を普段からよく着ていて、着物から入って志村ふくみファンになった方が他にいらっしゃらなかったのが意外でした。
自己紹介の後は、お弟子さんによる志村ふくみ氏についての解説スライドショー。展覧会をまだ観ていない方にはネタバレにはなりますが、紬曼荼羅作品、琵琶湖三部作、色無地作品の解説をお聞きしました。
・民藝の精神
・襤褸(ボロ)に始まり母衣(ボロ)に帰ってきた
・色を聞く(全身で香りをきくということ)
・色には命がある
「なるほど〜〜〜そんなお気持ちで織られたのだ」と勉強になるポイントがいくつもありました。短時間のレクチャーでしたが、より深く、志村ふくみ氏の創作意欲を知ることができました。
レクチャーで草木染めの奥深さを知った後、いよいよワークショップがスタート。工房でご用意してくださった小ぶりな正絹ストールを草木染めにします。今回どんな自然素材で草木染めするかは、作業場へ入り染め始めるまで内緒、とのこと。ふふふ、それも楽しみです。
染料=植物×染める素材=正絹(動物性)×媒染剤=鉱物
作業場では二人一組になり、ガスコンロで温められたボウルの中の染色液に「せーの」の掛け声で、同時に小さく畳んだショールを浸して染め始めます。染色液は濃いめの茶色で、香りをかぐと、なんだか美味しそうな香りがします。
さて、なんでしょう??? 美味しそう=玉ねぎ でした!
志村ふくみ氏の作品といえば、私の心の中で今マイブームなのは「玉ねぎと藍」。玉ねぎで染めたいと思っていたので、めっちゃうれしい!!!
一回目を染めた後、軽く絞ってから広げ空気にさらします。
それを3〜4回繰り返し、外部へ出て外気と日光に短時間さらします。この時点で、薄茶色から少しずつオレンジ色に変わっていきます。
いよいよ媒染です。媒染剤によって、最終的に発色する色が全く違ってくるそうです。今回は二種類の媒染剤を使用するため、二組に分かれます。一つは「ミョウバン」、一つは「鉄」。
私はなんとなく濃く渋い発色になるかな?と想像し、「鉄」で染めるグループに入れていただきました。
「ミョウバン」で媒染すると、なんと明るいオレンジ色に!
「鉄」で媒染すると、焦げ茶色に!
各グループの媒染後の色の変化を見る度に、全員で「うわ〜〜〜、おもしろ〜い。変わる、どんどん色変わるね〜。」と驚嘆の声!
草木染めって、本当におもしろい。自然植物を煮出した染色液から様々な色を染められるなんて不思議。液体をデータで扱えば元素と元素の化学反応なのでしょうけど、何も考えずに体験するととってもおもしろい。何と何を掛け合わせたら何色になるのか、もっともっと実験したくなります。ちゃんと大学レベルで染織を学びたくなります。いつか、お金が貯まったら大学で染織を学ぶか、アルスシムラで学びたい、って思っちゃいます。(現実はそんなに簡単ではない、よーくわかっているんですけどね)
染色体験の後は、個々の作品はジップロックに入れて持ち帰ります。(後日家で洗って乾燥)
作業後の感想をみなさまと歓談しつつ、「またどこかで会いましょう」と名刺交換(若者はLINEのコード交換)などして工房を後にしました。今回たまたまお知り合いになることができた方々とは、染織について、着物について、何かしらご縁が長く繋がっていくといいな、と思います。
染め上がったショールは後日撮影しますね。美しい焦げ茶色になりました。暑がりでほとんどショールは使わないので、春〜夏の帯揚げにしたいと思います。
また機会があれば、アルスシムラ で染め織り体験をしたいと思います。
今回は工房内の勝手がわからないので、帯が邪魔になったり他の方に気を使わせてはいけないと思い、着物で参加したい気持ちを抑え、洋服で参加しました。スタッフの方にお聞きすると、たまに着物で参加する方もいらっしゃるそうです。次回は、ぜひ着物でチャレンジします!
アルスシムラ 嵯峨校を出た後は、すぐ近くの「MOMI-CAFE」で一人お茶。このカフェでオオヤコーヒーの珈琲豆を使用していることは知っていたので、一度来てみたかったのです。
シンプルだけど可愛らしい建物外観
インテリアもシンプルだけど可愛くて居心地良し(余計なババ臭いグッズとか絵とか無いのがいい)
お庭には看板猫ちゃんがくつろいでお店番
チーズケーキとブレンドコーヒー(オオヤコーヒー)
素敵なカフェですので、また嵐山散策(苔寺と青紅葉狩り企画とか?)の時に立ち寄りたいと思います。
日本舞踊・上方舞の 山村若静紀 社中・新年おさらい会【 第九回 はるの会 】のお知らせです。
着物お友達の数名の方が、山村若静紀師匠の門下生で日本舞踊をされています。毎年2月に行われるおさらい会ですが、今年は会場を新たに 大阪美術倶楽部 にて開催されます。
今年のゲストは、なんとなんと、落語家の 笑福亭たま さんですよ!!!
花の香りがそよ風に運ばれてくる春うららかな候、美しい日本舞踊を観に、お着物でご一緒しませんか?
日本舞踊・上方舞 山村若静紀 社中・新年おさらい会
【 第九回 はるの会 】
日時:2016年4月2日(土)11:30開場・12:00開演〜16:00頃まで
*開演時間中、出入り自由。
場所:大阪美術倶楽部 大阪府大阪市中央区今橋2-4-5
アクセス:京阪・地下鉄「北浜駅」徒歩5分/「淀屋橋駅」徒歩7分
入場料:無料
詳細・番組表はこちらのウェブサイトにて → ●△■
開演前か終演後に、着物さくさく・須賀凌子先生を交えて、お茶やお食事など企画いたします。「当日、ご一緒した〜い!」って方がいらっしゃいましたら、メールかメッセージで勝野宛までご連絡くださいませ。
宇ゐ 先生主催の【 なれゐて探究会 お能鑑賞事始め 】へ参加してまいりました。
場所は、銀閣寺畔にある 白沙村荘・橋本関雪記念館 にて。
2年半前に着物さくさく+勝野屋で紅葉ランチ会をこちらで開催させていただきました。橋本関雪氏がアトリエとしていた建物の修復工事も完成し、橋本関雪美術館 が新たにオープンしてからは初めての訪問です。
白沙村荘の母屋一階の建築写真を。威厳のある玄関から入ります。
一階お座敷はテーブル席。
床の間には申年にちなんで、橋本関雪作「玄猿」の掛け軸がしつらえられています。
京都「東山三十六峰」を模した欄間。
付書院上の書院障子・書院欄間と、その向こうにある縁側欄間のディテール。
縁側。
戦前のモアレのあるガラス戸からは、広大な庭園を一望できます。
今回の【なれゐて探究会】は、金剛流の 能楽師・宇高竜成 (うだかたつしげ)氏をゲストにお迎えし、白沙村荘でランチ付きの特別トークイベントでした。
お能を一度も観たことがない人、まだお能をよく知らないけれど興味のある人が集い、どっからお能に入っていけばいいのか、何を観ればいいのか、ざっくばらんにトークしちゃいましょう、という お能事始め。
白沙村荘・母屋の趣のある素敵な空間で、京都花背の美山荘にて修行されたシェフ・中山茂雄氏の美味しいお料理をいただきながら。宇高さんがお食事できないほど、参加者からの質問がひっきりなしに続きます。(笑)お能初心者がこれから楽しめるように、様々な質問に答えてくださいました。
お料理の数々。最後のご飯とともに出てくる汁椀が粕汁だったのです。ほっこり温まります。
お食事が一通りすんだ後には、白沙村荘様がご用意してくださった緋毛氈の上で、お能に使う小道具を拝見させていただきます。
蔓帯(かずらおび)。若い女性の能面の下、おでこ部分に付ける唐織の幅3cmほどの平紐です。
能衣装の貴重な端切れ。能衣装はすべて唐織です。能衣装は補修しながら、大切に大切に100年以上使うそうです。
能楽のお扇子は形も何種類かあり、役柄に合わせて使い分け、衣装に扇子をさす場合も、胸元、懐中、腰など使い分けがあるそうです。
能面は左右非対称に作られているそうです。人間の実際の顔も、接待に左右非対称ですものね。より人間に近く顔の左右で感情が違って見えるように、また顔の上げ下げの角度でも違って見えるように、細部を工夫して作られてます。能面は古いものだと400〜600年以上使い続けているものもあれば、ごくごく最近作ったものまで、演目によっていろいろ使うそうです。
能面を付ける体験もさせていただきました。
能面を付ける前のお作法も教えていただきます。まず自分の顔の高さにお持ちしてご挨拶をします。能面の表側はすぐに溶けてしまう水溶性の塗料(貝殻からできている胡粉、にかわ、墨などを使用)で彩色されているので、紐をつけている部分のみしか手で触らないように、とても気をつけながら扱わなくてはいけません。
視界が本当に狭く、目の穴からは真正面近くこぶし二つ分くらい、鼻の穴から斜め下1m先くらいがほんの少し、口の隙間から斜め下50cmくらいがスリット状にちらっと見える程度。これで謡を聴きながら舞台で舞うのですよね。三半規管が弱く平行感覚のない勝野だと、お面をつけた状態では、すぐよろけて舞台酔いしそうです。
お能について、様々な質問が続き、時間になっても終わらず…。これをきっかけに、お能を観てみたくなった人も続出間違いなし。さらに第二弾、第三弾の【なれゐて探究会】のお能企画を期待!「能楽の起源〜現代までの変遷」「素謡の会」希望!
宇高様、公演準備のお忙しい時期に、とても楽しいお話を誠にありがとうございました!!!
能楽師・宇高竜成 氏・3月の公演【第二回 竜成の会「鍾馗」】
情報はこちら → ●△■
会の終了後は、白沙村荘の庭園を拝見させていただきます。
広大な敷地の中にお茶室も三軒。月に一度、こちらのお茶室でお点前がいただけるイベントも開催されているようです。春になったら行ってみたいです。
橋本関雪美術館 へ。
新しく建築された橋本関雪美術館の一階は橋本関雪氏の作品展示、二階では「京都と伝統をつなぐ」ことをテーマに現代美術の展覧会を企画されていくそうです。この日はロシア人作家のLAVERENTY BRUNI氏の展覧会が開催中でした。カタログ表紙になっている燕子花の油絵を、尾形光琳の「燕子花図」屏風と一緒に並べて観てみたいです。
橋本関雪美術館 二階のテラスからは、東山・大文字山の眺望が素晴らしく!送り火の日に来たい!!!
今回のイベントでは、白沙村荘・橋本関雪記念館 副館長・橋本様の特別なご厚意でランチ会を兼ねた特別な会を実現することができました。橋本様、誠にありがとうございました!
白沙村荘・橋本関雪記念館 は、素晴らしいところです。春〜秋には生き生きとした庭園と東山の借景が楽しめます。また勝野屋でも紅葉の時期に、着物でランチ会のイベントを企画したいと思います。
この日の着物コーディネートは、こちら → ●△■
染織家・志村ふくみ氏、洋子氏が主催する都機(つき)工房 の卒業生「都機の会」の作品展が、東京と京都で開催されます。
メンバーの陣内章代(じんのうちあきよ)さんは、着付師・宇ゐ先生を通じて京都でお友達になりました。志村ふくみ氏の系譜を感じられる素晴らしい作品を観に、みなさまどうぞお運びくださいませ。
・東京会場
場所:うおがし銘茶 築地新店 5階 Space「会」
東京都中央区築地2-11-12 TEL:03-3542-2336
日程:2016年3月7日(月)~12日(土) 休み:9日(水)
時間:7日 13:00〜17:00 8-11日 10:00〜17:00 12日 10:00〜15:00
・京都会場
場所:しまだいギャラリー 本陣
京都市中京区御池通東洞院西北角 TEL:075-221-5007
日程:2016年3月25日(金)~3月30日(水)
時間:会期中無休 10:30〜17:00 最終日は15:00まで
着物友達である 写真家・武藤奈緒美 さん(通称:むーちょさん)が京都へお越しになりました。次の日に奈良での取材があるそうで、運良く前日のこの日にお仕事が入らず、久しぶりに 着物さくさく・須賀凌子 先生も交えて、短時間の京都巡りが実現しました。
むーちょさんは、東京の落語雑誌「東京かわら版」の落語家さんのポートレート撮影をはじめ、七緒などの着物雑誌での撮影、きもの青木さんのウェブサイトの主要写真の撮影など、落語と着物に精通していらっしゃいます。よく読書もされるので、文学女子でもあり、話のネタは尽きません。
現在東京で写真展【武藤奈緒美写真展「噺をせんとや生まれけむ」展】〜3月6日まで開催中。
ご近所着物会のみなさまはよくご存知の、冷泉疏水沿い聖護院の製麺所。むーちょさんと待ち合わせ前にうどんでお昼ご飯。製麺所の駐車場の奥に、小さなイートインできる場所があります。
早朝4時から13時までの営業です。ずいぶん前から知ってはいるのに、夜なべした後に寝ないで食べに行けるのに、徒歩5分とめっちゃ近所なのに、今回初めてお伺いします。
メニュー 400円〜
・おかあちゃんのうどん
・きつねうどん
・天ぷらうどん
・しっぽくうどん
・カレーうどん(ご飯付き)
・鍋焼きうどん
・まんぷく・たら腹 おけうどん
・中華ぞば
・釜揚げうどん(朝7時までの限定メニュー)
おかあちゃんのうどん 卵とじ/あんかけではない。
きつねうどん お揚さんは京風の刻みでなく、1/4カットした三角形が4枚入ってくる。
優しいお味の温かいおうどんで満たされた後、岡崎へ向かいます。
みなさんの時間調整の都合上、ランチはなしでお昼過ぎに京都国立近代美術館で待ち合わせして、「志村ふくみ -母衣(ぼろ)への回帰-」展 へ。
勝野は二回目、須賀先生はこの展覧会は一回目、むーちょさんは志村ふくみ氏の展覧会は今回が初めて、と。京都にいると志村ふくみ氏の大きな展覧会がここ3年間で二回ありました(細見美術館、アサヒビール大山崎美術館)からお馴染みですが、東京で志村ふくみ氏の展覧会が開催されていないので、むーちょさんにとっては初めてたくさんの志村ふくみ作品に出会える貴重な機会となりました。
展覧会会場のアプローチ部分が最も重要でしょう。琵琶湖湖畔、近江で育った志村ふくみ氏の原点がすべてわかる展示です。後期には大きな展示替えがあるそうですが、この導入部分も替わるのか、楽しみです。
会期:2016年2月2日(火)〜2016年3月21日(月・祝)
[前期]2月2日~2月28日・[後期]3月1日~3月21日
時間:9:30〜17:00(入館は閉館の30分前まで)
休日:月曜日(祝日は開館、翌日休館)*ただし、3月21日は開館、翌日休館。
料金:一般900円 学生500円
場所:京都国立近代美術館 京都市左京区岡崎円勝寺町
URL:http://www.momak.go.jp/
http://www.momak.go.jp/Japanese/exhibitionArchive/2015/411.html
*3月6日(日)の講演会は中止となりました。遠方からご予定のみなさま、お気をつけください。
作品一つ一つの前で三人でブツブツと着物談義しながら回ると2時間以上かかりました(笑)だってね、着物にお詳しいお二人がご一緒ですから、楽しくてね。(ヤギは自由に一人で回ってた/伝統工芸好きなので、一人の方が楽しんで観ていると思われる)
4階企画展示室で同時期に開催する「志村ふくみ」展の関連展示【「用の美」を想う―民藝の作家たち】へ。少ない時間ながら、収蔵されている逸品の着物、染色作品、家具木工作品、陶芸作品などを拝見。志村ふくみ氏を知るには、民藝のことを知っていなくてはなりません。リアルに民藝運動と同時代を過ごしてきて、民藝あっての志村ふくみ氏です。尚、4階の展示は特記なき作品はすべて写真撮影OK(フラッシュは禁止)です。
で、棟方志功の版画作品の前で、むーちょさんに着物写真撮影していただいちゃいまして。プロに撮っていただくなんて〜〜〜、うれしっ!(こちらの写真は後日ね)
そして「アルスシムラ展 2015年度卒業作品」へ行ってみたら、ちょうど展示替えの日で15時で閉館!ガラスの向こうで何やら作業されていて、作品が撤去されていってる〜。ドアを開けてスタッフの方にお願いして、片付けながらでいいので5分だけでも観せてもらえることに。しかし、一斉に撤去が始まってしまい、まともに観られたの2〜3点かな。それでも志村ふくみDNAの入った素晴らしい透明感のある作品を、ちらっとでも感じていただけたでしょうか。
須賀先生は大阪でのお仕事があるため、16時過ぎに名残惜しくもお別れ。もっといろいろ着物談義したかったけれど、展覧会に時間を割いてしまったのでお茶する時間がなくなって、泣く泣く去って行かれるお姿が〜(涙)。
むーちょさんとは、ロームシアター京都の見学か、おばあちゃんのタルトタタンかどっちがいいか?で、おばあちゃんのタルトタタンに決定。ラヴァチュール へ。
おばあちゃんのタルトタタン、美味しゅうございます!
京都に来たなら案内しとかないと!京都でも一二を争うカッコイイお店ですから!
アラビカ京都 の正面の 大塚呉服店 さんは「もう私たちが買い物するようなお店じゃないしね〜」って外観だけ見て、坂道を下ります。
夜の八坂・五重塔。
京都での残り時間も少なくなり、お夕食にサクッと食べられるお寿司「京都祇園新地 いづう」へ。
鯖姿寿司 昆布は外していただきます。
箱寿司 可愛らしいなぁ。
蒸し寿司 冬季限定/焼き穴子、錦糸玉子、椎茸、グリンピース。
三人でわけわけして食した後、最後にむーちょさんと記念写真を。
また京都にぜひ来てくださいね!次回はお寺+庭園へ、癒される場所にもぜひ参りましょう!
この日の着物コーディネートは、こちら。★★★
帰宅後、むーちょさんからお土産にいただいた、新生堂の切腹最中をいただきます。最中の形は光琳梅型で、これも切腹に繋がるわけですね〜。むっちり詰まった餡子の中から、お餅がむにゅーっと出てきてビックリ。初めていただきましたが、見た目もお味も食感もよく考えられているお菓子で、美味しゅうございました!