雨ばかり続いた9月を越し、久しぶりに秋を感じる清々しい晴れの日に、開化堂さんが2016年5月21日にオープンされた「Kaikado cafe(開化堂カフェ)」に初めて行ってみました。京都の伝統工芸品の金属茶筒で有名な開化堂さん。世界的にも有名な茶筒ですので、日本茶や伝統工芸品、デザインに興味のある方はよくご存知ですよね。カフェがオープンしてしばらくはメディアの影響もあるので、お客さんが少なくなり運営も落ち着いた時期に行こう行こうと思いつつ、5ヶ月も経ってしまいました。
■ 開化堂 http://www.kaikado.jp/japanese/index.html
■ 開化堂カフェ http://www.kaikado-cafe.jp/
営業時間:10:30~19:00 (L.O.18:30)
定休日:木曜日、第一水曜日(夏季休業、年末年始休業有)
京都府京都市下京区河原町通七条上ル住吉町352
場所は、七条河原町上ル東側。京阪七条駅からもJR京都駅からも歩けます。
約90年前の市電の車庫兼事務所の建物を改修して使用しています。外装は古びた味わい(壁左官のクラックや剥離部分も補修せず)をそのまんまにしているのも面白い。
内装は建物本体古いままむき出しにしつつ、白木と銅板で構成された新しい内装がステキ。と、エントランスを入った場所から見た感じは、とてもかっこよく見えます。
が、、、白木と銅板のカウンター造作はめっちゃかっこいいのですが、う〜ん、お店全体は細部で微妙〜〜〜。茶筒や食器など素敵な商品(1万円以上の高額商品)を陳列したガラスショーケースは間接照明が入っていないから商品がどんより影になってる、奥の厨房はダメな使い方(洗い物は見せたらあかん。パステル色のダスター使うたらいかん見せたらいかん。)が客目線で丸見え、テラス側からはカウンター内側の綺麗じゃない収納部分が全部丸見え(スタッフのドリンクペットボトルを見えるカウンターに置いたらいかん。レジ周りの書類や小物は見えるところに置いたらいかん。カウンター内を見せるんやったら全て扉つけるか引出しにして一切煩雑なものが見えないように徹底すべき。)、エアコン丸出し、照明計画が×、テラス席も適当感出てるのも残念。久しぶりにかっちょいいお店ができたかも!と期待して行っただけに、フォトジェニックなかっこいい部分は一部だけなのに、ちょっぴりがっかり。(設計者が悪いと思う部分多々あり〼)
お客さんの立場としても、一人でゆったりお茶できる席が少ないのは問題あるかも。入り口すぐの狭い狭いカウンターしか一人でお茶できるような席が無く、開化堂さんやし期待して来る一人旅の人にはちょっと辛いかも。カウンター周りにオープンキッチン内のお点前を見ながらゆっくりできる席が欲しいな。グループで座るにしても4人席が3つしかないし、二人客も遠慮しちゃう雰囲気。フロア面積の割にカウンター周辺と厨房面積を大きく取りすぎで、客席が狭すぎ。カウンターなんか半分で演出もオペレーションもできるはず。(設計者が悪いと思う部分多々あり〼)
リッチな気分で開化堂の茶筒を眺めながらゆったりお茶する〜〜〜、っていう夢は叶わないのが残念。もっと茶筒を愛でたいな、いっぱいの茶筒に埋もれて幸せを感じたいな、って思います。
いただいたメニュー、日本茶・スイーツは抜群に美味しかったです!
「Kaikado cafe(開化堂カフェ)」のリサーチ後は、歩いて京都駅へ。
えきKYOTOで開催されている「没後50年 河井寛次郎展 〜過去が咲いてゐる今 未来の蕾で一杯な今〜」へ。
寛次郎の初期から晩年までの陶芸作品、彫刻作品、キセルなど小物作品、室内家具作品、民藝運動との関わり、影響を受けた様々な骨董品。素晴らしい数々の作品で、河井寛次郎のすべてを感じられるとても良い内容でした。
展覧会を見逃してしまった方は、清水五条にある河井寛次郎記念館を訪れてみましょう。自邸と工房をそのまま保存した記念館は、着物にも映え、素敵な場所ですのでぜひ!
河井寛次郎記念館 http://www.kanjiro.jp/