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カテゴリー : デザイン

2017.02.26. 京都造形芸術大学 卒業作品展02

京都造形芸術大学の卒業作品展レポートの続き。

毎年恒例ですが、美術工芸学科/染織デザインコース日本画コースを見にいくのも楽しみなのです。

美術工芸学科/染織デザインコース

シルクスクリーン型染めの作品。同じパターンの型を使いつつ、美しい「空」の色を表現。

 

シルクスクリーン型染めの作品。たい焼き、おかき、どら焼き、桜餅など、和菓子を大胆にデザイン。

 

ホームセンターで入手できる素材を用い、型染風(?)にパターン化したデザインで魅せる作品。これ、近づくとわかるんですが、防護ネットやネジやL字金物や人工芝など、ホームセンターで入手できる人工的な素材を、わざわざ手で加工して、テキスタイルパターンに構成し直しているんです。おもしろい発想!!!

 

板締め絞りの浴衣反物作品。例年同じような作品が出ますが、こちらはとても綺麗でした!

 

お蚕さんの飼育から始まり、1000匹以上まで増やしたお蚕さんから糸を績み、その生糸を使い糸を染め、織り、着物にまで仕上げるという、壮大なプロジェクトを完成させた作品。一人ですべてを行い、着物4点まで仕上げたのは立派!

左から「水中」「波間」「滝」「水面」


 

軍艦の色をモチーフにデザインされた着物作品。軍艦から抽出するなんて…すごい腐女子!(笑)

左から「飛行甲板」「時雨」「ダズル迷彩」


 

冬の景色をモチーフにしたタペストリー作品。

 

アフリカ・サバンナの動物をモチーフにしたタペストリー作品。

 

デジタルプリントの作品「Oinori」。古今東西の祈りの形を、アナログで描いたものをデジタル化し、美しく昇華させた作品。

 

美術工芸学科/日本画学コース

新潟県の「牛の角突き」闘牛をモチーフにした作品。W4mくらいの大作。ドキドキと、牛の鼓動が伝わってくる、力強い作品。油絵のような激しい筆跡を見るような描き方も作品に合っている。

 

熊本県の震災の後を訪れ、「 当事者でない自分が感じた痛み」を、標本にされたみつばちの姿をモチーフに表現した作品。W5mくらいの大作。

 

日本画コースの中で、圧倒的に印象に残る展示をしていた作品。丹波優太さん作「大山椒魚濁流図」。

 

一区画すべてを自分の絵の展示のため、1年前から場所を予約し、空間の床壁天井のすべてにしつらえを施す大作。ご本人曰く、「日本画を見るためには、日本画にふさわしい空間=しつらえが施された空間が必要である」との信念から、この展示にしたそうです。

表具額装された日本画は、グロテスクな大山椒魚を墨色のみで現す波間に描いた連作9部作。金箔まで多用したその財力に驚き!!!

あえて和空間を演出し、ここまで凝るのであれば、照明は天井からではなく壁面側からの間接光(障子を通した光)とし、書院と床の間も設け、空間の中で茶の湯でも一服召し上がっていただきながら絵をゆっくり鑑賞していただく、くらいの心行きが欲しかったかも。今後は大学院に進まれるそうなので、2年後の大学院卒業作品にさらに期待!!!

 

■ 総評/環境デザイン学科について

今年の卒業作品全体について、昨年度までの作品に比べて、自由な発想、自由な考え方に進化は見えました。自分たちの身の回りにある日常、空気、気持ち、すべてが環境デザインといえます。建築、ランドスケープ、住宅、店舗以外に、様々な事象を取り込んで考えて良いのです。プレゼンボードと模型だけではなく、もっと自由に発想して良いのです。

空間演出でいうならば、卒業作品展示なのだから、この日本画コース/丹波さんの展示くらい空間を作り込む展示を、なぜ環境デザイン学科の学生さんにはできないのでしょう???建築、インテリアに関わっているのなら、もっと原寸大で空間を作ってしまう、くらいのプレゼン手法を考えれば良いのに。

もっともっと、様々な展覧会のしつらえや、街や建築を見て、自分の心で感じないといけません。もっとおもしろいことを大胆に考える人が出てくることを、来年度にさらに期待しています!

 

この日の着物コーディネートはこちら → ●△■

2017.02.26. 京都造形芸術大学 卒業作品展01

今年も着物で、京都造形芸術大学の卒業作品展に行ってまいりました。

まずは、自家焙煎珈琲 ヴェルディ京都造形芸大店(デザイン:辻村久信デザイン事務所)でランチ。本日のカレー、日替わりプレート、ブレンドコーヒーを。

 

この日は、環境デザイン学科/辻村・ヤギゼミの講評会ツアーに参加。作品を出品している4年生、それを見に来られた親御さん、卒業生、客員教授の先生方など、30人ほどの大所帯で、展示作品を見て回ります。

人間館1Fカフェ横に展示している作品からスタート。4年生の学生さんが自分の作品について、皆の前で5分程度プレゼンし、先生方や卒業生がコメントという流れです。

いつもダンディな大石先生。


 

■ 環境デザイン学科/辻村ヤギゼミ

滋賀県の道の駅を考えた作品。琵琶湖周辺の山並みを模した天井がダイナミック。

 

食べる料理の重さによって、天板形状が変わるテーブル。今までにないアートインスタレーション。

 

枯山水の石庭のように並べられた半円形オブジェ(スツール)作品。実は座ってみると、それぞれの形状・柔軟性の違いを感じられる体験型作品。(しかーし「椅子だよ、座っていいよ、体験してね」とか周辺に何も書いていないので、誰も座らない….爆)

 

ハンモックカフェ。うーん、可愛いけど、普通。実際にすでにこういうお店があるので、もっと夢を膨らませて欲しい。

 

体内の内部や繭を思わせる、球体の座るためのオブジェ作品。構造はチープなんだけど、暗い空間の中、光のインスタレーションで美しさを演出。

 

影絵を空間演出に用いる、体験型レストランの作品。精巧に仕上がった模型、映像まで添えたプレゼン手法、縮尺1/1のインスタレーションまで、とてもよくできていました。ただ、『なぜそのお店が必要なのか?』『なぜその区画設定なのか?』という、コンセプトの根本が無いのが残念。

 

■ 環境デザイン学科/その他のゼミ

京都京北の北山杉を使った、スツール&インテリア小物の作品。丸太輪切りをそのまま使用し、北山杉の美しさにハッとさせられる。強度、重さ、構造、スタッキングできるなど、とてもよくできています。これは後日、購入します!同時に京北林業に関わる建築作品も提案してあったのですが、それはどうでもよくて、この家具が素晴らしかった!

 

元田中地区の古い住宅地を、あぜ道を使って住宅地を新しく造成する街開発提案作品。元田中地区は実際に空き家や空き地が増えてきている現状を、よく調査、検証し、そして提案の結果へと導き出している、優秀な作品。屋台形式で設置されたブースも、調査・検証をまとめたプレゼンボードも、模型も全てがよくできている作品。「あぜ道を使った街の風景が、映画『この世界の片隅に』に出てきた呉の街の山手によく似ているねぇ」と伝えたら、なんとご本人呉市の出身だそうで、びっくり。(私が学長賞あげるんだったら、この作品だな)

 

■ 勝野賞

総評が終わり、今年の勝野賞(毎年独断と偏見でこっそり出している賞/笑いの要素必須)に選んだのは…辻村ヤギゼミ/植松さんの「たまごのかたち」です!!!

これね、置いているだけで自然と子供達が遊びに来て、自然にこのたまごを使って遊んでいるの。何も考えずに座ったり、ひっくり返したり、たまごの黄身を出して中に入ってみたり。白身の部分も360度柔軟な素材で出来ているので、投げてもぶつかっても安全。

プレゼンの映像でも、実際に子供達に遊んでもらい、その映像でどのような結果が得られるかも、しっかり調査・検証されているのがわかります。

「たまご」の発想からスタートし、「たまご」を100%完成しきった、「バカ」を最大限活かした、完璧な仕上がり。勝野賞決定であります!!!

彼女はアトリエ系デザイン事務所ではなく、オフィスデザイン設計会社のデザイナーとして就職が決まっています。この発想力を活かして、楽しいオフィスのデザインをしてくれることでしょう。将来が楽しみです!

 

そして、卒展は続く… ●△■

この日の着物コーディネートはこちら → ●△■

2017.02.26. SOU・SOU 春のポテチ

SOU・SOUさんのグラフィックデザインで、春の限定ポテトチップスが出たということをお聞きして。

近くのスーパー二軒には普通バージョンのしか無かったので、近くのコンビニを数軒探索して、神宮丸太町駅上の100円ローソンで限定バージョンを無事に捕獲!よかった!

可愛らしい梅の花のデザインです。ロゴの「ギザギザ」の文字部分にまで、オリジナルグラフィックを採用されたのは初の事例らしいです!

梅と塩と昆布の旨みがいい塩梅のハーモニーで、緑茶とよく合い美味しくいただきました!!!

 

2017.02.19. 京都お散歩日記 日本の表装展〜アルスシムラ卒業作品展

【4/3(月)タイニーハウスの映画「 simplife 」全国キャラバン上映会+オープンハウス@京都】の開催に向け、D&DEPERTMENT KYOTO by 京都造形芸術大学(本山佛光寺)へ、午前中から打ち合わせに再訪問。佛光寺さんのご承認も得られて、無事開催できそうな運びに。よかった〜。

いづ源

打ち合わせ後、佛光寺から四条通りへ出る途中で通りがかった「いづ源」さんでランチ。ご近所着物友達のYご夫妻のオススメのお寿司屋さんだと以前聞いていたので、今回初訪問。

渋いファサード。

店内入って、びっくり!これはっ、ただ者ではないインテリアデザイン!!!壁面の装飾格子間接照明のデザイン、天井の市松間接照明のデザイン、格子間仕切りのデザイン、家具は剣持勇デザインですよ!民芸に傾かない、すっきりとしたモダンデザインで、狭い空間を最大限に活かした平面設計力はすご技。めっちゃかっこよくて、気に入った!(設計者の人は、調べたけれど不明。)

冬場にしかない蒸し寿司と、お得な握り寿司のランチセットをいただきました。蒸し寿司、穴子たっぷりで美味しかったなぁ〜。

美人で京都弁がしなやかな女将さんとYご夫妻の話をたっぷり。(笑)次回は鯖寿司をいただきたいと思います。

 

日本の表装展(後期)@京都文化博物館

ヤギがまだ観ていなかった日本の表装展(後期)@京都文化博物館へ、最終日滑り込み。

 

アルスシムラ2016年度卒業作品展@京都市国際交流会館

日本の表装展の後、アルスシムラ2016年度卒業作品展@京都市国際交流会館へ。

会場は別館の和風建築にて。受付で撮影許可をいただき、厳かな雰囲気の建物の中へ。

【曼荼羅 「源」-めぐる-生から死、死から生へ】卒業生7名の方が先生方と共に織られた、美しい作品。

会場内には、いくつかの和室に分けて、たくさんの美しい作品たち。

佐々木千玲さん作品/着物「雪灯り」

佐々木千玲さん作品/着物「雪灯り」 織りディテール

横田いずみさん作品/着物「二隻の舟」/草木染めなのにPOPで鮮やかな作品。

横田いずみさん作品/着物「二隻の舟」 織りディテール


他にも素敵な作品がたくさん。

 

勝野が一番気になった作品。

加藤はるかさん作品/着物「萌え出づる」・帯「空間」です。志村ふくみ先生の系譜をはっきりと受け継ぐシンプルな染めに惹かれました。藍染めと玉ねぎ染めの茶色の組み合わせが大好きなんです。今、一番心惹かれる色合いです。

加藤はるかさん作品/着物「萌え出づる」・帯「空間」

加藤はるかさん作品/着物「萌え出づる」 織りディテール

加藤はるかさん作品/帯「空間」


帯「空間」は、玉ねぎで染められています。京町家の間取りや格子など、建築ディティールからデザインを発想されたそう。

制作されたご本人とお話ができましたので、「このお着物に、この帯を合わせてお召しになられると、とっても素敵ですね!帯揚げ・帯締めを瓶覗色など明るく爽やかなお色を挿したら、若々しくとても素敵だと思います!」と感想をお伝えしました。ご本人は両方を合わせて着用するというお考えはなかったようなのですが、「ぜひ卒業式で両方を着てみます!」と。

作家として着物や帯を制作されても、まだご自身が “ 着物を着る ” という感覚がないそうで、これからどのように着物に関わり、変化されていかれるのか、ご成長が楽しみです。またどこかで、志村ふくみ先生の一門の方々との作品展で出会えることを楽しみにしております。

 

祇園NITI

展覧会の後は、久しぶりに祇園NITIへ。この時期しかない「いちごミルク」と「ティラミス」の天然かき氷をいただきました。ふふ、ここのかき氷は本当に秀逸で、美味しい!

 

エルメス祇園店

祇園NITIを後にして、花見小路のエルメス祇園店に初訪問。期間限定ショップとして開店してから随分経ちますが、人混みが落ち着いていたので入ってみました。

この日は『 Play Time 』というテーマでの展示。京都の犬矢来から着想した大胆な竹のオブジェが店舗の外と中とを彩ります。写真撮影は外部からのみ撮影OK。店内の様子は、こちらのエルメス公式サイトから → ●△■

『 Play Time 』の商品展示は、水牛の角を使ったアクセサリーの展示でした。シンプルな洋装にもぴったりの可愛いアクセサリーで、ちょっと欲しくなってしまいました!(買わへんけど)

 

打ち合わせから展覧会から盛りだくさんで、歩いた距離はトータル13.2km。かなりクタクタになった一日でした。(この日は一時雨予報もあったのと、朝時間がなかったため洋服)

2017.02.18. 藤井絞祭り meet the FUJIISHIBORi

2月2日にも業界向け展示会にお伺いした藤井絞さんですが、一般の着物ファンが参加できるイベントを開催してくださいましたので【 藤井絞祭り meet the FUJIISHIBORi(2017.2.18.〜19.)】にお着物友達のYちゃんと一緒に伺いました。

 

京洋食まつもと

まずは「京洋食まつもと」で待ち合わせてランチを。濃厚で美味しいデミグラスソースの自家製ハンバーグランチ。

コーヒーまでいただこうと思っていたら、おしゃべりしていたらあっという間に時間が過ぎてて、慌ててお会計してもらい藤井絞さんへ。

 

藤井絞祭り meet the FUJIISHIBORi

トークショーの開演時間が過ぎていましたが、なんとか滑り込みセーフ。

この日は藤井社長による絞りについてのトークショー。藤井社長がこの世界に入られてから、どのような想いで何年もかかって今の形になるまでご尽力されてきたのか、とても勉強になるお話でした。

 

とても美しい正絹の絞り染めの着尺地と帯地。このはんなり上品な色合いは、本当に可憐で美しく、京都の街にも映える素敵なお色。着物初心者のお若い方でも「このデザイン可愛くて、とても着てみたい!」とおっしゃる気持ちがとてもよくわかります。

藤井絞祭です!!!一般の着物ファンが好きなだけじっくりと藤井絞さんのお品を拝見できるチャンス。鏡の前で好きな反物を試着させていただいて、トークショーにご参加の一期一会の皆様と、あーだね、こーだね、と楽しいひと時。

今回あらためて様々な絞りの作品をゆっくり拝見し、絞りのイメージも時代によって、どんどん進化しているのだと実感しました。日本製の手絞りがどんどん難しくなっていく時代ですが、素晴らしい手業のあるものは愛おしく、現代生活に相応しく変化しつつも、これからも作り続けていただけるよう、消費者としてお品を手にしていきたいと思います。

 

浴衣もじっくり拝見。可愛いらしいPOPなデザイン、渋かっこいい雪花絞、艶やかな雪花絞、宝石のような瑠璃色の雪花絞まで。

 

うめぞのカフェ

素敵なものをたくさん拝見したので、興奮冷めやらぬ火照った状態。クールダウンのため近所の「うめぞのカフェ」へ。

みたらし団子とあんみつ黒みつ添え・抹茶セット


 

■ 着物コーディネート

最後に、この日の着物写真撮影をし忘れたので、「うめぞのカフェ」のスタッフさんに撮影していただきました。

一時雨予報だったので、何度も登場している撥水加工済みの縫い締め絞りの藍染め紬着物に、型染の赤い帯、梅柄飛び絞帯揚げ。写真では写っていませんが、季節に合わせて梅柄のお扇子を。


また来年も藤井絞祭、楽しみにしております!

もう気持ちは夏へ。今年も祇園祭で藤井絞さんの雪花絞浴衣を纏えることが楽しみです!!!

 

2017.02.14. 京都お散歩日記 真宗本山佛光寺 D&Department Kyoto

【4/3(月)タイニーハウスの映画「 simplife 」全国キャラバン上映会+オープンハウス@京都】の開催に向けて、D&DEPERTMENT KYOTO by 京都造形芸術大学(本山佛光寺)へ打ち合わせに。

実は初めて行くんですよね…。随分と前から知ってはいたけれど、京都造形芸術大学に関わっていながら行かず仕舞いで、大変申し訳ない…。

今回初めてきちんとお店にも食堂にも伺ってみて、とても素晴らしいお店だということを痛感しました!!!(東京・九品仏のD&DEPERTMENT TOKYOには、東京在住時代には2000年のオープン時からよく通いました。雑貨も可愛かったし、お店用の備品やディスプレイ用に小物探しにも、深夜カフェ利用でもよく通いました。昔はカフェは朝方まで営業していたのよね。今は23時まで。)

 

重厚な御影堂門から入っていきます。門をくぐると広大な境内が広がり、立派な阿弥陀堂と大師堂があります。

本山佛光寺 御影堂門

本山佛光寺 左・阿弥陀堂と右・大師堂

本山佛光寺 阿弥陀堂と大師堂前にある枝振りの美しい枝垂桜


境内の奥・南側にD&DEPERTMENT KYOTOのショップがあります。

D&DEPERTMENT KYOTO by 京都造形芸術大学 ショップ 外観

D&DEPERTMENT KYOTO by 京都造形芸術大学 ショップ エントランス

D&DEPERTMENT KYOTO by 京都造形芸術大学 ショップ 看板

D&DEPERTMENT KYOTO by 京都造形芸術大学 ショップ 内観

D&DEPERTMENT KYOTO by 京都造形芸術大学 ショップ 内観


和室の後の小部屋もあります。

商品はリユース&新品の家具、食器、書籍、オリジナルプロデュース雑貨から、京都の名品まで。

京都土産にできる老舗店の食材もいろいろあり、うね乃さんのお出汁もあります!

なんと、日本一(いや、世界一やと思われます)の自家焙煎珈琲「珈琲美美」のコーヒー豆発見!九州に行かずに京都で買えるなんて!(涙)

ショップの左端にあるギャラリースペースでは、森正洋の平形めし茶碗展」が開催中でした。100種類のお茶碗が勢ぞろいで、どれも可愛いデザイン。(森正洋さん大好きで、こんなに人気が出る前、もう20年近く前に波佐見の白山陶器本社までデッドストックの食器を買い付けに行ったなぁ。

 

ショップを堪能した後、dd食堂(カフェではない、食堂だよ)へ。元・宿坊をお店として使用されています。現在でもお寺のイベントがあるときは、食堂ではなく、宿坊として使用されることもあるそうです。

D&DEPERTMENT KYOTO by 京都造形芸術大学 dd食堂 外観

D&DEPERTMENT KYOTO by 京都造形芸術大学 dd食堂 看板

D&DEPERTMENT KYOTO by 京都造形芸術大学 dd食堂 縁側


dd食堂内の家具は、なんと、長大作先生の家具ですよ!!!こんな一流の家具に腰掛けながら、お茶できるなんて、なんて素晴らしい空間なんでしょう♬

D&DEPERTMENT KYOTO by 京都造形芸術大学 dd食堂 内観

D&DEPERTMENT KYOTO by 京都造形芸術大学 dd食堂 内観


 

時間的に夕方遅くだったので、限定10食のパフェはなかったので、柳櫻園の抹茶と手焼き最中のセットと、クリームあんみつ(麩嘉のお麩・津乃吉の黒豆・中村製餡所のあんこ)と、中山珈琲焙煎所のコーヒーをいただきました。

ご飯ものなども野菜を京都八百一から仕入れていたり、食材のひとつひとつを、ロングライフな京都〜丹後地方の名店からセレクトしたもので全て構成されれいるこだわりに感服!素晴らしいです!

柳櫻園の抹茶と手焼き最中のセット

クリームあんみつ(麩嘉のお麩・津乃吉の黒豆・中村製餡所のあんこ)と、中山珈琲焙煎所のコーヒー


 

自分ち用に買ったもの。「珈琲美美」のコーヒー豆と「志ば久」のしば漬け。

「志ば久」のしば漬けも、なかなか京都市内でも買えるお店が限られているので、こちらで手に入るの、めっちゃ嬉しい。なんでもっと早くに来なかったんだろう…。

梱包材は、ショップの軒先で回収している、一般の方から集められた様々なお店の紙袋を再利用。このアイデアもさすが!うちにもたくさん紙袋がたまってきているので、D&DEPERTMENT KYOTOに持ってこようと思います。

 

さて、【4/3(月)タイニーハウスの映画「 simplife 」全国キャラバン上映会+オープンハウス@京都】にみなさまお越しくださいますこと、心からお待ち申し上げております!

 

2017.02.05. 「茶碗の中の宇宙 樂家一子相伝の芸術」展へ

■ 「茶碗の中の宇宙 樂家一子相伝の芸術」展

会期終了も近づく中、 「茶碗の中の宇宙 樂家一子相伝の芸術 -利休の愛した美-」展@京都国立近代美術館へ。(*雨天のため洋服で…)

とても、とても、素晴らしい展覧会でした!!!

樂家の始祖=初代・長次郎から始まり、樂家の個性的な作陶技法を成り立たせてきた2代、3代に本阿弥光悦の影響、利休の影響が大きく加わり、昭和に入ってキュビズム具体美術の影響も加わり、現在の15代まで一子相伝で続く、樂家の創作の全てを拝見することができました。

3月14日からは、東京国立近代美術館にて巡回展示が始まります。伝統工芸、デザインに関わる人は絶対観るべき展覧会です。合わせて、コレクション展も観られることをお勧めします。

 

カレー専門店 ビィヤント

展覧会後は、カレーが食べたかったので、久しぶりに「カレー専門店 ビィヤント」@聖護院東大路西へ。おばちゃんも元気そうでよかった!

野菜サラダ、カツカレー(野菜カレー/中辛)を。薄っぺたくて香ばしいカツがたまりません!

 

■ カフェ source. 

食後にはウチへ帰る道すがら、カフェ「source. 」@神宮丸太町交差点すぐで、デザート&お茶を。

こちらのお店、ご飯ものは量が少なくてイマイチなのですが、デザートが自家製でとても美味しいのです。コーヒーも自家焙煎珈琲「WEEKENDERS COFFEE」さんの豆を使用するこだわり。

閉店時間が早まってから行く機会が減りましたけど、インテリアデザインもカッコイイし、すぐ近所なのでありがたいカフェです。カウンター席にはコンセントもあるので、ノマドワーカーにも重宝されるカフェです。

コーヒーはテイクアウトもできるので、お天気の良い日にコーヒーを買って、岡崎界隈や鴨川をぷらぷらお散歩してみようと思います。

素晴らしい展覧会を観られて、充実した1日でした!

 

2017.01.31. 着物コーディネート

【第9回呉服業界若手経営者の会】の日の着物コーディネート。

薄浅葱色(うすあさぎいろ)地に植物文様の型染め紬着物+白地ジオメトリック柄織り出し名古屋帯(勝野屋)。

帯揚げは、イエロー色ストライプ綸子(勝野屋)。

帯締めは、イエロー色ちりめん組四分紐(勝野屋)。

帯飾りは、勝野屋オリジナルキラキラ帯飾り

足元は、白の三段草履(伊と忠)。草履は足先をほっそり見せたいので、細形しか履きません。伊と忠さんの草履の台は細形で、すっきりしていて、とても勝野好みです。

 

普段着着物に、勝野屋の差し色小物。自分で自画自賛ですが、とっても明るくなってイイ!

WEB SHOPに掲載していないものは、お問い合わせくださいませ。

 

2017.01.28. 京町家ゲストハウス内覧会

素敵な京町家ゲストハウスの内覧会に参加してきました。建築インテリアデザイン設計はtgDESIGNWORKS・後藤たまみ先生です。

場所は烏丸御池駅からほど近く、姉小路釜座。京町家が数棟続く長屋のど真ん中。元は呉服業をされている会社の事務所兼住まいとして使われていた町家を、一棟貸しのゲストハウスとしてリノベーションされたとのこと。名前は「みかさ」。まるっと愛らしい響きから、女将さんが命名されました。

 

玄関を入ると土間続きにミニキッチン+ダイニングスペース。

 

土間から上がってリビングルームへ。上り口にも秀逸な気遣いの造作。

 

一階から二階のベッドルームへ抜ける吹き抜けと、奥庭に続く明かり窓が気持ち良いい。

 

リビングルームからカッチョいい洗面バスルームへ続きます。奥庭からの明かりが入るバスルームはとっても気持ちいい!

 

洗面バスルームの出入口周り。職人泣かせの鬼納まり!

 

二階ベッドルームへ。

 

ベッドルーム全景。

 

窓辺の障子と、ベッドサドイドブラケットライトの装飾格子の素晴らしいこと!

 

ベッドルームから奥へ続く、小さな茶室っぽい和室。

 

 

たっぷりとディティールの隅々まで見学させていただいた後は、リビングルームで京都造形芸術大学の先生や学生さん達とほっこり。ゲストハウスの名前の由来である「みかさ」=永楽屋さんの三笠をいただきました!永楽屋さんの三笠(東京ではどら焼き)は、関西では一番美味しいんです。関西では、東京で一番美味しい「上野 うさぎや」に匹敵するお味です。このセレクト、さ・す・が、でございます。

 

こちらの素敵なゲストハウスですが、遠方からでも関西圏からでも京都の地元の人でも、泊まってみたい方いらっしゃいませんか???

2月いっぱいお試し宿泊期間で、正規価格の半額(お一人1万円以下)で宿泊できます!!!特別ルートを通じて、ご予約問い合わせ可能ですので、宿泊してみたい方、勝野までご連絡くださいまし。(自分も泊まりたい…)

 

正式オープンは3月1日。ウェブサイトは現在製作中とのこと。3月1日以降は正規価格(お一人2.5万円くらい)になります。今だけ、お得ですよ〜ん。

 

2017.01.21. 「ふつうの家04」オープンハウス終了

2017年1月21日(土)【Love the Life「ふつうの家04」オープンハウス】無事に終了いたしました。

プロジェクトに関わってくださった関係各社様、京都造形芸術大学でインテリアデザインや建築を志す学生さんたち、着物友達のみなさま、たくさんの方々がお越しくださいました。誠にありがとうございました!

お客様が重なった時間帯には、説明もままならぬ状況で、プロジェクトの趣旨をきちんとご説明しきれたかどうか不安であります。(汗)

昨今の新築分譲マンションの欠点

・間取りが変。

・間取りが使いにくい。

・天高や梁高が低い。

・天井、梁の高さがマチマチで、ガタガタの天井。

・居室の広さ「○畳」とか書いてあるのは嘘で、実際の面積はめっちゃ狭い。

・収納スペースが無い。

・既製品を置くだけの使いにくい洗面室。

を、どのようにインテリアデザインで克服し、改善し、楽しい住まいになるか最大限に試みたプロジェクトです。

今週末、旧暦の新年に当たるおめでたい日から、香港人のお施主様がご家族でお住まいになり始めます。ご家族がさらに素敵な仲良し家族になって、日本での生活を豊かに感じてくだされば嬉しい限りです。

 

ふつうの家04 完成写真はこちら → ●△■

Love the Life Worksはこちら → ●△■

 

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