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カテゴリー : 展覧会

着物で訪れたい展覧会や展示会のご紹介。

2016.02.01.〜03. きもの展覧会・展示会 in 京都

2月1日(月)~2月3日(水)に京都で開催される着物の展覧会・展示会をご案内します。短期間の開催ですが、たくさんの素敵な着物や帯を拝見できる機会です。ぜひお時間作って行ってみましょう。

 

【琉球びんがた 城間家の仕事三代継承展】

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琉球びんがたを代表する「城間びんがた工房」の作品展が京都で開催されます。城間家三代にわたる手技の継承をご覧いただける、またとない機会。ぜひ素晴らしい琉球びんがたを観に参りましょう。

会期:2016年2月1日(月)~2月3日(水)
時間:9:00~18:00閉場 *最終日は10:00~17:00閉場
会場:京都染織会館
   京都府京都市下京区四条通室町角 京都産業会館9階

 

城間家の仕事三代継承展 in 沖縄 特設サイト(*展覧会は昨年終了)
http://shiroma.okinawa/

 

 

【Kimono Show-Case2016S/S 春夏新作発表会】

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■京都会場
日時:2016年2月1日(月)13時~18時
   2016年2月2日(火)10時~17時
   2016年2月3日(水)10時~17時
場所:株式会社枡儀 ギャラリーM
   京都市下京区綾小路室町西入る善長寺町143
参加ブランド:Rumix Design Studio
       菱屋カレンブロッソ
       Kimono Factory nono
       トリエ
       ひでや工房
       スラドキー

 

2016.01.25. 京都お散歩日記 太秦〜東山

嵐山 を満喫した後、太秦天神川まで移動。京都dddギャラリー「浅葉克己個展「アサバの血肉化」」展へ。

 

■京都 dddギャラリー「浅葉克己個展「アサバの血肉化」」展

 http://www.dnp.co.jp/gallery/ddd/

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嵐山から太秦天神川へ移動氏、京都dddギャラリー「浅葉克己個展「アサバの血肉化」」展 へ。大好きなグラフィックデザイナー・浅葉克己 氏。京都で浅葉氏の展覧会が観られる機会は貴重なので、ぜひとも観に来たかったのです。

感想は、素晴らしい!!!パソコンなんかに頼らない、ほとんど全ての文字、レイアウト構成を手で行う浅葉氏の感覚の鋭さを思い知った展覧会。グラフィックデザイナーはもちろん、デザインに関わる全ての人が観るべきだと思います。完成したビジュアルでは完璧に美しく見える文字も、原稿は全て手書き。だからこそ、繊細さの中に他に比較できない強さがあるのだと思います。

 

ギャラリーエントランス。浅葉克己 氏等身大マネキン!衣装はイッセイ・ミヤケ。

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会場内は映像以外は全て写真撮影OKという太っ腹。dddギャラリー、ありがとう!一部作品を紹介します。

展示は 浅葉克己 氏の長きに渡る広告作品・ポスターが一堂に。

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浅葉克己 氏の日記全集。

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三島由紀夫写真集「薔薇刑の装丁デザイン。外箱タイトル「薔薇刑」の文字は、リノリウム素材を手彫りし版木とし、道路工事に使うローラーでプレスしたようです。(バカだねー)

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今までのグラフィック作品をコラージュしたパネル。過去に使ったほんまもんの原稿や素材の原本が貼られてる!こんな美術館に保存すべき重要品を貼っちゃって、えええのん!?

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そしてトンパ文字の掛け軸。この掛け軸の製作方法がすごいのです!これは会場内のムービー(30分)をしっかり観てください!!!

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会期は3月19日(土)まで。ぜひぜひお時間を作ってお運びください。

「浅葉克己個展「アサバの血肉化」」展
会期:2016年1月15日(金)〜2016年3月19日(土)
時間:11:00〜19:00(土は18:00まで)
休日:日曜日・祝日
料金:無料
場所:京都dddギャラリー 京都府京都市右京区太秦上刑部町10
URL:http://www.dnp.co.jp/gallery/ddd/

 

 

■熟成肉 中勢伊「月 (にくづき)」

 http://www.kyotonakasei.jp/nikuduki/

 

京都dddギャラリーを閉館時間まで1時間半じっくり拝見した後はお腹空いた〜。地元に戻り、新規開拓で熟成肉の 京都中勢以 (本店は伏見)が運営する「月 (にくづき)」@東山白川沿いへ。オープンして間もないのですが、じわじわと雑誌にも載り始め話題になりつつありますが、月曜日の夜だからかお電話したらすんなり入れました。

三叉路の変形区画を活かした左官と木材のインテリアは 森田一弥 氏のデザイン(2015)。完成写真と記事はこちら

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こちらのお店のメインメニューは、熟成肉を使ったハンバーグステーキ。他にメンチカツ、コロッケ、焼きしゃぶ、ビーフシチューなど。それら一品に+500円でごはん・スープ・サラダをセットにして、定食としてリーズナブルに熟成肉が味わえるシステム。

まず外せないのはハンバーグステーキでしょう、ということで、1日10食限定の熟成牛肉100%のミンチステーキ。粗挽き肉のハンバーグです。

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コロッケ 塩ちょっぴり、だけで食べるのがベスト。

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メンチカツ こちら塩ちょっぴりかそのままで食べるのがベスト。噛めば噛むほどお肉の旨味がじわじわと口に広がります。

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ドリンクは日本酒が一押しみたいです。しかし、お肉の味が繊細なので、日本酒さえ邪魔しそうな感じ。一通りお肉を味わってから、小さな一品を追加してゆっくりお酒を味わうのがオススメです。ハンバーグやメンチカツは100g〜300gまでいろいろ大きさを選んで注文できます。お腹の具合に合わせて、人数に合わせて、食事か呑みか、場面によって使い分け可能なメニューはうれしいです。岡崎エリアからも祇園からも三条からも近く、これからいろんな場面で使う予感満載の素敵なお店発見!いいお店だ!!!

 

京都 中勢以 「月 (にくづき)」
営業時間:昼11:00〜15:00(14:30 L..O.)
     夜17:00〜23:00(22:00 L..O.)
定休日:不定休(お肉の仕入れ状況によって)
*確認したところ、今の所、定休日は毎週水曜日。木曜日はランチのみお休み、だそうです。お肉の仕入れによって変動もあり得るため、行かれる予定の前に一度お電話でご確認ください、とのこと。ランチ予約も可能です。

 

東山界隈もロームシアター京都など新しいお店が増えつつあります。行っても行っても終わらない、京都の奥深さ。毎日観光です。

 

この日の着物コーディネートはこちら。★★★

 

【武藤奈緒美写真展「噺をせんとや生まれけむ」展】ご案内

 

お友達の写真家・武藤奈緒美さんの写真展【「東京かわら版」500号記念 武藤奈緒美写真展「噺をせんとや生まれけむ」展】が開催されます。武藤さんの人物写真はとても素敵なのです。

落語会情報雑誌「東京かわら版」噺家さんの撮影ではおなじみ。また着物雑誌「七緒」や上質なリサイクル着物では一番の「きもの青木」のウェブサイトのメインカット撮影でもご活躍で、着物撮影においてはピカイチ!(Love the Life のポートレート・勝野着物写真の撮影もお願いしています)

東京方面のみなさま、噺家さんの写真に会いに、ぜひぜひお運びくださいませ。

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会期:前期 2016年2月2日(火)〜2月14日(日)
   後期 2016年2月16日(火)〜3月6日(日)
   (前半は14日まで、後半は16日〜3月6日まで。2月15日は休み)
時間:9:00〜22:00 
場所:座・高円寺 B2F Galleryアソビバ 東京都杉並区高円寺北2-1-2

 

むーちょで候。 http://www.mu-cyo.com/

むーちょ写真日記 http://muucyo.exblog.jp/22228891/

 

合わせて第六回・高円寺演芸まつり(2/5 〜2/14)のイベントで「座・高円寺寄席」が2/13・14に開催されます。落語会と合わせて、ぜひどうぞ!期間中は連日落語会など演芸のイベントが目白押し!ぜひお着物で高円寺へ!

 

第六回・高円寺演芸まつり http://www.koenji-engei.com/2016/

座・高円寺寄席 http://za-koenji.jp/detail/index.php?id=1439

 

2016.01.09. 「日本衣装絵巻-卑弥呼から篤姫の時代まで」展へ

家族ミッションも兼ねて、会期終了間近の「日本衣装絵巻-卑弥呼から篤姫の時代まで」展 へ。

家族ミッションは久しぶりに神戸の実妹とお茶しながら近況報告すること。

ランチを兼ねて、ラブザラにとって神戸でデフォルト決定の、熟成珈琲と銅板手焼きホットケーキの店サーティーサードコーヒー」さんへ。

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ホットケーキ・クラッシック

こちらは定番だけれど、頼まずにはおられない美味しさ。パリッと銅板で焼かれた香ばしい表面に、中からふわっとしつつシッカリしたスポンジ。バターの風味とシロップの風味が合わさり、至福のお味。関西のホットケーキでは一番美味しいと思います。

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旬のフルーツのホットケーキ

遠方から足を運ぶ価値アリアリの素晴らしい究極のホットケーキ!今月の旬のフルーツのホットケーキは、神戸の甘い宝石「太山寺いちご」!果物の中で一番大好物が苺なんですよね。昨年も気になりつつ苺の季節に 33コーヒー さんに来れなかったので、もうこれは絶対にいただくしかない。

見て、このビジュアル!

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テーブルに運ばれてくるなり漂うほんわか甘〜い香りに興奮MAX!酸味の全く無い優しい甘さの苺。大粒でツヤツヤ。サクッという食感に、新鮮さそのものを感じます。この苺が何粒もふんだんに使用されて、ホットケーキの間にもスライスされたのが挟まっていて、大満足!

 

近況報告長くなるついでにオーダーした、ミックスジュース。安心のクオリティの関西版ミックスジュース。

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コーヒーもオーダーごとにサイフォンによる一杯だて。しっかりボディのコーヒーもとても美味しいのです。コーヒーがしっかりしていて、ホットケーキが日本の最高峰クラスですから、たまりませんわ!(いつもホットケーキで他のメニューを頼めない/笑)

 

3時間喋り続けて妹とお別れして、神戸ファッション美術館 へ。神戸ファッション美術館 は着物での来場者は無料になります。電車賃かけても来る価値ありの充実した展覧会がいつも開催されています。内装や家具のデザインは 内田繁 大先生だしね、いつ来ても満足ですよ。

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「日本衣装絵巻-卑弥呼から篤姫の時代まで」展 は、古墳時代から江戸時代末期までの日本の衣装(昭和初期に全て復元したコレクション)が一堂に展示される、衣装好きにはたまらない貴重な展覧会でした。古墳時代の装束は初めて拝見しましたが、現在では希少な羅織り紗織りの薄衣を重ね着し、とても奥ゆかしくも愛らしいお衣装が何パターンも展示され感動しました。そして、奈良時代〜平安時代〜鎌倉時代〜桃山時代〜室町時代〜江戸時代前期〜江戸時代後期へと続き展示されています。日本の時代装束の実例と変容・移り変わりを、すべて実例で展示されているので、とてもわかりやすく理解できました。貴重なコレクションを観ることができて本当に良かったです。

 

美術館を終えた後は、大阪へ。JA Laboratry と Love the Life の合同新年会(総勢5名)を、昨年12月にオープンしたばかりの阿波座・ポルトガル料理「カーザ・ダ・アンドリーニャ」にて。JA Laboratry 東さんデザインのお店に行きたかったので、お忙しい中無理やりお誘いして実現。

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構造用合板を使用した簡素な内装に、ポルトガルの国旗カラーの緑色と赤色が壁面に配置され可愛らしい内装。

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壁の上の方には店名=ツバメということで、ツバメさんのオブジェが!可愛い!

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今は惜しまれつつ閉店してしまった「ポルトガリア」譲りの本場のポルトガル料理のお味に舌鼓。どれも美味しゅうございました。

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極め付けは、ポルトガルトいえばエッグタルト!!!中からクリームがじゅじゅわ〜〜〜と。熱々でめっちゃ美味しい!これは2個は食べられるな。今度は欲張って2個頼もう。(笑)

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アットホームなサービスにとても居心地の良いお店でした。四ツ橋本町からほど近く、人も少ないエリアですが、充実のワインが夜遅くまで楽しめるお店とあって、この日は正月明けの連休なのに店内は満席でした。またお伺いしたいと思います。

 

この日の着物コーディネートはこちら。★★★

 

2016年 初春の展覧会情報@関西

新年が明けまして、もう六日目。明日は七草粥の日ですね。みなさまご家族とお友達と、素敵なお正月を過ごされたことと思います。

2016年もすばらしい展覧会の数々が開催されます。ご都合をつけて、ぜひお着物で訪れてみましょう!

 

■ 新春特集陳列「さるづくし―干支を愛でる─」展

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2016年の干支は申(さる)。これにちなんで、年末から新春にかけての京都国立博物館では、猿を描いた絵画や、猿をモチーフにした工芸品をご紹介します。
ニホンザルは、古くより日本人にとって身近な動物でした。そのため、さまざまな文化と深い関わりをもち、多くの作品にその姿が表されてきました。江戸時代には、伊藤若冲、曾我蕭白、長澤蘆雪といった錚々(そうそう)たる絵師が個性豊かな猿を描いています。とくに今回の展示では、生命感あふれる猿の姿を描き出し名手と謳われた森狙仙(そせん)の作品もご覧いただけます。さらに、日本では見ることが難しかったテナガザルのほほえましい姿を描いた中世水墨画の名品や、物語に猿が登場する絵巻物、斬新なデザインの根付などが一堂に会します。日本や中国において親しまれてきた猿の多彩なイメージをぜひお楽しみください。

 

会期:2015年12月15日(火)〜2016年1月24日(日)
時間:9:30〜17:00(入館は閉館の30分前まで)
休日:月曜日(祝日は開館、翌日休館)
料金:一般520円 学生260円
場所:京都国立博物館・平成知新館 京都市東山区茶屋町527
URL:http://www.kyohaku.go.jp/jp/project/2015_monkey.html

*同時開催「獅子と狛犬」展(12/15〜3/13)、「刀剣を楽しむ―名物刀を中心に―」(12/15〜2/21)、「皇室ゆかりの名宝」展(1/26〜2/21)も合わせて、ぜひご一緒に。

 

 

■ 琳派400年記念

「─琳派降臨─近世・近代・現代の「琳派コード」を巡って」展

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桃山時代後期に京都に誕生する「琳派」は,その後各時代の美術や工芸の中で,降臨するかのごとく新たな継承と創造を繰り返してきた。日本人の美意識のDNAに組み込まれた琳派の美のコードを探りながら,本展覧会は近世・近代・現代における「琳派コード」を,「自然」「都市」「抽象」の観点から考える。

 

会期:2016年1月14日(木)〜2016年2月14日(日)
時間:9:00〜17:00(入館は閉館の30分前まで)
休日:月曜日(祝日は開館、翌日休館)
料金:一般1000円 学生600円
場所:京都市美術館 京都市左京区岡崎円勝寺町124
URL:http://www2.city.kyoto.lg.jp/bunshi/kmma/exhibition/2015fiscal_rinpa400.html

 

 

■ 清水三年坂美術館コレクション

 「細密美!明治のやきもの~幻の京薩摩~」展

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かつて京都で「京薩摩」という焼き物が作られていたことをご存じでしょうか。
「京薩摩」はその名の通り、鹿児島で作られ海外で人気を博した本薩摩の流れを汲むもので、当時、明治政府の輸出用製品の花形でした。幕末の頃から既に薩摩焼は他の日本の工芸品に先駆けて盛んに海外輸出が行われており、明治に入ると東京や横浜、大阪をはじめ神戸でも薩摩焼の様式を取り入れた輸出用の焼物が盛んに作られるようになりました。そのなかでも、京都・三条粟田口の窯で焼き上げられた京薩摩は、一時は本薩摩の生産量を超えるほど製作され、繊細で雅やかな美しさで欧米の人々を魅了しました。

この展覧会では、清水三年坂美術館所蔵の数ある珠玉の作品の中から、日本特有の繊細で豪華な装飾がほどこされた薩摩焼に注目し、さまざまな地域で製作された薩摩焼をご紹介。同時に、独自の様式を展開した京薩摩の魅力に迫ります。
明治時代、わずか数十年の間だけ作陶された幻の京薩摩。「美」と「技」が凝縮された絢爛豪華な世界をお楽しみください。

 

会期:2016年1月2日(土)〜2016年1月31日(日)
時間:10:00〜20:00(入館は閉館の30分前まで)
休日:会期中無休
料金:一般900円 学生700円
場所:美術館「えき」KYOTO ジェイアール京都伊勢丹7F
   京都府京都市下京区烏丸通塩小路下ル東塩小路町
URL:http://kyoto.wjr-isetan.co.jp/museum/exhibition_1601.html

 

 

■ 文化勲章受章記念「志村ふくみ ―母衣(ぼろ)への回帰―」展

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草木からの自然染料で染められた糸によって織りあげられた作品は、多くの人を魅了し、国際的にも高く評価されています。「民衆の知恵の結晶である紬の創作を通して、自然との共生という人間にとって根源的な価値観を思索し続ける芸術家」として、平成26年(2014)に第30回京都賞(思想・芸術部門)を受賞し、平成27年(2015)には文化勲章を受章しました。
このたびの展覧会では、代表作を中心に、初期の作品から最新作までを一堂に展示することで、60年におよぶ創作の歩みを紹介するとともに、志村ふくみの魅力とその芸術の核心に迫ります。

 

会期:2016年2月2日(火)〜2016年3月21日(月・祝)
時間:9:30〜17:00(入館は閉館の30分前まで)
休日:月曜日(祝日は開館、翌日休館)*ただし、3月21日は開館、翌日休館。
料金:一般900円 学生500円
場所:京都国立近代美術館 京都市左京区岡崎円勝寺町
URL:http://www.momak.go.jp/
   http://www.momak.go.jp/Japanese/exhibitionArchive/2015/411.html

*講演会は2月13日(土)、3月6日(日)に予定されています。会期中ワークショップもたくさん予定されています。詳細、お申込みは、こちらのウェブサイト にて。

 

 

■ 「春画」展

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春画は江戸時代には笑い絵とも呼ばれ、性的な事柄と笑いが同居したユーモラスで芸術性の高い肉筆画や浮世絵版画の総称です。特に、19世紀末ジャポニスム時代以降、欧米では高い評価を得てきました。近年では、2013年から2014年にかけて大英博物館で開催された「春画 日本美術の性と楽しみ」展が大きな話題を呼びました。
このたび、東京の永青文庫で開催されている日本初の「春画展」が京都に巡回する運びとなりました。デンマークのコレクターをはじめ、日本の美術館・研究所や個人が秘蔵する鈴木春信、鳥居清長、喜多川歌麿、葛飾北斎といった浮世絵の大家たちによる「春画の名品」が勢ぞろいします。

さらに、京都の西川祐信や大坂の月岡雪鼎の作品を通して、上方ならではの春画の魅力にも迫ります。狩野派や土佐派・住吉派と春画との関係をさぐり、大名から庶民にまで広く愛された肉筆と版画の作品が一堂に揃うまたとないこの機会に、ぜひ「春画の魅力」をご堪能ください。

 

会期:2016年2月6日(土)〜2016年4月10日(日)
   前期:2月6日(土)〜3月6日(日)
   後期:3月8日(火)〜4月10日(日)
時間:10:00〜18:00(入館は閉館の30分前まで)
   3月18日以降の金・土曜日は20:00まで開館(入館は閉館の60分前まで)
休日:月曜日(祝日は開館、翌日休館)
料金:一般1500円
   *18歳以下の方はご覧いただけません。(身分証明書提示)
場所:細見美術館 京都市左京区岡崎最勝寺町6-3
URL:http://www.emuseum.or.jp/exhibition/next_exhi.html

春画展 特設サイト http://shunga.emuseum.or.jp/

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■「 BORO(ぼろ)の美学 ― 野良着と現代ファッション」展

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古より世界各地の人々は、限られた手元のわずかな端切れを繋ぎ、重ねて作った衣服や布類を、世代を越えて大切に用いてきました。それは日本では襤褸(ぼろ)と呼ばれ、藍染麻布の幾重ものツギハギなどは、極限のダイナミックな美のひとつとして広く知られてきました。近年ではBORO(ぼろ)として世界でも通ずる言葉となり、パリなどのハイファッション界でも注目を集めています。
本展では、青森の民俗学者・田中忠三郎が生涯をかけて研究調査を重ね収集を行った古民具等2万点の中から、国の重要有形民俗文化財である東北の野良着―タツケ、マエダレ、長着などに見られる襤褸やこぎん刺し、菱刺しの魅力を約100点紹介するとともに、現在精力的に活躍する日本のデザイナーの中で、特にBOROの美意識を確固たる姿勢で読み解くkeisuke kanda(神田恵介)、matohu(堀畑裕之、関口真希子)、writtenafterwards(山縣良和)の三組のデザイナー作品と、廃棄される資材の特質を活かし日々用いる物へと昇華する、MODECOの作品を展示します。
大量生産以前には常であった「もったいない」の精神を未来へと紡いでいくことへの再考の機会となりますと幸いです。

 

会期:2016年1月23日(土)〜2016年4月10日(日)
時間:10:00〜18:00(入館は閉館の30分前まで)
休日:水曜日(祝日は開館、翌日休館)、1月14日(木)~22日(金)
料金:一般500円 学生250円 *和装の方は無料
場所:神戸ファッション美術館 兵庫県神戸市東灘区向洋町中2-9-1
URL:http://www.fashionmuseum.or.jp/museum/special/boro

 

 

■「浅葉克己個展「アサバの血肉化」」展

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2016年京都dddギャラリーの幕開けを飾るのは、日本国内はもとより、世界中から信望の厚いアートディレクター、浅葉克己氏による「アサバの血肉化」展です。
日本美術の伝統と現代デザインをつなぐキーワードとして、美術史家・山下裕二氏が提唱してきた「血肉化」という概念。これにいたく共鳴した浅葉克己氏は、早速自筆の書で「血肉化」としたためました。
強烈な好奇心と向上心で古今東西、高尚なものからサブカル、ポップカルチャーまで、あらゆる事物を見聞きし咀嚼して、アサバデザインとして昇華させてしまうしなやかさの中に存在する頑なさ。
「日本美術の豊饒な養分を、ガシガシと噛み砕いて、グッと飲み込んで、内臓からしっかり吸収して、血となり肉となるように活かしてくれるデザイナーが現れてほしい」という山下氏の期待を体現する浅葉氏。文字通り血肉化されて自身のものとしたデザインの数々が、有機的に変貌しながらggg(東京)、CCGA(福島)を経て、ここ京都でまた異なる姿をあらわにします。
衰えることを知らない創造欲、しつこいくらいの継続力、レタリングと書そして卓球で鍛えた身体力をベースに生みだされるアサバデザインを、次の時代を担う若者たちに血肉化していただきたい。

 

会期:2016年1月15日(金)〜2016年3月19日(土)
時間:11:00〜19:00(土は18:00まで)
休日:日曜日・祝日
料金:無料
場所:京都dddギャラリー 京都府京都市右京区太秦上刑部町10
URL:http://www.dnp.co.jp/gallery/ddd/

 

2015.11.04. 京都お散歩日記 若冲天井画と琳派展@京博

信行寺 伊藤若冲天井画 特別公開

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伊藤若冲(1716~1800)最晩年の作品である天井画が、ウチからすぐ近所のお寺「信行寺」@東山仁王門で特別公開中(初公開/状態を保善するため二度と公開しないかもしれないという噂)という情報を聞き、開門時間1時間前から並び拝観してきました。

前日の午後にもY嬢と一緒に混み具合確認でお寺の前まで行ってみましたが、激混みで2時間待ちくらいの長蛇の列。どんどん大型観光バスで乗りつけてくる団体客も来るし、これは平日であっても開門時間前に並ぶしかないな、と。開門して3番目のグループで拝見することができ、並んだ時間も40分くらいで済みました。

お寺の本堂は小さなスペースですが、天井画は若冲らしい花の描写・構図が特徴的で、素晴らしい状態で残っておりました。但し今回の特別公開で日光も入り乾燥したため、一部の天井画に割れが生じているそうで、今後は公開されないかもしれないとのこと。貴重な機会に拝観でき幸いでした。

内部は撮影禁止のため、天井画の詳細は下記のウェブサイトでご覧ください。

http://www.asahi.com/and_M/interest/SDI2015100538801.html

 

琳派誕生400年記念「琳派 京(みやこ)を彩る」展@京都国立博物館

「信行寺」の後は、琳派誕生400年記念「琳派 京(みやこ)を彩る」展@京都国立博物館へ。開館1時間後くらいに到着。平日なのに、すでに80分待ちの長蛇の列。私たちの後からもどんどん列は伸び、最大120分待ちくらいは行きそう。お天気も良く気持ちがいい日なので、頑張って並び待ちます。建物に近づいてやっとか!?と思ったら、建物内部にも行列が…。

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今回の展覧会で重要な作品は、まず「重文/鶴下絵三十六歌仙和歌巻 部分 本阿弥光悦書・俵屋宗達下絵」全巻、全長13.56メートル初公開!素晴らしかったです!印刷物やテレビではわからない、俵屋宗達のリズミカルで大胆な鶴の描写と金泥の濃淡、本阿弥光悦と楽しい自由な書、端から端までしっかりと観てきました。

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そして、最大の注目は「風神雷神図屏風」俵屋宗達筆・尾形光琳筆・酒井抱一筆、揃い踏み!(公開は〜11月8日まで)3つの国宝・重文の「風神雷神図屏風」が一堂に観られる機会は二度とないかもしれません。コの字型に配置された三作品、近づいたり離れたりしながら何度も見直してきました。それぞれに個性があって素敵なのですが、やっぱり俵屋宗達筆が一番好きですね。

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尾形光琳・尾形乾山による作品群も素晴らしかったです。尾形乾山については、同時期開催の「MIHO MUSEUM所蔵 琳派のやきもの 乾山」展@細見美術館も拝見していたので、より深く理解できました。

会場では人がすごいのもあるけれど、全作品をじっくり観たので4時間かかりました。くったくた。(笑)

 

efish@清水五条大橋西

お腹も空いたので、efish @清水五条大橋西へ。

秋の葉が散る木々の間、鴨川の東対岸からefishを撮影。

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efishデザイン関係の人ならよくご存知ですよね。プロダクトデザイナー・西堀晋さんの運営するカフェです。お料理も美味しいし、いつ来てもいいお店です。

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efish

京都市下京区木屋町通り五条下ル西橋詰町798-1
TEL:075-361-3069
時間:10:00-22:00 無休(*年末年始を除く)

2015.11.03. 京都お散歩日記 Y嬢と琳派展@京都近美

久しぶりに東京から滋賀県へご帰省されている着物友達・Y嬢と京都でお会いすることができました。なかなかY嬢とは着物で集う機会は持てませんが、ご帰省の度にお声かけてくれる、年下ですけれどとても素敵なお友達です。

「東京では味わえない出汁の美味しいおうどんが食べたい」とのリクエストにより、うね乃 でおうどんランチ。Y嬢とは二度目の来訪。最近人気で混みますゆえ、事前にもちろん予約。(*予約は開店時間のみ受付)

肉うどん(九条葱たっぷり)

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ランチの後のお茶タイムには ラヴァチュール でタルトタタンを。Y嬢、大学時代は京都で過ごしていたはずなのに、なぜか来たことがなく、憧れのタルトタタン初体験となりました。

タルトタタン(ヨーグルト添え) いつも美味しいです〜!

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オペラ(チョコレートケーキ)

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東京への新幹線の時間が夕方のためY嬢とはお茶してお別れし、その後はせっかく岡崎に来たので、琳派400年記念「琳派イメージ」展@京都国立近代美術館へ。

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江戸時代の琳派作品から、近代・現代の琳派に影響された作品まで盛りだくさんで、なかなか見ごたえのある内容でした。近いうちに「琳派 京(みやこ)を彩る」展@京都国立博物館の方も行かなくては!

11月に入っても暖かい日が続きます。紅葉がどうなるか心配であります…。

2015年 秋の展覧会情報@関西

芸術の秋、到来。すばらしい展覧会の数々に、ぜひお着物で訪れてみましょう。
11月23日(月・祝)までの展覧会多し、急ぐが吉。

■琳派400年記念「琳派イメージ」展

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俵屋宗達から始まる琳派は、尾形光琳、本阿弥光悦、近代まで受け継がれ、今年2015年でちょうど400年となります。江戸時代から近代から現代まで、絵画、工芸、版画、ファッション、グラフィック等あわせて約80点の作品で「琳派」の広がりを紹介する展覧会。お見逃しなく!

会期:2015年10月09日(金)~2015年11月23日(月・祝)
時間:9:30〜17:00(入館は閉館の30分前まで)
休日:月曜日(祝日は開館、翌日休館)
   *ただし、10月12日、11月23日は開館し、10月13日(火)は休館
料金:一般1300円 学生900円
場所:京都国立近代美術館 京都市左京区岡崎円勝寺町
URL:http://www.momak.go.jp/
   http://www.momak.go.jp/Japanese/exhibitionArchive/2015/410.html

 

■琳派400年記念「琳派 京(みやこ)を彩る」展

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琳派とは、江戸時代に現れた装飾的な作風を特色とする、俵屋宗達、尾形光琳・乾山、酒井抱一といった芸術家の一群をゆるやかにつなぐ言葉です。その源は、京都洛北の鷹峯に住し、書をはじめ様々な芸術に関与した本阿弥光悦へと遡ります。本展は、光悦が徳川家康から鷹峯の地を拝領して400年となることを記念し、琳派誕生の地である京都において初めて開催される本格的な琳派展です。琳派の名作を一堂に集め、その都ぶりな美意識、日本的と評される特質をご堪能いただくとともに、琳派の系譜をご紹介します。

*風神雷神が、京博に降臨!
国宝 風神雷神図屏風 俵屋宗達筆 建仁寺 <展示期間:10/10~11/23>
重要文化財 風神雷神図屏風 尾形光琳筆 東京国立博物館 <展示期間:10/10~11/8>
風神雷神図屏風 酒井抱一筆 出光美術館 <展示期間:10/27~11/23>

会期:2015年10月10日(土)~2015年11月23日(月・祝)
時間:9:30〜18:00(毎週金曜日は20:00まで/入館は閉館の30分前まで)
休日:月曜日(祝日は開館、翌日休館)
料金:一般1500円 学生1200円
場所:京都国立博物館・平成知新館 京都市東山区茶屋町527
URL:http://www.kyohaku.go.jp/jp/special/index.html

 

■琳派400年記念「MIHO MUSEUM所蔵 琳派のやきもの 乾山」展

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尾形乾山は、尾形光琳の実弟で、江戸時代を代表する陶芸家として知られます。
乾山は京焼の伝統を踏まえながら、広く作陶活動を展開し、琳派のデザイン性を取り入れた大胆な意匠は独創的な乾山様式として人気を博しました。本展ではMIHO MUSEUMの所蔵する乾山焼の優品を一堂に展示します。

会期:2015年9月19日(土)~2015年11月23日(月・祝)
時間:10:00〜18:00(入館は閉館の30分前まで)
休日:月曜日(祝日は開館、翌日休館)
料金:一般1100円 学生800円
場所:細見美術館 京都市左京区岡崎最勝寺町6-3
URL:http://www.emuseum.or.jp/exhibition/index.html

 

■琳派400年記念「本阿弥光悦 光悦ふり・様式と展開」展

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本阿弥光悦が徳川家康から鷹峯の地を拝領したのは元和元年(1615年)、今から丁度400年前、鷹峯光悦村の始まりです。
光悦はその地で書、茶碗、漆工芸などの芸術品を制作します。ことに手遊びで自由奔放な制作を行った光悦の樂茶碗は、茶碗の世界に革命をもたらしたといっても過言ではありません。その自由で個性的な造形はその後、樂歴代のみならず、さまざまな作陶家に大きな影響を与えました。
本展は光悦茶碗の代表作に加え、樂歴代はじめ表千家六代覚々斎、藪内家五代竹心、久田宗全、仁阿弥道八、川喜田半泥子など光悦に影響を受けた作品を展示し、その「光悦ふり」光悦様式の展開を追います。

会期:2015年9月5日(土)~2015年12月23日(水・祝)
時間:10:00〜16:30(入館は閉館の30分前まで)
休日:月曜日(毎週金曜日は20:00まで/祝日は開館、翌日休館)
料金:一般1000円 学生800円
場所:楽美術館 京都市上京区油小路通一条下る
URL:http://www.raku-yaki.or.jp/museum/exhibition/index.html

 

■「パウル・クレー だれにもないしょ。」展

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どこまでも謎めいていること―。スイス出身のパウル・クレー(1879-1940)ほど、「秘密」を愛した近現代の画家はいないといっても過言ではないでしょう。パズルのピースを思わせる断片的な作品の姿は、それらがつながったときに現れるであろう全体や、どこかたわいない遊びを感じさせます。
 質・量ともに、クレー作品の重要なコレクションを擁するベルンのパウル・クレー・センターおよび遺族コレクションの全面的な協力を得て、日本初公開31 点、国内のコレクションを含む110 点あまりを展示。親しげで深いクレーの世界を通じ、見る人それぞれが心に秘めた原景を呼びさまされる、得がたい機会となることでしょう。

会期:2015年9月19日(土)~2015年11月23日(月・祝)
時間:10:00〜18:00(金・土は20:00まで/入館は閉館の30分前まで)
休日:月曜日(祝日は開館、翌日休館)
料金:一般1400円 学生1000円
場所:兵庫県立美術館 兵庫県神戸市中央区脇浜海岸通1-1-1
URL:http://www.artm.pref.hyogo.jp/exhibition/t_1509/index.html

 

*同時開催中「手塚愛子 Stardust Letters ―星々の文―」展も必見!
会期:2015年7月18日(土)~2015年11月8日(日)

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■「日本衣装絵巻 -卑弥呼から篤姫の時代まで」展

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古代から日本人の衣生活は、外国文化を取り入れながら「和様の美」を形成してきました。埴輪に見る大陸文化の影響をうけた古墳時代から中国・唐風文化の舶来が感じられる奈良時代の衣装。宮廷文化と共に生まれた優雅な重ね着が象徴する平安時代。現代のキモノの形が明確に現れはじめるのは、室町時代以降とされています。
本展では、かつて春の京都を彩った「染織祭」に蘇った、古墳時代から江戸時代の復元女性衣装、8時代100領を一堂にご紹介いたします。染織の黄金時代とも称される当時、最高の技術をもった職人や研究者、有職故実が京都に集結し、史実を元に考証し、復元した傑作衣装の数々を、絵巻物を見るようにお愉しみください。

会期:2015年10月17日(土)~2016年1月12日(火)
時間:10:00〜18:00(入館は閉館の30分前まで)
休日:水曜日(祝日は開館、翌日休館)、年末年始(12月29日(火)〜1月3日(日))
料金:一般500円 学生250円 *和装の方は無料
場所:神戸ファッション美術館 兵庫県神戸市東灘区向洋町中2-9-1
URL:http://www.fashionmuseum.or.jp/museum/special/nihonishoemaki

 

■「大阪日本民芸館開館45周年記念 濱田庄司」展

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1970年の大阪万博で「暮らしの美」をテーマに出展されたパビリオンを機に開館した大阪日本民芸館は、今年で45周年を迎えます。本展ではこれを記念し、当館初代館長である陶芸家・濱田庄司(1894-1978)の陶芸作品を約200点展示します。大阪万博開催にあわせて特別制作された大皿や、当館所蔵の堀尾幹雄コレクションと大阪市立東洋陶磁美術館所蔵の同コレクションを中心に、堅実で力強い作品世界をご紹介します。

会期:2015年9月5日(土)~2015年12月13日(日)
時間:10:00〜17:00(入館は閉館の30分前まで)
休日:水曜日(祝日は開館、翌日休館)、年末年始
料金:一般700円 学生450円
場所:大阪日本民芸館 大阪府吹田市千里万博公園10-5 千里・万博公園内
URL:http://www.mingeikan-osaka.or.jp/exhibition/special/

 

2015年 盛夏の展覧会情報@関西

■「北大路魯山人の美 和食の天才」展

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〈和食(WASHOKU)〉のユネスコ無形文化遺産登録を記念して、書や篆刻、料理、そして陶芸など多彩なジャンルで活躍し、美食の道をきわめた存在として広く親しまれている異才の芸術家、北大路魯山人(1883-1959)の展覧会を開催します。
1883(明治16)年に京都に生まれ、書家、篆刻家として頭角を現した北大路魯山人(本名・房次郎)は、自らが厨房に立ち、古陶磁器に料理を盛り付け客にふるまう「美食倶楽部」を設立、このことが大きな転機となり料理の世界を探求していきます。
今回の展覧会では、「器は料理の着物」として、和食の魅力を豊かに読み解き、その革新に挑んだ魯山人の仕事を通じて、日本の美意識、もてなしの精神、自然観を結晶させた器と料理の関係を紹介します。魯山人の陶芸・絵画・漆芸・書作品などを中心に、料理や献立に関する著述資料、そして京都の料亭の協力により現代の写真家が新しい視点でとらえた写真・映像を織り交ぜた構成で、美を味わう姿勢を貫いた魯山人の世界観を体感していただけることでしょう。 

会期:2015年6月19日(金)~2015年8月16日(日)
時間:9:30〜17:00 金曜日は20:00まで(入館は閉館の30分前まで)
休日:月曜日(祝日は開館、翌日休館)
料金:一般1400円 学生1000円 *期間限定前売券 一般1100円(発売6/18まで)
場所:京都国立近代美術館 京都市左京区岡崎円勝寺町
URL:http://kitaoji-rosanjin.jp/wordpress-kitaoji/
   http://www.momak.go.jp/Japanese/exhibitionArchive/2015/408.html

*巡回:東京・三井記念美術館 2016年4月12日(火)〜6月26日(日)

 

■「舟越桂 私の中のスフィンクス」展

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1980年に大理石の玉眼を使った木彫半身像で独自のスタイルを築いた舟越桂。その彫刻は、繊細な表情をとらえ、静謐で瞑想的な雰囲気を湛えてきました。1990年代からは、胴体を山に見立てたり、二つの頭を一つの胴体に付けたりと、異形の姿が現れ、造形の豊かさや意味の広がりが展開されます。さらに、2003年に本格化する裸体像によって、顔に焦点を当てた独自のスタイルと、ボディを彫刻芸術の核とする西洋的な規範を統合する方向に進んでいます。その代表例が、翌年以降の、半人半獣、雌雄同体であるスフィンクスのシリーズで、舟越の円熟を象徴するものといえるでしょう。

本展覧会では、この3期の流れを紹介しつつ、舟越作品に現れる異形の姿にも光を当てます。最新作を含む彫刻30点と素描、版画数十点によって舟越芸術の魅力に迫ります。

会期:2015年6月27日(土)~2015年8月30日(日)
時間:10:00〜18:00(入館は閉館の30分前まで)
休日:月曜日(祝日は開館、翌日休館)
料金:一般1300円 学生900円
場所:兵庫県立美術館 兵庫県神戸市中央区脇浜海岸通1-1-1
URL:http://www.artm.pref.hyogo.jp/exhibition/t_1506/index.html

 

*同時開催中「手塚愛子 Stardust Letters ―星々の文―」展も必見!
会期:2015年7月18日(土)~2015年11月8日(日) 

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■「没後40年 堂本印象 名品展Ⅱ」展

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明治時代の近代日本画壇を代表する日本画家・堂本印象の回顧展。
2014年12月10日から2015年4月12日にかけて「没後40年 堂本印象名品展」を開催し、館蔵品のなかから《木華開耶媛》や《交響》といった代表作品を通して、初期から晩年にいたる印象の画業を紹介しました。今回の「没後40年 堂本印象名品展Ⅱ」では、印象芸術の初期を彩る仏画の大作《華厳》、和服姿と洋服姿の女性が喫茶中の場面を描いた智積院襖絵《婦女喫茶》など館蔵品以外の作品を中心に展観します。この機会に堂本印象のさらなる画業をお楽しみください。

会期:2015年6月24日(水)~2015年9月27日(日)
時間:9:30〜17:00(入館は閉館の30分前まで)
休日:月曜日(祝日は開館、翌日休館/9月21日開館・24日休館)
料金:一般500円 学生400円
場所:京都府立堂本印象美術館 京都市北区平野上柳町26-3
URL:http://insho-domoto.com/

 

■「妖怪パラダイス!―現れる異形のモノたち―」展
ようこそ妖怪パラダイスへ!今宵、京都工芸繊維大学美術工芸資料館に眠る妖怪たちが目を覚まし、みなさまを奇妙な世界へとお連れします。

会期:2015年8月6日(木)~2015年9月5日(土)
時間:10:00〜17:00(入館は閉館の30分前まで)
休日:日曜・祝日、8月10日(月)〜15日(土)
料金:一般200円 学生150円
場所:京都工芸繊維大学・美術工芸資料館 京都市左京区松ヶ崎上町
URL:http://www.museum.kit.ac.jp/

 

2015年 初夏の展覧会情報@関西

初夏に夏着物で、浴衣で訪れたい展覧会、覚書き。

 

■日本初公開!シカゴ ウェストンコレクション
「肉筆浮世絵-美の競艶 ~浮世絵師が描いた江戸美人100選~」展

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アメリカ・シカゴの実業家ロジャー・ウェストン氏により収集された肉筆浮世絵を紹介する里帰り展です。個人コレクションとしては世界有数の規模と質を誇るウェストンコレクションから肉筆浮世絵の名品約130点を、近世初期から明治に至るまで歴史的に系統立てて展観いたします。菱川師宣(ひしかわ・もろのぶ)、西川祐信(にしかわ・すけのぶ)、宮川長春(みやがわ・ちょうしゅん)、勝川春章(かつかわ・しゅんしょう)、歌川豊国(うたがわ・とよくに)、葛飾北斎(かつしか・ほくさい)、祇園井特(ぎおん・せいとく)、河鍋暁斎(かわなべ・きょうさい)ら、多彩な絵師たちによる一点物の貴重な肉筆浮世絵をお楽しみください。ウェストンコレクションは日本初公開。

会期:2015年4月14日(水)〜6月21日(日)
休館日:月曜日(祝日は開館、翌日休館)
時間:9:30〜17:00(入館は閉館の30分前まで)
料金:一般1500円 学生1000円 中学生以下無料
場所:大阪市立美術館 大阪府大阪市天王寺区茶臼山町1-82(天王寺公園内)
URL:http://www.osaka-art-museum.jp/sp_evt/ukiyoe/

*巡回:東京・上野の森美術館 2015年11月20日(金)〜2016年1月17日(日)

 

■「風に舞う布 琉球染織の美」展

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沖縄は染織王国といっても良いほど多くの種類の染め、織りの文化があります。
琉球王朝のために発展してきた鮮やかな色が特徴的な紅型(びんがた)、芭蕉の糸で織る芭蕉布のほか、多様な模様の絣や花織などは多くの人々を魅了してやみません。
本展覧会では、(公財)日本伝承染織振興会のコレクションのうち沖縄の染織品約50点を展示します。戦後紅型復興に尽力した城間栄喜の作品、重要無形文化財保持者(人間国宝)の平良敏子の芭蕉布や、宮平初子の首里織の作品のほか、八重山地方や宮古島、与那国島の織物などから、沖縄の染織品の魅力に迫ります。

会期:2015年5月30日(土)~2015年6月28日(日)
時間:10:00~17:00(入館は閉館の30分前まで)
休日:火曜日(祝日は開館、翌日休館)
料金:企画展のみ:一般300円 企画展+常設展:一般800円
場所:大阪くらしの今昔館(大阪市立住まいのミュージアム)
   大阪市北区天神橋6丁目4-20 住まい情報センタービル8F
URL:http://konjyakukan.com/kikakutenji.html

 

■「超絶刺繡Ⅱ-神に捧げるわざ、人に捧げるわざ- 」展

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布地に針を刺し、糸を縫いつけてさまざまな文様をほどこす刺繡。その始まりは古く、人間が布を織ることをはじめたときから衣装と刺繡は同時に発生してきたとも考えられています。以来、古今東西さまざまな場面で特色的な刺繡が生み出されてきました。とりわけ、祭礼などハレの場での刺繡には、人々は想像を絶するほどの時間と情熱を注いできました。本展では、日本の祭りを代表し美術的にも評価の高い、京都祇園祭と長崎くんちにスポットを当て、長刀鉾を飾る豪華な懸装品や長崎刺繡の匠のわざをご紹介します。さらに、繊細かつ大胆な迫力に満ちた作品を創出する技術、そのルーツ及び魂を受け継ぎそして保存にも心血を注ぐ人々の取り組みにも迫ります。また、18世紀ロココ時代のヨーロッパ宮廷で着用された男性衣装の絢爛豪華な刺繡、金銀煌めくドレス、20世紀初頭よりパリを彩ったオートクチュールのドレスも同時に展示いたします。目を見張るような超絶的な技巧による精緻で荘厳な刺繡の数々。それぞれの際立つ個性や、ファッションの領域にとどまらない強さや美しさ、そしてそれらが織りなす高揚感を、ぜひお楽しみください。

会期:2015年4月18日(土)~2015年6月28日(日)
時間:10:00~18:00(入館は閉館の30分前まで)
休日:水曜日(祝日は開館、翌日休館)
料金:一般500円
場所:神戸ファッション美術館 神戸市東灘区向洋町中2-9-1
URL:http://www.fashionmuseum.or.jp/museum/index150418.html

 

■「高松次郎-制作の軌跡-」展

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伝説のインテリアデザイナー・倉俣史郎氏とのコラボレーションで知る人ぞ知る、現代美術家・高松次郎氏の展覧会。内装屋必見!コレを知らなきゃ倉俣は語れない。(倉俣限定本もう一冊買っちゃった!永久保存版で絶対開封しないの。)

高松次郎(1936-98年)は、東京藝術大学美術学部絵画科油画専攻を58年に卒業後、61年から読売アンデパンダン展において作品を発表し、62年には中西夏之、赤瀬川原平とともに美術家集団、ハイレッド・センターを結成してハプニングを行います。60年代中頃からは国内の美術展において受賞を繰り返し、国外でもヴェネチア・ビエンナーレ(68年)、ドクメンタ(77年)において、日本を代表する美術家として紹介されました。高松の名は以後広く国内外に知られます。 

会期:2015年4月7日(火)~7月5日(日)
時間:10:00~17:00 金曜日は19:00まで(入館は閉館の30分前まで)
休日:月曜日(祝日は開館、翌日休館)
料金:一般900円 学生500円 高学生以下無料
場所:国立国際美術館 大阪府大阪市北区中之島4-2-55
URL:http://www.nmao.go.jp/exhibition/index.html

 

■「絣(かすり)の美 -模様の世界-」展

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絣(かすり)は、織物の技法の一つで、織る前に糸を染め分け、織り合わせることで模様を作り出していくのが特徴です。織り上がりがかすれたように見えることから絣と呼ばれ、民藝運動の創始者である柳宗悦(1889-1961)は、このずれや乱れが美しさの源であるとして高く評価しました。
絣の織物は、普段着や晴れ着、布団地などとして様々な場面で人々に親しまれ、生活に根ざした美しい手仕事といえるでしょう。
本展では鳥取県の弓浜絣(ゆみはまがすり)(村穂久美雄コレクション)を含め、絣技法による染織品を中心に約120点を展示いたします。白と藍の濃淡によって表された幾何学文や絵絣など、素材と技法からなる豊かな模様の世界をぜひご覧ください。

会期:2015年3月7日(土)~2015年7月20日(月・祝)
時間:10:00~17:00(入館は閉館の30分前まで)
休日:水曜日
料金:一般700円
場所:大阪日本民芸館 大阪府吹田市千里万博公園10-5(千里・万博公園内)
URL:http://www.mingeikan-osaka.or.jp/exhibition/special/

 

■「北大路魯山人の美 和食の天才」展

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〈和食(WASHOKU)〉のユネスコ無形文化遺産登録を記念して、書や篆刻、料理、そして陶芸など多彩なジャンルで活躍し、美食の道をきわめた存在として広く親しまれている異才の芸術家、北大路魯山人(1883-1959)の展覧会を開催します。
1883(明治16)年に京都に生まれ、書家、篆刻家として頭角を現した北大路魯山人(本名・房次郎)は、自らが厨房に立ち、古陶磁器に料理を盛り付け客にふるまう「美食倶楽部」を設立、このことが大きな転機となり料理の世界を探求していきます。
今回の展覧会では、「器は料理の着物」として、和食の魅力を豊かに読み解き、その革新に挑んだ魯山人の仕事を通じて、日本の美意識、もてなしの精神、自然観を結晶させた器と料理の関係を紹介します。魯山人の陶芸・絵画・漆芸・書作品などを中心に、料理や献立に関する著述資料、そして京都の料亭の協力により現代の写真家が新しい視点でとらえた写真・映像を織り交ぜた構成で、美を味わう姿勢を貫いた魯山人の世界観を体感していただけることでしょう。 

会期:2015年6月19日(金)~2015年8月16日(日)
時間:9:30〜17:00 金曜日は20:00まで(入館は閉館の30分前まで)
休日:月曜日(祝日は開館、翌日休館)
料金:一般1400円 学生1000円 *期間限定前売券 一般1100円(発売6/18まで)
場所:京都国立近代美術館 京都市左京区岡崎円勝寺町
URL:http://kitaoji-rosanjin.jp/wordpress-kitaoji/
   http://www.momak.go.jp/Japanese/exhibitionArchive/2015/408.html

*巡回:東京・三井記念美術館 2016年4月12日(火)〜6月26日(日)