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カテゴリー : 和装小物

勝野の和装小物のアレコレについてご紹介。

2016.10.14. 「形見一郎のデザイン」出版記念パーティーと「POLYPHONY展」

■「形見一郎のデザイン 1996-2016」出版記念パーティー

「形見一郎のデザイン 1996-2016」出版記念パーティー@モントーク・表参道へ参加してきました。

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今も色褪せない、形見一郎氏デザインのエッセンスが健在のインテリア。

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窓を通して、街とインテリアの関係性。本来、商業空間が持つべき、街に開かれたインテリアデザインを創造し続ける形見一郎氏デザインのお店ができることで、その街が変わるのです。

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開始時間前に入店したのでテラス席に座席を確保しましたが、すんごい人人人で、店内奥で始まったトークが聞こえない状態。トークショー第一弾は、山本宇一氏、北見美紀氏。トークショー第二弾は西脇一郎氏、塩見一郎氏、佐藤一郎氏のイチローズ揃い踏み。形見アニキもきっと喜んでる!

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移動できない程の人でパティーが賑わう中、久しぶりにお会いする方とご挨拶できましたし、最もお会いしたかった北見美紀氏、山本宇一氏にもしっかりご挨拶できたので良かったです。形見一郎アニキ、天国から見てるかーい?みんな愛するアニキの作品に集っているよ!

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昨年10月に急逝された、伝説のインテリアデザイナー・形見一郎氏(KATA inc.)。Love the Lifeが東京へ移住し、縁も所縁も一切ない東京という地でインテリアデザイン業を単独で開始し始めて間もない頃、1997年に形見一郎氏との出会いがありました。

当時自由が丘に住んでいたので、クリエイティブ業界のお友達と真夜中に集うため、「すっごいおしゃれで楽しいお店があるんだよ」と、深沢不動のバワリーキッチンに連れて行ってもらったのが最初のキッカケです。一度でバワリーキッチンの素晴らしさのファンになって、毎週一度は通うようになっていきました。クリエイティブなお友達と夜中に集うのは必ずバワリーキッチン。青山や六本木からもわざわざ車でバワリーキッチンまで行くファンでした。(今でも当時の空気感と変わらず、たまに行きます。)

インテリアデザイン、ディスプレイ、小物、音楽、料理、すべてが楽しい本当にいつ行ってもわくわくするお店で、バワリーの素敵さをウェブサイトで紹介すべく、バワリー店内で空間や小物をスケッチ(当時はデジカメがまだ無い時代)しているところを、山本宇一氏にこっそりチェックされていた(勝野は内緒で書いてるつもりだった)のです。山本宇一氏から形見一郎氏に話が繋がり、ご本人から直接「お会いしませんか?」とメールをいただいたことで繋がったのです。

インテリアデザイン業界の知り合いは一人もいなかったので、めちゃくちゃ光栄で嬉しかったこと!その後はアニキとして尊敬しまくりながら、何かある時にご案内くださったり、可愛がっていただきました。形見氏からお声をかけてくださったことでお会いでき、初対面の日にバワリーキッチンで朝まで飲み明かした(しゃべり明かした)こと、あの時の形見氏の笑顔、声、本当に今でも忘れられません。

山本宇一氏とともに東京のカフェ文化を最先端で発信し続けてきた形見氏のインテリアデザインの業績が書籍になって発売されること、本当に悦ばしいことです。形見氏が残したインテリアデザインを、新しいKATA inc.の若手デザイナーさん達が系譜を繋げていってくださることを楽しみにしています。

Love the Lifeのインテリアデザインにも、もちろん形見一郎アニキの影響は多大に出ています。Kranzとか最たる事例で、ひとつのお店とその街の環境とのあり方、どうやってお客様をワクワクさせるお店の躍動感を演出させられるか、ローコストで配管配線丸出しでもいかにかっこよくデザインを魅せられるか、など多岐にわたる影響が続いているのは確かです。今でも「形見一郎アニキだったらどう言うかな〜」と思いながらデザインします。尊敬するアニキでもあり、インテリアデザインの心の師匠でもあり、永遠に形見一郎アニキのエッセンスはLove the LifeのDNAに組み込まれ、これからも進化してゆくことを誓います!!!

 


■ ガラス作品展「POLYPHONY」

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「形見一郎のデザイン 1996-2016」出版記念パーティー前に、ちょうど表参道で開催されている、中学校の同窓生の工藤百江さん(グラススタジオ コヨーテ)のガラス展「POLYPHONY」へ伺いました。とんぼ玉やペンダントトップなどのガラスアクセサリーを中心に制作されています。以前神戸での展覧会に伺えなかったので、今回の出張で伺えるタイムリーさで、なんとしても一度作品を拝見したかったのです。

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ガラス作家さん8人の合同展で、アクセサリー、器、立体オブジェまで、素敵な作品がたくさんありました。

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素敵な作品の中から、工藤百江さんの海月(くらげ)の帯留をいただきました!深い深い藍色に浮かぶ白い儚い海月。どんな着物にコーディネートしようか、楽しみであります!

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そして、もう一つ。入澤友成さんの作品を。ぽってり重厚なまあるいガラスの中に浮かぶ怪しい花のペンダントトップを、帯留バージョンにしたものを特別に注文制作で。どんな大胆な帯留になるか、楽しみです!

 


焼鳥酒場「本田商店 人形町本店」

パーティー後は、ホテルのある日本橋界隈に戻り、深夜に食事ができる場所を探す探す。日本橋〜三越前は深夜営業しているお店は少ないので、人形町まで散歩。終電が無くなる時間帯の深夜に人形町を徘徊するのは初めてですが、さすがに朝まで営業しているお店がたくさん!よかった、まともな食事にありつけそう。

何店舗か候補のお店を巡りつつ、ファサードの可愛さで焼鳥酒場「本田商店 人形町本店」へ。小さな小さな古い店舗付き住宅(看板建築)を一棟リフォームしてお店にしています。ファサードはモダンな白タイル貼り+イエローのネオンサインが効いていて、排気ダクトをわざと大胆に露出させているワイルドさもいい感じ。暖簾が妻屋根の形になっている(入口ドアの木貼りパターンも呼応している)のも秀逸。一階はオプンキッチン+カウンター席のみでモダンな内装、二階はテーブル席で古い建築躯体造作を活かした簡素な内装。

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一通り小腹が満たされる程度に焼鳥をいただきました。お味もボリュームも真っ当で、サービスもとても気持ち良く、インテリアデザインも可愛くて、満足満足。

お肉屋さんの直営らしく、価格が激安!「えええ〜〜〜東京でこの価格ありえへん!」ってお安さで、会計時にビックリ!深夜でも満席なことに納得。とても良いお店です。また来よう。

東京で安メシは人形町に限るな。これからの出張時はこの周辺のホテルにしよう。

 

次の日10月15日は展覧会巡りへと続きます。→ ●△■

 

2016きものサローネin日本橋【 勝野屋商品 】03

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■帯揚げ/夏用/CMYKぼかし染め

素材:京都丹後ちりめん 正絹100%/ストライプ紋紗・銀糸入り

着用時期:5月〜10月(*透け感少ないので通年でもOK)

TPO:カジュアルからカジュアルパーティー

染色:シアン・マゼンダ・イエロー/各色100%〜20%ぼかし染め

   ブラック&ホワイト/半分を白地のまま残し、半分を黒でぼかし染め

価格:7,560円(税込)

 

落ち着いた透け感ですので暑い季節を含め、通年お楽しみいただけます。銀糸入りで上品にキラキラと煌めき、さりげない華やかさを演出します。パーティーの時に胸元のちらっと光るアクセントに。

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■帯揚げ/袷用/CMYK40%無地染め

素材:京都丹後ちりめん 正絹100%/ストライプ紋意匠

着用時期:10月〜5月

TPO:カジュアルからカジュアルパーティー、礼装まで

染色:シアン・マゼンダ・イエロー/各色40%無地染め

価格:7,560円(税込)

 

華やかな色を試してみたいけれど、自分のコーディネートにはまだ取り入れる自信が無いという場合、どなたでも取り入れやすいCMYK40%無地染めをご用意しました。薄すぎず、濃すぎず、けれども華やぎのある艶やかなお色が、着こなしをぐっとドレスアップしてくれるお色です。

光でちらっと光るストライプ紋意匠生地は、どんなコーディネートにも万能選手です。

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■帯揚げ/袷用/CMYKぼかし染め

素材:京都丹後ちりめん 正絹100%/ストライプ紋意匠

着用時期:10月〜5月

TPO:カジュアルからカジュアルパーティー、礼装まで

染色:シアン・マゼンダ・イエロー/各色100%〜20%ぼかし染め

   ブラック&ホワイト/半分を白地のまま残し、半分を黒でぼかし染め

価格:7,560円(税込)

 

光でちらっと光るストライプ紋意匠生地に、CMYKぼかし染めです。濃い方をCMYK100%に、淡い方はCMYK20%になるように、京都の職人さんに手染めで美しいぼかし染めを施していただきました。

濃い方はパンチの効いたアクセントカラーに、淡い方は優しい気分のペールカラーに、両方をコーディネートに合わせて使い分けできる万能帯揚です。黒も、漆黒〜墨色の美しいトーンで、とてもカッコよく仕上がりました。

着こなしのポイントになる、モダンな着こなしにおすすめの大胆カラーの帯揚げ。このカラーを使うだけでハッとする、スタイリッシュになる、気持ちが活き活きしてくる。そんな帯揚げが欲しかったのです。ストライプの上品な煌めきがお洒落度をアップさせてくれます。

 

2016きものサローネin日本橋【 No.60 西陣織りんどう屋 】

きものサローネ勝野屋のブース近くに出展される【6F/No.60 西陣織りんどう屋】さんをご紹介します。

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昨年より中之島spininngさんでの伝統工芸品を新しい提案でご紹介するイベントでも出展され、最近は百貨店の催しでも大人気の西陣織の素敵なバッグや小物を、和装洋装問わないデザインで展開されています。西陣織を世界へ!

きものサローネでは新作の可愛らしい自然をモチーフとした図柄の半幅帯をお披露目されます。デニム着物や木綿着物や紬などにとても似合うかわいいデザイン。ぜひ実物を手にとっていただけるこの機会に、きものサローネの会場へ見にいらしてくださいね!

■西陣織りんどう屋 FBイベントページ

https://www.facebook.com/events/153045665104414/

■西陣織りんどう屋 オフィシャルウェブサイト

http://www.rindouya.com/

 

2016きものサローネin日本橋【 勝野屋商品 】

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テーマ

「迷いなき、現代の、純粋な、色の世界で遊ぶ」

 

コンセプト

「CMYK。現代の印刷物も染物も、全てのカラーリングがこの4つの原色(シアン、マゼンタ、イエロー、キープレート=ブラック)のバランスから構成される。和でも洋でもない、何の記号もニュアンスも含まない、ただそれだけの色。ノイズに溢れかえる現代の生活環境へ、伝統的なスタイルとしての和装の世界へ、迷いなき純粋さを備えた究極の彩りを。色のゼロ地点から果てしなくひろがる無限の可能性に遊んでみる。」

 

勝野屋からは【CMYKシリーズ】の着尺反物(変わり縞柄紋意匠/ぼかし染め)、帯(ジオメトリック柄紋意匠/無地染め/仕立上り)、帯揚げ(ストライプ紋意匠/100%〜20%ぼかし染め・40%無地染め)、帯締め(現在急ピッチでサンプル製作中&サローネにてお披露目。会場で先行予約受付ま〜す!)を発表いたします。

どれもとても美しい仕上がりになっています。絹のしなやかで光沢のある美しさ、CMYKの「迷いなき、現代の、純粋な、色の世界で遊ぶ」空間を、ぜひ体験しにきてくださいね。

 

勝野屋 web site:http://katsunoya.com/blog/

勝野屋 web shop:https://katsunoya.stores.jp/

勝野屋 Facebook:https://www.facebook.com/katsunoya/

勝野屋 Instagram:https://www.instagram.com/katsunoya/

#きものサローネin日本橋 #きもの #Kimono #和服

 

勝野の着物道【夏の着物事始め】

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みなさん、毎日蒸し暑いですね。今年は5月中の夏日も例年より多いと感じています。6月梅雨の季節になり、そろそろ夏物(薄物と呼ばれる絽・紗・麻など)を登場させても良い季節となりました。

着物初心者の方は、この中途半端な季節に着物は何を着たらよいのか、わからないことだらけだろうと思います。着物歴10年の私でさえ、この季節は毎年悩みますもの。

 

6月1日から半衿、帯揚げは夏物(絽・紗・麻)を使用します。基本的に半襟など小物から夏物を先取りしていきます。

 

次に帯を透け感の少ない夏物に変えていきます。6月中は絽(帯芯が入っているので透けない)の名古屋帯や通年使用可能な半幅帯。6月中旬超えましたら麻(帯芯が入っているので透けない)の名古屋帯。7月に入りましたら、絽や麻に加えて、透け感のはっきりする紗(オーガンジーみたい)や羅(ざっくり編目)を着用します。

 

これだけ暑いので、6月に入りましたらお着物も夏物(絽・紗・麻)を着用されて良いと思います。上旬は透け感の少なめなものを、下旬は透け感の強いものへシフトするように。

涼しいかつ透け感が少ない着物=綿麻着物がこの季節には重宝しますね。雨でも汗かいても洗えるので安心。綿麻縮みですとアイロンがけも必要ないので、一枚あると夏のお召し物として万能かと思います。

 

盛夏(7・8月)は何と言っても涼しいのは麻100%か、絹紅梅か綿紅梅の着物です。スケスケですので長襦袢はしっかり着込まないといけませんが、浴衣以外で着物としてお召しになるには、涼しくて洗えて、猛暑の京都で6年過ごした経験から、一枚はお持ちになられることをお勧めします。

 

そんな透ける夏着物にチャレンジするためには、一般的な短い浴衣下ではなく、足首までしっかり長さのある長襦袢が必要になってきます。本当は夏着物、夏襦袢は透けるのでマイサイズでお仕立てすることがベストなのですが、着物初心者さんやお若い方は予算的に無理な場合も多いでしょう。

夏場は半襦袢+ステテコ(裾除け)も透け感少ない着物にはOKですが、透け感が強いと半襦袢のラインが見えたり、足が透けて見えて恥ずかしいことになるので、しっかり長さのあるオールインワンで着られる便利襦袢を一枚ご用意されるのがいいでしょう。

そこでリサイクル着物やアンティーク着物を着用する場合、浴衣を着物風に着用する場合にお勧めなのが、夏用の嘘つき便利襦袢です。最近は安価で化繊ものよりは涼しそうな天然素材生地の便利襦袢が出ているので、下記ご紹介しておきます。

 

■夏用/便利襦袢
*衣紋抜きが付いているものは、夏着物では透けて不細工なので、外して着用しましょう。

和装スリップ 絽半衿付き 単衣袖付き 高島縮みクレープ生地
http://item.rakuten.co.jp/753ya/10014241/
一般的なサイズのお着物をお召しの場合はサイズが合えばよろしいかと思います。

和装スリップ 絽半衿付き 筒袖 高島縮みクレープ生地
http://item.rakuten.co.jp/753ya/10005856/
肌襦袢に夏の半衿がついたタイプ。リサイクル着物やアンティーク着物にはお袖のサイズを気にせずに着られるこちらをお勧め。

和装スリップ 絽刺繍半衿付き 筒袖 高島縮みクレープ生地
http://item.rakuten.co.jp/753ya/10000262/
肌襦袢に夏の半衿がついたタイプ。リサイクル着物やアンティーク着物にはお袖のサイズを気にせずに着られるこちらをお勧め。半衿に刺繍が施されているので、可愛いのがお好きな方はこちらを。

 

■夏用/浴衣下
http://www.erisho.com/page/266

ゑり正さんオリジナルの麻100%の浴衣下。丈がきっちり足袋まであるので、透け感の強い浴衣の下にはめっちゃイイ!断然、涼しい!ゑり正さん以外には無いもの。お値段はするけれど、中途半端なものより、この一枚が絶対イイです。

夏場は襦袢の半襟があるか無いかで、ものすごく体感の暑さが違ってきます。綿紅梅+名古屋帯、綿絽+名古屋帯など、大人っぽく浴衣をワンランク上に着こなしたい時、半襟無しで行ける場面にはこの浴衣下が最適なのです。長さがしっかりあるので光に透けても足のラインが出ることもないですし、袖がないので涼しいし、洗濯しても2〜3時間で乾きます。カジュアルワンピースで行ける程度のレストラン、美術館などならこの着こなしでOKだと思います。

身長150cm前後のちびっこさんはS寸を。S寸は枚数がかなり少ないので、夏になる前にGETすべし!洗濯で1.5cmくらい縮みますが、大きな影響はなし。

麻は毛ばたちやすいので、お洗濯はもちろん洗濯ネット(ネットdeきれいパンツ用)を使用して洗いましょう。

 

浴衣じゃなく、夏着物デビューをお考えの方、透け感が強い綿紅梅、絹紅梅、本麻着物には必ず本麻100%長襦袢をご用意されることをおすすめします。麻襦袢を反物からお仕立てするには時間もかかりますので、今夏にご入用の方は下記のお仕立て上り品をどうぞ。

■夏用/本麻揚柳長襦袢
お仕立て上がり品 単衣袖付き 居敷当て付き

http://item.rakuten.co.jp/753ya/10001374/

仕上がりサイズが標準よりも大きめですので、ご着用前に1〜2回くらい洗濯して縮ませてからご着用されることをおすすめします。

 

■ステテコ
http://item.rakuten.co.jp/753ya/10005673/

夏場の汗取りにも、冬場の寒さ対策にも年中使っています。やっぱり木綿100%が気持ちいいです。洗い替えに2〜3枚あると便利。木綿が一番静電気が起きにくいので、私はこれしか使用しません。

 

そして夏着物、浴衣こそ体型がはっきり出てしまうので、暑いけれども和装ブラジャーと汗取りを兼ねた補正をきちんと入れられることをおすすめします。

■和装ブラジャー
http://item.rakuten.co.jp/753ya/10001738/

最近までヨガブラやスポーツブラを使用していましたが、イマイチ自分の着姿が美しくないなと思っているところ、着付師さんからアドバイスをいただきました。着用してみると、胸元がしっかり安定しているので、着物や襦袢の襟元も浮きにくく、確かに胸元スッキリ綺麗に着付けられます。胸のほっそりさんもふくよかさんも、和装ブラジャーを着用される方が着崩れもしにくく、美しいラインが作られるのでおすすめです。お胸は押さえつける感じで納めますので、ワンサイズ小さめでもいいくらいです。私は洗い替え用に3枚買っています。お洗濯は繊細なレースですので、ネットに入れて。

 

■補正具 ウエスト+ヒップパッド
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木綿で汗かいても洗えるのが、めっちゃイイ!夏場に備えて洗い替え用にこちらも3枚買っています。冬場は1枚でも大丈夫。今まで薄いタオルを使って補正していましたが、これ1枚巻くだけでいいので着付けが楽チン。帯の後ろも跳ねあがらず、胴回りにヒモが食い込んでも痛くない。胴回りぐるりとポケットがあり、薄いタオルや手ぬぐいを追加して補正の加減も調整できますし、寒がりやさんはカイロを入れられます。(笑)

 

夏用の着付け小物はこちら。

■夏用/へちま帯板
ベルトあり http://www.erisho.com/product/6196
ベルトなし http://www.erisho.com/product/6197

半幅帯はベルトありを、名古屋帯にはベルトなしをお勧めします。両方使いたい場合はベルトありを。ゑり正さんは比較的在庫数が多い方ですが、毎年6月中には売り切れますので、ご入用の方は至急GETされることをお勧めします。

 

■夏用/へちま帯枕
http://www.erisho.com/product/6198

ゑり正さんは比較的在庫数が多い方ですが、毎年6月中には売り切れますので、ご入用の方は至急GETされることをお勧めします。

 

■夏用/半衿
白・麻絽 http://www.erisho.com/product/4412
カラー無地・麻絽 http://www.erisho.com/page/948

夏場の首回りが涼しく心地よいのは、断然麻100%の半衿です。汗を吸収してくれますし、便利襦袢につけたまま洗濯機で洗濯もOK。
カラー半衿は淡いお色目ですと、初心者さんでも違和感なく使用しやすいかと思います。

 

他の人とちょっぴり差をつけた大人でカッコイイ夏着物や浴衣を今年は習得しませんか?祇園祭デビュー、ビアガーデンデビュー、盆踊りデビュー。みなさま夏のお着物をたくさん楽しまれますように!!!

 

2016.05.26. 黒田商店と日本伝統工芸染織展

■ 黒田商店@JR京都伊勢丹

今年もやって参りましたこの季節。【 ぬぬぬパナパナのぬぬ 2016 大阪展 】と並ぶ5月末のお楽しみ、香川県の履物店・黒田商店さんの京都催事出店であります!!!

昨年キモノハジメかえる堂ケロタンさんと一緒に行ってみて、すっかりトリコになってしまった、黒田商店さんのおもしろさ!履物のおもしろさを共有できる方は少ないのですが、浅井さんとは申し合わせたようにハマっております。(笑)

黒田商店さんは香川県に実店舗がありますが、一年を通して全国各地の百貨店・呉服店での催事出店をされています。関西ではJR京都伊勢丹と神戸の呉服屋さんに年に一回しか来られないので、七夕のような出会いなのです。

以前にご紹介した自慢の逸品【葛飾北斎「凱風快晴」(富嶽三十六景)の赤富士】刺繍鼻緒は、昨年こちらの催事でいただいたのです。今度はどんな鼻緒をいただこうかと、一年間楽しみにお待ちしておりました!

 

その場で鼻緒を挿げて下さる黒田さん。お元気そうで嬉しいです。

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たくさんの鼻緒、下駄と草履の台がお出迎え。ブースに到着した途端に物色開始。

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*写真はすべてクリックで拡大します。

シンプルで上品な鼻緒。

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超絶技巧の刺繍が施された鼻緒。このウサギさん見て!こんなにリアルで可愛いウサギさん初めて見ました。一般的なウサギ柄って幼稚なデザインが多くて嫌いなのですが、これはイイ!毛並みがリアルに身体に沿って刺繍されているのです。なんて可愛らしい❤

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カッチョいい超絶技巧の刺繍が施された鼻緒。ドラゴンにするか、風神雷神図にするか、悩ましい。

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黒田さんの奥様がヨーロッパや北欧で集めてきたアンティークやデッドストックの貴重な生地を使った鼻緒。基本的に一点物ばかり。まさに一生に一度の出会いです。

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草履や下駄の台もベーシックなものから個性的なもの、黒田商店さんオリジナルの疲れない草履までいろいろあります。

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ケロタンさんのお悩み鼻緒。下は鹿革に松葉図を彫刻で施したもの、上はヨーロッパのデッドストック生地。どちらも二度と出会えないかもしれないそうで、どっちに…?

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勝野のお悩み鼻緒。ウサギさんのグレーかパープルか、はたまた風神雷神図にするか、ドラゴンにするか、悩んで悩んで〜。また草履が完成した時に結果をご報告いたしま〜す。(笑/お金持ちじゃないので台まで一緒に誂えられないのです。後日伊と忠さんで台を狙います!)

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ふたりともそれぞれの好みがかぶらないのがいいですね。お互いにう〜んと悩んで満足した後、奥様からいろいろなお話を伺いました。

イタリアを旅された時に、イタリアの老舗インテリアファブリック製造会社で入手された生地を見せていただきました。

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セレブの邸宅、高級ホテルの室内装飾に使う超高級なファブリックで、工場に残っていた2M角ほどの端切れを頼み込んで売っていただいたそうです。1M角で○十万円!素材はシルクで、幅4Mほどある大きな手動ジャガード織機で、手織り製造しているそうです。横糸を通すためのシャトルを飛ばすのに手動で毎回端から端まで取りに走るそうです。(機械化しないのね)シルクは繊維が細いため、数センチ織るだけでどれだけ時間がかかることか。それは高くなりますわ〜。

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このコバルトブルーとライムグリーンがかったイエローの発色の美しいこと!眼福でございました!160526-kuroda15

こちらの布を使って利休バッグと草履をお揃いで発表されるそうです。時期は未定、発表場所も未定ですが、三越(東京)の逸品展でお披露目されるかもしれません。美しく仕上がったお品を拝見してみたいです。

 

そして、スペインで19世紀に製造された更紗を拝見。大航海時代にアジアの更紗がスペインにもたらされ、スペインの歴史上初めて製造された更紗らしく、タペストリーに加工されていたものを、特別に額から剥がして売っていただいたのだそうです。なんと!

貴重な生地なので、加工するのにもの凄くモチベーションを高めて心してかからないといけないそうです。これもどんなお品に加工されるのか、奥様のセンスに期待!

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黒田商店さんだけでたっぷり2時間半も費やし、心残りのないふたりでございました。あの鼻緒は、また来年!

 

ザ キッチン サルヴァトーレ クオモ 京都

黒田商店さん満喫の後、JR京都伊勢丹のレストランフロアにある「ザ キッチン サルヴァトーレ クオモ 京都」でランチ。初めて伺うお店ですが、京都タワーが一望できる素敵なお店です。(インテリアデザインはスピンオフ・塩見一郎さん)

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平日のお得なランチセットをいただきました。ビュッフェスタイルで、前菜を好きなだけいただけるんです。女性には嬉しい、お野菜もいっぱいありました。メインはピッツアかパスタか選べるのですが、ケロタンさんと一種類ずつ選んで分けっこしました。(ちゃんと取り分けてサーブしてくれるのも嬉しい)これにドリンクとデザートまで付いてくるなんて、お得!

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いろいろおしゃべりしていたら時間はあっという間に過ぎていきます。すでに15時!(笑)

 

■ 第50回 日本伝統工芸染織展

先日、陣内さんから招待チケットをいただいていたので、京都大丸「第50回 日本伝統工芸染織展」へ。

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陣内久紹さんの作品、ぬぬパナで紹介されていた芭蕉布、八重山花織の作品も出品されていました。素晴らしい作品ばかりで、とても勉強になりました。

数ある作品の中で気になったのが「吉野風通織」「吉野間道」は聞いたことありますが、これは格子柄の名称では???「吉野風通織」は聞いたことがない織名称なので、調べなくてはっ!(すみません、無知で。どなたかご教示くださいませ〜。)

陣内さん、チケットを誠にありがとうございました!

素敵なものをいっぱい見て、満腹な一日でございました。

 

2016.05.25. ぬぬぬパナパナのぬぬ 2016 大阪展

今年も阪急うめだ本店で開催された【 ぬぬぬパナパナのぬぬ 2016 大阪展 】へ行ってきました。雨だったのと仕事で時間に余裕なく洋服で。

会場には今年も素敵な手績みの布「ぬぬ」たちが!

いいですね〜、丹波布、芭蕉布、琉球絣、琉球紅型、琉球藍染め。力のある布は素晴らしく魅入ってしまいます。

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会場で「ぬぬ」たちを一巡りした後、場を移して、朝香沙都子さん、西岡万紀先生、松下妙子先生、須賀凌子先生によるレクチャー「キモノ井戸端会議 vol.4」へ。

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今年の内容は、昨年12月に7日で7島を巡るというハードな「八重山染織スタディーツアー」に行かれた時のレポートです。離島各地で織られているいろいろな天然素材の布についてのお話です。

このツアーの詳細なレポートは、朝香沙都子さんのブログ きものカンタビーレ「ぬぬパナ八重山勉強会の旅 まとめリンク」にとても詳しく掲載されていますので、どうぞお時間のある時にじっくりご覧くださいね。

 

下記は、自分用覚書。

■ 宮古上布
天然の植物を割いたものを繊維としてできているので、普通の着物みたいにピシッと折り目正しく着てはいけないそうです(!)。

着る前に濡らしておくか、前日から浴室に掛けて湿気を含ませてから着るそうです。日中のお出かけの際には、必ず霧吹きを持参し、たまにスプレーしてしんなりさせる必要があるそうです。乾燥するとピリピリと割れてくるらしい(!)。

宮古上布でも、重要無形文化財(たてよこ手績み、手絣)のものと、そうでないものがあるそうです。詳細は自分で勉強しましょう!

宮古上布/宮古織物事業協同組合 http://miyako-joufu.com/
宮古島織物紀行 http://www.miyakojima.cc/

 

■ 八重山交織(ぐんぼう/こうしょく)
たてよこの糸を変えて織った織物。西筋ヒデ(いりすじひで)さんが60歳から独自に織りを始めたそうです。

 

■ 石垣 八重山上布
布を白地にするため「海晒し」を唯一行っていた島。色止めの効果もあるそう。

 

■ 石垣 八重山ミンサー
見学に行ける組合があります。大人数では無理ですが、少人数であれば予約なしで見学も可能。大人数の場合は事前にご連絡するのがベストです。

石垣市織物企業組合 http://www.ryukyujima.net/shop_info.php?ShopCode=071999
八重山花織事業協同組合 http://www.hanaori.biz/

 

琉球・石垣で使用する【藍】は、一般的なすくもを作って色を出す藍(タデアイ)と違うそうです。
琉球に自生している「ナンバンコマツナギ(豆科)」という植物を使用します。八重山木藍、島藍、インド藍ともいわれます。

藍布工房(らんぷこうぼう) http://lamp.yaema.jp/

 

■ 石垣 川平織(かびらおり)
からん工房 http://ameblo.jp/wingofkimera/entry-12125033679.html
市松花織

 

■ 与那国島(日本最南端)
アヤミハビル館
https://www.churashima.net/shima/special/yonaguni/04ayami.html

モスラのモデルになった、世界最大の蛾「アヤミハビル(ヨナグニサン)」という、ガの一種の繭から取れる糸を使った織物があるそうです。

与那国町伝統工芸館 http://www.yonaguniori.org/

 

■ 与那国シタディ
木綿の手拭いのことを「シタディー」と言います。
ていぬ花工房 http://www.shokokai.or.jp/47/4738210145/index.htm

 

■ 西表島
「海晒し」を現在も日本で唯一行っている。
紅露工房(くうるこうぼう) http://kuurukoubou.wix.com/iriomote

 

■ 竹富島
竹富民芸館 http://www.churashima.net/shima/taketomi/l_20010412_2/

 

着物初心者さんにはちょっぴり難しいお話でしたが、着物の知識が少しある人にとっては、とても勉強になる内容で、時間があっという間に過ぎていきました。講師のみなさまは、きもの文化検定一級の方々ですからね、奥が深い深い。さらにさらに詳しくお聞きしたい内容で、ぜひとも別の機会に「八重山染織スタディーツアー レポートVol.2」をお願いしたいです!!!

 

終わりに、和裁士の松下妙子先生から、宮古上布・八重山上布・芭蕉布など(天然の植物を割いたもので作られた布)のお仕立ての難しさ、お仕立ての際のコツをお聞きしました。お仕立ての際にもピシーッと折り目をつけてはいけないため、とても気を使うそうです。この日朝香さんがお召しのお着物(八重山上布)は松下妙子先生のお仕立てだそうです。

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西岡万紀先生の私物。貴重な与那国の織物・名古屋帯と、八重山ミンサー織の半幅帯を拝見しました。どちらも草木染め。

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朝香沙都子さん、西岡万紀先生、松下妙子先生、須賀凌子先生、楽しいお話を誠にありがとうございました!素敵な琉球のお召し物にも眼福!

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会場へ戻り、自分用お土産を物色。大きな「ぬぬ」たちは買えないので、西表島の木から作られた着付ベラ(西岡万紀先生監修)を残り三本になっていたうちの一本をGET!着付師さんにはもちろん必須アイテムですが、自分用にもあると便利そうです。近々試してみたいと思います。

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そして写真撮影はしていないのですが、ぬぬぬパナパナオリジナルの藍染帯締めをいただきました。八重山木藍「ナンバンコマツナギ(豆科)」が使用された華やかなブルーの色合いが素敵な帯締めです。房が無いので、帯留をつけるのにもぴったりで、これからの季節、夏着物に登場させたいと思います。

 

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光でちらっと光るストライプ綸子地に、CMYKぼかし染めです。

濃い方をCMYK100%に、淡い方はCMYK20%になるように、京都の職人さんに手染めで美しいぼかし染めを施していただきました。生地は丹後ちりめん・正絹100%。

濃い方はパンチの効いたアクセントカラーに、淡い方は優しい気分のペールカラーに、両方をコーディネートに合わせて使い分けできる万能帯揚です。黒も、漆黒〜墨色の美しいトーンで、とてもカッコよく仕上がりました。

限定枚数・各色2〜3枚ずつの限定発売です。

 

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