katsunoya » 2014 » 9月

2014.09.07. 京都の旧花街・島原へ

京都では、 2014.京の夏の旅 特別公開中ということで、まだ観たことがなかった京都の最後の花街・島原へ、着物で見学に行ってきました。

 

【 2014. 京の夏の旅 】

期間:2014年7月12日(土)〜9月30日(火)
   *公開場所により期間が異なるためご注意ください。
時間:10:00〜16:00(受付終了)*輪違屋は15:30受付終了
料金:一箇所 大人600円 小学生300円
お問合せ:京都市観光協会 TEL:075-752-7070(9:00〜17:00)
https://www.kyokanko.or.jp/natsu2014/natsutabi14_01.html

 

JR丹波口駅から徒歩5分程の現在はほとんど住宅地となってしまった、旧花街・島原。現在では、島原大門、唯一の揚屋・ 角屋(すみや) 、唯一の置屋・ 輪違屋(わちがいや) のみが現存するだけとなっています。

 

■輪違屋(置屋)

まずは受付終了時間が早い置屋・ 輪違屋 へ。元禄年間(1688~1704)の創業以来320年以上も営業を続ける、島原に現存する唯一の置屋で、今でも日本で唯一残る太夫さんが現存されている生きた建築。写真撮影は一階のみ。

輪違屋 といえば、今年4月に放送されたNHKの番組『SONGS“石川さゆり 椎名林檎を歌う ~花の京都 芸の心にふれる~”』で、実際に 輪違屋 の現役の太夫さんと「傘の間」が放送されたことが記憶に蘇ります。太夫さんも、石川さゆりさんの着物コーディネートも素敵だったな〜。

140907-wachigaiya01 140907-wachigaiya03

輪違屋 の名の基に、輪っかがふたつ交わったマークが印象的で、看板や郵便受け、建具や小道具にまで。

140907-wachigaiya04 140907-wachigaiya05 140907-wachigaiya06 140907-wachigaiya07 140907-wachigaiya08

 

一階のいろいろ。

140907-wachigaiya10 140907-wachigaiya19 140907-wachigaiya24

 

二階にある、太夫さんがお客様の接待に使うお部屋の、有名な襖に道中傘を貼りこんだ「傘の間」、壁に紅葉を塗りこんで紅葉をかたどった「紅葉の間」。今回は特別に見学はできたのですが、撮影は不可で残念。

エントランスの看板の写真をアップで撮影した「傘の間」

140907-wachigaiya02

写真ではわかりませんが、「傘の間」は二面それぞれ四枚建襖に銀箔のベースを貼り、その上に道中傘を二枚ずつ貼りこんであります。床の間の方には床柱で松竹梅の遊びが入れてあったりします。図太く、強さのあるカッコいい空間です。

「紅葉の間」は、黄土色の土壁一面に、紅葉型がぱらぱらと散らした間合いで掘込んであって、紅葉型の掘込みにはひとつひとつ、緑色、オレンジ色、黄色と色が微妙に塗り分けてあるんです。可愛くて、上品かつ、粋(すい)な空間。

love the life のデザインの好みでは、「紅葉の間」が断然好みです!こんなんどこかのお店で作りたい!

実際に 輪違屋 を見学してみて感じたことは、思った以上に空間が小さい!

お着物や髪飾りで着飾ったインパクトのある太夫さんと、ほんとに至近距離でお会いできる空間なんですね。太夫さんの横には、今でも禿(かむろ/童女)さんがお付きになるそうです。ここで蝋燭の灯だけを灯しながら、音楽を奏でたり、舞いを拝見したり、和歌のやり取りをして遊んだり、う〜ん、とっても風情があって贅沢!

 

京都・島原 − 輪違屋(置屋)の写真はこちら → 

 

輪違屋 は現在も営業されているため、一切見学できないのです。次に特別公開があるとすれば、数年後〜数十年後でしょうか。今回見学できたのはとても貴重な機会でした!!!
輪違屋 の見学は 9月30日(火)まで可能 ですので、ぜひぜひ観に行ってみてくださいね。 

 

 

■角屋(揚屋)

そして、旧花街・島原開設当初から残る揚屋(あげや)建築の唯一の遺構(重要文化財)の 角屋 へ。

こちらは江戸期の文化サロン・饗宴のための施設で、置屋ではないので太夫さんはかかえず、料亭として営業しているお店です。饗宴を催す時には、置屋さんから太夫さんをお呼びになったそうです。その太夫道中は独特で、至近距離でもお越しになるまで40分かかったそうな。(一度ほんまもんを観てみたい)

とにかく 角屋 は大きいの何の!通りの角から間口100Mはあるでしょうか。

140907-sumiya01 140907-sumiya03 140907-sumiya04 140907-sumiya05

 

格式のあるベンガラ塗りの紅色の壁が華やかな玄関。

140907-sumiya09 140907-sumiya10

 

料亭ということで、大宴会にも対応できる巨大なお台所!

140907-sumiya15 140907-sumiya17 140907-sumiya18 140907-sumiya19

 

お客様は、太夫さんと遊べる教養に優れた方々、お公家様、上級の武士、文化人まで幅広く。大きな宴会が催されたであろう空間は、格式高く華やかでした!

「網代の間」

140907-sumiya32 140907-sumiya37 140907-sumiya40 140907-sumiya30

 

「松の間」

140907-sumiya44 140907-sumiya46 140907-sumiya48 140907-sumiya49 140907-sumiya50 140907-sumiya54

 

京都・島原 − 角屋 (揚屋)の写真はこちら → 

 

角屋 の見学は9月14日(日)で終了しましたが、9月15日(月・祝)〜12月15日(月)は 角屋もてなしの文化美術館 として通常公開(月曜休館、祝日の場合翌日休館、料金は高くなります)されていますので、夏の特別公開を逃した方は秋にまた訪れてみてください。一階部分はいつでも写真撮影も可能です。

今回、二階座敷は見学(通常公開時も要予約/撮影不可)できなかったので、後日あらためて人数募って 見学会の企画 をたてたいと思います!勝野屋blogまたはFacebookにてイベント告知いたしますね。12月15日(月)までの通常公開期間中に行くぞ!

 

■島原大門

最後に夕暮れの島原大門へ。柳が残り、唯一ここだけに花街の面影が残ります。大門以外は四方八方、ごくふつうの住宅地で、ほとんど現代住宅に建て変わっており、京町家はわずかのみ。寂しいな。

140907-shimabara-omon01 140907-shimabara-omon02 140907-shimabara-omon03

 

次へ続きます…★★★

 

2014.09.05. きもの学@京都 – 六日目

川島織物セルコン 織物文化館

この日の京都は、朝から局地的な豪雨に見舞われるため、着物を断念し洋服で。

きもの学に行く前の午前中に、Kさんにお誘いいただき、初めて 川島織物セルコン織物文化館 へ行ってきました。勝野の本業はインテリアデザイナーですから、川島織物セルコンは、壁紙・カーペット・カーテン・椅子張地など、(セルコンと合併する前から)とてもよく知っている会社です。京都に本社があることは知りつつ、まだ見学に来たことが無かったので、とてもいい機会になりました。

出町柳から叡山電鉄で鞍馬方面へ乗り市原駅で下車。山の中の小さな無人駅に少し不安になりながら、徒歩7分ほどで無事に川島織物セルコン本社に到着。雨雲に霞む山の中!

140905-KO1

織物文化館がある建物はモダニズム建築。

140905-KO2140905-KO3

織物文化館のエントランスホールにはイサム・ノグチの彫刻!

140905-KO4

エントランスを入った一階ロビー。床の現テラ(現場磨き出しテラゾー)が、懐かしい、いい味を出しています!

140905-KO5 140905-KO6

織物文化館の展示スペース導入口だけ1カット。

140905-KO7

織物文化館の展示はすべて撮影禁止だったのが、とても残念でした。展示物には神坂雪佳デザインの壁紙・タペストリーの実物、迎賓館の内装デザインや高級客船の内装デザインの緻密なパースペクティブの大きな原画があるのですよ!!!内装屋にはたまらん展示が目白押し!これはヤギと一緒に再訪せねばなりませぬ。

北野さんのご紹介もあり、織物文化館の館長さんとお会いすることができました。きもの学の講座があるのでおいとまさせていただく時間が迫る中、館長さんがせっかくなので、と10分くらいの駆け足ですが、別棟の特注物の緞帳を製作している工場を特別にご案内してくださいました。工場には極秘の素晴らしい緞帳があり、それはそれはすごくて。(撮影不可)また手織りの帯の製作場も見せていただけました。

これはまったく時間が足りませぬ。内装屋としてはさらに別棟のカーペット・壁紙・椅子張地の工場も見学したいので、後日あらためて取材と見学を兼ねてアポを取りたいと思います!

 

きもの学

きもの学 @京都、六日目。

■講義テーマ【西陣の伝統・技・文化】
 講師:舞鶴一雄先生((株)西陣まいづる /代表取締役社長)

140905-nishijin1 140905-nishijin2 140905-nishijin3

西陣のこだわりのものづくりと西陣織の原点、手機、職人の技。

帯の三大産地、西陣、博多、桐生の違い。西陣の歴史、西陣織の特徴、帯の製造工程、帯の種類、織物の組織について。各テーマごとに、たくさんの詳細な写真とムービーによる講義で、西陣織の特徴をとてもよく理解することができました。書籍で理解している以上に、ポイントがよくつかめ、きもの文化検定にめっちゃめちゃお役立ち!

西陣織の職人さんも年々少なくなり、今ではできなくなってしまった技術もあるそうです。織機のメンテナンスができる職人さんもごくわずかですし、絹糸を作る職人さん、染織りの職人さん、どんどん減っています。後継者を育てるために、どうにかしていかねばならない厳しい現状を改めて理解しました。

きもの文化、日本の文化を伝え、技を絶やさず残していくための、熱いメッセージが、とても心に染みました。

西陣まいづるの社長さん、とてもお洒落で素敵なお着物をお召しでした!(ちゃんと撮影させていただけばよかった…)

140905-nishijin4

 

■講義テーマ【友禅染】
 講師:岡島重雄先生((株)岡重 /代表取締役社長)

140905-yuzen1 140905-yuzen2 140905-yuzen3

友禅染が大衆化していく過程のきもの文化について。

キッチュでカッコいいデザインの長襦袢地と羽裏地で有名な、岡重の社長さんによる講義。岡重さんの歴史、友禅染(流し友禅〜型染め友禅)の歴史と成り立ち、浮世絵から受け継がれるデザインのおもしろさカッコ良さ、時代による変化とこれからのものづくり、友禅の可能性、これからの友禅染めの継承について。

型染め友禅もどんどん職人さんが減ってきています。これからの技の継承がこちらも大切になってきます。

 

今回、西陣織と友禅染のお話を拝聴してみて思ったことは、過去の日本の絵師のデザインや日本の文様や古典図柄を用いるだけではなく、現代の若者が着てみたくなる「キッチュでカッコいいクールなデザイン」ができる現代の絵師(デザイン)が求められているのではないでしょうか。もちろん過去のデザインと文様と図柄をよく研究した上での新しいデザイン。心にぐっと響く、おもしろいデザイン、洗練されたデザインが増え、新しいきもの文化が成り立っていくよう、いろんな分野から模索を続けていかなくてはいけません。とても難しい時代ではありますが、良いデザインは国境、時空を越えて残っていくものです。勝野屋の活動で、これからいろいろとデザインの分野で試していきたいと思います。

 

京のいっぷく

講座終了後は「 六曜社 」@三条河原町で一服。地下店が満席だったので、一階店で。いつも夜には売切れている久しぶりのドーナツと珈琲。

140905-rokuyousya1 

 

次の日のきもの学最終日は、体力尽きて断念。清田先生すみません…。

きもの学の講義で学んだことを、書籍でも調べ直して復習し、きちんと自分の知識になるようにしたいと思います。これを継続して、きもの文化検定へ向けてがんばります〜。

 

2014.09.04. きもの学@京都 – 五日目

きもの学

きもの学 @京都、五日目。

■講義テーマ【琳派の美】
 講師:榊原吉郎先生(京都市立芸術大学/名誉教授)

140904-rinpa1 140904-rinpa2 140904-rinpa3

琳派の成り立ちから着物の文様の変遷について。

世阿弥観阿弥から俵屋宗達〜尾形光琳〜中村芳中〜神坂雪佳まで、宗達・光琳・乾山・芳中・雪佳のそれぞれの特徴についてのお話は、琳派の日本画にとても興味があるのでどの作家のことも大好きですが、特に芳中と雪佳に注目されていらっしゃる先生のお話にとても共感できました。琳派とお能との関係性もおもしろく、お能についてやはりきちんとお勉強しないといけないかもしれません。
琳派が着物のデザインに及ぼした影響と変遷についてもおもしろいですね。後水尾上皇様と東福門院和子様と尾形光琳の関係、そこに中村蔵之助の介在がどんな影響を及ぼしているか。「伊勢物語」「源氏物語」のお話による文様の事例が明確で、きもの文化検定にめっちゃお役立ち!

 

■講義テーマ【家紋・女紋の事情】
 講師:森本景一先生(日本家紋研究会理事/(有)染色補正森本 代表取締役)

140904-kamon1 140904-kamon2

家紋の成り立ち、家紋のデザイン事例、女紋についての考え方。

家紋の平安時代からの成り立ちと現在に至るまでの変遷、家紋デザインの特徴やおもしろさ、加賀紋と伊達紋の違い、女紋の考え方と経緯など。上方育ちでも、家紋については適当な考えの家で育ってしまったのでイマイチ女紋のことを把握していなかったのですが、受講して上方の女紋の考え方を理解できました。各家系によってケースバイケースで多用な考えがもちろんあるのですが、主な経緯を把握することができました。私自身は適当な家の家紋が嫌なので、自分紋でやっぱりいこうと思った次第です。

 

京のいっぷく

講座終了後は「 スマート珈琲店 」@三条寺町で一服。ホットケーキとカフェオレを。 140904-smart1

 

着物コーディネート

小雨の日なので、阿波しじらで。

紺色地鰹縞柄の阿波しじら+男性用のタイシルクを使用した渋い織りの半幅帯。

帯締めは白の二分紐ですっきり、帯留めは空色の蜻蛉玉。

140904-kimonoK1 140904-kimonoK2 140904-kimonoK3

 

Kさんと記念撮影。Kさんは桔梗柄の薄桃色のはんなり小紋に、すてきな夏帯をお召しでした。帯のアップを撮影させていただけばよかったなぁ。

140904-kimono-KK

 

Kさんご持参の素敵なアンティーク着物を見せていただきました!全体に朱赤色ベースに、蓑傘、宝尽くし&宝船、子供の玩具柄、それらが手書き友禅と影絵で表現されている、とても豪華なデザイン!!!

140904-k's-kimono1 140904-k's-kimono2

衿元やお袖もちょっと変わった仕立てのため、着物なのか羽織物なのか、ベテランの和裁師さんにご覧いただいたのです。結果「妊婦さんなどふくよかな方の特注で誂えたお祝い着の羽織物ではないか」とのこと。すてきなアンティークのお着物は、いまでは二度と作ることができない貴重な手の込んだもの。実際に着ることはなくても、貴重なものとして、保存していきたいですね。

 

2014.09.03. きもの学@京都 – 四日目

きもの学

きもの学 @京都、四日目。

■講義テーマ【衣を通じて江戸を知る】
 講師:小川文男先生(株式会社竺仙/代表取締役)

140903-chikusen1 140903-chikusen2

古典的でシックで粋なデザインの浴衣・江戸小紋で有名な江戸の老舗「竺仙」の商品を通じて、江戸の感性について。

竺仙の歴史、江戸小紋三役と呼ばれる成り立ちと定義について、江戸小紋の大紋・中紋・小紋の定義と三役以外の江戸小紋について、浴衣の歴史、竺仙浴衣の変遷について、詳細なお話を聞くことができました。一般の着物書籍やWEBには掲載されていない詳細をお聞きできて、とても勉強になりました。これも、きもの文化検定にめっちゃお役立ち!

 

■講義テーマ【名物裂】
 講師:鈴木一弘先生(鈴木時代裂研究所/代表)

140903-meibutsugire1 140903-meibutsugire2

名物裂の歴史、名物裂の金襴・緞子・間道の明確な区別の仕方、名物裂の価値、なぜ名物裂が掛軸の表具や茶道具で珍重されてきたのか。

茶道をやっていないのでイマイチ名物裂にピンときていなかったのですが、受講してみて、名物裂の金襴・緞子・間道の明確な区別の仕方など、とてもわかりやすい明確なお話で、名物裂にとても興味が持てるようになりました。茶道で使う名物裂の袱紗も、なるほど、流派によって解釈の違いがあるですね。名物裂、おもしろーい。これも、きもの文化検定にめっちゃお役立ち!

 

京のいっぷく

講座終了後は帰る道々「 喫茶葦島 」@三条河原町で一服。ひんやり、コール珈琲を。

140903-ashijima1 

 

着物コーディネート

晴れの日なので、正絹のうすもの投入。

正絹紺色地に波縞織出し変り縦絽小紋+白黒鱗文様横絽名古屋帯(セミアンティーク)。

140903-kimonoK1 140903-kimonoK2

 

帯締めは金茶色でポイントに、帯揚げは淡いイエローでさり気なく。

140903-kimonoK3

帯の垂れは、ぐいっと思い切り斜めにして粋に。

140903-kimonoK4

 

2014.09.02. きもの学@京都 – 三日目

きもの学

きもの学 @京都、初日と二日目は昨年受講したので、今回は三日目からの参加です。昨年は仕事の出張などで最初の二日間しか参加できなかったので、今回はできるだけ受講したいと思います。

 

■講義テーマ【きものと健康】
 講師:高橋裕子先生(奈良女子大学大学院教授・日本きもの学会会長・医学博士)

140902-kimonotokenko1 140902-kimonotokenko2

きものは身体に悪いのか?良いのか?
戦後昭和期に書かれたほとんどの論文で「きものは身体に悪い」と書かれている。これを覆すために、医学的な角度から和装着用時と洋装着用時の身体に掛かる負荷に対する実験を行い、データを収集分析し、「きものは身体に良い」ということを数値で実証される研究を続けていらっしゃいます。

数年間の研究の結果、「きものは身体に良い」と数値で証明でき、NHKの番組「アインシュタインの眼」でも紹介されているそうです。録画ですべてを観てみたいなー。

 

■講義テーマ【小袖の歴史】
 講師:馬場まみ先生(京都華頂大学教授)

140902-kosode1 140902-kosode2

平安時代〜鎌倉・室町時代〜江戸時代までの、小袖の成り立ち、デザイン、文様、染織技法、着装スタイルの変遷について。

江戸時代の武家社会で着用された小袖は、ここ数年間各地の展覧会でいろいろな小袖を拝見し、どんな感じかはなんとなく知っているものの、講義の内容はとても完結にまとめられていて、とても勉強になりました。時代による変遷、特徴と違いを、端的に理解することができました。きもの文化検定にめっちゃお役立ち!

 

会場内では、知り合いの着物通の方々も多数。毎年ご参加されている方も多く、この講座がとても勉強になるのだな、と実感します。

7ヶ月ぶりにお会いする東京のお着物友達・ Kさん とうれしい再会。お時間無く立ち話だけでしたが、また明日〜。

 

京のいっぷく

講座終了後は地元に戻り着物で皮膚科へ。また問診速攻で終わり、処方箋を貰って帰路に。帰る道々、ご近所のカフェ「 source. 」@神宮丸太町で一服。さつまいものタルトとブレンド珈琲。ここね、ケーキ美味しいねん。

140902-source1

 

着物コーディネート

8月中に集中豪雨の日が多くなかなか着ることができなかった正絹の夏着物を投入。

いいんです、京都は蒸し暑いので9月9日の重陽の日頃まではうすもので。気温30℃越えの夏日には、9月中旬でもうすものでいいと思います。透け感が少ない正絹で涼しい着物って、意外と持っていないのです。汗にも強く、洗える着物だと、紺色系の阿波しじらになっちゃう。透け感少ない綿麻着物で、お洒落さもあって明るいPOPな色の着物が1枚あったらいいのにな。

正絹黒地に波模様の横絽小紋+オフホワイト地に蜻蛉柄の赤い絞り染め横絽名古屋帯(セミアンティーク)。

140902-kimonoK01 

 

帯締めは黒ですっきり、帯揚げは淡いイエローで存在感を無くして。

 140902-kimonoK02 140902-kimonoK03

この日も結構歩いて汗をかいた結果、帯の赤の染料が着物に移ってしまいました!!!お安く入手したリサイクル着物だし、黒地だし、自分しか見えない胴周りの部分だからいいのですけれど。同じコーディネートでも一昨年の真夏日は大丈夫だったのに、朝晩涼しいからと侮っていましたね、汗対策をもっと厳重にすべきでした。アンティークにしかないデザインと色合いが大好きなんですけれど、色落ちには気をつけなくては!(毎年一回は色落ちで失敗してる)

しかし、自撮りって、めっちゃ難しいですね!どれもピンぼけ、顔コワい!マミ先生のようにはいきません(女優さんのようなマミ先生とはスタイルも顔も何もかも違うんから無理に決まってるやんっ!)。自撮り修行します…。

 

【 きもの文化検定 2014 】応募締切 9/12 間近!

涼しい風に乗って聞こえる虫の音に初秋を感じる季節、いよいよ長月となりました。秋はいろいろなイベントも目白押しですね。芸術、食べ物、着物の楽しみ、みなさま満喫してまいりましょう♪

【 きもの文化検定 2014 】応募締切、間近です!

kimono-kentei2014 

応募締切:9月12日(金)*当日消印有効
応募方法:インターネットによる申込み、郵送による申込み

試験日:2014年10月26日(日)
会 場:京都、大阪、東京など各地にて

 

↓↓↓詳細は下記サイトをご覧ください。
きもの文化検定 公式サイト
http://www.kimono-kentei.com/

 

5・4級、3級は「きもの文化検定公式教本 I・II 」を一通り読破して網羅していれば、併願で一発合格も可能かと思います。2級は少し難しくなるので、公式教本と過去の問題集以外に、 きもの文化検定推薦図書 「ひと目でわかる きもの用語の基本」「ひと目でわかる! 保存版 帯の基礎知識」「格と季節がひと目でわかる きものの文様」、 他に 日本の装束 についての書籍など、いろいろ勉強しないといけません。源氏物語や伊勢物語を読むことも必要です。

昨年恥ずかしながら三日三晩の短期決戦で挑んだら、やっぱりダメで、準2級合格でした。例年その年の前半から “ 今年こそ早めから真面目に勉強するぞ! ” と思うものの、今年もそれが実践できていません…。(アホ)さて、これから勉強しま〜す。

1級は夢のまた夢。1級合格の先輩方にお聞きすると、1級合格のためには2年ほど本腰入れてみっちり勉強されて挑まれているとのこと。適当な勉強態度では受からないみたい。どうせならいつか1級も受けてみるかもしれないけれど、きっと無理だろうな…。

 

2014.08.31. 着物コーディネート

本町キモノフリーマーケットの打上げ会 のコーディネート。

当日朝にも天気予報を確認するも、京都も大阪もやっぱり夕方17時頃から雨の予報。正絹の着物を諦めて、この夏最後の雪花絞りで。

綿麻紅梅地の雪花絞り(藤井絞+張正)+芥子色地に萩と松虫(コオロギじゃなかった!)柄総刺繍のセミアンティークの紗名古屋帯で、気持ち秋を取り入れて。

140831-kimonoK1

帯揚げは淡い水色(見えていないけれど)、帯締めは孔雀色冠組み。

140831-kimonoK2

お太鼓部分に松虫(たぶんメスと思われる)がいます。

140831-kimonoK3

 

和やかな打上げ会の終わりに、みなさまと記念写真をパチリ。

140831-kimono-minasama*

 

8月のいろいろなネタ、全部ぶっ飛ばしてますが、追々アップしていきますね。お待ちを!!!

 

2014.08.31. 本町キモノフリーマーケット打上げ会

盛夏の終わりに、今年のゴールデンウィークに開催された、本町キモノフリーマーケット の打上げ会があり、参加させていただきました。

ご準備してくださった会場は、 美々卯 本町店。フリマの会場からすぐ近く!OL時代は心斎橋に6年も勤めながら、意外と本町界隈を知らなくて、美々卯 本町店へ初めて訪れたのです。

美々卯 は、大阪・堺で創業200年の老舗料亭「耳卯楼」を大正14年に先々代平太郎氏が麺類専門店として「美々卯」と改め、現在は麺類・和食を中心としたお店を関西・関東に展開されています。京都では祇園四条・南座の東ひとつ目の角のビル上にあります。祇園であっさりしたモノを食べたくなったときに寄せてもらいます。

美々卯 本町店、シックな外観のビルディング。

140831-mimiu1

エントランス、大きな白い暖簾が粋です。

140831-mimiu2 140831-mimiu3

会場のお座敷には3年間の本町キモノフリーマーケットに関わった方々が一同に集います。こんなにたくさんの方々が関わって、毎年ワイワイ楽しく無事に開催できているのですね。小雨予報にも関わらず、みなさまお着物で。さすがです!

140831-mimiu5 140831-mimiu6

 

MENUは、大好きな うどんすき 
最初に胡麻豆腐、天ぷら盛り合わせ。

140831-mimiuF1

うどんすき は、店員さんが具材をお鍋に美しく入れていってくださいます。

140831-mimiuF2 140831-mimiuF3 140831-mimiuF4

最後に 活き海老 !めっちゃ元気に跳ねるのを、ぐっと押さえつけてお出汁の中へ。「ごめんね、ごめんね」と言いつつ、美味しくいただきました。

140831-mimiuF5 140831-mimiuF6

夏に うどんすき 。冷たいもので体調を崩しがちな季節に、身体に染みる美味しさでした!

 

3年間フリマのお世話をしてくださった、すみれ庵・西岡先生、着物さくさく・須賀先生。3年間たいへんお世話になりありがとうございました&お疲れ様でございました!!!引き継ぐスタッフで、来年も楽しくフリマが開催できますように、微力ながらがんばりたいと思います。

140831-mimiu4-500-72dpi

みなさま、来年のゴールデンウィークにもキモノフリーマーケット開催の予定です。来年の予定、空けといてくださいよー。詳細が決まりましたら、WEBやSNSなどでお知らせいたしますので、楽しみにお待ちくださいませ☆

 

次へ続きます…★★★