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カテゴリー : インテリアデザイン

2018.09.16. キモノフリマ打ち上げと落語

■ キモノフリマ打ち上げ

5月に開催された【大阪・本町キモノフリーマーケット 2018・春】の打ち上げに参加してきました。6月も7月8月も皆さん何かとお忙しく、9月の開催となりました。

場所はリーガロイヤルホテル大阪「オールデイダイニング リモネ」にて。昔ロイヤルホテルだった頃の吉田五十八設計の内装が残る、円形スペース「ラ・ロンド」のお席に案内されました。

往年のデザインの素晴らしさを感じるガラス質モザイクタイルによるアールコーブになった天井壁。ガラス質モザイクタイルの紫色〜薄紫色へのグラデーションが、外構から入ってくる日光に反射して、とても美しい。きっとダウンライトが開発されたばかりの時代に設置されたであろうレフ球ダウンライト。(現在はLEDレフ球になっていると思われる)

主催者のすみれ庵・西岡先生と着物さくさく・須賀先生から開催のご挨拶。

打ち上げのために組んでくださった特別コースのお料理をいただきました。

《Menu》

・カツオの炙り オレンジと黒酢のヴィネグレット

・ソワレ・ド・パリ

・真鯛の鱗焼きと帆立貝&小海老 柚子味噌ソース

・豆乳プリンのパフェ仕立て(ハロウィンワッフル乗せ)

・コーヒー‏/パンとバター

こちらのレストランは美味しいと噂でお聞きしていた通り、パーティーコースのお料理もとても美味しゅうございました!空間といい、お料理といい、とてもいいレストラン。

また別の機会に、ホテル内に残る吉田五十八設計のメインラウンジ(2層吹き抜けの開放的な空間に、金蒔絵の柱や、彫刻家・多田美波が約25万個のクリスタルガラスを使って紫雲を表現したシャンデリアなどが配されている)と、陶芸家バーナード・リーチから発想を得て吉田五十八が意匠設計したメインバー「リーチバー」に伺いたいと思います。

和やかに時間はあっという間に過ぎて、最後に参加者の皆さまと記念撮影。残暑が残り湿気が高くてとても暑苦しさを感じる日でも、参加者全員が着物で集う素晴らしさ。みなさまの着物愛を感じます。

お忙しい中、打ち上げの開催ご準備をしてくださった、主催者のすみれ庵・西岡先生と着物さくさく・須賀先生、誠にありがとうございました!

 

■ 落語「第11回 銀の花瓶に菊之花情 〜銀瓶・菊之丞ふたり会〜」

せっかく大阪まで出る日だったので、体力の限界を感じつつもやっぱり行きたい落語会には行こう!、と三日前にチケット予約して、天満天神繁昌亭へ。

毎年楽しみなんですよ、この落語会。今上方で一番追っかけたい笑福亭銀瓶さんと、「昭和元禄落語心中」の八雲のリアル版ではこの人しかいない、古今亭菊之丞さんが関西で観れるんですもの。

  演目:開口一番「いらち俥」桂咲之輔

     一席目「短命」笑福亭銀瓶

     二席目「寝床」古今亭菊之丞

        仲入り

     三席目「お見立て」古今亭菊之丞

     四席目「質蔵」笑福亭銀瓶

粋でカッコいい銀瓶さんと、色っぽい菊之丞さんが長講二席ずつのバトル!もう楽しくって楽しくって、終演後に繁昌亭から淀屋橋まで一人ぷらぷら歩きながらもニヤニヤが止まりませんでした〜。また来年も楽しみ!!!

夜景を観ながら、人のいないオフィス街を歩くのが大好きです。大阪もとっても綺麗。

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2018.09.17. 京都「第342回 市民寄席」

桂佐ん吉さんがご出演されているというので、京都「第342回 市民寄席」@ロームシアター京都へ。(*夕方から台風の影響で雨天予報のため洋服です…)

今回の市民寄席は「桂春之輔改メ〜四代目桂春団治襲名披露公演〜」という特別公演。口上ありの華やかな公演でした。先代の三代目桂春団治師匠の大ファンだったので、四代目にも期待!

  演目:一席目「七度狐」桂佐ん吉

     二席目「八五郎坊主」林家染二

     三席目「莨の火」笑福亭松枝

        仲入り

     口上/春団治・松枝・都・染二(司会:春若)

     四席目「堪忍袋」露の都

     五席目「天満の白狗」桂春団治


佐ん吉さんの「七度狐」は鳴り物入りで、華やかに軽快で楽しく。林家染二師匠の「八五郎坊主」はアンポンタンなアホ噺。笑福亭松枝師匠の「莨の火」は、豪商の旦那さんがお茶屋さんで遊ぶ、鳴り物入りの大阪らしい賑やかで情緒のある噺。露の都師匠の「堪忍袋」は面白おかしい夫婦ネタで大爆笑、師匠の十八番。桂春団治師匠の「天満の白狗」は江戸では「元犬」という題で演じられる、犬が人間になって奉公する可愛らしい噺。

 

& noma cafe

落語会の後は、「& noma cafe」@仁王門東大路東へ。

この季節にしかいただけない、幸水梨のスムージー!めちゃウマ!今年もいただけて幸せ。

他に紅茶と季節のタルト「プルーンのタルト」を。

台風で雨風が強くなる前に、スーパーで食材買い込んで帰宅〜。

2018.09.15. 「村上隆 特別講演 in 春秋座」

「村上隆 特別講演 in 春秋座」へ。90年代から現代美術家・村上隆氏のファンで、東京のギャラリーで何度も展覧会を拝見し、いつか本物の日本画も欲しいと思いつつ予算的に無理なので、小さなDOB君のぬいぐるみなどコレクション。

2015年「村上隆の五百羅漢図展」@六本木・森美術館、2016年「村上隆スーパーフラット・コレクション展」@横浜美術館も素晴らしかったですね。最近はすっかりお目もじする機会がなくなりましたが、村上さんの動向は遠くからずっと追いつつ現在に至ります。

講演会は現在の国内のカイカイキキの活動と、海外でのアーチストとのコラボ活動について。近年村上作品がK・ウェスト氏やV・アブロー氏らに代表される黒人ハイソサエティから熱狂的な支持を得ており、村上氏も彼らのカルチャーを取り込もうとしていることでした。インスタグラムtakashipom@murakamipom」での活動を拝見していると、村上さん自身が “ 五百羅漢 ” の姿に似てきておられるように感じます。日本での芸術活動にすっかり悟りを開かれた、ということですね。

今後は日本での展覧会はもう開催されることなく、海外でのみ活動されていくそうですが、ファンとしては今後もご活動を追っていきたいと思います。

 

京都造形芸術大学は、学園祭の真っ只中。毎年恒例、一年生が学部を越えてグループを組んで製作する「ねぶたが完成し、点灯されていました。

 

■ 自家焙煎珈琲店「Walden Woods Kyoto

講演会終了後は「Walden Woods Kyoto」@富小路六条へ。オープン時に噂を聞きつつ、サービスがこなれてきた頃に行こうと思っていたら、もう一年近く経つのですね。

1922年築の木造建築の洋館を改修した自家焙煎珈琲店。内装のほとんどは白く塗装されたOSB。古い部分を上手く使いながら、モダンで素敵なインテリア。

一階はオーダーカウンター&焙煎スペースのみ。スタッフのお兄さんは超イケメン!(*大事だよね〜‏/笑)またおっしゃることがキザなの〜〜〜。特に夕暮れ〜夜がいいね。どんなんかは、行ってみてのお楽しみ☆

淹れ方やメニュー構成は、アラビカ京都に似ているかな。しかし味はサードウェーブ系(どんな豆でも浅煎り、酸味多し)。はっきり言って、サードウェーブ系のコーヒーは全く美味しくない(*個人的意見です)ので、次回からはカフェラテかチャイにしよっと。

イートンは二階へ。舞台のようなひな壇形式の客席で、自由に座っていただきます。この空間がまたインスタ映えするようで、カップルや女子グループが写真撮りまくってて可愛い。私たちは空間写真は撮りまくるけど、セルフィーは撮らないから変な人、と思われてるんでしょうね。

トイレの入口も内部も手抜き無し。(トイレ内の写真は割愛)

いやいや、空調機の納まりから、スピーカーの納まりから、細部に至るまで手抜き無しのカッチョええ空間。OSB使いつつ施工精度の良さ、白塗りのバランスにも感心。腕のいい職人さんがやってると思うので、安価な素材使いつつも、施工費結構掛かってると思われます。

コーヒーの味は好みではないとしても、空間が気持ちいいからまたお友達誘って行こうっと。東本願寺・渉成園からもすぐ近くです。

帰りは京都タワーを見返りながら、清水五条まで秋の風を感じながら夜散歩。

【10/11 レクチャー「西日本から見たインテリアデザイン史」】開催のご案内

さて、西日本にお住いの皆さん、あなたの身近な街のインテリアデザインが、国内はもちろん、世界的に見ても最先端に位置付けられるユニークなものであることをご存知でしょうか。

そもそもインテリアデザインとは何なのでしょう。室内を飾ることがその本質なのだとすれば、その起源は遥か有史以前に見出さなくてはなりません。日本の近世とともに登場した「書院」とその内部を構成する障壁画の意匠に至っては、まさにインテリアデザインそのものと言って差し支えないでしょう。日本のインテリアデザインは永らく関西圏を中心に発展し、やがて時代が近代に入るとその役割は東京へとシフトしてゆきました。さらに戦後、西日本は首都圏とともに再び先鋭的なインテリアデザインの発信地となりますが、既存のメディアはそうした多中心化の動向を正確に捉えることができずにいます。数少ないインテリアデザインの歴史書にも、西日本についての記述はほとんどありません。

このレクチャーは、これまで首都圏を中心に語られてきたインテリアデザインの歴史を、世界のデザインやアートの潮流と照らし合わせながら、西日本の各都市に視点を据えて、もう一度語り直してみようとする試みです。インテリア関係の方も全然関係のない方も、デザイン上級者の方も初心者の方も、もちろん学生の方も、どうぞお気軽にご参加の上、ドリンク片手にリラックスしてお楽しみいただければ幸いです。

 

[日時]  2018年10月11日(木)19:30開場 / 20:00開演 / 22:00終了予定

[会場]  CREA/Me 大阪市浪速区桜川3-2-1 新桜川ビル202(Tel. 06-6563-3110)

    地下鉄千日前線・桜川駅より徒歩1分

    Googleマップ http://bit.ly/crea-me-gmap

[参加費]  一般2000円 / 学生1500円(ワンドリンク付 / 当日払)

[ご参加方法]  要予約 / 定員30名様 / 全席自由

ご氏名(代表者)、人数、学生の場合は大学名または学校名をご記入の上、下記アドレスまでメールでご連絡ください。ご予約は定員に達するまで受け付けます。キャンセル待ち可。info@lovethelife.org

[語る人] ヤギタカシ(Love the Life 共同代表 / 京都造形芸術大学 教授)

     勝野明美(Love the Life 共同代表)

[タイムテーブル]

レクチャー前編45分、休憩10 – 15分レクチャー後編45分、座談会15分

[Love the Life]

1997年に東京で設立された勝野明美とヤギタカシによるクリエイティブユニット。2010年に京都へ移転。インテリアと建築のデザインを中心に、公開レクチャー、落語会の企画など様々な活動を展開している。

[ヤギタカシ] 1968年四国生。九州芸術工科大学卒。乃村工藝社、セガ・エンタープライゼスを経て1997年にLove the Lifeを共同設立。2018年より京都造形芸術大学教授。

[勝野明美] 1969年神戸市生。大阪モード学園卒。赤松店舗研究所、SHIZENを経て1997年にLove the Lifeを共同設立。2018年より京都造形芸術大学非常勤講師。

[主催] Love the Life http://www.lovethelife.org

[共催] 賀来寿史 http://www.kinokoubou.com

   CREA/Me http://www.creame-dep.com

2018.08.12. KUAD 浴衣でビアガーデン

酷暑が続く京都の夏。京都造形芸術大学・環境デザイン学科の学生さん達が、「レストラン菊水」のビアガーデン企画を立ててくれました。今年はいろいろあってまだ行けていなかったので、とても嬉しいお誘い。

海外観光客の多いこと多いこと。特にフランス人が多かったかな。前菜から最後はパフェまでフルコースでいくの、すごい。そんなメニューがビアガーデンにある菊水もすごい。(笑)

夕暮れ時に高いところから眺める景色は最高です。南座のリニューアルも進んでいるようです。外観の足場が外れ、新しいお姿が。

お誘いいただいた時に、『夏のビアガーデンなら浴衣だよね〜』って勝野の一言に、みなさん乗ってくださいまして、女子は浴衣でビアガーデン!!!

すごいね〜、留学生の子も自分で浴衣着れるんだもん。エライ!付け帯でも、少々着方がアバウトでもいいのです。浴衣を着て、夏を楽しむことが大切!

真ん中のイケメン男子は卒業生のH君、某有名デザイナーのお弟子さんとして頑張っています。お盆の帰省に合わせて、久しぶりにお顔を見せてくださいました。

笑顔がめっちゃ可愛い。みんな成人しているので、飲み放題でガンガン飲みまくり!!!

夕暮れ時の時間から、ワイワイガヤガヤ、あれやこれやとおもしろ話に花が咲き、あっという間に2時間終了。菊水を後にして、他の卒業生組と合流し、10人以上の大所帯で「 BAR 雪月花」(デザイン:辻村久信デザイン事務所)へ。

現役の教え子から卒業して数年経つアラサーの先輩まで交えて、卒制のこと、就活のこと、独立のこと、様々に会話しつつ夜が更けていきます。次の日朝から重要ミッションがあるため、深夜0時を回る頃にお若い方々を残してお暇しました。めっちゃ飲んでたけど、みんな無事に帰れたかな〜。

たまに教え子達、卒業生達と会えることは、個々の成長もとても嬉しく、刺激をもらえる本当に楽しいひとときです。また会いに来てくださいね!

 

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2018.08.11. いろんな人に会う日

世間がお盆休みに入ったこともあり、同じ日にいろんな人に会う日となりました。

■ フレンチビストロ「ikariya 523

東京から関西へご帰省中の友人のTちゃんが、京都まで会いに来てくださいました。共通の友人である中国人のSさんも交えて、「ikariya 523」でランチ会。

スープ・前菜付き、このボリュームで1800円!+500円でデザートを付けても、フルサービスでお席も予約できて、土日にこの金額でランチできる幸せ!ああ、いいお店だぁ〜。

ランチ後に店頭で記念撮影。Tちゃん、ちびっ子をご実家に預けているので速攻ご帰宅へ。Tちゃん、京都まで会いに来てくださって、本当にありがとうね!とても楽しいひと時でした!

 

■ 北山リサーチ散歩

ランチ後は、Sさんと一緒にお仕事絡みのミッションへ。

『香港人クライアントが近々京都で家を建築するかも!?』ってことで、北山に見つけた候補地と周辺をリサーチするためにお散歩。

候補地近くにあるスーパー「FRIEND FOOD」が小さいのに、最高級にええもんしか置いてないスーパー(紀ノ国屋みたいな?)だということに慄き、滋賀京都の朝採りの有機野菜のお店もあったり。

候補地周辺にはマンションもなく、家を見下ろされることもなく風通しも良さそうだし、お隣は築年数浅い建築で若いご家族っぽいし、北山駅前もおしゃれなお店や上質なお店がいろいろあるし、めっちゃええ場所。北山界隈の他の土地もいくつか売りに出てるけど、立地と周辺環境でココが一番だと認識。

1年程前から京都に建築を持ちたいとお話が出ていたので、京都市内でいろいろ不動産を調べてみたけれど、本当に京都はバブル真っ只中で、市内中心部の地価は東京銀座以上に高騰中!!!一坪500万円超えとか、すごいです!駅から少し外れた徒歩圏内でも、比較的便利な場所だと一坪300万円 。これに京町家をフルリノベーションしたら、新築を建てる以上の費用がプラスになる。何億かかるねん!?

もう中心部に京町家買うとか絶対個人では無理だね、と諦めていたところ、逆に土地だけを買って自由に建築を建てる方が良いかも(安いし!)ってなり、今回の候補地探しとなりました。

 

■ クライアントと作戦会議ミッション

夜には香港クライアントファミリーとの作戦会議+会食ミッション。

香港クライアントファミリーは小学生のJr.まで全員英語ペラペラ。なので、いつもSさん(建築などの専門用語がわかる)には英語と広東語の通訳をしてもらっています。Sさん、完璧な通訳でいつも大助かり、ありがとうございます!

京都ホテルオークラの中にあるお寿司屋さんの個室で、美味いもんをたっぷりご馳走いただきました!

ピッカピカののどぐろを、刺身、炙り寿司、焼き物といろいろ調理していただきます。ああ、ご馳走を、毎回毎回、ありがとうございます!

小学生ですでにゲームの建築ソフトを使って、都市計画や建築デザインのシュミレーションをすることができる、お茶目で聡明なJr.とデザート。

候補地に対しての建ぺい率、容積率もすでに理解し、メモ帳にどんな家のプランにするか間取り図と立体図の落書きが出てきた!京都らしさ、町家らしさも理解しているっぽい。末恐ろし!!!(笑)

 

さて、建築プロジェクトはどうなるかまだわかりませんが、うまくいけば2年後には何かできているかもしれません。実現できるならば、現代的なふつうの住宅地に、あえて『The・京町家を造る』にチャレンジしたいと思います。実現したらいいなぁ〜〜〜。(*候補地の話をお聞きした時から、すでに Love the Life のデザインは頭の中でシュミレーションできています。)

2018.07.28. KUAD 辻村+ヤギゼミ飲み会「sinamo」

【KUAD「みたて展 2018」】講評会の後は、学生さんたちが飲み会をセッティングしてくれていました。

場所は寺町二条下ル「sinamo」。インテリアデザインはGlamorousの森田恭通氏。1999年開業なので、もう19年経過。開業当初から家具のレイアウトは変わったけど、メインの空間デザインは何も変わらず。長きに渡ってデザインを愛し続けてくださるオーナーさんの努力の賜物、デザイナー冥利につきる素晴らしいお店。

桃ソーダで乾杯。

大人数なので、カプレーゼ、生ハム、バジルパスタ、鱧のパスタ、穴子のピザ、ブルーチーズとはちみつのピザ、前菜盛り合わせ、タコと長芋のカルパッチョ、粗挽きソーセージ、子羊グリルなど盛り沢山に食べる食べる!(笑)

デザートに桃のパンナコッタで〆。

飲むし食べるししゃべるし、楽しかったーーー!!!しかし、お会計が結構いったよ、、、。(笑)

2018.07.28. KUAD「みたて展 2018」

京都造形芸術大学・環境デザイン学科・辻村+ヤギゼミの学生有志による家具展「みたて展 2018」の講評会に参加。(主に撮影係)場所は辻村先生の事務所のすぐ近所にある「ギャラリー Take two」にて。

昨年の作品の写真も展示してくれていました。

この日の講評会には、木の工房KAKU・賀來寿史先生近江家具商人・藤田昌善先生のおふたりをゲストにお迎えして。木工家具作家としての真摯なご意見が出そうで、楽しみ。

木の工房KAKU・賀來寿史先生。

近江家具商人・藤田昌善先生

何をみたてるのか???

ひととものの間に新しい気づきを呼び起こす、不思議で魅力的なしつらいの提案。

■ モバイル家具?

集成材を使ったキューブ型のテーブル&チェア。どちらも置く方向を変えることでチェアにもなり、テーブルにもなり、棚にもなる。チェア背面の小さな本棚にはモバイル機器を充電できるしつらえがあったり、テーブルセンターにも充電可能なスリットがあったり。チェアの背もたれ用の単板が座り心地を劇的に変化させる。

皆で実際に座ってみて、座り心地を確かめる。

 

■ パックンみたいな、笑う、照明器具

暗幕の中に入ると、センサーによる反応で、パックンみたいな照明器具が点いたり消えたり。

発泡スチロールで作っちゃったから、仕上がりの美観的にはイマイチだけど、シリコンとかで成形したらもっと美しく楽しい作品になったね。

 

■ 霜柱のテーブル

自然現象で起こる《霜柱》の冷たさ、美しさ、力強さ、を具現化したテーブルの大小とピースマット。

とてもしっかりしたプレゼーンテーションに、美しい仕上がりの家具。彼女の内面の強さと透明感が出ている作品。

 

■ 運べるチェアとライト。

華奢な存在感のどこにでも運んで読書できるチェアとライト。細いスチールパイプとごくごく薄い無垢板により家具のデザインは見た目かっこいいんだけど、実際は運ぶのにはちょっと重い。

ライト部分が抜き差しできるところがミソ。電源はLED(充電電池式)なので、このディテールが実現。

しかし、この家具は何をみたてたのでしょう??? 謎。

最後は辻村久信先生から総評をいただきます。

今回は展覧会の広報も学生有志ががんばった(いろんなカフェとかにDMを置かせてもらった)お陰か、来客数が例年より多かったそう。来年度の学生さんたちもがんばれ!

そして、終了後はゼミ飲み会へ突入 → ●△■

2018.07.22. 京都お散歩日記「出町柳散歩」

朝、町内会の地蔵盆の打ち合わせに出た後、しばらく前に公開上映されていた時期に観に行けなかった映画「犬ヶ島」を観に、初めて出町座へ。

出町座

元・立誠シネマが移転オープンした、出町座。オープン後しばらく様子見しつつ来なかったのですが、最近は常にいい映画を上映していて、とっても良い!!!早速会員になろうと思います!

上映会場は2つ。スペースの大きさは、元・立誠シネマと同等で極小ですが、椅子も音響も良くなったので、見逃した映画をココで見るには十分良いハコです。

建物の入口入ってすぐの券売機(食堂にあるやつ)でチケットを買い、カウンターに居る人に口頭で座席指定をするという、アナログなシステムもおもしろいです。

 

一階はカフェ「出町座のソコ」と本屋「CAVA BOOKS」。カウンターのみのカフェと、壁面いっぱいの書棚に囲まれて、なんか可愛い雰囲気。

映画までの時間を過ごすのに、券売機でカフェメニューのチケットを買ってオーダー。「三種類のキュウリのサンド」「イチゴジュース」「アイスコーヒー」で小腹を満たします。この「三種類のキュウリのサンド」が美味しいんだな!しば漬けの入ったソースがめちゃくちゃ合う!

「映画館併設の簡易なカフェで、味はどうなん?」と思っていたけど、コーヒーも豆挽きからドリップまでするし、クラフトビールサーバーもあるし、料理もオーダー受けてから目の前で調理するし、かなり質が高い。京都のカフェってやっぱり侮れません。出町柳って行きやすいカフェってほぼ無いから、これから重宝するな。

 

映画『犬ヶ島』オフィシャルサイト

マイノリティとマジョリティの関係を犬と人間に置き換え、社会に満ちた不寛容とヒステリーを暴き出す秀逸なストップモーションアニメ。シンメトリカルな画面構成にグラフィックアイコンを畳み掛けるように織り交ぜつつ、怒涛のスピードで展開する物語は痛快!!!

 

上映後、外に手作り立て看板があったので、もっちろん顔ハメ!(笑)

 

上映後に攻めようと思っていた、鯖寿司が名物の老舗大衆食堂「満寿形屋」。12時開店なのに、14時過ぎにはもう売り切れ&閉店だった!えええ〜〜〜、そんなにはよ閉店せんでも〜〜〜。(涙)開店時間前に並んでやっと鯖寿司食べられるんか。噂は聞きつつ、京都在住9年目なのに何度行っても閉まってて、まだ食したことがない…。仕方ない、また別の日にリベンジします!

 

出町ふたば」はせっかくなんで、寄っときます。

 

■ 台湾茶藝館「小慢京都(シャオマンキョウト)」

この2月に開業した台北本店の茶藝館「小慢京都」。

茶藝教室は期間限定の予約制で、通常は茶器中心のギャラリー。幸神社にほど近い静かな住宅街の小振りな京町家は、稽古屋の先生でも現れそうな佇まい。看板がちょこんとあるだけなので、一瞬通り過ぎそうになるし、暖簾も無いので、営業してるのかどうかもわからず、玄関のガラス戸を開けるのにちょっと躊躇しました。

改修された室内も、最小限ながら抜かり無し。特に欄間と庭の活かし方が良い。簡素で大らか。

気温38度の酷暑の日だったので、おもてなししてくださった台湾紅茶・野放大葉茶と文山包種茶のブレンドの水出しが、とても美味しゅうございました。

台湾紅茶・野放大葉茶の茶葉と、小さなアンティークの台湾茶器をいただきました。香蘭社を思わせるような、繊細な草花の絵付けがとても可愛らしい。窯元がわかったので、次回台湾でがっつり買い付けに行こうと思います!(笑/器はデザインコレクションだから)

 

出雲路 幸神社(さいわいのかみやしろ)

「小慢京都」を大満喫した後は、通りがかった「出雲路 幸神社(さいわいのかみやしろ)」にお参り。

拝殿と本殿を小さな空間にパッケージしたことで独特な屋根形状を持つ外観に。本殿東側奥を覗くと御所の鬼門に睨みをきかせる猿の木彫。その向かいには神石「おせきさん」。白鳳以前から信仰を集めるこの場所の持つ力が、そこかしこに感じられる。すごいパワースポットだと感じたのは気のせいかしら?

 

■ 韓国料理・喫茶「李青

お腹が空いたので、韓国料理・喫茶李青へ。オープンして数年経つのにまだ来訪したことなく、初潜入。(寺町丸太町の方は2度ほど訪問)

マンションの一階なのに、外構のアジアンな南国の植栽たちが生い茂り、いい雰囲気を醸し出しています。

店内もそつなく韓国アンティークの調度品でまとめられ、とても落ち着いた雰囲気。表の喧騒と酷暑を忘れさせてくれる、静かな時間が流れています。

「冷製ビビンパ」、「すもものソルベ」、「はちみつジンジャーティー」。美味しいし、ボリューミーだし、大満足。

ココでマダム着物ランチ会したいな〜。晩秋に着物ランチ会を、下鴨神社を巡るコースで企画しようかと思います!

2018.04.14. 教え子たちの京都来襲

この日、京都造形芸術大学・環境デザイン学科の卒業生たちが京都へ来襲してきたおもしろい1日となりました。

■ 宮崎椅子製作所の宮崎くん

名作作椅子を数々製作している徳島の(株)宮崎椅子製作所に就職した宮崎悠輔くん(宮崎椅子製作所の親戚でも何でもない)が、自分でデザインした椅子の試作品を2脚抱えて帰京。辻村久信先生の事務所で試作品を見せてもらいながら、アドバイスや感想をいろいろ談義。

シンプルなデザイン、シンプルな構造、様々な角度からの見た目も良し、すわり心地も良し。スタッキングも可能だったり。アドバイスを基にさらにブラッシュアップした試作を2回ほど重ね、製品化のための強度耐久試験も行って、秋には製品化の予定!できたら買うね!!!

座面のファブリック張りバージョンも可愛い。

辻村久信先生とヤギと記念撮影。

宮崎悠輔くんと言えば、歴代卒業生作品の中で最も勝野の印象に残っているバカ作品一等賞(勝野賞の中でも一番お気に入り)の「落ち葉のドーム」を作った人。そんなバカ(褒めてんのよ)が一人前の職人になろうと、徳島で一途に頑張っている姿をとても嬉しく思います。秋の新作発表を楽しみにしています!

 

■ 丸久小山園西洞院店

お次は別の卒業生、通称:要潤と呼んでいる男前SくんとKYOTOGRAPHIEの会場で待ち合わせして、丸久小山円西洞院店の喫茶室(設計:スペース 杉木源三)でお茶しながら近況を聞く。

インテリアデザインもお庭も、提供されるお茶&スイーツも、いつも素敵なお店!ここの抹茶ロールケーキは、数ある京都の抹茶スイーツの中でもピカイチなのさ。

 

■ ISSEY MIYAKE KYOTO

Sくんが同級生と合流するまで時間があるので、一緒に京都の話題の新店舗散策。

一つ目は3月17日にオープンした、「ISSEY MIYAKE KYOTO」@柳馬場通参上三条下る。

築132年の間口の大きな京町家をリノベーション。外観はいぶし銀色の一文字瓦のむくり屋根、墨入り漆喰の虫籠窓、焦げ茶色の切子格子窓に、白い暖簾は浅葉克己氏によるデザイン。

内外装は深澤直人氏によるデザイン。スタッフさんに撮影許可をいただいて、たっぷり撮影させてもらいました。SNSにアップしまくってOKだそうです!

京町家の木構造をシンプルに残し天井および什器などの木部は全て焦げ茶色、床壁はダークグレーの墨入りモルタル、壁面はグレーの左官壁(多分墨入り漆喰と思われる)とシックな色合いで統一し、落ち着いた佇まい。商品のほとんども京都限定商品を厳選してゆったりと展示する意気込み。

母屋を通り抜けた庭の奥に、小さな蔵があります。母屋から蔵までの移動に、雨の日はオリジナルのビニル傘(非売品)を貸してくださいます。

蔵はギャラリーとして使用していくらしく、オープン時はグラフィックデザイナー・田中一光の作品をモチーフとした「IKKO TANAKA ISSEY MIYAKE」の特別展示でした。めっちゃくちゃカッコいい!!!

↑↑↑この、祇園ない藤さんとのコラボJOJO草履(IKKO TANAKA ISSEY MIYAKE 限定品)が欲しかった〜〜〜!!!お高いから手が出ないけど〜〜〜(笑)

 

TRAVELING COFFEE

ISSEY MIYAKE KYOTO」 の後は、旧立誠小学校が閉館となり新しい仮設建築に移転オープンされた「TRAVELING COFFEE」へ。

雨の滴る中、縁側から高瀬川向こうの並木を観ながらゆっくりできる時間は、繁華街の中でとても貴重。

新店舗内には図書館も併設。コーヒーブレイクしながら自由に本を閲覧できます。家具も以前からお使いの小学校の家具を継続して使用。

この日は限定の大山崎coffeeroasterさんのコーヒーとアイスキャンデーを。

祇園祭の避暑に、四条河原町の買い物帰りに、ここでお茶だな。