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2017.01.16. 「らくごのお時間」公開収録へ

吉本興業ファンクラブメンバーのMちゃんのご厚意で、MBS「らくごのお時間」公開収録へ参加してきました。

場所は大阪・新世界。地下鉄では動物園前駅が最寄駅。若かりし頃より、新世界は「女性だけで歩いてはいけない場所」だと何度も聞かされてきたので、大阪中心部から近いにもかかわらず、ほとんど来たことがないのです。歩ける距離にある大阪市美術館にはたまに展覧会を観に来るのだけど、新世界そのものを歩いたことがないのです。今回、初体験!ワクワク!

地下鉄から地上に出てすぐに動楽亭(席亭:桂ざこば師匠)があるのを発見。えええ、駅からすぐやん。これは来なきゃ!(*お安い落語会や講談の会をいっぱいやっているのです。)

会場に到着する前に、付近の商店街が楽しすぎて、テンション上がる上がる⤴️⤴️⤴️お上りさん状態。おもろいおもろい!

大阪に出てくると「こんな服どこで買うんやろう?」ってたまに思うけど、そんな服がいっぱい売ってるお店がたくさんある!虎のかぶりもんまで、てんこ盛り売ってる!(笑)きゃ〜〜〜楽しすぎる〜。歩いた印象では、昼間はそんなに危険じゃない。お店も通りも綺麗だし、安全ぽい。東京だと浅草みたいな感じ。また来よう。

 

新世界をもっと探索したい気持ちを抑え、会場の朝日劇場へ。花道付きの雰囲気の良い会場です。


演目:開口一番 「鳥獲り」桂三実

   一席目   「手水廻し」桂三語   *2月26日(日)AM5:00〜 放送予定

   二席目   「堪忍袋」桂かい枝   *1月29日(日)AM5:00〜 放送予定


テレビの収録ということで始めは少し緊張しましたが、楽しい収録でございました。

開口一番はなんと土曜日に拝見したばかりの桂三実さん。桂三語さんが兄弟子さんで、付き人でお越しなんですね。今回は客席の笑いを取ろうというより、古典落語をいかに短時間できっちり語れるか、に重点を置いていたようです。持ち時間が少ない中「鳥獲り」を、ほとんど噛まずに全編しゃべり尽くしました!すごいな、この人。将来、きっとスピード出世で大物にならはると思われます。

桂三語さん、テレビの収録ということもあってか、かなり力みが入っておりました。でも滑舌よく元気いっぱいの落語でございました。もっとゆるゆるされて、力みがない状態の落語も拝見してみたいと思います。

桂かい枝さんは、さすがでございます!ゆる〜く入っていく枕から、もう爆笑の渦。たまりません。やっぱりお上手です。英語落語ではもう24カ国も周っておられるそうで、今後はアジア圏からアフリカまでも行ってみたいとおっしゃっておられます。また寄席など、独演会でたっぷりお聴きしたいと思います。

 

Mちゃん、この度は楽しい落語会にお誘いくださって、ありがとうございました!もっともっと上方落語を勉強したいと思います。

 

元祖串かつ だるま 新世界本店

公開収録終演後は、せっかく新世界に来たので、Mちゃんと「ちょっとだけ、串かつ2〜3本つまんでから帰ろうか?」と言うことで、「元祖串かつ だるま 新世界本店」へ。

何が2〜3本か、いっぱい頼んじゃいました。土手焼きも頼んだし、和牛も頼んだし。でもお会計してみたら、安っ安っ安っ!!!なんじゃこれはっ!(笑)ドリンク210円を入れて、一人1400円。安っ安っ安っ!!!また来よう!

 

夜の風景も華やかで賑やかで、エンターテイメント!夜の新世界の風景も楽しい!通天閣が現在工事中で、夜景は真っ暗で残念すが、通天閣の工事が終わったら、一度やってみたかった「着物で通天閣に登るツアー」を決行したいと思います。

次は商店街の中の立ちおでん屋や、立ちうどん屋にも寄ってみたい。商店街には、「えええっ!」て驚くくらいかちょええ碁会所もありました。(写真は怖くて撮れなかった)こんな昭和な映画セットみたいな下町風景が残っているのもいつまでか。イマドキな味もそっけもない街開発をされないで、いつまでも残っていてほしい街の風景です。

たまらんわ、新世界!大阪、めっちゃ、ええとこ!


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2017.01.14. Desalon Kyoto 課外授業から落語へ

Desalon Kyoto 課外授業 から落語会へ。

■ いちごまみれ!いちごのお店「メゾン・ド・フルージュ」

いちごが大好物なんです!

久しぶりにお昼過ぎに京都文化博物館の近くに来たので、いちごのお店「メゾン・ド・フルージュ」でいちごスイーツを予約してから、Desalon Kyoto 課外授業 午後の回 に参加。

観覧ツアー終了後、へへへ、いちごを食らいます!

魅惑のショートケーキもまだあったのですが、ビジュアルで「2品種(紅ほっぺ/古都華)の苺タルト」と「いちご大福」を、いちごの紅茶と一緒にいただきます。

次回はショートケーキを!

人気店なので、ケーキ類は14時頃には売り切れます。絶対食べたいと思う方は、開店時間〜14時までに店頭でケーキをご予約(*ご予約は当日店頭でのみ受付/お会計は予約時に済ます)の上、京都散策や展覧会巡りなどされてから夕方に店内でイートインされることをオススメします。


■ 「京都の吉笑 #4」立川吉笑落語会

夜はだんだん吹雪が激しくなる中、立川吉笑さんの落語会へ。会場は、元・立誠小学校の1階「Traveling Coffee」にて。

演目:一席目 「大根屋騒動」立川吉笑

   二席目 「早口言葉が邪魔をする」桂三実

   三席目 「歩馬灯」立川吉笑

 

立川吉笑さんはNHKの番組「デザイン あ」のコーナー「たぬき師匠」でも有名ですよね。プロフィールを拝見すると京都市出身と。2010年立川談笑師匠に入門、2012年二ツ目に昇進と、かなりのスピード出世!頭がキレる人なんだなぁ。一席目も二席目も自作の新作ネタ!大爆発!!!談笑師匠譲りの変態性と毒々しさを、淡々とした吉笑節で語るおもしろさったら、最高!

ゲストの桂三実さん、桂文枝師匠の現在一番若いお弟子さんで23歳らしい。古畑任三郎のマネをしながらの新作落語は、とても奇妙でシュ〜ル。おもろいわぁ。

Traveling Coffee」さんの美味しいコーヒーをいただきながらの落語会、なかなか良い時間でございました。またイベントチェックして通おうと思います。

 

【 今後の吉笑さんの関西での落語会情報 】

□『継ぐこと・伝えること58 落語~伝統芸能の現在形~』

日時:2017年2月12日(日)15:00開演

場所:京都芸術センター 講堂

料金:1800円

進行:木ノ下裕一(木ノ下歌舞伎主宰)

詳細・予約:http://www.kac.or.jp/events/20291/

 

□ 第10回 立川談笑独演会(*吉笑さんのお師匠さんです/吉笑さんもご出演)

日時:2017年3月12日(日)13:00開演

場所:大阪・心斎橋 大丸心斎橋劇場

料金:3500円

予約:チケットぴあ → ●△■

 

□ 立川吉笑 第一回公演『長屋の花見(仮)』

日時:2017年3月26日(日)14:00開演

場所:元・立誠小学校

*詳細はまた情報入手でき次第アップします。

 

インド料理 ムガール

年末から何度かチェレンジするも、いつも予約でいっぱいで入れなかったムガールへ、久しぶりに訪問。雪が降り続く中ならお客さん少ないだろうと思って行ってみたらガラ空きで、よかった入れて。

カチュンバル(サラダ)、タンドーリチキン(ハーフサイズ)、定番のダールマカニ(豆いろいろの濃厚カレー)とチキンマサラ(阿波健美鶏の定番チキンカレー)、ナンをいただきました。

ムガールのカレーは美味しいねぇ♡ 体の中から温まって、雪にも負けず乗り切れそうです。


そして、ムガールで過ごした後、表は吹雪が激しくなり、道路にはたっぷり積雪が!冷え込んできてアイスバーン状態の歩道。ギャオ〜滑る〜〜と言いながら、徒歩5分の距離を2倍の時間をかけつつなんとか無事に帰宅。おニューの草履が…めげないもん。濡れてるけど、泥水に浸かったわけじゃないし、乾かせばなんとか復活するはず。(笑/*雨雪予報の日は専用のお履物を用意しましょう♪)

 

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2017.01.12. 京都お散歩日記 京都造形芸大でレクチャー

京都造形芸術大学・環境デザイン学科で、Love the Life のインテリアデザインについてのレクチャーを行ってきました。1年ぶりのレクチャーですが、学生さんもそれなりの人数参加してくれて無事終了。

Love the Life の今までの作品を数例紹介しながら言いたかったことは、下記のような内容。これからデザイナーを目指す方々には、ずっと心に留め置いてほしい内容です。

●インテリアデザインは人の生活の必需品です。人が触れる場所のデザインはとても楽しいんです!

●インテリアには建築・内装・外装・照明・家具・食器・ディスプレイ・メニュー・グラフィックまで含まれるのです!

●インテリアデザインの要はディテール。1ミリをどうするのか。1ミリの違いが大きな違いになる。それを1分の1スケールでその場で判断する瞬発力が必要です。

●パソコンに頼らず、自分の手を動かしてください。自分の描く自然なラインを信じると素敵なことが芽生えます。

●インテリアデザインの最重要項目は照明デザインです。プランナーに頼まず、すべての照明演出をデザイナー自身で実験し判断することが大切です。

 

カフェ・ヴェルディ京都造形芸大店

レクチャー終了後、京都造形芸術大学・瓜生山館一階にある「ヴェルディ京都造形芸大」へ初訪問。昨年9月にオープンしてるのに、、、訪れが大変遅くなり申し訳ありません!インテリアデザインは辻村久信氏。

瓜生山館の外部ファサードから。

エントランス。

エントランスから店内を望む。

オペレーションカウンター。腰面、天井造作のコーナー部材、メニュー板下面まで、全面銅板ですって!銅って、銅って、高いんだよ〜!

物販陳列什器。

テーブル席を望む。なぐり加工が施された無垢木材の壁面が重厚感を醸し出し、とても落ち着いた空間。椅子はすべて辻村久信氏オリジナルデザインで、飛騨産業が特注製作。ベンチシート座面も本革張り。ココ、大学なんですけど、めっちゃ贅沢!

大きな焙煎室があるテラス席側を望む。

 

本日のケーキ「栗のタルト」と、マグカップでいただくブレンドコーヒー。

そして、一杯立てでハンドドリップで淹れてくださるストレートコーヒー。この日はブラジル深煎りをいただきました。カップ&ソーサーが可愛い!ヴェルディオリジナルデザインだそう。SOU・SOUのデザインかしら?(SOU・SOUの喫茶スペースでいただけるコーヒーはヴェルディさんのコーヒー豆を使用)

 

焙煎室とコーヒーカウンター。このカウンターではコーヒーの淹れ方レクチャーを随時してくださいます。今度時間作って、珈琲講座を受講しようと思います!

こちらの「ヴェルディ京都造形芸大」では、オーナーの続木氏が常日頃様々な実験工房として活用されているようです。スイーツもパンも天然酵母を使って、発酵から焼き上げまですべて自家製なんですよ!!!そんな珈琲専門店ってあるでしょうか?(ココ、大学内ですよ?)ランチのフードメニューもオープン時より格段に充実してきています。現在はモーニングをいろいろ試作中だそうで、2月からモーニングメニューに乞うご期待!!!

おおお、こんなに素敵なカフェが大学にあるなんて、学生の皆さん幸せ者ですよ!素晴らしいデザインの空間で、美味しい珈琲をしっかり学んでくださいね。

春の都をどりの際は、着物友達の皆様と、ランチにお茶に、たっぷり堪能させていただこうと思います。

 

ロゴゴ展@京都恵文社一乗寺店

東京時代のクリエーター友達であるよシまるシンさんの展覧会「ロゴゴ展 天久聖一×よシまるシン」が京都で開催されているのを知り、大学から徒歩で恵文社一乗寺店へ。

今回はステッカーセットをいただきました。いつかパネル作品を!「鬼」シリーズの赤鬼さんと青鬼さんのセットがいいかな〜。

「ロゴゴ展 天久聖一×よシまるシン」

恵文社一乗寺店 http://www.keibunsha-store.com/

1/10(火)〜1/23(月)まで(10:00-21:00/最終日18:00まで)

 

ラーメン 天天有本店@一乗寺

展覧会後、せっかくラーメン激戦区の一乗寺に来たので、人気ラーメン店でラーメンを食べて帰ろうと、天天有本店へ初訪問。

中華そば(並1玉/煮卵入り/麺は細麺・硬めでオーダー)えっ?っていうくらい安っ!650円!スープは澄んでいるのにどろっとしていて、こってり濃厚な鷄スープ。濃ゆいのですが、勝野でもなんとか完食できました!

豚の小間切れ200円。普通に頼んでねぎ大盛り!餃子(5個)200円。

 

また一乗寺に来る時に、他の人気ラーメン店も攻めてみたいと思います!

 

2017.01.09. 京都お散歩日記 京博とゑべっさん

新成人のみなさま、ご成人おめでとうございます!

新しき門出をお祝い申し上げます。

着付師のみなさま、素晴らしい門出のお手伝い、お疲れ様でした!

 

成人の日、京都は午後から雨予報のお天気でしたが、一時雨がぱらついたものの、ほとんど雨が降らない天候が持ち続け、幸いでした。道すがら、すれ違う素敵なお着物のお嬢様方に微笑ましく、嬉しい思いでいっぱいになりました。

 

■ 「とりづくし-干支を愛でる-展」「生誕300年 伊藤若冲展」@京都国立博物館

今年お初の展覧会「とりづくし-干支を愛でる-展」「生誕300年 伊藤若冲展」を観に、京都国立博物館へ。

「とりづくし-干支を愛でる-展」では、酉年にちなんだ鶏・鳥・とりの作品をたくさん展示。古くは奈良時代の逸品から。時代がいつであっても、人々はとりを神と祀り、愛でていたんだな〜と感じる展示でした。

「生誕300年 伊藤若冲展」では、若冲の水墨画を中心に展示。特に印象的であったのは、若冲が活躍し始める前、初期の水墨画作品を観られたことです。植物や動物を緻密に超絶技巧で描写する以前の、若冲がどのように楽しく筆を墨を滑らせて描いたのか、はっきりとわかる勢いのある画風を感じられたことが新鮮でした。初期であっても構図・物の捉え方は、すでに若冲のオリジナリティーが健在。本展で初公開の作品もいくつかありますので、ぜひ少しでもお時間ある方には観ていただきたい展覧会です。(*土日でも若冲なのに空いています。若冲展だけなら1時間弱あれば観られます。)

どちらの展覧会も会期は〜1月15日まで


■ ゑべっさん@京都ゑびす神社

展覧会終了後、京都国立博物館から徒歩でのんびり祇園の京都ゑびす神社へ。1月9日は宵ゑびす。舞妓さんのご奉仕による福笹と福餅の授与は、1月11日残り福の日です。

土日だし1時間待ちとか行列で混んでいるかと思ったら、あらあら、すんなり社殿前まで入れて拍子抜け。時間が中途半端な夕方だったのが良かったのかな?

お参りを済ませて、お守りの木札をいただき、楽々終了。


■ 珈琲屋さん巡り

新年のご挨拶に、珈琲屋さん巡りの続き。

ELEPHANT FACTORY COFFEE

 

かもがわカフェ

 

昨年後半から京都市内で新しいカフェ・珈琲店が続々増えている様子。今年もたくさんの珈琲屋さんを順繰り巡っていきたいと思います。

 

2017.01.07. 新春初笑いは落語会

七草粥の日。新春初笑いは、落語会を京都〜大阪へ、はしごしてスタート。

 

アイタルガボン

今年初詣のアイタルガボンで、お得なランチをいただいてスタート。ドリンクは究極に美味しいカプチーノを。


■ 桂雀々独演会「とりの巻」@京都

初笑い第一弾は、新春・桂雀々独演会「とりの巻」@京都府立文化芸術会館からスタート。雀々師匠の濃ゆい濃ゆい落語は久しぶり。長〜い枕から大爆笑!

 

出演・演目:開口一番 桂優々「つる」

      一席目  桂雀々「鷺とり」

      二席目  笑福亭晃瓶「相撲場風景」

         仲入り

      三席目  桂雀々「不動坊」

 

大爆笑に続く大爆笑で、濃ゆく、おもしろい落語会でした〜。

長講二つで終演時間が思っていたより伸びて〜伸びて〜、次の落語会へ間に合うのか、めっちゃヤバくなる!(笑)

 

■ 銀瓶・佐ん吉ふたり会 vol.3「〜なにわの宿屋は大騒動〜」@天満天神繁昌亭

猛ダッシュで京阪出町柳駅から特急に飛び乗り(会場からタクシー→特急乗るまで8分!)、天満天神繁昌亭へ開演時間2分前に滑り込み!なんとか間に合って、良かった〜。

 

 

出演・演目:開口一番 桂松五「松竹梅」

      一席目  桂佐ん吉「盗人の仲裁」

      二席目  笑福亭銀瓶「豊竹屋」

         仲入り

      三席目  桂佐ん吉「高津の富」

      四席目  笑福亭銀瓶「宿屋の仇」

 

笑福亭銀瓶さんの落語は今回初めて聴講しましたが、めちゃくちゃイイ!男前だし、粋だし、素晴らしく脂の乗った芸で、これから追っかけしようと決定!

桂佐ん吉さんは主催の銀瓶さんが仕切ってくださっている会だからか、自由に伸び伸びと、いつもの流麗な落語で、素晴らしく。

いやいやいや、このふたり会、めっちゃイイ企画です!これから連続で通います!

 

■ おばんざい・ラーメン 門扇御池店

夕食は京都へ帰京後、門扇御池店へ初詣。

鶏出汁おでん、たたきキュウリ、唐揚げ、砂肝プレーン、鶏出汁にゅうめん、と一通りいつものメニューをいただき、最後に七草粥をいただきました。この日朝からバタバタしてたので七草粥を用意する暇がなかったのに、門扇でいただくことができて幸せ。これで今年一年無病息災。ありがとうございます!

 

大爆笑で始まるとても素晴らしい一日でした。知らない上方の噺家さんもたくさんいるので、今年はたくさんの上方落語会に行きたいと思います。


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2016.10.14. 「形見一郎のデザイン」出版記念パーティーと「POLYPHONY展」

■「形見一郎のデザイン 1996-2016」出版記念パーティー

「形見一郎のデザイン 1996-2016」出版記念パーティー@モントーク・表参道へ参加してきました。

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今も色褪せない、形見一郎氏デザインのエッセンスが健在のインテリア。

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窓を通して、街とインテリアの関係性。本来、商業空間が持つべき、街に開かれたインテリアデザインを創造し続ける形見一郎氏デザインのお店ができることで、その街が変わるのです。

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開始時間前に入店したのでテラス席に座席を確保しましたが、すんごい人人人で、店内奥で始まったトークが聞こえない状態。トークショー第一弾は、山本宇一氏、北見美紀氏。トークショー第二弾は西脇一郎氏、塩見一郎氏、佐藤一郎氏のイチローズ揃い踏み。形見アニキもきっと喜んでる!

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移動できない程の人でパティーが賑わう中、久しぶりにお会いする方とご挨拶できましたし、最もお会いしたかった北見美紀氏、山本宇一氏にもしっかりご挨拶できたので良かったです。形見一郎アニキ、天国から見てるかーい?みんな愛するアニキの作品に集っているよ!

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昨年10月に急逝された、伝説のインテリアデザイナー・形見一郎氏(KATA inc.)。Love the Lifeが東京へ移住し、縁も所縁も一切ない東京という地でインテリアデザイン業を単独で開始し始めて間もない頃、1997年に形見一郎氏との出会いがありました。

当時自由が丘に住んでいたので、クリエイティブ業界のお友達と真夜中に集うため、「すっごいおしゃれで楽しいお店があるんだよ」と、深沢不動のバワリーキッチンに連れて行ってもらったのが最初のキッカケです。一度でバワリーキッチンの素晴らしさのファンになって、毎週一度は通うようになっていきました。クリエイティブなお友達と夜中に集うのは必ずバワリーキッチン。青山や六本木からもわざわざ車でバワリーキッチンまで行くファンでした。(今でも当時の空気感と変わらず、たまに行きます。)

インテリアデザイン、ディスプレイ、小物、音楽、料理、すべてが楽しい本当にいつ行ってもわくわくするお店で、バワリーの素敵さをウェブサイトで紹介すべく、バワリー店内で空間や小物をスケッチ(当時はデジカメがまだ無い時代)しているところを、山本宇一氏にこっそりチェックされていた(勝野は内緒で書いてるつもりだった)のです。山本宇一氏から形見一郎氏に話が繋がり、ご本人から直接「お会いしませんか?」とメールをいただいたことで繋がったのです。

インテリアデザイン業界の知り合いは一人もいなかったので、めちゃくちゃ光栄で嬉しかったこと!その後はアニキとして尊敬しまくりながら、何かある時にご案内くださったり、可愛がっていただきました。形見氏からお声をかけてくださったことでお会いでき、初対面の日にバワリーキッチンで朝まで飲み明かした(しゃべり明かした)こと、あの時の形見氏の笑顔、声、本当に今でも忘れられません。

山本宇一氏とともに東京のカフェ文化を最先端で発信し続けてきた形見氏のインテリアデザインの業績が書籍になって発売されること、本当に悦ばしいことです。形見氏が残したインテリアデザインを、新しいKATA inc.の若手デザイナーさん達が系譜を繋げていってくださることを楽しみにしています。

Love the Lifeのインテリアデザインにも、もちろん形見一郎アニキの影響は多大に出ています。Kranzとか最たる事例で、ひとつのお店とその街の環境とのあり方、どうやってお客様をワクワクさせるお店の躍動感を演出させられるか、ローコストで配管配線丸出しでもいかにかっこよくデザインを魅せられるか、など多岐にわたる影響が続いているのは確かです。今でも「形見一郎アニキだったらどう言うかな〜」と思いながらデザインします。尊敬するアニキでもあり、インテリアデザインの心の師匠でもあり、永遠に形見一郎アニキのエッセンスはLove the LifeのDNAに組み込まれ、これからも進化してゆくことを誓います!!!

 


■ ガラス作品展「POLYPHONY」

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「形見一郎のデザイン 1996-2016」出版記念パーティー前に、ちょうど表参道で開催されている、中学校の同窓生の工藤百江さん(グラススタジオ コヨーテ)のガラス展「POLYPHONY」へ伺いました。とんぼ玉やペンダントトップなどのガラスアクセサリーを中心に制作されています。以前神戸での展覧会に伺えなかったので、今回の出張で伺えるタイムリーさで、なんとしても一度作品を拝見したかったのです。

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ガラス作家さん8人の合同展で、アクセサリー、器、立体オブジェまで、素敵な作品がたくさんありました。

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素敵な作品の中から、工藤百江さんの海月(くらげ)の帯留をいただきました!深い深い藍色に浮かぶ白い儚い海月。どんな着物にコーディネートしようか、楽しみであります!

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そして、もう一つ。入澤友成さんの作品を。ぽってり重厚なまあるいガラスの中に浮かぶ怪しい花のペンダントトップを、帯留バージョンにしたものを特別に注文制作で。どんな大胆な帯留になるか、楽しみです!

 


焼鳥酒場「本田商店 人形町本店」

パーティー後は、ホテルのある日本橋界隈に戻り、深夜に食事ができる場所を探す探す。日本橋〜三越前は深夜営業しているお店は少ないので、人形町まで散歩。終電が無くなる時間帯の深夜に人形町を徘徊するのは初めてですが、さすがに朝まで営業しているお店がたくさん!よかった、まともな食事にありつけそう。

何店舗か候補のお店を巡りつつ、ファサードの可愛さで焼鳥酒場「本田商店 人形町本店」へ。小さな小さな古い店舗付き住宅(看板建築)を一棟リフォームしてお店にしています。ファサードはモダンな白タイル貼り+イエローのネオンサインが効いていて、排気ダクトをわざと大胆に露出させているワイルドさもいい感じ。暖簾が妻屋根の形になっている(入口ドアの木貼りパターンも呼応している)のも秀逸。一階はオプンキッチン+カウンター席のみでモダンな内装、二階はテーブル席で古い建築躯体造作を活かした簡素な内装。

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一通り小腹が満たされる程度に焼鳥をいただきました。お味もボリュームも真っ当で、サービスもとても気持ち良く、インテリアデザインも可愛くて、満足満足。

お肉屋さんの直営らしく、価格が激安!「えええ〜〜〜東京でこの価格ありえへん!」ってお安さで、会計時にビックリ!深夜でも満席なことに納得。とても良いお店です。また来よう。

東京で安メシは人形町に限るな。これからの出張時はこの周辺のホテルにしよう。

 

次の日10月15日は展覧会巡りへと続きます。→ ●△■

 

2016.10.09. 「篠田桃紅展」と#playkimono

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「篠田桃紅展 -人生は一本の線-」と着物イベント「#playkimono」を見るため、阪急百貨店うめだ本店まで着物でお出かけ。着物は考える余裕なかったので、「いちのすけの風〜其の拾」春風亭一之輔独演会の日と同じコーディネートです。

篠田桃紅さんのことはテレビの特番でご活動を拝見したり、家庭画報国際版で書の作品を拝見したりして、大好きな方なのです。書家と言うより、現代美術家です。

展覧会では数々の素晴らしい現代美術作品、書の作品が展示されていました。モダンでカッコ良く、こんな書家は唯一無二の存在。実物を間近で拝見することができ、めちゃくちゃ感動しました!!!

そして、1960年代モダニズムの時代から歴史に名を残す建築家やインテリアデザイナーと空間デザインをコラボされていたということを初めて知り、とても驚きました。インテリアデザイン史レクチャーでみなさまに公開しているあの空間にも、さり気なく篠田桃紅さんの作品が!!!(*詳細はレクチャー受講されたわかる方だけに、こそっとお知らせします。)建築史、インテリアデザイン史どちらを語る上でも、たいへん重要人物であります。

たくさんの作品を、ぜひとも国立近代美術館で永久保存していただきたい。またご存命のうちに、人間国宝に!!!

 

展覧会満喫の後は、同じフロアで開催中の「#playkimono」を見学。

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きものアルチザン京都が出展されていたり、着付師・吉澤暁子先生セレクトの着物コーディネート展示があったり、カジュアルブランドの着物屋さんの出展も。

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伝統工芸ブランドの展示。

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会場センターの#pk Barでは日替わりで様々なトークイベントも開催。

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着物が映える coffee スタンド。

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京都の日本酒とお弁当やおつまみを売る、#pk Sake Bar 。お弁当は完売、残念!

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などなど、盛りだくさんに楽しめるイベントとなっていました!また開催されると思いますので、着物好きのみなさま、また機会があれば訪れてみてくださいね〜。

 

阪急うめだに立ち寄った後は、いつも「自家焙煎珈琲工房 カフェ・バーンホーフ・阪急三番街店でお茶してから京都へ帰ります。梅田駅直結で、自家焙煎珈琲をいただける貴重な場所。(*東京・南千住のカフェ・バッハ系列のお店です。京都ではカフェ・ヴェルディがあります。)

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美しいモノに触れる、充実した大満足の1日でした!

 

2016.10.04. 開化堂カフェと「河井寛次郎展」

雨ばかり続いた9月を越し、久しぶりに秋を感じる清々しい晴れの日に、開化堂さんが2016年5月21日にオープンされた「Kaikado cafe(開化堂カフェ)」に初めて行ってみました。京都の伝統工芸品の金属茶筒で有名な開化堂さん。世界的にも有名な茶筒ですので、日本茶や伝統工芸品、デザインに興味のある方はよくご存知ですよね。カフェがオープンしてしばらくはメディアの影響もあるので、お客さんが少なくなり運営も落ち着いた時期に行こう行こうと思いつつ、5ヶ月も経ってしまいました。

■ 開化堂 http://www.kaikado.jp/japanese/index.html

■ 開化堂カフェ http://www.kaikado-cafe.jp/

営業時間:10:30~19:00 (L.O.18:30)

定休日:木曜日、第一水曜日(夏季休業、年末年始休業有)

京都府京都市下京区河原町通七条上ル住吉町352

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場所は、七条河原町上ル東側。京阪七条駅からもJR京都駅からも歩けます。

約90年前の市電の車庫兼事務所の建物を改修して使用しています。外装は古びた味わい(壁左官のクラックや剥離部分も補修せず)をそのまんまにしているのも面白い。

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内装は建物本体古いままむき出しにしつつ、白木と銅板で構成された新しい内装がステキ。と、エントランスを入った場所から見た感じは、とてもかっこよく見えます。

が、、、白木と銅板のカウンター造作はめっちゃかっこいいのですが、う〜ん、お店全体は細部で微妙〜〜〜。茶筒や食器など素敵な商品(1万円以上の高額商品)を陳列したガラスショーケースは間接照明が入っていないから商品がどんより影になってる、奥の厨房はダメな使い方(洗い物は見せたらあかん。パステル色のダスター使うたらいかん見せたらいかん。)が客目線で丸見え、テラス側からはカウンター内側の綺麗じゃない収納部分が全部丸見え(スタッフのドリンクペットボトルを見えるカウンターに置いたらいかん。レジ周りの書類や小物は見えるところに置いたらいかん。カウンター内を見せるんやったら全て扉つけるか引出しにして一切煩雑なものが見えないように徹底すべき。)、エアコン丸出し、照明計画が×、テラス席も適当感出てるのも残念。久しぶりにかっちょいいお店ができたかも!と期待して行っただけに、フォトジェニックなかっこいい部分は一部だけなのに、ちょっぴりがっかり。(設計者が悪いと思う部分多々あり〼)

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お客さんの立場としても、一人でゆったりお茶できる席が少ないのは問題あるかも。入り口すぐの狭い狭いカウンターしか一人でお茶できるような席が無く、開化堂さんやし期待して来る一人旅の人にはちょっと辛いかも。カウンター周りにオープンキッチン内のお点前を見ながらゆっくりできる席が欲しいな。グループで座るにしても4人席が3つしかないし、二人客も遠慮しちゃう雰囲気。フロア面積の割にカウンター周辺と厨房面積を大きく取りすぎで、客席が狭すぎ。カウンターなんか半分で演出もオペレーションもできるはず。(設計者が悪いと思う部分多々あり〼)

リッチな気分で開化堂の茶筒を眺めながらゆったりお茶する〜〜〜、っていう夢は叶わないのが残念。もっと茶筒を愛でたいな、いっぱいの茶筒に埋もれて幸せを感じたいな、って思います。

 

いただいたメニュー、日本茶・スイーツは抜群に美味しかったです!

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「Kaikado cafe(開化堂カフェ)」のリサーチ後は、歩いて京都駅へ。

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えきKYOTOで開催されている「没後50年 河井寛次郎展 〜過去が咲いてゐる今 未来の蕾で一杯な今〜」へ。

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寛次郎の初期から晩年までの陶芸作品、彫刻作品、キセルなど小物作品、室内家具作品、民藝運動との関わり、影響を受けた様々な骨董品。素晴らしい数々の作品で、河井寛次郎のすべてを感じられるとても良い内容でした。

展覧会を見逃してしまった方は、清水五条にある河井寛次郎記念館を訪れてみましょう。自邸と工房をそのまま保存した記念館は、着物にも映え、素敵な場所ですのでぜひ!

河井寛次郎記念館 http://www.kanjiro.jp/

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2016.05.29. 詩仙堂〜安楽寺 サツキお花見散策

着物友達のMちゃんとYちゃんと、「月に一度は着物を着よう!」ってことで、着物でサツキのお花見散策にお出かけしてきました。午前中はお天気でも午後から雨という微妙な天気予報の日。きつい日差しに湿気に、朝からバテそうな気候です。

詩仙堂

まずは京都の名庭園五本指に入る「詩仙堂」からスタート。毎年2〜3回は訪れますが、この季節の青もみじもとても美しい情景です。

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サツキはちょうど盛りの少し手前、素晴らしく美しい状態で拝見できました。お客様もいっぱいですが、静かにゆっくり堪能させていただきました。

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庭園奥も散策。日本初の鹿おどしの音が「カッコーン」と鳴り響き、涼しさを感じます。

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茶室「残月庵」。奥の襖に秋のススキと満月の絵が描かれています。

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静けさの中に、そよぐ風と木々のささやきを感じます。庭園内の随所に、季節のお花が少しずつ植えられています。紫陽花、鉄線、下野(シモツケ)などが可愛らしく咲いていました。

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詩仙堂」を堪能した後は、「詩仙堂」出てすぐ隣にある屋台で冷やし飴をいただき、喉を潤します。

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グリルにんじん

詩仙堂」を後にし、次のサツキの名所へ向かう前に洋食屋「グリルにんじんでランチ。都心から離れた住宅街でほとんど人通りのない場所なのですが、土曜日の遅めのランチタイムでも満席。なんとかテーブルが空いて入れてよかった〜。

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三人で悩んだ末、「洋食屋さんらしいメニューを食べたい!」ってことで、お得なランチセットではなく、単品メニューでカニクリームコロッケ、ハンバーグステーキ、ビーフステーキを頼んでわけっこしました。どれもとっても上質で美味しゅうございました!

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安楽寺

お腹いっぱいになって満足した後は、バスに乗ってもうひとつのサツキの名所「安楽寺」へ。毎年このサツキの季節と秋の紅葉の季節の土日しか拝観できないそうなので、期待して行きました。

青もみじの素晴らしく美しい山門に心が躍ります。

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しかし、美しいのは山門前だけで、中の庭園はごめんなさい、正直めっちゃ期待はずれでした。まず、植栽が手入れされてなくて鬱蒼とジャングル化してしまっている状態。年に数回の特別拝観なら、京都の名庭園を謳うのでしたら、きちんと植栽の手入れを行わないと…。素晴らしい庭師の方々がたくさんいらっしゃる京都ですよ。もったいないなぁ。

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まずは方丈へお参りし、後鳥羽上皇の女官・松虫姫と鈴虫姫の由来をお聞きしたり、御本尊を拝見しました。

方丈から客殿へ移動する途中に、新しく増築された建物へ渡る橋。奥にはカフェ&ギャラリーがあります。

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客殿の空間に、この日は現代アートが展示されていました。モダンで空間に似合っていてカッコよかったです。

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目的のサツキですが、盛りが終わりかけで残念っていう以上に、植栽の手入れがなされておらず、新芽がピコピコ飛び出しているわ、背景の植栽はぐちゃぐちゃに生い茂っているわ、とても残念な状態でした。美術系大学の造園学科にでもご相談して、きちんとお庭の手入れをされることを願います。

取材で何人ものカメラマンさんも撮影されていましたが、どこを美しく切り取るべきか、苦労されてました。京都らしい庭園の雰囲気が出したいというカメラマンさんのリクエストで、Yちゃんが着物の後姿で登場。どこに掲載されるのかな?

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不満足で終わってしまった「安楽寺」を出ようかという頃に、雨がどば〜っと降ってきました。雨で漂う緑の香りは気持ち良かったです。

 

ZEN CAFE

ミッション終了し、バスで祇園へ移動。午前中の感じでは「祇園NITI でかき氷!」な気分だったのですが、雨が降り始めて肌寒くなったのでかき氷はやめて、お二人をまだお連れしていなかった「ZEN CAFEへご案内。

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ZEN CAFE」は鍵善良房さんの姉妹店ですから、絶対に外せない、特製くず餅と飲み物のセットをいただきます。最初の一口目は何もつけずに、くず餅そのままの甘味を正味します。二口目からは黒蜜ときな粉を好きなようにかけていただきます。

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そして三人だからこそオーダーできる、季節のフルーツサンドをいただきました!この日はメロンのサンドイッチ!甘〜いうま〜い、たまりません!

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メロンのサンドイッチで目を丸くするMちゃん。かわゆい。

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この日の着物コーディネートはこちら → ●△■

 

2016.05.26. 黒田商店と日本伝統工芸染織展

■ 黒田商店@JR京都伊勢丹

今年もやって参りましたこの季節。【 ぬぬぬパナパナのぬぬ 2016 大阪展 】と並ぶ5月末のお楽しみ、香川県の履物店・黒田商店さんの京都催事出店であります!!!

昨年キモノハジメかえる堂ケロタンさんと一緒に行ってみて、すっかりトリコになってしまった、黒田商店さんのおもしろさ!履物のおもしろさを共有できる方は少ないのですが、浅井さんとは申し合わせたようにハマっております。(笑)

黒田商店さんは香川県に実店舗がありますが、一年を通して全国各地の百貨店・呉服店での催事出店をされています。関西ではJR京都伊勢丹と神戸の呉服屋さんに年に一回しか来られないので、七夕のような出会いなのです。

以前にご紹介した自慢の逸品【葛飾北斎「凱風快晴」(富嶽三十六景)の赤富士】刺繍鼻緒は、昨年こちらの催事でいただいたのです。今度はどんな鼻緒をいただこうかと、一年間楽しみにお待ちしておりました!

 

その場で鼻緒を挿げて下さる黒田さん。お元気そうで嬉しいです。

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たくさんの鼻緒、下駄と草履の台がお出迎え。ブースに到着した途端に物色開始。

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*写真はすべてクリックで拡大します。

シンプルで上品な鼻緒。

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超絶技巧の刺繍が施された鼻緒。このウサギさん見て!こんなにリアルで可愛いウサギさん初めて見ました。一般的なウサギ柄って幼稚なデザインが多くて嫌いなのですが、これはイイ!毛並みがリアルに身体に沿って刺繍されているのです。なんて可愛らしい❤

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カッチョいい超絶技巧の刺繍が施された鼻緒。ドラゴンにするか、風神雷神図にするか、悩ましい。

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黒田さんの奥様がヨーロッパや北欧で集めてきたアンティークやデッドストックの貴重な生地を使った鼻緒。基本的に一点物ばかり。まさに一生に一度の出会いです。

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草履や下駄の台もベーシックなものから個性的なもの、黒田商店さんオリジナルの疲れない草履までいろいろあります。

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ケロタンさんのお悩み鼻緒。下は鹿革に松葉図を彫刻で施したもの、上はヨーロッパのデッドストック生地。どちらも二度と出会えないかもしれないそうで、どっちに…?

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勝野のお悩み鼻緒。ウサギさんのグレーかパープルか、はたまた風神雷神図にするか、ドラゴンにするか、悩んで悩んで〜。また草履が完成した時に結果をご報告いたしま〜す。(笑/お金持ちじゃないので台まで一緒に誂えられないのです。後日伊と忠さんで台を狙います!)

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ふたりともそれぞれの好みがかぶらないのがいいですね。お互いにう〜んと悩んで満足した後、奥様からいろいろなお話を伺いました。

イタリアを旅された時に、イタリアの老舗インテリアファブリック製造会社で入手された生地を見せていただきました。

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セレブの邸宅、高級ホテルの室内装飾に使う超高級なファブリックで、工場に残っていた2M角ほどの端切れを頼み込んで売っていただいたそうです。1M角で○十万円!素材はシルクで、幅4Mほどある大きな手動ジャガード織機で、手織り製造しているそうです。横糸を通すためのシャトルを飛ばすのに手動で毎回端から端まで取りに走るそうです。(機械化しないのね)シルクは繊維が細いため、数センチ織るだけでどれだけ時間がかかることか。それは高くなりますわ〜。

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このコバルトブルーとライムグリーンがかったイエローの発色の美しいこと!眼福でございました!160526-kuroda15

こちらの布を使って利休バッグと草履をお揃いで発表されるそうです。時期は未定、発表場所も未定ですが、三越(東京)の逸品展でお披露目されるかもしれません。美しく仕上がったお品を拝見してみたいです。

 

そして、スペインで19世紀に製造された更紗を拝見。大航海時代にアジアの更紗がスペインにもたらされ、スペインの歴史上初めて製造された更紗らしく、タペストリーに加工されていたものを、特別に額から剥がして売っていただいたのだそうです。なんと!

貴重な生地なので、加工するのにもの凄くモチベーションを高めて心してかからないといけないそうです。これもどんなお品に加工されるのか、奥様のセンスに期待!

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黒田商店さんだけでたっぷり2時間半も費やし、心残りのないふたりでございました。あの鼻緒は、また来年!

 

ザ キッチン サルヴァトーレ クオモ 京都

黒田商店さん満喫の後、JR京都伊勢丹のレストランフロアにある「ザ キッチン サルヴァトーレ クオモ 京都」でランチ。初めて伺うお店ですが、京都タワーが一望できる素敵なお店です。(インテリアデザインはスピンオフ・塩見一郎さん)

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平日のお得なランチセットをいただきました。ビュッフェスタイルで、前菜を好きなだけいただけるんです。女性には嬉しい、お野菜もいっぱいありました。メインはピッツアかパスタか選べるのですが、ケロタンさんと一種類ずつ選んで分けっこしました。(ちゃんと取り分けてサーブしてくれるのも嬉しい)これにドリンクとデザートまで付いてくるなんて、お得!

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いろいろおしゃべりしていたら時間はあっという間に過ぎていきます。すでに15時!(笑)

 

■ 第50回 日本伝統工芸染織展

先日、陣内さんから招待チケットをいただいていたので、京都大丸「第50回 日本伝統工芸染織展」へ。

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陣内久紹さんの作品、ぬぬパナで紹介されていた芭蕉布、八重山花織の作品も出品されていました。素晴らしい作品ばかりで、とても勉強になりました。

数ある作品の中で気になったのが「吉野風通織」「吉野間道」は聞いたことありますが、これは格子柄の名称では???「吉野風通織」は聞いたことがない織名称なので、調べなくてはっ!(すみません、無知で。どなたかご教示くださいませ〜。)

陣内さん、チケットを誠にありがとうございました!

素敵なものをいっぱい見て、満腹な一日でございました。