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カテゴリー : 展覧会

着物で訪れたい展覧会や展示会のご紹介。

2017.04.22. naho「ナナとミミのえほん」原画展@京都

■ 「ナナとミミのえほん」原画展

お友達のオガワナホさんの絵本ナナとミミのえほん」原画展が京都で開催されるということで、在廊日のこの日夕方に伺いました。

展覧会の会場は、京都・上七軒の絵本カフェ「めばえ」。初めて訪問しますが、古い商店街の一角で、とても小さな小さな京町家をリノベーション。運営母体は、京都唯一のおしゃれdesignshop「ANGERS(アンジェ)」も運営する、ふたば書房さん。

入口入るとすぐの土間部分は、テーブル席。その奥は天高を高く吹き抜けにし、靴をお脱いで上がるスタイルで、販売用の本棚コーナー、カフェの厨房とカウンター席。小さいお店ながら、最奥の坪庭まで手抜きなし、可愛い造りのお店です。

昔からおなじみの名作絵本の数々も、しっかりありました!

大好きなヨシタケシンスケさんの絵本も!!!

そして、展覧会期間中のナホさんの絵本とグッズコーナー。絵本3点セットとポストカードを購入し、その場でナホさんにサインしていただきました!


へへへ、あの伝説のパームさんも!わーいわーい!

ナホさんとは10年以上ぶりの再会。昨年発売されたナホさん著作の台湾本「わくわく台北さんぽ」が昨年の台湾出張でめちゃくちゃ役に立った話、インターネット黎明期に出会ったクリエーター話など、お茶しながら、久しぶりにいろんなお話を。長年お会いしていなくても印象は全く変わらず、  可愛いナホさん。わくわくさんぽシリーズで、ぜひ京都本を作っていただきたい!現地案内人やります!!!

 

亀甲屋

絵本カフェ「めばえ」さんの閉店時間になり、京都市中へ戻り、ナホさんと京都のおばんざい料理が食べられる「亀甲屋」さんへ。(インテリアデザイン:スペース・杉木源三氏)

お造り、筍と菜の花の土瓶蒸し、生麩いろいろカルパッチョ風、蕗とお揚げさんの炊いたん、九条ネギと壬生菜サラダ、生湯葉あんかけ丼、京漬物盛り合わせ、と京都らしいお料理をアレコレいただきました。


懐かしい昔話にも花が咲きつつ、京都や東京や台湾についての未来のクリエーションの話もいろいろと。台湾・台南〜高雄へもご一緒したい!

ナホさん、ぜひまた京都へお越しくださいね!

 

【 KYOTOGRAPHIE 京都国際写真祭 2017 】ご案内

いよいよ今週末からが始まります!!!

毎年素晴らしい場所で、素晴らしい空間にしつらえの中で、素晴らしい写真を拝見できる展覧会。お着物が似合う場所も多数ありますので、ぜひ京都の街散策を兼ねて、まわってみましょう♪

《 今年のテーマは「 LOVE 」“ 写真は人生との愛の戯れ ” 》

■会期:2017年 4月15日(土)〜 5月14日(日)

■チケット:

・<4/14まで>前売パスポート:一般2500円

(*ぴあ、イープラスにて4/14まで発売中)

・<4/15以降>パスポート:一般3000円・学生2000円

       一般プチパスポート:1500円(3会場1日のみ有効)

・当日券は各会場にて発売、当会場のみ一回入場可能。

■会場:二条城二の丸御殿台所・東南隅櫓、両足院、誉田屋源兵衛・竹院の間、他 京都市内18カ所で開催。(*入場無料の会場は6カ所)

 

キッズプログラムやガイドツアー、インスタ写真ワークショップなども開催。BMW電気自動車無料貸し出しに、無料で乗れる巡回BMW電気自動車に、レンタサイクルの情報まで。ものすっごい、素敵イベント!

↓↓↓ 詳細は公式ウェブサイトで!

KYOTOGRAPHIE 京都国際写真祭 2017 公式サイト

http://www.kyotographie.jp/2017portal/outline

 

2017.03.04. 「ふみ綴る」展

梅のお花見の日に「アートスペース余花庵」で開催中の、着物と帯の展覧会「ふみ綴る」展へ。

帯屋捨松さん、織楽浅野さん、京絞寺田さん、結城奥順さん四社の合同展。

撮影のご許可をいただき、たくさん撮影させていただいたので、ご覧くださ〜い。

 

帯屋捨松/楽しいPOPな柄が捨松さんの特徴。

織楽浅野/大人上品な古典柄が得意な浅野さん。

京絞寺田/はんなり京都色の上品で可愛らしい絞。

結城奥順/結城紬の中でも、手紬の奥深さ、草木染めの美しさがピカイチ。


 

近づくほどにため息が出る、素晴らしい帯、素晴らしい着尺。眼福でございました!この展覧会では、帯と着物のコーディネートがとてもカッコよく、どの組み合わせも大人上品で素晴らしかったのです!!!

お聞きすると、各社が単独で帯や着物を作り、現場で何となく合わせて展示したのではなく、展覧会の企画段階から話し合い「帯が出来上がってからそれに合う着物を織る」または「着物が出来上がってからそれに合う帯を織る」と、各社が何度も手紙を交わすように、共に時間を重ねて仕上げていったそうです。道理で一寸の隙もない素晴らしいコーディネートになるわけですね。

こんなに「着てみたい!」「この組み合わせで、着てみたい!」と思わせてくれる展覧会は、なかなかないのです。大人上品で可愛い、大人上品でかっこいい。着物コーディネートの目指す方向性を示してくれる、貴重な機会となりました。

来年もまた拝見したい、素晴らしい展覧会でした。

 

【 simplife 】上映会+オープンハウス@京都のご案内

友人のタイニーハウスビルダー・竹内友一さんが手掛けている、タイニーハウスの映画「simplife」全国キャラバン上映会+オープンハウス@京都 のご案内です。

京都市上映会の現地コーディネーターとして、京都造形芸術大学環境デザイン学科 辻村・ヤギゼミ と、Love the Life がお手伝いしています。

現代の住まい・暮らしを考えてみたい皆様、貴重な機会ですので、ぜひお運びくださいませ。


【 simplife 】

— 手づくりの家でシンプルに暮らす人たちの物語を綴ったロードムービー —

 

枝垂れ桜が満開の季節、京都のお寺にタイニーハウスがやってくる!

[開催日]2017年4月3日(月) 上映会+オープンハウス

[オープンハウス]実物のタイニーハウスを見学 (無料)/14:00-17:00

[上映会+座談会]開場18:00/開演18:30/上映時間75分/閉会21:00

[料金]¥1500+ワンドリンク¥500

[定員]先着40名様(ご予約優先)

[お問い合わせ・ご予約] info@lovethelife.org(Love the Life)まで。

[会場]D&DEPERTMENT KYOTO by 京都造形芸術大学

(京都市下京区新開町397 本山佛光寺内)

http://www.d-department.com/jp/shop/kyoto

 

■「身の丈の暮らし」をテーマにしたロードムービー

アメリカ西海岸で広がりを見せる「タイニーハウス・ムーブメント」のパイオニアたちを訪ね、小さな暮らしや多様なライフスタイル、コミュニティとの共生など、新しい幸せのカタチをさがしにいきました。様々な理由からタイニーハウスを選択した人たちの暮らしはとても個性的。ものを手放したことで、たくさんの自由を手に入れることに成功しています。そんな人たちの言葉や暮らしの景色から、自分らしく生きるためのヒントが見つけられるかもしれません。

■ 手づくりの家でシンプルに暮らす人たちの物語

このムービーはタイニーハウスの技術的なサンプル集ではなく、そこに暮らす人たちの想いにフォーカスして製作しています。出会った人たちは暮らしをより豊かに楽しくするアイデアを持っていて、自分らしくユニークな方法で人生の主人公になっていました。そこにはタイニーハウスという言葉では括れない、多様な生き様がありました。

■ 文化的な広がりをみせる、タイニーハウスって?

タイニーハウスとは「小さな家」の総称で、ツリーハウスやハウスボート、もちろん地面に基礎のあるものやトレーラーの上に載っているものも全て含まれます。2000年にジェイ・シェーファーがトレーラーの上に自作したタイニーハウスがメディアで注目され、その「量より質」の精神と共にタイニーハウス・ムーブメントとして広がり、自分とモノ・お金・環境とのつながりを見直す人たちのライフスタイルとして定着しつつあります。


< 3月末より全国上映キャラバン開催決定! >

simplifeの上映はポップアップ形式で、日本全国のカフェやコミュニティスペース、上映場所まで車でタイニーハウスを引っ張って駆けつけ、スクリーンに映画を投影して開催します。

OPEN HOUSE【 実際のタイニーハウスを見学 】

今回のタイニーハウスは牽引できるタイプですので、ある程度の広さのある場所であればタイニーハウスを停めて、皆さんに見ていただくことができます。

SCREENING【 simplife上映会 】

アメリカ西海岸でタイニーハウスに暮らす人々を取材したロードムービーを上映します。

DIALOGUE【 上映会後は座談会 】 

上映会後は、皆さんの疑問、質問にお答えします。集まった皆さんとの懇親会も可能です。


< 全国の詳しい上映スケジュール、詳細はHPで >

http://simp.life

制作:simplife製作委員会

お問い合わせ:hello@simp.life(Tree Heads & Co. 竹内)

 

< 京都市上映会コーディネート >

京都造形芸術大学環境デザイン学科 辻村・ヤギゼミLove the Life

 

D&DEPERTMENT KYOTO by 京都造形芸術大学 はこんな場所

 

本山佛光寺 御影堂門

本山佛光寺 左・阿弥陀堂と右・大師堂

D&DEPERTMENT KYOTO by 京都造形芸術大学 ショップ 外観

D&DEPERTMENT KYOTO by 京都造形芸術大学 ショップ エントランス

D&DEPERTMENT KYOTO by 京都造形芸術大学 ショップ 内観


[上映会+座談会]はこちらの dd食堂 で行います。

D&DEPERTMENT KYOTO by 京都造形芸術大学 dd食堂 外観

D&DEPERTMENT KYOTO by 京都造形芸術大学 dd食堂 看板

D&DEPERTMENT KYOTO by 京都造形芸術大学 dd食堂 縁側

D&DEPERTMENT KYOTO by 京都造形芸術大学 dd食堂 内観


皆様お誘い合わせの上お越し下さいますこと、楽しみにお待ちしております!

 

2017.02.26. 京都造形芸術大学 卒業作品展02

京都造形芸術大学の卒業作品展レポートの続き。

毎年恒例ですが、美術工芸学科/染織デザインコース日本画コースを見にいくのも楽しみなのです。

美術工芸学科/染織デザインコース

シルクスクリーン型染めの作品。同じパターンの型を使いつつ、美しい「空」の色を表現。

 

シルクスクリーン型染めの作品。たい焼き、おかき、どら焼き、桜餅など、和菓子を大胆にデザイン。

 

ホームセンターで入手できる素材を用い、型染風(?)にパターン化したデザインで魅せる作品。これ、近づくとわかるんですが、防護ネットやネジやL字金物や人工芝など、ホームセンターで入手できる人工的な素材を、わざわざ手で加工して、テキスタイルパターンに構成し直しているんです。おもしろい発想!!!

 

板締め絞りの浴衣反物作品。例年同じような作品が出ますが、こちらはとても綺麗でした!

 

お蚕さんの飼育から始まり、1000匹以上まで増やしたお蚕さんから糸を績み、その生糸を使い糸を染め、織り、着物にまで仕上げるという、壮大なプロジェクトを完成させた作品。一人ですべてを行い、着物4点まで仕上げたのは立派!

左から「水中」「波間」「滝」「水面」


 

軍艦の色をモチーフにデザインされた着物作品。軍艦から抽出するなんて…すごい腐女子!(笑)

左から「飛行甲板」「時雨」「ダズル迷彩」


 

冬の景色をモチーフにしたタペストリー作品。

 

アフリカ・サバンナの動物をモチーフにしたタペストリー作品。

 

デジタルプリントの作品「Oinori」。古今東西の祈りの形を、アナログで描いたものをデジタル化し、美しく昇華させた作品。

 

美術工芸学科/日本画学コース

新潟県の「牛の角突き」闘牛をモチーフにした作品。W4mくらいの大作。ドキドキと、牛の鼓動が伝わってくる、力強い作品。油絵のような激しい筆跡を見るような描き方も作品に合っている。

 

熊本県の震災の後を訪れ、「 当事者でない自分が感じた痛み」を、標本にされたみつばちの姿をモチーフに表現した作品。W5mくらいの大作。

 

日本画コースの中で、圧倒的に印象に残る展示をしていた作品。丹波優太さん作「大山椒魚濁流図」。

 

一区画すべてを自分の絵の展示のため、1年前から場所を予約し、空間の床壁天井のすべてにしつらえを施す大作。ご本人曰く、「日本画を見るためには、日本画にふさわしい空間=しつらえが施された空間が必要である」との信念から、この展示にしたそうです。

表具額装された日本画は、グロテスクな大山椒魚を墨色のみで現す波間に描いた連作9部作。金箔まで多用したその財力に驚き!!!

あえて和空間を演出し、ここまで凝るのであれば、照明は天井からではなく壁面側からの間接光(障子を通した光)とし、書院と床の間も設け、空間の中で茶の湯でも一服召し上がっていただきながら絵をゆっくり鑑賞していただく、くらいの心行きが欲しかったかも。今後は大学院に進まれるそうなので、2年後の大学院卒業作品にさらに期待!!!

 

■ 総評/環境デザイン学科について

今年の卒業作品全体について、昨年度までの作品に比べて、自由な発想、自由な考え方に進化は見えました。自分たちの身の回りにある日常、空気、気持ち、すべてが環境デザインといえます。建築、ランドスケープ、住宅、店舗以外に、様々な事象を取り込んで考えて良いのです。プレゼンボードと模型だけではなく、もっと自由に発想して良いのです。

空間演出でいうならば、卒業作品展示なのだから、この日本画コース/丹波さんの展示くらい空間を作り込む展示を、なぜ環境デザイン学科の学生さんにはできないのでしょう???建築、インテリアに関わっているのなら、もっと原寸大で空間を作ってしまう、くらいのプレゼン手法を考えれば良いのに。

もっともっと、様々な展覧会のしつらえや、街や建築を見て、自分の心で感じないといけません。もっとおもしろいことを大胆に考える人が出てくることを、来年度にさらに期待しています!

 

この日の着物コーディネートはこちら → ●△■

2017.02.26. 京都造形芸術大学 卒業作品展01

今年も着物で、京都造形芸術大学の卒業作品展に行ってまいりました。

まずは、自家焙煎珈琲 ヴェルディ京都造形芸大店(デザイン:辻村久信デザイン事務所)でランチ。本日のカレー、日替わりプレート、ブレンドコーヒーを。

 

この日は、環境デザイン学科/辻村・ヤギゼミの講評会ツアーに参加。作品を出品している4年生、それを見に来られた親御さん、卒業生、客員教授の先生方など、30人ほどの大所帯で、展示作品を見て回ります。

人間館1Fカフェ横に展示している作品からスタート。4年生の学生さんが自分の作品について、皆の前で5分程度プレゼンし、先生方や卒業生がコメントという流れです。

いつもダンディな大石先生。


 

■ 環境デザイン学科/辻村ヤギゼミ

滋賀県の道の駅を考えた作品。琵琶湖周辺の山並みを模した天井がダイナミック。

 

食べる料理の重さによって、天板形状が変わるテーブル。今までにないアートインスタレーション。

 

枯山水の石庭のように並べられた半円形オブジェ(スツール)作品。実は座ってみると、それぞれの形状・柔軟性の違いを感じられる体験型作品。(しかーし「椅子だよ、座っていいよ、体験してね」とか周辺に何も書いていないので、誰も座らない….爆)

 

ハンモックカフェ。うーん、可愛いけど、普通。実際にすでにこういうお店があるので、もっと夢を膨らませて欲しい。

 

体内の内部や繭を思わせる、球体の座るためのオブジェ作品。構造はチープなんだけど、暗い空間の中、光のインスタレーションで美しさを演出。

 

影絵を空間演出に用いる、体験型レストランの作品。精巧に仕上がった模型、映像まで添えたプレゼン手法、縮尺1/1のインスタレーションまで、とてもよくできていました。ただ、『なぜそのお店が必要なのか?』『なぜその区画設定なのか?』という、コンセプトの根本が無いのが残念。

 

■ 環境デザイン学科/その他のゼミ

京都京北の北山杉を使った、スツール&インテリア小物の作品。丸太輪切りをそのまま使用し、北山杉の美しさにハッとさせられる。強度、重さ、構造、スタッキングできるなど、とてもよくできています。これは後日、購入します!同時に京北林業に関わる建築作品も提案してあったのですが、それはどうでもよくて、この家具が素晴らしかった!

 

元田中地区の古い住宅地を、あぜ道を使って住宅地を新しく造成する街開発提案作品。元田中地区は実際に空き家や空き地が増えてきている現状を、よく調査、検証し、そして提案の結果へと導き出している、優秀な作品。屋台形式で設置されたブースも、調査・検証をまとめたプレゼンボードも、模型も全てがよくできている作品。「あぜ道を使った街の風景が、映画『この世界の片隅に』に出てきた呉の街の山手によく似ているねぇ」と伝えたら、なんとご本人呉市の出身だそうで、びっくり。(私が学長賞あげるんだったら、この作品だな)

 

■ 勝野賞

総評が終わり、今年の勝野賞(毎年独断と偏見でこっそり出している賞/笑いの要素必須)に選んだのは…辻村ヤギゼミ/植松さんの「たまごのかたち」です!!!

これね、置いているだけで自然と子供達が遊びに来て、自然にこのたまごを使って遊んでいるの。何も考えずに座ったり、ひっくり返したり、たまごの黄身を出して中に入ってみたり。白身の部分も360度柔軟な素材で出来ているので、投げてもぶつかっても安全。

プレゼンの映像でも、実際に子供達に遊んでもらい、その映像でどのような結果が得られるかも、しっかり調査・検証されているのがわかります。

「たまご」の発想からスタートし、「たまご」を100%完成しきった、「バカ」を最大限活かした、完璧な仕上がり。勝野賞決定であります!!!

彼女はアトリエ系デザイン事務所ではなく、オフィスデザイン設計会社のデザイナーとして就職が決まっています。この発想力を活かして、楽しいオフィスのデザインをしてくれることでしょう。将来が楽しみです!

 

そして、卒展は続く… ●△■

この日の着物コーディネートはこちら → ●△■

2017.02.19. 京都お散歩日記 日本の表装展〜アルスシムラ卒業作品展

【4/3(月)タイニーハウスの映画「 simplife 」全国キャラバン上映会+オープンハウス@京都】の開催に向け、D&DEPERTMENT KYOTO by 京都造形芸術大学(本山佛光寺)へ、午前中から打ち合わせに再訪問。佛光寺さんのご承認も得られて、無事開催できそうな運びに。よかった〜。

いづ源

打ち合わせ後、佛光寺から四条通りへ出る途中で通りがかった「いづ源」さんでランチ。ご近所着物友達のYご夫妻のオススメのお寿司屋さんだと以前聞いていたので、今回初訪問。

渋いファサード。

店内入って、びっくり!これはっ、ただ者ではないインテリアデザイン!!!壁面の装飾格子間接照明のデザイン、天井の市松間接照明のデザイン、格子間仕切りのデザイン、家具は剣持勇デザインですよ!民芸に傾かない、すっきりとしたモダンデザインで、狭い空間を最大限に活かした平面設計力はすご技。めっちゃかっこよくて、気に入った!(設計者の人は、調べたけれど不明。)

冬場にしかない蒸し寿司と、お得な握り寿司のランチセットをいただきました。蒸し寿司、穴子たっぷりで美味しかったなぁ〜。

美人で京都弁がしなやかな女将さんとYご夫妻の話をたっぷり。(笑)次回は鯖寿司をいただきたいと思います。

 

日本の表装展(後期)@京都文化博物館

ヤギがまだ観ていなかった日本の表装展(後期)@京都文化博物館へ、最終日滑り込み。

 

アルスシムラ2016年度卒業作品展@京都市国際交流会館

日本の表装展の後、アルスシムラ2016年度卒業作品展@京都市国際交流会館へ。

会場は別館の和風建築にて。受付で撮影許可をいただき、厳かな雰囲気の建物の中へ。

【曼荼羅 「源」-めぐる-生から死、死から生へ】卒業生7名の方が先生方と共に織られた、美しい作品。

会場内には、いくつかの和室に分けて、たくさんの美しい作品たち。

佐々木千玲さん作品/着物「雪灯り」

佐々木千玲さん作品/着物「雪灯り」 織りディテール

横田いずみさん作品/着物「二隻の舟」/草木染めなのにPOPで鮮やかな作品。

横田いずみさん作品/着物「二隻の舟」 織りディテール


他にも素敵な作品がたくさん。

 

勝野が一番気になった作品。

加藤はるかさん作品/着物「萌え出づる」・帯「空間」です。志村ふくみ先生の系譜をはっきりと受け継ぐシンプルな染めに惹かれました。藍染めと玉ねぎ染めの茶色の組み合わせが大好きなんです。今、一番心惹かれる色合いです。

加藤はるかさん作品/着物「萌え出づる」・帯「空間」

加藤はるかさん作品/着物「萌え出づる」 織りディテール

加藤はるかさん作品/帯「空間」


帯「空間」は、玉ねぎで染められています。京町家の間取りや格子など、建築ディティールからデザインを発想されたそう。

制作されたご本人とお話ができましたので、「このお着物に、この帯を合わせてお召しになられると、とっても素敵ですね!帯揚げ・帯締めを瓶覗色など明るく爽やかなお色を挿したら、若々しくとても素敵だと思います!」と感想をお伝えしました。ご本人は両方を合わせて着用するというお考えはなかったようなのですが、「ぜひ卒業式で両方を着てみます!」と。

作家として着物や帯を制作されても、まだご自身が “ 着物を着る ” という感覚がないそうで、これからどのように着物に関わり、変化されていかれるのか、ご成長が楽しみです。またどこかで、志村ふくみ先生の一門の方々との作品展で出会えることを楽しみにしております。

 

祇園NITI

展覧会の後は、久しぶりに祇園NITIへ。この時期しかない「いちごミルク」と「ティラミス」の天然かき氷をいただきました。ふふ、ここのかき氷は本当に秀逸で、美味しい!

 

エルメス祇園店

祇園NITIを後にして、花見小路のエルメス祇園店に初訪問。期間限定ショップとして開店してから随分経ちますが、人混みが落ち着いていたので入ってみました。

この日は『 Play Time 』というテーマでの展示。京都の犬矢来から着想した大胆な竹のオブジェが店舗の外と中とを彩ります。写真撮影は外部からのみ撮影OK。店内の様子は、こちらのエルメス公式サイトから → ●△■

『 Play Time 』の商品展示は、水牛の角を使ったアクセサリーの展示でした。シンプルな洋装にもぴったりの可愛いアクセサリーで、ちょっと欲しくなってしまいました!(買わへんけど)

 

打ち合わせから展覧会から盛りだくさんで、歩いた距離はトータル13.2km。かなりクタクタになった一日でした。(この日は一時雨予報もあったのと、朝時間がなかったため洋服)

2017.02.14. 京都お散歩日記 真宗本山佛光寺 D&Department Kyoto

【4/3(月)タイニーハウスの映画「 simplife 」全国キャラバン上映会+オープンハウス@京都】の開催に向けて、D&DEPERTMENT KYOTO by 京都造形芸術大学(本山佛光寺)へ打ち合わせに。

実は初めて行くんですよね…。随分と前から知ってはいたけれど、京都造形芸術大学に関わっていながら行かず仕舞いで、大変申し訳ない…。

今回初めてきちんとお店にも食堂にも伺ってみて、とても素晴らしいお店だということを痛感しました!!!(東京・九品仏のD&DEPERTMENT TOKYOには、東京在住時代には2000年のオープン時からよく通いました。雑貨も可愛かったし、お店用の備品やディスプレイ用に小物探しにも、深夜カフェ利用でもよく通いました。昔はカフェは朝方まで営業していたのよね。今は23時まで。)

 

重厚な御影堂門から入っていきます。門をくぐると広大な境内が広がり、立派な阿弥陀堂と大師堂があります。

本山佛光寺 御影堂門

本山佛光寺 左・阿弥陀堂と右・大師堂

本山佛光寺 阿弥陀堂と大師堂前にある枝振りの美しい枝垂桜


境内の奥・南側にD&DEPERTMENT KYOTOのショップがあります。

D&DEPERTMENT KYOTO by 京都造形芸術大学 ショップ 外観

D&DEPERTMENT KYOTO by 京都造形芸術大学 ショップ エントランス

D&DEPERTMENT KYOTO by 京都造形芸術大学 ショップ 看板

D&DEPERTMENT KYOTO by 京都造形芸術大学 ショップ 内観

D&DEPERTMENT KYOTO by 京都造形芸術大学 ショップ 内観


和室の後の小部屋もあります。

商品はリユース&新品の家具、食器、書籍、オリジナルプロデュース雑貨から、京都の名品まで。

京都土産にできる老舗店の食材もいろいろあり、うね乃さんのお出汁もあります!

なんと、日本一(いや、世界一やと思われます)の自家焙煎珈琲「珈琲美美」のコーヒー豆発見!九州に行かずに京都で買えるなんて!(涙)

ショップの左端にあるギャラリースペースでは、森正洋の平形めし茶碗展」が開催中でした。100種類のお茶碗が勢ぞろいで、どれも可愛いデザイン。(森正洋さん大好きで、こんなに人気が出る前、もう20年近く前に波佐見の白山陶器本社までデッドストックの食器を買い付けに行ったなぁ。

 

ショップを堪能した後、dd食堂(カフェではない、食堂だよ)へ。元・宿坊をお店として使用されています。現在でもお寺のイベントがあるときは、食堂ではなく、宿坊として使用されることもあるそうです。

D&DEPERTMENT KYOTO by 京都造形芸術大学 dd食堂 外観

D&DEPERTMENT KYOTO by 京都造形芸術大学 dd食堂 看板

D&DEPERTMENT KYOTO by 京都造形芸術大学 dd食堂 縁側


dd食堂内の家具は、なんと、長大作先生の家具ですよ!!!こんな一流の家具に腰掛けながら、お茶できるなんて、なんて素晴らしい空間なんでしょう♬

D&DEPERTMENT KYOTO by 京都造形芸術大学 dd食堂 内観

D&DEPERTMENT KYOTO by 京都造形芸術大学 dd食堂 内観


 

時間的に夕方遅くだったので、限定10食のパフェはなかったので、柳櫻園の抹茶と手焼き最中のセットと、クリームあんみつ(麩嘉のお麩・津乃吉の黒豆・中村製餡所のあんこ)と、中山珈琲焙煎所のコーヒーをいただきました。

ご飯ものなども野菜を京都八百一から仕入れていたり、食材のひとつひとつを、ロングライフな京都〜丹後地方の名店からセレクトしたもので全て構成されれいるこだわりに感服!素晴らしいです!

柳櫻園の抹茶と手焼き最中のセット

クリームあんみつ(麩嘉のお麩・津乃吉の黒豆・中村製餡所のあんこ)と、中山珈琲焙煎所のコーヒー


 

自分ち用に買ったもの。「珈琲美美」のコーヒー豆と「志ば久」のしば漬け。

「志ば久」のしば漬けも、なかなか京都市内でも買えるお店が限られているので、こちらで手に入るの、めっちゃ嬉しい。なんでもっと早くに来なかったんだろう…。

梱包材は、ショップの軒先で回収している、一般の方から集められた様々なお店の紙袋を再利用。このアイデアもさすが!うちにもたくさん紙袋がたまってきているので、D&DEPERTMENT KYOTOに持ってこようと思います。

 

さて、【4/3(月)タイニーハウスの映画「 simplife 」全国キャラバン上映会+オープンハウス@京都】にみなさまお越しくださいますこと、心からお待ち申し上げております!

 

2017.02.05. 「茶碗の中の宇宙 樂家一子相伝の芸術」展へ

■ 「茶碗の中の宇宙 樂家一子相伝の芸術」展

会期終了も近づく中、 「茶碗の中の宇宙 樂家一子相伝の芸術 -利休の愛した美-」展@京都国立近代美術館へ。(*雨天のため洋服で…)

とても、とても、素晴らしい展覧会でした!!!

樂家の始祖=初代・長次郎から始まり、樂家の個性的な作陶技法を成り立たせてきた2代、3代に本阿弥光悦の影響、利休の影響が大きく加わり、昭和に入ってキュビズム具体美術の影響も加わり、現在の15代まで一子相伝で続く、樂家の創作の全てを拝見することができました。

3月14日からは、東京国立近代美術館にて巡回展示が始まります。伝統工芸、デザインに関わる人は絶対観るべき展覧会です。合わせて、コレクション展も観られることをお勧めします。

 

カレー専門店 ビィヤント

展覧会後は、カレーが食べたかったので、久しぶりに「カレー専門店 ビィヤント」@聖護院東大路西へ。おばちゃんも元気そうでよかった!

野菜サラダ、カツカレー(野菜カレー/中辛)を。薄っぺたくて香ばしいカツがたまりません!

 

■ カフェ source. 

食後にはウチへ帰る道すがら、カフェ「source. 」@神宮丸太町交差点すぐで、デザート&お茶を。

こちらのお店、ご飯ものは量が少なくてイマイチなのですが、デザートが自家製でとても美味しいのです。コーヒーも自家焙煎珈琲「WEEKENDERS COFFEE」さんの豆を使用するこだわり。

閉店時間が早まってから行く機会が減りましたけど、インテリアデザインもカッコイイし、すぐ近所なのでありがたいカフェです。カウンター席にはコンセントもあるので、ノマドワーカーにも重宝されるカフェです。

コーヒーはテイクアウトもできるので、お天気の良い日にコーヒーを買って、岡崎界隈や鴨川をぷらぷらお散歩してみようと思います。

素晴らしい展覧会を観られて、充実した1日でした!

 

2017.02.04. 「幻の水」シルビア・ウォン展へ

京都市立芸術大学の大学院に通う、中国人(広州人)の友人である、Silvia Wong(シルビア・ウォン)さんの展覧会「幻の水」展@祇園へ。Silvia Wong(シルビア・ウォン)さんは、大学院で日本の染色織物の探求をしながら、現代美術作品の創作活動をしています。大学が休みの期間には、年に何度か北陸〜東京でも展覧会をするなど、精力的に活動中。

ギャラリーの一階スペースでは、オーガンジーの生地にイエローに染めた化学繊維の糸を熱で融着させた作品を、ゆったりと展示。風に揺らぐシルエットが美しく、壁面の影もたゆたう、儚げで美しい作品。

暗幕に覆われた二階スペースでは、蛍光色の円形パネルから流れ出る水の作品。水の揺らめきがキラキラと感じられる作品。照明を暗転させると、糸の結び目が蛍のように光り出します。

シルビアさん、素敵な作品でした!来年度の大学院での研究成果も楽しみにしています!

彼女は30代にして日本留学を決め、全て自費と奨学金のみで日本の芸大を卒業し、現在京都市立芸術大学の大学院に通う才女。日本に来た時は全く日本語ができなかったのに、約1年で日本語の読み書きまで可能な通訳できるレベルまでマスターした勉強家。日本人でも難関である京都市立芸術大学の大学院も、一発合格の素晴らしい人材。

中国では都市計画と建築も学んだプロでもあります。日本人よりも日本のこと(日本の寺社仏閣・日本庭園・日本の染織り・日本文化全般・日本の建築デザイン&インテリアデザイン)にも詳しいです。これから来春にかけて日本で建築・インテリアデザイン関係の事務所などに就職ができれば幸いなのですが、どなたか、中国・香港・台湾のプロジェクトなどで即戦力になり、語学(北京語・広東語・英語・日本語)に堪能な人材が欲しいって事務所の方いらっしゃいませんか?(*大募集中!)

 

■ 京風お好み焼 夢屋

シルビアさんとお別れして、展覧会後は、ウチの近所の夢屋で夕食。

京風べた焼きと塩焼きそば。いつもながら、美味しゅうございます〜。