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2016.03.25. 第4回都機の会作品展「鳥のうた」京都会場へ

【第4回 都機の会作品展「鳥のうた」】京都会場へ、初日に行ってまいりました!東京と京都で開催される、染織家・志村ふくみ氏、洋子氏が主催する都機(つき)工房 の卒業生「都機の会」の作品展です。

お友達の陣内章代(じんのうちあきよ)さんが出品されていますし、とっても楽しみにしていたのです!

京都会場は「しまだいギャラリー 本陣」。地下鉄東西線・烏丸御池駅すぐの大きな京町家建築。素敵な場所なのです。

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ご許可をいただき、たくさん撮影させていただきましたので、一部ですが気に入った作品をご紹介します。

会場には色の美しいストール(草木染め)もたくさん。

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「鳥のうた」がテーマの着物や帯の展示。

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会場内で陣内章代さんと、偶然ご一緒できた料理研究家のAsaさんと記念撮影。お着物のAsaさんとは初めてお会いします。ベリーショートが素敵なAsaさんがお着物を着てくださること、とってもうれしい!これからもどんどんお着物でお出かけくださいね。

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黒田紗美さんと。

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櫻井弥生さん作 「鳥の住む場所」 ななかまど・茜・刈安・藍
春色のペールトーンのカラーがとても美しい作品。透明感のある綺麗なお色で、ウキウキして「ルルル〜♪」って歌い出したくなります。

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小野厚子さん作 「雲雀」 団栗・紫根・玉ねぎ
淡い黄色地に紫とベージュの横段、縦に矢絣が大胆に織り込まれた作品。矢絣が夕暮れ時の空を鳥が飛ぶ姿に見えます。

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林美由紀さん・作 「水鳥」 百日紅(さるすべり)・くさぎ
百日紅で染められた優しいマスタードイエローの熨斗目に、井桁絣と格子柄が繊細かつ大胆に組み合わされた作品。くさぎで染められた水色が効いています。

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濱地弘子さん作 「よだか」 蘇芳・一位
写真では色が出ないのですが、深い深い赤紫色のグラデーション横縞に、縦に白い細縞がピリリとシャープさを醸し出しています。夜鷹を思わせる、粋でかっこいい作品。

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陣内章代さん作 「とりのころ」 梅・くさぎ・コチニール
鳥の子色のような地色に、紫・水色・淡いグレーの十字絣が織り込まれた、ほわ〜んと心が温かくなる優しい作品。

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陣内章代さん作 「夕桜」 桜・野いばら・くさぎ
淡いグレーがかった地色に、ほんのり水色とピンク色の横糸が織り込まれた、上品でとても繊細な作品。夕暮れ時に桜をお花見しながら、木々の間を爽やかに抜けていくそよ風のような作品です。

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そして 、着てみたくなった(欲しい!と思った)作品2つ。

黒田紗美さん作 「鳰の水音」 藍・玉ねぎ・梔子(くちなし)
志村ふくみDNAが如実に現れている、この縦縞と熨斗目のコレボレーションされたデザイン!かっこいいでしょう!DMになっていた作品で、DM見たときから狙ってたのです。東京展で速攻売れるだろうと思っていたのに、なんと、まだ売れていなかった!(買えないけど、欲しい…)

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林美由紀さん作 「山笑う」 矢車附子・月桂樹・花梨
白地にサーモンピンクとグレーの山型絣模様の細かく入った、爽やかな作品。春の野山を見ているよう。

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夕方に伺ったのでお客さんも少なめな時間帯。試着させていただけるというので、せっかくだし、着てみたい作品を試着させていただきました!

黒田紗美さん作 「鳰の水音」

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林美由紀さん作 「山笑う」

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いかがでしょうか?
2つの写真を着物友達に見せたところ、勝野ならば黒田紗美さん「鳰の水音」を選びそうなところだけれど、今までにない新鮮さで林美由紀さん「山笑う」に一票!、とのお答えを多々いただきました。

う〜ん、悩みますねぇ…とか言うてるうちに、次の日には作品たちが売れていく、という続報がっ!一瞬でも悩んじゃダメですよね。即決しなくちゃね。「人ももの(きもの)もご縁なので、勝野さんにご縁のあるきものがやってきますよ!」ということで、今回の素敵な作品たちを記憶にとどめて、次回の作品展を今から心待ちにしています。

 

初日に時間切れで陣内章代さんの作品を試着できなかった心残りがあり、3月30日最終日に再訪しました。

陣内章代さん作 「夕桜」 大人っぽくて品があって素敵です〜。近づくとわかる、横糸の太い紬糸がかっこいいんですよね。志村ふくみDNA!

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陣内章代さん作 「とりのころ」 優しい色合いの作品で、今までに私がまとったことがない雰囲気のお着物。意外や意外、似合ってるかも、と皆に言われ。(写真は喋りながら撮ったので変な顔。洋服で行ったので、靴下が真っ赤なのは気にしないで〜)

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試着イメージのためにコーディネートしていただいた、この水色の帯も素敵でしょう!他の方の作品ですが、くさぎで染めてあって、「とりのころ」の水色とぴったり合うのです。帯、陣内さんにくさぎで染めて貰えばいいんだ!(妄想)

鳥をテーマにしたお着物なので、帯も鳥をテーマにオリジナルで染めていただく、っていうの素敵だな。陣内さんの旦那様・陣内久紹(じんのうちひさつぐ)さんは、蒔糊友禅染の人間国宝・森口華弘氏のお弟子さんなのですよ。帯を陣内久紹さんに蒔糊友禅染で作っていただく、って素敵!鳥だと白鷺、スズメが好きだけど、水色に合うのは白鷺!!!(ひたすら妄想膨らんで楽しいっ!/笑)

 

染織 陣内 http://someorijin.jimdo.com/

 

陣内さん、ゆっくりと心ゆくまで試着させていだだいて、誠にありがとうございました!これからも「都機の会」の皆様の作品を楽しみにしております!

 

2016.03.06. 米子の建築家ファミリー+KUAD卒業展

■ 建築家・タカマスヨシコさん&来間直樹さんファミリー

米子在住の建築家・タカマスヨシコ さん& 来間直樹 さんファミリーが京都へお越しになられるというので、短時間ですがお会いしに行ってきました。最近着物にもご興味を持たれているタカマスさんにお会いするので着物で。

久しぶりに清水五条「 efish 」でランチ。

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スープ付きBLTサンドイッチのセットをいただきました。サンドイッチはとってもボリューミーで美味しい!さすが efish  、いいカフェだわー。

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タカマスさん&来間さんとは、しばし近況報告など。そしてタカマスさんからは米子地方の伝統産業である弓浜紬のことなどお聞きして。弓浜絣、ぜひ米子の工房に伺いたいです。それまでにデザイン画描きますね!

 

タカマスさんとちびっ子達。

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可愛らしい次男坊の時くん。
今回あまりゆっくりお時間取れませんでしたが、米子へ行ったらいっぱい遊んでね!

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■ KUAD 京都造形芸術大学卒業展

タカマスさんファミリーとお別れした後は、京都造形芸術大学 の卒業展へ。
環境デザイン学科は先日一度見ているので、この日は他の学科を拝見。京都造形芸術大学の染織学科の卒業作品は毎年なかなか素晴らしいのです。

 

環境デザイン学科の作品の中から、今年の 勝野賞 はこれに決定!

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  環境デザイン学科・建築コース/田村京子さん
【染めと織りを中心とした知的障害者支援施設】

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古くなった空き家が多くなった広大な市営住宅地を敷地とし、地域に開けた場として、障害者と健常者が同じ空間を過ごせる施設を計画。集う人々は、伝統的な染めや織りをともに行うことを通して、社会と繋がることを目指している。
建築構造はコンクリート造のブロック状ユニットをベースとし、屋根材は木集成材を組み上げた梁構造のみで持たせ、室内空間には全く柱を必要としない構造とし、光と風を導く開かれた空間を実現している。(構造計算済み)
染め織りの工房・販売スペース、宿泊施設、カフェ、オープンスペースなど、障害者と健常者が社会交流できる仕組みを現実的なプランで構成できている。

 

評価内容:社会問題を提起し、現実的に実現可能な計画をまとめ上げた卒業作品は、今までになく、素晴らしい研究です。ヤギとも相談しましたが、今年の環境デザイン学科の卒業作品の中で Love the Life が評価するのは彼女の作品のみ、という結論になりました。今後、彼女は大阪市立大学大学院で障害者施設に関わる建築の研究コースに進むそうです。将来とても有望であり、社会で活躍する建築家になることは間違い無いだろうと思います。期待!!!

 

そして、染織学科の作品へ。

化学繊維を染めるテキスタイルデザイン

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化学繊維の糸を編んだオブジェ作品

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草木染めで製作する紬着物作品 一人4点ずつ製作。素晴らしいでしょ!

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型染め作品

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型染め技法による浴衣作品 個性あふれる様々なデザインの型染め浴衣たち。楽しい!

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このサボテン柄型染め浴衣、欲しい!砂色の麻帯を合わせて、帯留めにはトカゲを。

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本藍染による型染め作品 藍の育ち具合による色の濃淡の研究。

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二十四節気と七十二候を手ぬぐいにデザインした作品 季節の題材に合わせて一枚ずつ全く違う絵柄の楽しい作品。図案考えるのに苦心しただろうなぁ。

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絞り染め技法による作品 板締め絞りの技法を様々に使った作品。完成度はまだまだですが、これだけの大作を染め上げて会場構成もよく考えられていて、カッコイイ!

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染織学科の作品を観ていると、自分も染織の勉強をしたくなりますね。草木染め+紬の織りもやりたい、型染めもやりたい、絞り染めもやりたい、着物や浴衣のデザインももちろん。通信コースでいいからお金貯めて、マジで将来通おうかしら。大学に通えば、一通り染め織りの勉強ができますものね。大学の作業場も自由に使えるし、大学が空いている日は通信と言いつつ、毎日作業しに通っちゃうな。

 

■ g r i l l & c a f e 猫町

卒業展を堪能した後は、猫町で夕食。初めてディナーで利用させていただきます。リーズナブルなのに、ボリュームもあって美味しい!京都造形芸術大学に来る時の定番になりそう。

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この日の着物コーディネートは、こちら → ●△■

 

2016.03.05. 志村ふくみ「草木染め体験」ワークショップ

文化勲章受章記念「志村ふくみ ―母衣(ぼろ)への回帰―」展 の関連ワークショップ「草木染め体験」に参加するため、アルスシムラ 嵯峨校へ行ってきました。

 

■ アルスシムラ 嵯峨校

ウチからだと時間はかかるけれど路線バス一本で行けるので、のんびりバスで嵐山・嵯峨野へ。最寄りのバス停「嵯峨野小学校前」で降りて、徒歩8分くらい。

嵯峨野小学校を過ぎつつ、

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大きな山門のある清涼寺(嵯峨釈迦堂)の境内の梅を愛でながら、

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Google Mapに案内されるがまま、住宅地の中のクネクネと曲がる小道を歩きながら向かいます。

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アルスシムラ 嵯峨校(内部は撮影禁止のため写真は無し)

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今回のワークショップにご参加されたのは私含め10名のみなさま。お一人参加の方がほとんどで、在住地も年齢層も様々です。

最初にみなさまの自己紹介からスタート。このワークショップに参加の動機は、志村ふくみ氏の著書から入りその文章の素晴らしさに魅了されて志村ファンになられた方、たまたま染織を他の場所で体験され志村ふくみ氏を知った方、大学で染織を勉強されていて草木染めに興味のある方など。私のように着物を普段からよく着ていて、着物から入って志村ふくみファンになった方が他にいらっしゃらなかったのが意外でした。

 

自己紹介の後は、お弟子さんによる志村ふくみ氏についての解説スライドショー。展覧会をまだ観ていない方にはネタバレにはなりますが、紬曼荼羅作品、琵琶湖三部作、色無地作品の解説をお聞きしました。

 ・民藝の精神
 ・襤褸(ボロ)に始まり母衣(ボロ)に帰ってきた
 ・色を聞く(全身で香りをきくということ)
 ・色には命がある

「なるほど〜〜〜そんなお気持ちで織られたのだ」と勉強になるポイントがいくつもありました。短時間のレクチャーでしたが、より深く、志村ふくみ氏の創作意欲を知ることができました。

 

レクチャーで草木染めの奥深さを知った後、いよいよワークショップがスタート。工房でご用意してくださった小ぶりな正絹ストールを草木染めにします。今回どんな自然素材で草木染めするかは、作業場へ入り染め始めるまで内緒、とのこと。ふふふ、それも楽しみです。

 染料=植物×染める素材=正絹(動物性)×媒染剤=鉱物

作業場では二人一組になり、ガスコンロで温められたボウルの中の染色液に「せーの」の掛け声で、同時に小さく畳んだショールを浸して染め始めます。染色液は濃いめの茶色で、香りをかぐと、なんだか美味しそうな香りがします。

さて、なんでしょう??? 美味しそう=玉ねぎ でした!

志村ふくみ氏の作品といえば、私の心の中で今マイブームなのは「玉ねぎと藍」玉ねぎで染めたいと思っていたので、めっちゃうれしい!!!

 

一回目を染めた後、軽く絞ってから広げ空気にさらします。

それを3〜4回繰り返し、外部へ出て外気と日光に短時間さらします。この時点で、薄茶色から少しずつオレンジ色に変わっていきます。

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いよいよ媒染です。媒染剤によって、最終的に発色する色が全く違ってくるそうです。今回は二種類の媒染剤を使用するため、二組に分かれます。一つは「ミョウバン」、一つは「鉄」。

私はなんとなく濃く渋い発色になるかな?と想像し、「鉄」で染めるグループに入れていただきました。

 「ミョウバン」で媒染すると、なんと明るいオレンジ色に!
 「鉄」で媒染すると、焦げ茶色に!

各グループの媒染後の色の変化を見る度に、全員で「うわ〜〜〜、おもしろ〜い。変わる、どんどん色変わるね〜。」と驚嘆の声!

 

草木染めって、本当におもしろい。自然植物を煮出した染色液から様々な色を染められるなんて不思議。液体をデータで扱えば元素と元素の化学反応なのでしょうけど、何も考えずに体験するととってもおもしろい。何と何を掛け合わせたら何色になるのか、もっともっと実験したくなります。ちゃんと大学レベルで染織を学びたくなります。いつか、お金が貯まったら大学で染織を学ぶか、アルスシムラで学びたい、って思っちゃいます。(現実はそんなに簡単ではない、よーくわかっているんですけどね)

 

染色体験の後は、個々の作品はジップロックに入れて持ち帰ります。(後日家で洗って乾燥)

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作業後の感想をみなさまと歓談しつつ、「またどこかで会いましょう」と名刺交換(若者はLINEのコード交換)などして工房を後にしました。今回たまたまお知り合いになることができた方々とは、染織について、着物について、何かしらご縁が長く繋がっていくといいな、と思います。

染め上がったショールは後日撮影しますね。美しい焦げ茶色になりました。暑がりでほとんどショールは使わないので、春〜夏の帯揚げにしたいと思います。

また機会があれば、アルスシムラ で染め織り体験をしたいと思います。

今回は工房内の勝手がわからないので、帯が邪魔になったり他の方に気を使わせてはいけないと思い、着物で参加したい気持ちを抑え、洋服で参加しました。スタッフの方にお聞きすると、たまに着物で参加する方もいらっしゃるそうです。次回は、ぜひ着物でチャレンジします!

 

 

■ MOMI-CAFE

アルスシムラ 嵯峨校を出た後は、すぐ近くの「MOMI-CAFE」で一人お茶。このカフェでオオヤコーヒーの珈琲豆を使用していることは知っていたので、一度来てみたかったのです。

 

シンプルだけど可愛らしい建物外観

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インテリアもシンプルだけど可愛くて居心地良し(余計なババ臭いグッズとか絵とか無いのがいい)

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お庭には看板猫ちゃんがくつろいでお店番

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チーズケーキとブレンドコーヒー(オオヤコーヒー

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素敵なカフェですので、また嵐山散策(苔寺と青紅葉狩り企画とか?)の時に立ち寄りたいと思います。

 

【第4回 都機の会作品展「鳥のうた」】ご案内

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染織家・志村ふくみ氏、洋子氏が主催する都機(つき)工房 の卒業生「都機の会」の作品展が、東京と京都で開催されます。

メンバーの陣内章代(じんのうちあきよ)さんは、着付師・宇ゐ先生を通じて京都でお友達になりました。志村ふくみ氏の系譜を感じられる素晴らしい作品を観に、みなさまどうぞお運びくださいませ。

 

・東京会場
場所:うおがし銘茶 築地新店 5階 Space「会」
   東京都中央区築地2-11-12 TEL:03-3542-2336
日程:2016年3月7日(月)~12日(土) 休み:9日(水)
時間:7日 13:00〜17:00 8-11日 10:00〜17:00 12日 10:00〜15:00

 
・京都会場
場所:しまだいギャラリー 本陣
   京都市中京区御池通東洞院西北角 TEL:075-221-5007
日程:2016年3月25日(金)~3月30日(水)
時間:会期中無休 10:30〜17:00 最終日は15:00まで

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2016.02.17. 京都お散歩日記 むーちょさんと京都巡り

着物友達である 写真家・武藤奈緒美 さん(通称:むーちょさん)が京都へお越しになりました。次の日に奈良での取材があるそうで、運良く前日のこの日にお仕事が入らず、久しぶりに 着物さくさく・須賀凌子 先生も交えて、短時間の京都巡りが実現しました。

むーちょさんは、東京の落語雑誌「東京かわら版」の落語家さんのポートレート撮影をはじめ、七緒などの着物雑誌での撮影、きもの青木さんのウェブサイトの主要写真の撮影など、落語と着物に精通していらっしゃいます。よく読書もされるので、文学女子でもあり、話のネタは尽きません。

現在東京で写真展【武藤奈緒美写真展「噺をせんとや生まれけむ」展】〜3月6日まで開催中。

 

■ 聖護院 谷口製麺所

ご近所着物会のみなさまはよくご存知の、冷泉疏水沿い聖護院の製麺所。むーちょさんと待ち合わせ前にうどんでお昼ご飯。製麺所の駐車場の奥に、小さなイートインできる場所があります。

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早朝4時から13時までの営業です。ずいぶん前から知ってはいるのに、夜なべした後に寝ないで食べに行けるのに、徒歩5分とめっちゃ近所なのに、今回初めてお伺いします。

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メニュー 400円〜
・おかあちゃんのうどん
・きつねうどん
・天ぷらうどん
・しっぽくうどん
・カレーうどん(ご飯付き)
・鍋焼きうどん
・まんぷく・たら腹 おけうどん
・中華ぞば
・釜揚げうどん(朝7時までの限定メニュー)

 

おかあちゃんのうどん 卵とじ/あんかけではない。

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きつねうどん お揚さんは京風の刻みでなく、1/4カットした三角形が4枚入ってくる。

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優しいお味の温かいおうどんで満たされた後、岡崎へ向かいます。

 

 

■ 文化勲章受章記念「志村ふくみ -母衣(ぼろ)への回帰-」展

みなさんの時間調整の都合上、ランチはなしでお昼過ぎに京都国立近代美術館で待ち合わせして、「志村ふくみ -母衣(ぼろ)への回帰-」展 へ。

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勝野は二回目、須賀先生はこの展覧会は一回目、むーちょさんは志村ふくみ氏の展覧会は今回が初めて、と。京都にいると志村ふくみ氏の大きな展覧会がここ3年間で二回ありました(細見美術館、アサヒビール大山崎美術館)からお馴染みですが、東京で志村ふくみ氏の展覧会が開催されていないので、むーちょさんにとっては初めてたくさんの志村ふくみ作品に出会える貴重な機会となりました。

展覧会会場のアプローチ部分が最も重要でしょう。琵琶湖湖畔、近江で育った志村ふくみ氏の原点がすべてわかる展示です。後期には大きな展示替えがあるそうですが、この導入部分も替わるのか、楽しみです。

会期:2016年2月2日(火)〜2016年3月21日(月・祝)
   [前期]2月2日~2月28日・[後期]3月1日~3月21日
時間:9:30〜17:00(入館は閉館の30分前まで)
休日:月曜日(祝日は開館、翌日休館)*ただし、3月21日は開館、翌日休館。
料金:一般900円 学生500円
場所:京都国立近代美術館 京都市左京区岡崎円勝寺町
URL:http://www.momak.go.jp/
   http://www.momak.go.jp/Japanese/exhibitionArchive/2015/411.html

*3月6日(日)の講演会は中止となりました。遠方からご予定のみなさま、お気をつけください。

 

作品一つ一つの前で三人でブツブツと着物談義しながら回ると2時間以上かかりました(笑)だってね、着物にお詳しいお二人がご一緒ですから、楽しくてね。(ヤギは自由に一人で回ってた/伝統工芸好きなので、一人の方が楽しんで観ていると思われる)

4階企画展示室で同時期に開催する「志村ふくみ」展の関連展示【「用の美」を想う―民藝の作家たち】へ。少ない時間ながら、収蔵されている逸品の着物、染色作品、家具木工作品、陶芸作品などを拝見。志村ふくみ氏を知るには、民藝のことを知っていなくてはなりません。リアルに民藝運動と同時代を過ごしてきて、民藝あっての志村ふくみ氏です。尚、4階の展示は特記なき作品はすべて写真撮影OK(フラッシュは禁止)です。

で、棟方志功の版画作品の前で、むーちょさんに着物写真撮影していただいちゃいまして。プロに撮っていただくなんて〜〜〜、うれしっ!(こちらの写真は後日ね)

そして「アルスシムラ展 2015年度卒業作品」へ行ってみたら、ちょうど展示替えの日で15時で閉館!ガラスの向こうで何やら作業されていて、作品が撤去されていってる〜。ドアを開けてスタッフの方にお願いして、片付けながらでいいので5分だけでも観せてもらえることに。しかし、一斉に撤去が始まってしまい、まともに観られたの2〜3点かな。それでも志村ふくみDNAの入った素晴らしい透明感のある作品を、ちらっとでも感じていただけたでしょうか。

 

 

ラヴァチュール

須賀先生は大阪でのお仕事があるため、16時過ぎに名残惜しくもお別れ。もっといろいろ着物談義したかったけれど、展覧会に時間を割いてしまったのでお茶する時間がなくなって、泣く泣く去って行かれるお姿が〜(涙)。

むーちょさんとは、ロームシアター京都の見学か、おばあちゃんのタルトタタンかどっちがいいか?で、おばあちゃんのタルトタタンに決定。ラヴァチュール へ。

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おばあちゃんのタルトタタン、美味しゅうございます!

 

 

アラビカ京都

京都に来たなら案内しとかないと!京都でも一二を争うカッコイイお店ですから!

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アラビカ京都 の正面の 大塚呉服店 さんは「もう私たちが買い物するようなお店じゃないしね〜」って外観だけ見て、坂道を下ります。

夜の八坂・五重塔。

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京都祇園新地 いづう

京都での残り時間も少なくなり、お夕食にサクッと食べられるお寿司「京都祇園新地 いづう」へ。

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鯖姿寿司 昆布は外していただきます。

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箱寿司 可愛らしいなぁ。

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蒸し寿司 冬季限定/焼き穴子、錦糸玉子、椎茸、グリンピース。

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三人でわけわけして食した後、最後にむーちょさんと記念写真を。

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また京都にぜひ来てくださいね!次回はお寺+庭園へ、癒される場所にもぜひ参りましょう!

 

この日の着物コーディネートは、こちら。★★★

 

帰宅後、むーちょさんからお土産にいただいた、新生堂切腹最中をいただきます。最中の形は光琳梅型で、これも切腹に繋がるわけですね〜。むっちり詰まった餡子の中から、お餅がむにゅーっと出てきてビックリ。初めていただきましたが、見た目もお味も食感もよく考えられているお菓子で、美味しゅうございました!

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2016.01.31. 京都お散歩日記 着物展覧会行脚

お天気も良い日だし、京都市内で見ておくべき着物展覧会があるということで、着物展覧会行脚に繰り出しました。

 

*勝野屋blogの写真はすべてクリックで拡大します。刺繍も染めも、美味しそうな食べもんも、細部までとくとご覧あれ。

 

■ 沖縄の工芸展 in 京都

昨日の本町キモノフリマ新年会でお着物通の方から、岡崎・みやこめっせで「沖縄の工芸展 in 京都」をやっているとお聞きしたので、近所だし行ってみました。

会場内は撮影禁止なので、看板だけ。

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会場内には沖縄地域の様々な染織物が展示されていました。でもどこかの呉服屋さんが噛んでいるようで、展覧会というよりも雑多な感じの展示即売会のような雰囲気で、金額も想像以上の高額な値札が付いており、正直少しがっかりでした。以前東京・銀座で開催していた、ものすごく充実した沖縄の染織物展を見てしまっているので琉球染織物の相場も知っていますが、「沖縄の工芸展 in 京都」では二倍〜四倍の価格だし、商品量は少ないし、知識をつけるにしても収穫できるネタはほとんど無しでした。

ただ、入り口から少しですが展示してあった博物館展示レベルの琉球染織物は眼福でした。

沖縄の工芸品を堪能するには、東京銀座での下記展覧会をお勧めします。毎年9月上旬に銀座の時事通信ホールで開催されています。ある程度着物を知っていても、うわっと驚く、すごい内容ですから!!!

ものすごく手の込んだ作品でも「えっ、こんな金額でいいの?」って意外なくらいの金額設定ですし、若手作家さんの作品なら少し思い切れば手が届く、草木染め手織の半幅帯レベルなら即決で手が出ちゃうお値段です。産地ごとの作品の展示数もすごい量ですし、呉服屋さんのように売りつけられる心配もなく、産地ごとにスタッフの方の説明を聞きながらゆっくりと思う存分拝見することができます。開催期間は短いですが、お着物好きの方にはぜひ観ていただきたい展覧会(展示即売可能)です。

主  催:沖縄工芸ふれあい広場 http://www.okinawakougei.jp/
展覧会名:沖縄の工芸展
*現在は昨年の展覧会以降情報がストップしていますが、今年の8月ごろに確認してみましょう。

 

■ ロームシアター京都

 

ロームシアター京都
http://rohmtheatrekyoto.jp/

 

みやこめっせを後にして、ロームシアター京都の昼間の写真撮影と、追加のリサーチ。先日のレポートもご参考まで。

 

昼間の外観

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サウスホール・内部1F通路

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メインホール・内部1F通路

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昼間の広場・ロームスクエア

メインホールエントランスからピロティ方向を見る

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ピロティからメインホールを見る

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広場・ロームスクエアから東山を望む

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先日レポートしなかった、パークプラザ3Fに上がってみます。3Fは自由に閲覧できる書棚と、ソファ席、小テーブル席、大テーブル席などがあり、スターバックスのドリンクを持ち込んで自由に過ごせるスペースとなっています。大テーブルでは学生さんたちが長時間の勉強を。小テーブル席ではお子さん連れたファミリーがお弁当持ち込んでミニピクニック状態。無料で使っていいの???これはすごいな〜。(本盗まれるで)

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ロームシアター京都の建築模型が置いてありました。

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3Fテラス(喫煙コーナー)からピロティ、広場・ロームスクエアを望む

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広場・ロームスクエアに出て、外階段から京都モダンテラス(2F/カフェ&レストラン)へ。東山を一望できる素敵なテラス席がありました。春と秋はこのテラス席も混みそうです。

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■ グリル小宝 http://www.grillkodakara.com/

お腹空いたので、ご近所着物メンバーのみなで盛り上がっている「グリル小宝」へ!
神戸の洋食屋さんも、東京の洋食屋さんも遥かにしのぐ、最強の洋食屋さんです。京都、すんごいです。

 

サラダ(健康のために) 立体的な盛り付けが素晴らしい。

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絶対に食べねばならぬ、カキフライ!!!
ジューシー、プッリプリ〜!泣くよ!

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オムライス
大人味のデミグラスソースが絶品でございます!普通サイズで二人分ありますから、オーダーの際は要注意。

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カキフライが素晴らしすぎて、冬の間に絶対にもう一回食べる!と心に誓う。(現在ご近所着物会のメンバーで「グリル小宝を貪る会」計画中w)

 

 

■ ZONE 伊藤若冲生誕300年記念展

お腹もいっぱいになったし、もうひとつの着物展覧会へ行くため大丸京都店までバス移動。

着付けの先生からSNSの情報で教えていただいた「ZONE 伊藤若冲生誕300年記念展 -若冲が着物になった__最初で最後のプライスコレクション。」展へ。

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もうもう、本当に素晴らしかったです!現在京都で実現できる最高レベルの京友禅を用いて、伊藤若冲の日本画を写して着物にする。着物にただ模写するだけではなく、着物になった時のデザインをものすごく考えて構成されているのです。

デザイン・プロデュースは東京の ZONEきものデザイン研究所・伊藤剛史氏。
立命館大学アート・リサーチセンター との共同研究としてのプロジェクトだそうです。若冲・日本画のコレクションで有名な ジョー・D・プライス 氏に全て監修していただいたデザイン。日本の最高の伝統工芸の技術+デザインで製作し、国内及び海外で販売し、最終成果をデータ化し、伝統工芸+デザインの今後のための研究として論文にまとめるそうです。

展覧会は大丸がスポンサーで展開しているそうです。第一回目はまずこの京都でお披露目。第二回目は4月下旬ごろに大丸東京店で予定しているそうです。そして秋にはニューヨークへ!アート作品、工芸品としても価値があるので、海外のセレブにも人気が出そうです。(*すべてNo.とプライス氏のサイン入りのため、コピーするのは無理だそう。)

伊藤剛史氏にはたくさんのお話を伺いました。小さなコーナーでの展覧会なのに2時間は居たな。すべての作品を写真撮影OKという太っ腹!(内緒のDVDも特別にもらっちゃった!お礼状書かな!)たくさん撮影させていただいたので、夢のような着物&帯たちをたっぷりとご覧あれ。

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型友禅(いわゆるシルクスクリーン)による小紋。型染め(シルクスクリーン)だけでは墨の濃淡が足りないところは、すべて手書きで墨を入れていっているそうです!

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若冲柄の色無地。左が孔雀の羽、真ん中が鶴、右が尾長鶏。写真ではわかりにくいですが、超絶技巧を駆使した丹後産の紋意匠織り。

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プライスコレクション原画の着物を着て嬉しそうな ジョー・D・プライス 氏。

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素敵な帯たち。キラっと光る変わった織りの生地開発を西陣織で。華やかな帯は、淡いお色の色無地に合わせてみると、鼻血ブーなくらい素敵!!!

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京都の呉服業界のしがらみを打ち破っての活動。おもしろい方です。もちろん作品は販売されていますが、私ごときには到底手が出る金額ではありませんが、百貨店外商をご贔屓にしているセレブな方々には、あっという間に売れていくそうです。この活動に好き嫌いもあるとは思いますが、これから着物文化を残していくためにはおもしろい活動だと思います。

着物業界、多方面から世界に打ち出しつつある昨今ですが、デザインが大事ですよ。ただクールに見えそうとか、日本的古典柄や吉祥柄を盛りだくさん詰め込めばいい、外国受けしそうな艶やかな色にすればいい、という簡単ものでもない。とても難しいことですが、これからの着物業界の動きが楽しみです。

 

■御多福珈琲

素敵な着物を堪能し脳みそが沸騰しそうになったので、御多福珈琲 で一服。

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この日の着物コーディネートはこちら。★★★ 

 

【 勝野屋 WEB SHOP 】ができました!

みなさま、お待たせしました! 【 勝野屋  WEB SHOP 】ができました!

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勝野屋オリジナル商品 のアイテムは増えていないのですが、これから少しずつ開発していきたいと思っています。

勝野屋オリジナル商品 が気になっていたけれど、購入先がわからない、メールで問合せるのは面倒、フリマではゆっくり吟味できない、遠方だから通販してほしい、同じ商品の色違いを欲しい、と思っていてくださったみなさま、どうぞよろしくお願い申し上げます!

勝野屋 WEB SHOP https://katsunoya.stores.jp/

 

ついでに Facebook 勝野屋ページ も作ってみました。勝野自身のつぶやきと何か違うことをつぶやけるのか???でありますが、勝野屋の情報をちらほらとお披露目していきたいと思います。

勝野屋 Facebook  https://www.facebook.com/katsunoya/

 

WEB SHOPの価格が正規定価となります。本町キモノフリーマーケットでは、フリマ価格として2割ほどお買い得にご提供いたしますので、ぜひ遊びにいらしてくださいね☆

 

2015年 秋の展覧会情報@関西

芸術の秋、到来。すばらしい展覧会の数々に、ぜひお着物で訪れてみましょう。
11月23日(月・祝)までの展覧会多し、急ぐが吉。

■琳派400年記念「琳派イメージ」展

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俵屋宗達から始まる琳派は、尾形光琳、本阿弥光悦、近代まで受け継がれ、今年2015年でちょうど400年となります。江戸時代から近代から現代まで、絵画、工芸、版画、ファッション、グラフィック等あわせて約80点の作品で「琳派」の広がりを紹介する展覧会。お見逃しなく!

会期:2015年10月09日(金)~2015年11月23日(月・祝)
時間:9:30〜17:00(入館は閉館の30分前まで)
休日:月曜日(祝日は開館、翌日休館)
   *ただし、10月12日、11月23日は開館し、10月13日(火)は休館
料金:一般1300円 学生900円
場所:京都国立近代美術館 京都市左京区岡崎円勝寺町
URL:http://www.momak.go.jp/
   http://www.momak.go.jp/Japanese/exhibitionArchive/2015/410.html

 

■琳派400年記念「琳派 京(みやこ)を彩る」展

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琳派とは、江戸時代に現れた装飾的な作風を特色とする、俵屋宗達、尾形光琳・乾山、酒井抱一といった芸術家の一群をゆるやかにつなぐ言葉です。その源は、京都洛北の鷹峯に住し、書をはじめ様々な芸術に関与した本阿弥光悦へと遡ります。本展は、光悦が徳川家康から鷹峯の地を拝領して400年となることを記念し、琳派誕生の地である京都において初めて開催される本格的な琳派展です。琳派の名作を一堂に集め、その都ぶりな美意識、日本的と評される特質をご堪能いただくとともに、琳派の系譜をご紹介します。

*風神雷神が、京博に降臨!
国宝 風神雷神図屏風 俵屋宗達筆 建仁寺 <展示期間:10/10~11/23>
重要文化財 風神雷神図屏風 尾形光琳筆 東京国立博物館 <展示期間:10/10~11/8>
風神雷神図屏風 酒井抱一筆 出光美術館 <展示期間:10/27~11/23>

会期:2015年10月10日(土)~2015年11月23日(月・祝)
時間:9:30〜18:00(毎週金曜日は20:00まで/入館は閉館の30分前まで)
休日:月曜日(祝日は開館、翌日休館)
料金:一般1500円 学生1200円
場所:京都国立博物館・平成知新館 京都市東山区茶屋町527
URL:http://www.kyohaku.go.jp/jp/special/index.html

 

■琳派400年記念「MIHO MUSEUM所蔵 琳派のやきもの 乾山」展

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尾形乾山は、尾形光琳の実弟で、江戸時代を代表する陶芸家として知られます。
乾山は京焼の伝統を踏まえながら、広く作陶活動を展開し、琳派のデザイン性を取り入れた大胆な意匠は独創的な乾山様式として人気を博しました。本展ではMIHO MUSEUMの所蔵する乾山焼の優品を一堂に展示します。

会期:2015年9月19日(土)~2015年11月23日(月・祝)
時間:10:00〜18:00(入館は閉館の30分前まで)
休日:月曜日(祝日は開館、翌日休館)
料金:一般1100円 学生800円
場所:細見美術館 京都市左京区岡崎最勝寺町6-3
URL:http://www.emuseum.or.jp/exhibition/index.html

 

■琳派400年記念「本阿弥光悦 光悦ふり・様式と展開」展

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本阿弥光悦が徳川家康から鷹峯の地を拝領したのは元和元年(1615年)、今から丁度400年前、鷹峯光悦村の始まりです。
光悦はその地で書、茶碗、漆工芸などの芸術品を制作します。ことに手遊びで自由奔放な制作を行った光悦の樂茶碗は、茶碗の世界に革命をもたらしたといっても過言ではありません。その自由で個性的な造形はその後、樂歴代のみならず、さまざまな作陶家に大きな影響を与えました。
本展は光悦茶碗の代表作に加え、樂歴代はじめ表千家六代覚々斎、藪内家五代竹心、久田宗全、仁阿弥道八、川喜田半泥子など光悦に影響を受けた作品を展示し、その「光悦ふり」光悦様式の展開を追います。

会期:2015年9月5日(土)~2015年12月23日(水・祝)
時間:10:00〜16:30(入館は閉館の30分前まで)
休日:月曜日(毎週金曜日は20:00まで/祝日は開館、翌日休館)
料金:一般1000円 学生800円
場所:楽美術館 京都市上京区油小路通一条下る
URL:http://www.raku-yaki.or.jp/museum/exhibition/index.html

 

■「パウル・クレー だれにもないしょ。」展

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どこまでも謎めいていること―。スイス出身のパウル・クレー(1879-1940)ほど、「秘密」を愛した近現代の画家はいないといっても過言ではないでしょう。パズルのピースを思わせる断片的な作品の姿は、それらがつながったときに現れるであろう全体や、どこかたわいない遊びを感じさせます。
 質・量ともに、クレー作品の重要なコレクションを擁するベルンのパウル・クレー・センターおよび遺族コレクションの全面的な協力を得て、日本初公開31 点、国内のコレクションを含む110 点あまりを展示。親しげで深いクレーの世界を通じ、見る人それぞれが心に秘めた原景を呼びさまされる、得がたい機会となることでしょう。

会期:2015年9月19日(土)~2015年11月23日(月・祝)
時間:10:00〜18:00(金・土は20:00まで/入館は閉館の30分前まで)
休日:月曜日(祝日は開館、翌日休館)
料金:一般1400円 学生1000円
場所:兵庫県立美術館 兵庫県神戸市中央区脇浜海岸通1-1-1
URL:http://www.artm.pref.hyogo.jp/exhibition/t_1509/index.html

 

*同時開催中「手塚愛子 Stardust Letters ―星々の文―」展も必見!
会期:2015年7月18日(土)~2015年11月8日(日)

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■「日本衣装絵巻 -卑弥呼から篤姫の時代まで」展

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古代から日本人の衣生活は、外国文化を取り入れながら「和様の美」を形成してきました。埴輪に見る大陸文化の影響をうけた古墳時代から中国・唐風文化の舶来が感じられる奈良時代の衣装。宮廷文化と共に生まれた優雅な重ね着が象徴する平安時代。現代のキモノの形が明確に現れはじめるのは、室町時代以降とされています。
本展では、かつて春の京都を彩った「染織祭」に蘇った、古墳時代から江戸時代の復元女性衣装、8時代100領を一堂にご紹介いたします。染織の黄金時代とも称される当時、最高の技術をもった職人や研究者、有職故実が京都に集結し、史実を元に考証し、復元した傑作衣装の数々を、絵巻物を見るようにお愉しみください。

会期:2015年10月17日(土)~2016年1月12日(火)
時間:10:00〜18:00(入館は閉館の30分前まで)
休日:水曜日(祝日は開館、翌日休館)、年末年始(12月29日(火)〜1月3日(日))
料金:一般500円 学生250円 *和装の方は無料
場所:神戸ファッション美術館 兵庫県神戸市東灘区向洋町中2-9-1
URL:http://www.fashionmuseum.or.jp/museum/special/nihonishoemaki

 

■「大阪日本民芸館開館45周年記念 濱田庄司」展

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1970年の大阪万博で「暮らしの美」をテーマに出展されたパビリオンを機に開館した大阪日本民芸館は、今年で45周年を迎えます。本展ではこれを記念し、当館初代館長である陶芸家・濱田庄司(1894-1978)の陶芸作品を約200点展示します。大阪万博開催にあわせて特別制作された大皿や、当館所蔵の堀尾幹雄コレクションと大阪市立東洋陶磁美術館所蔵の同コレクションを中心に、堅実で力強い作品世界をご紹介します。

会期:2015年9月5日(土)~2015年12月13日(日)
時間:10:00〜17:00(入館は閉館の30分前まで)
休日:水曜日(祝日は開館、翌日休館)、年末年始
料金:一般700円 学生450円
場所:大阪日本民芸館 大阪府吹田市千里万博公園10-5 千里・万博公園内
URL:http://www.mingeikan-osaka.or.jp/exhibition/special/

 

【 ぬぬぬパナパナのぬぬ 2015 大阪展 】ご案内

大阪・阪急うめだ本店で開催される【  ぬぬぬパナパナのぬぬ 2015  大阪展 のご案内です。毎年すみれ庵西岡万紀先生着物さくさく須賀凌子先生、和裁師・松下妙子先生がお手伝いされているイベントです。希少な手績みの布(ぬぬ)たちを間近に観られる展覧会です。お時間を作って、ぜひお運びください。

東京展は5月22日(金)〜25日(月)。こちらもぜひどうぞ!

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   ぬぬぬパナパナとは、
   八重山地方の方言からの造語で、
   布の端々の意。

   苧麻や芭蕉を績み、棉や羊毛を紡ぎ、繭から引いて、糸を作る。
   糸を染めて、織る。「ぬぬ」になる。
   「ぬぬ」を仕立てて、纏う。繕う。
   自然の恵みと、労を惜しまぬヒトの手。
   つくる人とまとう人が「ぬぬ」を育てる。

 

【 ぬぬぬパナパナのぬぬ 2015 】

【東京展】
会期:2015年5月22日(金)〜25日(月)
会場:ラ・ケヤキ
時間:11〜19時

【大阪展】
会期:2015年6月3日(水)〜8日(月)
会場:大阪・阪急百貨店うめだ本店 9F阪急うめだギャラリー
時間:10〜20時(金・土は21時まで。最終日は18時まで)

 

【 ぬぬぬパナパナ きもの文化講座 】*本日より申込み開始!

レクチャーのお申し込みが本日より始まりました!急がないと!!!

(1)「朝香沙都子が作り手に聞く」*すでに満席!
https://hhinfo.jp/entry/honten/event/detail/20150604asaka
日程:6月4日(木)
ゆとりのない現代だからこそ着てみたい。素朴な風合いの布は、自然と人の叡智によって生まれるもの。その工程と作り手の作品への思いについて朝香沙都子さんが聞きます。

(2)「キモノお手入れ法」
https://hhinfo.jp/entry/honten/event/detail/20150605motoi
日程:6月5日(金)
染色補正士・本井宏史さんによる衿ふき実演とお手入れに関するQ&A。なんでもお気軽にご質問ください。

(3)松下 妙子 + 西岡 万紀 + 須賀 凌子 きもの井戸端会議
http://hhinfo.jp/entry/honten/event/detail/20150606matsushita
キモノ通の3人のゆんたく(おしゃべり)は、目からウロコのヒントが満載?!季節にちなんで、雨対策や撥水加工の話なども。

日程:6月6日(土)
時間:14時~15時30分
会場:阪急うめだ本店 8階 特別室B
料金:1,000円
定員:先着30名(WEB受付20名 / WEB受付以外10名)

 

■お申込方法
・WEB受付(WEB受付20名)
 阪急うめだ本店 イベント予約申込みページ
 https://hhinfo.jp/entry/honten

・WEB受付以外(WEB受付以外10名)
 阪急うめだ本店 電話:06-6361-1381 (代表から担当におつなぎします)

 

勝野屋オリジナル商品ができあがりました! – 2

アクセサリーはゴチャゴチャしたものが嫌い。とにかくシンプルなモノが好きなのです。和装アクセサリーもシンプルがいいのです。なかなか探しても思うイメージのモノが見つからないので、勝野好み究極のシンプル和装アクセサリー【キラキラ和装アクセサリー】シリーズを作りました。

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商品詳細

【キラキラ和装アクセサリー】シリーズ

■帯飾り

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究極にシンプルで、キラキラ輝くライン状の帯飾りが欲しかったのです。普段着物でもやわから物でちょっぴりおめかししたいとき〜フォーマルパーティーまで。スワロフスキーの輝きが、さりげなくも着こなしに華やかさをプラスします。
カラー:シルバー
サイズ:長さ 飾り部分9.7cm(チェーン・プレート含む20cm)
素材:スワロフスキー/クリア プレート/プラスチック
着用時期:通年

 

■羽織紐

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帯飾りとお揃いの羽織紐。究極にシンプル、どんなデザインや色の羽織にも使い回せる羽織紐が欲しかったのです。長さは、なで肩で羽織が落ちやすい人でも大丈夫なように、動き回ってもはだけないように、少し短めで作っています。着脱しやすさを考え、カニカンも大きめです。着用時に飾り部分がきちんと正面を向くように試作を重ねました。大きめのスワロフスキーのセンターパーツがキラッと輝き、すてきなアクセントになっています。

カラー:シルバー
サイズ:長さ 飾り部分12.5cm(チェーン・カニナン含む17.5cm)
素材:スワロフスキー/クリア
着用時期:通年

 

■ピアス(イヤリング) 金属アレルギー対応品

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帯飾り・羽織紐とお揃いのデザインです。
勝野は金属アレルギーなのです。お手頃価格の可愛らしいアクセサリーを見つけても、世の中に出回るアクセサリーのほとんどは、アレルギー未対応品。アクセサリーを身につけたくても身につけられませんでした。勝野好みのデザインで、金属アレルギー対応のアクセサリーを作りました。
ピアス金物は、落ちにくく髪に引っかかりにくいフック型を採用、金属アレルギー対応(ノンニッケル)特注品。

ピアスができない方用に、イヤリングタイプ(金属アレルギー対応(ノンニッケル)特注品)

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ノンホールピアスタイプ(半透明樹脂)もご用意しています。

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カラー:シルバー
サイズ:長さ 飾り部分4cm(金物含む5cm)
素材:スワロフスキー/クリア
   ピアス金物/金属アレルギー対応(ノンニッケルメッキ)
   イヤリング金物/金属アレルギー対応(ノンニッケルメッキ)
   ノンホールピアス/樹脂(半透明)
着用時期:通年

 

みなさまと【大阪・本町キモノフリーマーケット 2015】でお目もじできますことを、心から楽しみにしております!