katsunoya » 展覧会

カテゴリー : 展覧会

着物で訪れたい展覧会や展示会のご紹介。

2014.09.07. 島原から「竹久夢二」展へ

京都の旧花街・島原を見学 した後は、運動がてらがんばって四条大宮まで25分ほど歩き、京都の老舗フルーツパーラー「 ヤオイソ 」を目指す!!!しかーし、ラストオーダーの時間を2分オーバーして到着、撃沈。仕方ないな、また後日リベンジしまっす。

ヤオイソ撃沈 でかなりのダメージを受け、足取りも重く、四条河原町方面へ。大したお店を思いつかないので、間に合わせでモスバーガーで一服。

足安めの後は、元気を振り絞って、京都高島屋で開催中の 「竹久夢二展 −ベル・エポックを生きた夢二とロートレック−」展 へ。18:00以降はトワイライトサービスで入場料が半額!!!日光が入る空間の展示ではないので、トワイライトサービスの半額はとてもありがたいです。

竹久夢二 のことを、あなどっていましたよ!現代でもたいへん人気のある夢二の美人画ですが、絵としてはゆるゆるすぎて、夢二の絵はあまり好きではなかったのです。

夢二と同時代の明治期には、小林かいち小村雪岱川瀬巴水高畠華宵蕗谷虹児など、とつもなく絵が上手い絵師たちがたくさんいますから!

 

展覧会では、夢二の肉筆画がメインで展示されていましたが、肉筆画、めっちゃいいじゃないですか!幼少期から絵が好きで好きでたまらないものの、絵の教育はきちんと受けておらず、自己流で到達した夢二流の絵画。素朴なやさしい味わいの中に、どこか哀愁が漂う絵は、何とも言えず、引込まれます。小さな挿絵よりも大きな屏風画や掛軸絵の方が断然良かったです。

版画になるとどうしてあんなにヘボくなってしまうのでしょう。版元、刷師とのコラボの問題???

今回の展覧会の夢二コラボグッズがまったく可愛くなかったのが残念です。なんでやー、夢二の当時のデザインのまんま作れや!夢二のデザインをもっと活かしたグッズの販売をどこかに期待。

同時展示には、ロートレックのポスターが多数。ロートレック、やっぱりいいですね!ジャポニズム(浮世絵など)の影響を受けた構図の大胆さ、配色のカッコ良さ、どれをとっても素晴らしかったです。匠のロートレックとゆるい夢二を対峙させるか???とは思いますが、比べるよりも両作家の作品をたくさん観ることができたがよかったです。

京都高島屋での展覧会は9月8日で終了しました。今後は日本橋髙島屋(2014年9月26日(水)〜10月6日(月))、横浜高島屋(2014年10月15日(水)〜1月27日(月))へ巡回します。

 

京都高島屋の一階エントランスホールで「 夢二が描いた “ 着物と帯 ” 」の展示。夢二が描いた絵画を題材に、京友禅の老舗・ 千總 さんが制作。

140907-yumeji01 140907-yumeji02

 

作品名「加茂川」

140907-yumeji03 140907-yumeji04 140907-yumeji05

 

作品名「立田姫」

140907-yumeji06 140907-yumeji07

 

作品名「秋のいこい」

140907-yumeji08 140907-yumeji09

 今回展示されていた夢二の絵画の中では、この「秋のいこい」が一番好きです。

 

次へ続きます…★★★

 

【GUTAI×INTERNATIONAL 具体、海を渡る。展】

日本現代美術を語るには絶対に知っておかねばならない、前衛美術グループ【具体】。【具体】が結成されたお膝元・芦屋にて、【具体】を振り返る貴重な展覧会。会期終了まであと少し。お見逃し無く!!!

 

【GUTAI×INTERNATIONAL 具体、海を渡る。 展】

会期:2014年7月5日(土)〜9月7日(日)
休館日:月曜日
時間:10:00〜17:00(入館は閉館の30分前まで)
料金:一般500円 学生300円
場所:芦屋市立美術博物館 兵庫県芦屋市伊勢町12-25

 

芦屋市立美術博物館
http://ashiya-museum.jp/ 

具体美術協会とは Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/具体美術協会

映画【 太秦ライムライト 】

日本時代劇の名脇役、5万回斬られた名男優・福本清三氏 が主演の話題作、映画「太秦ライムライト」。みなさんもうご覧になられましたか?

太秦ライムライト 公式サイト

先日ニュースにもなっていましたが、カナダ・モントリオールで開催されたファンタジア映画祭にて、映画「太秦ライムライト」が シュバル・ノワール賞(最優秀作品賞) を、福本清三氏 が 最優秀男優賞 受賞されました!

ほとんどの上映先ではすでに上映が終了していますが、京都だけは  T・ジョイ京都(JR京都駅八条口南・イオンモール内)にて上映中(*現在の情報では8/15終了予定が続映決定し終了日未定となっています)。

8月15日(金)には舞台挨拶付きの上映会がございます!!!残席わずか!
まだご覧になられていない方は、ぜひともこの機会に京都でご覧くださいませ☆

「太秦ライムライト」ファンタジア映画祭 最優秀主演男優賞 受賞記念舞台挨拶決定!!
8月15日(金)、17時40分の上映回終了後、【登壇者(予定)】主演:福本清三さん、特別興行につき通常料金のみ。

2014.07.11. 「バルテュス」展へ

NHK「日曜美術館」でも特集された、いま注目の「バルテュス」展 @京都市美術館へ。会期:〜9月7日(日)まで。

140711-balthus1

初日にはバルテュス氏の34歳差の日本人妻・ 節子・クロソフスカ・ド・ローラ さんと中村玉緒さんのトークイベントもありました。早朝から整理券に並ぶ多数の人で、あっという間に満席だったとのこと。いつか抽選でいいので、節子さんの講演をお聴きしてみたい。

テレビで観た印象以上に、実物の絵画はとても素晴らしかったです!

特に私が最も好きなバルテュス氏の代表作「夢見るテレーズ」は、インテリア全体のブラウントーンの背景の中に浮かび上がる赤色、緑色の鮮烈なこと。頬をほんのりと赤く染めた少女テレーズは、目をつむりながら何を思うのか、憂いの表情。大人になりつつある少女の美しさに強く引込まれます。エロなのか、エロじゃないのか?エロでもあり、エロだけではない、“  何か秘められた魅力  ”  があります。

展示会場には、バルテュス氏が晩年を過ごした邸宅 スイス・ロシニエールの「グラン・シャレ」 にある アトリエの現物1/1展示 があるのが見物です。節子さんが大事に絵の具や筆など抱えてスイスから運んだそうです。

残念なのは、現物に近いように窓の外の風景を製作した内装屋の仕事。アトリエの大きな窓面から入ってくる、日光の入り具合が本物とはまるで違う。適当に蛍光灯の間接照明で一部を光らしているだけ。本物に近付けるため、風景全体をプリントした面を半透明フィルムとし、フィルムのバック全面から燦々と光が降り注ぐような演出にできなかったのかしら?そして、その光を時間帯に合わせて移ろうように演出して。日光の光で大切に絵を描く、バルテュス氏の気持ちが反映されていないことを、とても残念に思います。内装屋としてのイチャモンはこれくらいにして…。

エントランスには写真コーナー。バルティス氏がレストランの看板のために描いた絵「地中海の猫」の複製パネルと一緒に記念写真が撮れますよー。

140711-balthus2

自分用お土産に、絵葉書「夢見るテレーズ」「地中海の猫」と、限定200部の節子さんのサイン入り書籍「バルテュス 猫とアトリエ」(夏目典子・NHK出版編)をGET!表紙を開けたら、さり気なく節子さんのサイン!

140711-balthus3 140711-balthus4 140711-balthus5 

「バルテュス」展  みなさま、ぜひお見逃しなく!

神秘的で不思議な緊張感のある絵画、孤高の画家バルテュス大回顧展。一生に一度観れるか観れないかの貴重な展覧会。

会期:2014年7月5日(土)〜9月7日(日)
休館日:月曜日
時間:9:00〜17:00(入館は閉館の30分前まで)
料金:一般1500円 学生1000円
場所:京都市美術館 京都市左京区岡崎景勝寺町124

 

次へつづきます...☆☆☆ 

 

2014年 京都・夏の展覧会情報

昨日から祇園祭の鉾建ても始まり、いよいよ本格的な盛夏を迎える京都です。祇園祭中に京都を訪れる方もたくさんいらっしゃることと思います。お時間ございましたら、ぜひ京都ですばらしい美の世界をご堪能ください。

 

「バルテュス」展

神秘的で不思議な緊張感のある絵画、孤高の画家バルテュス大回顧展。一生に一度観れるか観れないかの貴重な展覧会。お見逃し無く!

会期:2014年7月5日(土)〜9月7日(日)
休館日:月曜日
時間:9:00〜17:00(入館は閉館の30分前まで)
料金:一般1500円 学生1000円
場所:京都市美術館 京都市左京区岡崎景勝寺町124

140711-balthus 

■「うるしの近代――京都、『工芸』前夜から」展

京都の近代の漆芸、京塗(きょうぬり)の展覧会。京都の“ 漆 ”が明治時代に西洋文化が取り入れられ、どのように近代を迎えたのか、「工芸」の新しい視点を探る展覧会。夏休みに合わせて、様々な漆の体験ワークショップも開催されます。

会期:2014年7月19日(土)〜8月24日(日)*巡回予定無し。
休館日:月曜日、展示替えのため7月14日~15日
時間:9:30〜17:00(*金曜日の夜間開館は無し)
料金:一般900円 学生500円
場所:京都国立近代美術館 京都市左京区岡崎景勝寺町 

flyer404

 

■「デミタス コスモス ―宝石のきらめき★カップ&ソーサー―」展

深く濃い味わいの珈琲を飲むための器「デミタスカップ&ソーサー」。鈴木康裕・登美子夫妻によるデミタスのコレクション500点以上の中よりヨーロッパの作品を中心にご紹介。優雅で愛らしく、宝石のような煌めきをもつ超絶技巧のデミタスの数々をお愉しみください。

会期:2014年7月8日(火)〜9月28日(日)
休館日:月曜日
時間:10:00〜18:00(入館は閉館の30分前まで)
料金:一般1100円 学生800円
場所:細見美術館 京都市左京区岡崎最勝寺町6-3

140711-hosomi-Demitasse2

 

2014.06.14.「間日の水音」展@京都・二日目

「中村芳中」展 の後期を観るべく細見美術館へ。「間日の水音 mabi no mizuoto」展 の二日目夕方に再びお伺いしました。初日とは違う、圧倒的に品数が減ってます!それでも素敵な帯留めがたくさんありましたけれど、ちょっぴり初日に伺ってよかったな〜、と思いました。

140614-tenji1

140614-tenji2

140614-tenji3

 

三品さんのすてきなお着物姿。お着物も、帯も、帯留めも三品さんご自身のデザインされた作品。艶やかです〜。140614-mishinaK1

140614-mishinaK2

三品さんとのツーショット。140614-kimonoK-M

 

「間日の水音 mabi no mizuoto」展 は、6月27日(金)・28日(土)・29日(日)に東京へ参ります。ぜひ東京方面のみなさま、ぜひお運びくださいませ☆

 

「中村芳中」展 は前期の展示の方が素晴らしかったですけれども、後期の展示もかなり作品が入れ替わり前期からの繋がりも感じられておもしろかったです。「中村芳中」琳派の中でも重要人物。間近でたくさんの作品を観られて幸せです。

 

次へ続きます…☆☆☆

2014.06.13.「間日の水音」展@京都・初日

日本画家でありガラスの帯留め作家でもある、東風杏・三品雅子さんの作品展「間日の水音 mabi no mizuoto」展@京都へ、ご近所繋がりでカラーコンサルタントの能口先生と一緒に初日にお伺いしました。

まずはご近所ランチからスタート。「セクションドール」でタンドリーチキンをいただきます。写真は能口先生に写真撮影の仕方を教えていただきながら撮影。なんか、いつもよりかっちょ良く撮れてる!

140613-food

 

「間日の水音 mabi no mizuoto」展は、細見美術館3階にある「茶室 古香庵」にて。美人でおちゃめな三品さんが素敵なお着物姿でお迎えくださいました。140613-tenji1 

お茶室を借り切っての展示。涼しげなガラスの帯留めの他に、浴衣、帯、手拭い、日本画や陶器まで、三品さんのいろいろな作品がお茶室全体にしつらえられ、とても素敵です。140613-tenji2

140613-tenji4

140613-tenji5

140613-tenji6

140613-tenji7

 

展示を拝見後は、東山を借景に望みながら、茶席で「中村芳中展」期間中の限定お菓子「ほのぼの」と冷抹茶をいただきました。ひんやりとした透明感のあるお菓子、見た目も爽やかで、お味も上品でおいしゅうございました。 140613-tenji8

140613-tenji9

140613-honobono1

次へ続きます...☆☆☆

「通崎睦美 選展 〜通崎好み〜」展

「通崎睦美 選展 〜通崎好み〜 コレクションとクリエイション」展

マリンバ・木琴奏者で文筆家、着物コレクターとして活躍する京都在住の通崎睦美さんの「銘仙着物コレクション」の展覧会。明治~大正~昭和初期の貴重な銘仙や小物たちがいっぱい!

 

知らなかった!銘仙ファンとしては、何としても会期中に観に行かねば!

銘仙 は斬新でモダンな素敵なデザインがたくさんあるけれど、庶民の普段着であったし、時代も経ているため、状態の良い 銘仙 に出会えることはかなり少ない。NHKの大正〜昭和時代の連続ドラマなどで、キッチュでカッコいい銘仙を拝見するとワクワクする。いまの時代にあらためてこのような躍動するデザインが再興されてもいいんじゃないか、と思う。観に行こ!

 ex1405_tsuuzakigonomi01

 ■「通崎睦美 選展 〜通崎好み〜 コレクションとクリエイション」展

会期:2014年5月20日(火)〜6月29日(日)
休館日:月曜日
時間:10:00〜17:00(入館は閉館の30分前まで)
料金:一般(高校生以上)500円 (中学生以下無料)
場所:東大阪市民美術センター 大阪府東大阪市吉田6丁目7番22号

 

2014.06.01. 「光琳を慕う―中村芳中」展へ vol.1

140603-nakamurahoucyu

 

 

細見美術館へ「中村芳中」展 を観に行ってきました。とても素晴らしい作品がたくさんありました!尾形光琳画をより洗練された図案として完成させ、描く「たらし込み技法」の超絶さすばらしさ!!!中村芳中を知らずして、尾形光琳を語れない?琳派は語れない?神坂雪佳も語れない???前期・後期共に押さえておくべき展覧会です。

 

「琳派展XVI 光琳を慕う―中村芳中」展 
会期:前期 2014年5月24日(日)〜6月8日(日)
   後期 2014年6月10日(火)〜6月29日(日)*会期中展示替えあり。
休館日:月曜日
時間:11:00〜18:00(入館17:30まで)
料金:一般1100円 学生800円
場所:細見美術館 京都市左京区岡崎景勝寺町6-3
   http://www.emuseum.or.jp

 

*中村芳中についてより詳しくお知りになりたい方は、アートサロンもぜひ!
「なごみの琳派絵師 芳中の魅力」~「中村芳中画集」著者 木村重圭氏が語る~
日時:6月20日(金) 10:30~11:30(約60分)
場所:カフェ・キューブ(細見美術館地下 2階)
料金:一般1800円、友の会会員1200円(ワンドリンク付き)
詳細・お申し込み → こちら

 

次へ続きます…★★★

2014年 初夏の京都の展覧会情報

調べてみたら、いろいろな展覧会が目白押し!初夏を通り越して毎日猛暑日が続く京都ですが、ぜひ京都で美の世界をご堪能ください。

「上村松篁展」展
日本画家・上村松園氏のご長男・上村松篁氏の展覧会です。
会期:2014年5月27日(火)〜7月6日(日)*6月16日に一部展示替えあり。
休館日:月曜日
時間:9:30〜17:00(毎週金曜日は20:00まで/入館は閉館の30分前まで)
料金:一般1300円 学生900円
場所:京都国立近代美術館 京都市左京区岡崎景勝寺町

flyer403

 

 

「高橋秀 − 気への形象」展
会期:2014年5月23日(金)〜6月22日(日)
休館日:月曜日
時間:9:00〜17:00(入館は閉館の30分前まで)
料金:一般1000円 学生800円

場所:京都市美術館 京都市左京区岡崎景勝寺町124

140603-takahashi-shu

 

 

「没後55年 和の美を問う 北大路魯山人」展
会期:2014年3月25日(金)〜6月29日(日)
休館日:月曜日
時間:10:00〜18:00(入館は閉館の30分前まで)
料金:一般1000円 学生800円

場所:何必館・京都現代美術館 京都市東山区祇園町北側271

140603-rosanjin-tsubakibachi