屏風祭後は、まだ観ていない山鉾を観に小さな通りへ移動。
四条通北側からなるべく人の少なめの通りを通っていこうと、月鉾 を観つつ、
四条通の南側・京町家に細い石畳がとても風情のある小道「 膏薬辻子(こうやくのずし)」を抜けて下がっていきます。着物屋さん「モノコトシルト」さんや木版印刷・伝統木版画工房「 竹笹堂 」さんがある通りです。抜けていくとちょうど重要文化財「杉本家住宅」@綾小路通のすぐ横に出られます。
「杉本家住宅」の正面に 伯牙山(はくがやま)。
烏丸通方面は人混みがすごいので、「杉本家住宅」から南西へ下がり西洞院通仏光寺西方面へ。
木賊山(とくさやま)。
油小路通仏光寺下がる、太子山(たいしやま)。
太子山の会所は「秦家住宅」では、鉾飾りを拝見できます。「秦家住宅」は旧家で、奇応丸(きおうがん)という薬を扱っていたお家だそうです。今でも玄関屋根の上には「 登録商標 小児薬玉 奇応丸 」と印した行灯が!
油天神山(あぶらてんじんやま)。
油天神山の提灯が一番綺麗でした!昔の 蝋燭の灯を再現したLED ランプを使用しているそうで、“ 風に揺らぐ蝋燭の灯 ” を再現し、提灯ひとつひとつの灯が揺らめいたり消えそうになったり、とても情緒があります。現在山鉾のほとんどが白色LEDを使用して、明るいけれど味気ない感じになっている中で、この 蝋燭の灯を再現したLED を採用していることはすごいことです。みんなコレにしたらいいのに!暗くてええやんか、後祭も復活したことやし、昔の風景に戻していこうゼ!と叫びたい。
油小路から北上し、綾小路通西洞院西の 芦刈山(あしかりやま)。
最後に西洞院通四条を上がり、蟷螂山(とうろうやま)でカマキリさん見物!“ かまきり山 ”とも呼ばれ、カマキリがカマを振り上げて動くギミックつき!なんでカマキリなんでしょうね? 回答はこちら→☆
蟷螂山 の会所にはカマキリの置物も展示。
おみくじもカマキリ(手作りっぽい)が動く!(ちょっとブレちゃってますが)子供達にめっちゃ人気がありそうでした!
次へ続きます…★★★
お腹を満たした後には 屏風祭 へ!屏風祭は、WEBで掲載されている情報でも一部はもうやっていない場所もあるので要注意です。
今日のメイン、大正ロマンな長襦袢&型染め友禅 で有名な「 紫織庵 」@新町通六角上ルへ。久しぶりの紫織庵さん、5年ぶり2度目です。
建物は、京都市指定有形文化財に指定されている趣のある京町家(京都の伝統的な「大塀造」建築)です。江戸時代後期に名医・荻野元凱氏の医院として建てられ、その後大正時代に豪商・井上家の手に移りモダンな洋間を増築し、その後川崎家の住宅へと移り、現在にいたります。
門をくぐって玄関までのアプローチ。
玄関の三畳間としつらえ。
玄関横の洋室の客間。
玄関奧・中庭をぐるりとコノ字に囲む広縁のガラス建具。建具の向うには中庭が見えます。ガラスは建築当初の「波打ちガラス」が一枚も破損せずすべて残っているそうです。
施設の名称の「紫織庵」の由来になった、茶室「紫織庵」を拝見。夕暮れ時で少し暗かったので、また後日、日中にも訪れてみたいと思います。
広縁を回って和室の屏風を拝見します。和室、蔵の中はすべて撮影禁止でお写真はナシ。
母屋一階の広い大きな和室2間を拝見した後は、最奥の蔵へ。
蔵の二階で 、正絹生地を使った現在の紫織庵さんの商品の着物反物や帯反物を拝見。京都らしいはんなりデザインの 型染め友禅 の作品の数々、素敵なものがたくさんありました!
蔵の一階で現在の紫織庵さんの商品、2014年新作の浴衣生地反物を拝見。浴衣はいくつか反物を身体に当てさせていただきました。紫織庵さんのデザインは古典柄なのにどこかキッチュなのがいいのです。いつか長襦袢の生地か浴衣をいただきたいと思います。
蔵横の階段から母屋二階の和室へ。大正時代〜昭和時代の長襦袢コレクション展を拝見。いろいろな時代に即したおもしろいデザイン(大正昭和モダンなもの、戦争もの、某キャラクターのヘボいパクリとか)に驚かされます。
屏風祭 、この日は時間切れで 藤井絞(株) さんまで。藤井絞 さんでは表通りに面した窓越しに中を観れるようにしてくださっています。この日は舞妓さんをお呼びして、お得意様のご接待が行われているようでした。
次へ続きます…★★★
祇園祭・宵宵山 の日。夕方から 屏風祭 を観に浴衣でお散歩。
まずは軽くお腹が空いたのを満たしに「イノダコーヒー本店」@堺町通三条下ルへ。禁煙席を希望したら、初めて堺町通りに面する別棟のスペースへ。
アンティークな内装がそのまま残っています。冷蔵庫は新しくされたようですが、アンティーク冷蔵庫と同じ仕様で作ってあります。
美味しいと聞いていたスパゲッティ・イタリアン(ナポリタンみたいな)を初めていただきます。太麺のスパゲティと、少しジューシーなソースが特徴。なかなか美味しいです!
アイスコーヒーとブレンド珈琲「アラビアの真珠」。どちらもお砂糖&ミルクをデフォルトで入れてきてもらうのが◎。
そして、いちごのお菓子専門店「メゾン・ド・フルージュ」@東洞院通三条下ルへ移転後初めて伺います。
珈琲は砥部焼の素敵なカップで!スプーンがいちご用スプーンっていうのもね!
いちごやベリーが積層になったミルフィーユ。段々の積層具合も素晴らしく、層ごとにベリーやいちごの風味が堪能できる贅沢な逸品。
いちごのムースのケーキ。甘さ控えめで、いちごの甘味と酸味が絶妙なバランス。
いちごのくず餅にいちごの水無月。いちごの水無月はやっぱり水無月!いちごの風味もあるけれど、小豆の風味もきちんとしていて、あくまでも和菓子を保っているところがすごい!うんうん、どれも外れ無し、とてもレベルが高い!これなら若い方からマダムまで誰にでもおすすめできます!
京都八百一本店前ではビールと焼物の屋台&イートイン用座席が設けられています。八百一で売られているあの美味しそうなスイートコーンがその場で焼かれてる!来年は食べよ!
烏丸通りでは18時から歩行者天国に。すでにすごい人混み!
で、屋台には興味が無いので、人混みを避けて裏通りから 屏風祭 を観に行きます。
次へ続きます…★★★
日本時代劇の名脇役、5万回斬られた名男優・福本清三氏 が主演の話題作、映画「太秦ライムライト」。みなさんもうご覧になられましたか?
太秦ライムライト 公式サイト
先日ニュースにもなっていましたが、カナダ・モントリオールで開催されたファンタジア映画祭にて、映画「太秦ライムライト」が シュバル・ノワール賞(最優秀作品賞) を、福本清三氏 が 最優秀男優賞 を受賞されました!
ほとんどの上映先ではすでに上映が終了していますが、京都だけは T・ジョイ京都(JR京都駅八条口南・イオンモール内)にて上映中(*現在の情報では8/15終了予定が続映決定し終了日未定となっています)。
8月15日(金)には舞台挨拶付きの上映会がございます!!!残席わずか!
まだご覧になられていない方は、ぜひともこの機会に京都でご覧くださいませ☆
「太秦ライムライト」ファンタジア映画祭 最優秀主演男優賞 受賞記念舞台挨拶決定!!
8月15日(金)、17時40分の上映回終了後、【登壇者(予定)】主演:福本清三さん、特別興行につき通常料金のみ。
10年ぶりの新作野外公演@大阪です!10月の秋風を感じる候、開演前には恒例の屋外屋台も楽しんで、大阪・中之島の秋の夜空と維新派の舞台を楽しみたいと思います。
昨日10日よりチケット一般発売開始されています。私達は初日に参ります。(お天気良ければ着物で行くつもり)維新派ファンのみなさま、久しぶりの大阪開催、お見逃しなきよう!
土佐堀川と堂島川がまじわり安治川と名前をかえる一角に < 維新派の劇場 >
があらわれる
大阪に拠点を置き、40年以上世界各地で野外公演をしてきた維新派。10年ぶりの大阪野外公演は、大阪梅田のビル群を借景に、周囲を川に囲まれた場所で行います。この場所は、最近になって埋め立てられた場所で、ここに一か月かけて巨大な劇場を作ります。
■日程:2014年10月11日(土)〜28日(火)全16公演
*10月15日(水)、21日(火)休演
■時間:各日19:00開場、19:30開演
■会場:中之島GATEサウスピア
■チケット:料金 (全席指定/税込)
一般前売:5,500円、一般当日:5,800円、学生(前売/当日):4,800円
平日グループ割引:4,800円(前売り限定。一回に3枚以上の申し込みで、平日の同日公演のみ適用。)
・維新派チケット:http://ishinha.com/SP/2014/ticket
・イープラス:http://bit.ly/ishinha2014-eplus-tk
・チケットぴあ:Pコード 439-182(*8月14日(木)より発売)
*学生チケット、平日グループ割引チケットは、維新派のみの取扱となります。
*10月11日(土)~17日(金)公演の前売りチケットを維新派にてご購入の方にもれなく公演パンフレットをプレゼントいたします。
↓↓↓ 詳しくは特設サイトにて。
http://ishinha.com/SP/2014/
祇園祭・鉾建て期間の最終日。四条烏丸界隈では様々なイベントごとも企画されています。
この日は 着物さくさく・須賀凌子先生 の山村流の舞いを拝見したく、四条烏丸近くの京都・綾小路新町の重要文化財である「 杉本家住宅 」向かいの会場、フェイシャルエステサロン・游宙庵(ゆうゆうあん)さんまで行ってまいりました。
地下鉄烏丸駅から人が少なめのCOCONの南側を通りながら向かいます。 鶏鉾(にわとりほこ) が完成しています。
会場にはすでに凌子先生のご友人や、たくさんの人でいっぱい。どうにか椅子席を確保していただいて、最前列で拝見させていただきます。
会場には途中から本物の舞妓さん&芸妓さん&お母さんが登場!ご近所へお仕事にお越しになられたついでに、会場オーナー様のよしみでほんの少しの空き時間にお立ち寄りくださったそう。
本物の舞妓さんたちのすぐ目の前で舞わはる凌子先生。さぞかしご緊張されたことと思いますが、曲が始まるやいなや、はんなりとした浮世絵の美人画のようなお姿!
演目は地唄舞「文月」。しっとりと風情ある静かな舞いを拝見でき、うっとり。
深緑色地の鉄線柄浴衣に薄緑色の名古屋帯で、大人っぽく涼やかな装い。艶やかで漆黒の美しい髪で結わはった日本髪がとてもよくお似合いで、本当にお綺麗でした!!!
イベントでは紙芝居、マジック、日舞、常磐津(謡+お三味線)、現代日本髪自分結いのパフォーマンスなど、出演者の方々のバラエティに富んだ内容で、とても楽しいひとときでした。
舞妓さん&芸妓さんと記念写真をパチリ。
イベント後、すぐ近くの新釜座町の着物屋さん「 モノコトシルト 」さんで行われている、 こころや さんと トリエ さんのイベントに、凌子先生やお友達のみなさまと一緒に顔を出しに向かいます。
トリエ さんのお品達。
こころや さんのお品達。
凌子先生とこころやさんと。
30分ほどみなさんでお品をいろいろ拝見しつつ、こころやさんとわちゃわちゃと着物談義しながら楽しいひとときでした。夕方にはみなさまそれぞれのご予定もあるので、「モノコトシルト」さんの店頭でご挨拶してお別れ。
さて、夕方になり私も今日のメインイベントへ向かいます…★★★
毎年恒例の着物についてのお勉強講座 【 2014年 きもの学・京都 】。
今年も京都にて、8月30日(土)〜9月6日(土)に開催されます。すでに応募の締め切りは過ぎていますが、募集人員にまだ若干余裕があるそうですので、今からでもお申し込み可能ですって!!!応募締め切りは 8月18日(月)まで延長!
服飾評論家・市田ひろみ氏、竺仙社長・小川文男氏、家紋研究&染色補正・森本景一氏、西陣まいづる社長・舞鶴一雄氏、岡重社長・岡島重雄氏、「日本のきものぷらす+」清田のり子氏など、すばらしい方々の講義ばかり。
毎日すべての講座に出席できなくても、2〜3講座だけでもとても勉強になりますので、ご興味のある方はどーぞ!
↓↓↓ お申し込み、お問合せは、下記HPまで。
【 2014年 きもの学・京都 】
7月に入ると、京都の街中をお散歩しておりますと、四条烏丸界隈では夜7時以降になるとあっちこっちから「コンコンチキチン、コンチキチーン」と祇園祭のお囃子が聴こえてきます。
提灯を灯した風情ある京町家の2階をフルオープンにし、それぞれの町内のみなさんがお囃子のお稽古をされています。夜な夜なお仕事終了後に練習場所へ集まってくる浴衣男子にも出会えます。現代っ子な細身の身体にゆるく着付けているのに、着慣れているせいか、めっちゃシュッとしててカッコいい!!!萌えますよー!(笑)
お囃子ムービーはこちら → ★★★
今年の祇園祭は昔ながらの形式に戻り、約50年ぶりに「前祭(さきまつり)」と「後祭(あとまつり)」にわかかれる形で行われます。巡航する山鉾も前祭と後祭にわかれます。前祭山鉾巡行では 長刀鉾 を先頭に23基、後祭山鉾巡航では 橋弁慶山 を先頭に10基の山鉾が巡行します。今年から祇園祭の山鉾巡行を2度楽しめるってわけです!
また150年ぶりに 大船鉾 が復活!後祭の巡行最後を華やかに飾ります。必見!
・前祭宵山(宵々山):7月14日(月)〜7月16日(水)
歩行者天国:15・16日の18〜23時(予定)
四条通の八坂神社~堀川間/各町内(中京区一帯)
・後祭宵山:7月21日(月)〜7月23日(水)
歩行者天国・露店の出店はありません。
2014年・祇園祭 の詳細については 京都観光情報・祇園祭2014日程表 で。
祇園祭、人混みはすごいですけれど、あの独特の風情はたまりません!めっちゃワクワクして楽しいです!!!
宵山(宵々山)では山鉾でずっと生でお囃子が演奏され、夕暮れ頃、山鉾のすべての提灯に明かりが灯された情景は圧巻です。人混みの中でもゆっくり移動はできるので、激混みになる少し前、夕方4時頃〜歩行者天国始まって1時間くらいがベストかもしれません。移動する道も一方通行になるので、どこから裏通りへ抜けていくか事前に計画を。裏道抜けて、町外れの小さな和食屋さんでしっぽりするなど、いかがでしょう?
ぜひ京都の夏を、祇園祭を感じに、浴衣でお出かけくださいね☆
浴衣着付けレッスン1回目終了!
京都でデザインイベントの繋がりで、着物にご興味を持ってくださったお友達にお教えしました。
勝野の着物にハマったキカッケから、着物初心者さんが初めて知る着物の諸々を含め、いろいろお話をしながら、ワイワイ楽しくお稽古。
この日はお稽古後に浴衣でお出掛けもされたい、とのことで、お稽古後に着姿を撮影させていただきました。初めてのお稽古でも、1回目で着付けバッチリ、美しくお召しになれました!
私は着方の基本をお教えしただけで、なーんにも手伝っていません。(帯を回す際に帯板を押さえていたくらい)何回かお稽古した後、一から全部ご自分でお召しになられたんですよ。
すべるポリエステル半幅帯の帯結びも、上手に美しいバランスで結べました!
帯結びは「割角出し結び」をお教えしました。ほどけにくい結び方なので、基本コレさえ知っていれば年中活用OK。
夜まで一日お出掛けなので、半幅帯のゆるみに備え、勝野の手持ちの三分紐帯締めと帯留め(東風杏・三品さんの作品)をお貸し出し。小物をプラスするだけで、少し大人っぽくなりますね。
お出掛け後は、スーパーで知らないおば様から「かえらしなぁ、うわ!この帯どうやってんの?!美容院でしてもろたん?!」と誉められた、とのご報告。うれしいことです!
次回もお稽古がんばって、帯結びのアレンジも覚えてみましょう♪
次回開催は、7月6日(日)13:00〜 です。お稽古後には、浴衣でお洒落カフェにお茶しに行って、リサイクル着物屋さんを一緒に巡ります。ご興味のある方、1〜2名様ご参加可能ですので、どうぞお越しになってくださいね☆
詳細は こちら まで。
「中村芳中」展 の後期を観るべく細見美術館へ。「間日の水音 mabi no mizuoto」展 の二日目夕方に再びお伺いしました。初日とは違う、圧倒的に品数が減ってます!それでも素敵な帯留めがたくさんありましたけれど、ちょっぴり初日に伺ってよかったな〜、と思いました。
三品さんのすてきなお着物姿。お着物も、帯も、帯留めも三品さんご自身のデザインされた作品。艶やかです〜。
三品さんとのツーショット。
「間日の水音 mabi no mizuoto」展 は、6月27日(金)・28日(土)・29日(日)に東京へ参ります。ぜひ東京方面のみなさま、ぜひお運びくださいませ☆
「中村芳中」展 は前期の展示の方が素晴らしかったですけれども、後期の展示もかなり作品が入れ替わり前期からの繋がりも感じられておもしろかったです。「中村芳中」琳派の中でも重要人物。間近でたくさんの作品を観られて幸せです。
次へ続きます…☆☆☆