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カテゴリー : 京都お散歩日記

京都の楽しい街歩きをご紹介。

2014.09.14. 京都お散歩日記「京のつくね家」「kawa COFFEE」

一週間引きこもっていたので、身体動かしに夕方からご近所散歩。

久しぶりに「 京のつくね家 」@神宮丸太町でお夕食。

親子丼と九条ネギと鴨のうどんのセット140914-tsukuneya01 140914-tsukuneya02 140914-tsukuneya03

つくね揚げ定食

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こちらのお店は老舗・鶏料理店「 京の鶏どころ 八起庵 」の姉妹店。お店は通りの表裏で隣合わせなのですが、「京のつくね家」はリーズナブルな価格でいただけるので、いつもこちらを利用しています。冬場には鶏鍋コースもあって、めっちゃ美味しいんですよ。秋冬に平安神宮や岡崎界隈の美術館に行かれる際は、せひお立ち寄りください。アイドルタイム無しなので、遅めのランチもいただけます。

私の大好きな「鶏スープとたまごかけごはんのセット」は夏場はお休みでしたが、来週あたりに再開されるとのこと。鶏のコラーゲンぷるぷるな鶏スープをご賞味くださいませ。

店内の壁には萩の絵。

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今が季節ですね〜。出町柳駅から徒歩ですぐ、川端通沿いの 常林寺 は 萩寺 と呼ばれる萩の名所です。小さなお寺ですが、門扉を入ると萩だらけ!9月中旬〜下旬、萩の見頃になる時季だけ特別公開中。無料で拝観できますので、こちらもどうぞ!

 

「京のつくね家」の後は、前からバスで通る度に気になっていた、京町家を改装した「 『革 × 珈琲』の喫茶店 kawaCOFFEE 」さんへ、新規開拓!河原町丸太町交差点の西すぐ、丸太町通の御所南に面したお店です。「 きもの鶴 」さんからもすぐなのです。

二階建てで奥行きの浅い京町家を、全面改装されています。お店の前の自転車が、kawaCOFFEE仕様でブラウンなのがかわいい。

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一階はハイスツールのカウンター席と、テーブル席ひとつ。出入口には革細工の雑貨コーナー。

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二階は和室で、大きめの座卓テーブル席とロースツールのカウンター席。ロースツールはイームズチェアをファブリック張りにしたもので、ほっこり可愛い!

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二階カウンター席の奧は、革製品のコーナー。

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壁面や天井には藁入りのじゅらく壁、階段周りにはバナナ繊維入り土佐和紙を使用。古材の建具も、木枠は活かしながら、すべてリブ型板ガラスで統一。一見普通に見えるけれど、わかってらっしゃる〜と、内装屋や建築屋も唸らせる上質な仕上げ。かなり改装コストもかかったことが伺えます。

 

アイスコーヒーブラマンジェカフェ。ブラマンジェは小瓶に入っています。珈琲の香り付けが美味しい。

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ブレンド珈琲珈琲ゼリー。珈琲はペーパードリップ。しっかりとした味わいです。珈琲ゼリーは私達の好みからすると、少々固めすぎるかな。

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レザーメンテナンス、レザー雑貨のお店+喫茶店 という、珍しい業態。今度使い込んでひび割れしてきた、お気に入りの革の鞄のメンテナンスをお願いしようかしら。

お店は革特有の嫌な臭いが珈琲を邪魔することも無く、とてもゆっくり居心地良く珈琲をいただけました。二階の開放感、おすすめです!珈琲の味もしっかりしていますので、気に入りました!これから近所のお散歩ついでに立ち寄るカフェの一軒になりそうです。

 

鶏料理 京のつくね家
住所:京都市左京区東丸太町8-3
電話:075-761-2245
時間:11:30〜21:00
定休日:日曜日
URL:http://kyonotukuneya.ecoweb.jp/

 

『革 × 珈琲』の喫茶店 kawa COFFEE
住所:京都市中京区昆布屋町397
電話:075-746-5499
時間:10:00〜20:00
定休日:第一木曜日(不定休な月もあるのでHP参照)
URL:http://kawacoffee.jimdo.com/

 

2014.09.07.「竹久夢二」展からの食べ歩き

四条河原町「喫茶 ソワレ」

「竹久夢二」展 後は、昭和のクラシック喫茶「ソワレ」@四条河原町へ!阪急河原町駅を使う際、今までも何度か行こうとしたものの、いつも訪れる時間が遅くて、今回発潜入!

青いライトの光が漏れる、怪しいファサード。140907-soiree01 140907-soiree02

 

ショーウィンドウには東郷青児の絵画と、東郷青児が描いた絵を絵付けしたオリジナルコーヒーカップ。140907-soiree03 140907-soiree04 140907-soiree05

 

怪しく、青いライトに浮かび上がる、豪華なインテリア。140907-soiree06 140907-soiree07 140907-soiree09

 

ショーケースの中の食器たち。なんと、有田焼の香蘭社製!140907-soiree08

 

壁面には東郷青児の絵画。140907-soiree12

 

お冷やのコップにも東郷青児。140907-soiree11 

 メニュー置場が壁面に設えてあります。140907-soiree10 

 

ホット珈琲。使い込まれたコーヒーカップには東郷青児の絵がかすかに残る。140907-soiree13 

そして、注目はコレ!

怪しい色合いのトロピカルなゼリーが入った「ゼリーポンチ」!ソーダ水の中に色とりどりのゼリーが入っています。美味しいか?そりゃ、そんなに美味しくはないわよ!昭和の初期の味わい。でも見た目で、めっちゃテンション上がります!140907-soiree14 140907-soiree15

 

 

先斗町「酒亭 ばんから」

夕食には、先斗町の「 酒亭 ばんから 」へ新規開拓。先斗町を四条通から北上し、三条通までの真ん中あたり西側、かなり細い路地の奧。

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突出し

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ずいきと貝柱の冷し冬瓜みぞれ煮

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お造り 穴子炙り

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お造り ひらめ昆布〆

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づけカツオと焼き茄子のモロヘイヤオクラがけ

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さんま焼き

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しらす南高梅丼

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評価通り、お魚が美味しく、上品かつ上質な割烹料理で、美味しく堪能させていただきました。先斗町の一等地、なのに、お値段はお安い!いいお店!またお伺いましょう♪

 

次へ続きます…★★★

 

2014.09.07. 島原から「竹久夢二」展へ

京都の旧花街・島原を見学 した後は、運動がてらがんばって四条大宮まで25分ほど歩き、京都の老舗フルーツパーラー「 ヤオイソ 」を目指す!!!しかーし、ラストオーダーの時間を2分オーバーして到着、撃沈。仕方ないな、また後日リベンジしまっす。

ヤオイソ撃沈 でかなりのダメージを受け、足取りも重く、四条河原町方面へ。大したお店を思いつかないので、間に合わせでモスバーガーで一服。

足安めの後は、元気を振り絞って、京都高島屋で開催中の 「竹久夢二展 −ベル・エポックを生きた夢二とロートレック−」展 へ。18:00以降はトワイライトサービスで入場料が半額!!!日光が入る空間の展示ではないので、トワイライトサービスの半額はとてもありがたいです。

竹久夢二 のことを、あなどっていましたよ!現代でもたいへん人気のある夢二の美人画ですが、絵としてはゆるゆるすぎて、夢二の絵はあまり好きではなかったのです。

夢二と同時代の明治期には、小林かいち小村雪岱川瀬巴水高畠華宵蕗谷虹児など、とつもなく絵が上手い絵師たちがたくさんいますから!

 

展覧会では、夢二の肉筆画がメインで展示されていましたが、肉筆画、めっちゃいいじゃないですか!幼少期から絵が好きで好きでたまらないものの、絵の教育はきちんと受けておらず、自己流で到達した夢二流の絵画。素朴なやさしい味わいの中に、どこか哀愁が漂う絵は、何とも言えず、引込まれます。小さな挿絵よりも大きな屏風画や掛軸絵の方が断然良かったです。

版画になるとどうしてあんなにヘボくなってしまうのでしょう。版元、刷師とのコラボの問題???

今回の展覧会の夢二コラボグッズがまったく可愛くなかったのが残念です。なんでやー、夢二の当時のデザインのまんま作れや!夢二のデザインをもっと活かしたグッズの販売をどこかに期待。

同時展示には、ロートレックのポスターが多数。ロートレック、やっぱりいいですね!ジャポニズム(浮世絵など)の影響を受けた構図の大胆さ、配色のカッコ良さ、どれをとっても素晴らしかったです。匠のロートレックとゆるい夢二を対峙させるか???とは思いますが、比べるよりも両作家の作品をたくさん観ることができたがよかったです。

京都高島屋での展覧会は9月8日で終了しました。今後は日本橋髙島屋(2014年9月26日(水)〜10月6日(月))、横浜高島屋(2014年10月15日(水)〜1月27日(月))へ巡回します。

 

京都高島屋の一階エントランスホールで「 夢二が描いた “ 着物と帯 ” 」の展示。夢二が描いた絵画を題材に、京友禅の老舗・ 千總 さんが制作。

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作品名「加茂川」

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作品名「立田姫」

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作品名「秋のいこい」

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 今回展示されていた夢二の絵画の中では、この「秋のいこい」が一番好きです。

 

次へ続きます…★★★

 

2014.09.07. 京都の旧花街・島原へ

京都では、 2014.京の夏の旅 特別公開中ということで、まだ観たことがなかった京都の最後の花街・島原へ、着物で見学に行ってきました。

 

【 2014. 京の夏の旅 】

期間:2014年7月12日(土)〜9月30日(火)
   *公開場所により期間が異なるためご注意ください。
時間:10:00〜16:00(受付終了)*輪違屋は15:30受付終了
料金:一箇所 大人600円 小学生300円
お問合せ:京都市観光協会 TEL:075-752-7070(9:00〜17:00)
https://www.kyokanko.or.jp/natsu2014/natsutabi14_01.html

 

JR丹波口駅から徒歩5分程の現在はほとんど住宅地となってしまった、旧花街・島原。現在では、島原大門、唯一の揚屋・ 角屋(すみや) 、唯一の置屋・ 輪違屋(わちがいや) のみが現存するだけとなっています。

 

■輪違屋(置屋)

まずは受付終了時間が早い置屋・ 輪違屋 へ。元禄年間(1688~1704)の創業以来320年以上も営業を続ける、島原に現存する唯一の置屋で、今でも日本で唯一残る太夫さんが現存されている生きた建築。写真撮影は一階のみ。

輪違屋 といえば、今年4月に放送されたNHKの番組『SONGS“石川さゆり 椎名林檎を歌う ~花の京都 芸の心にふれる~”』で、実際に 輪違屋 の現役の太夫さんと「傘の間」が放送されたことが記憶に蘇ります。太夫さんも、石川さゆりさんの着物コーディネートも素敵だったな〜。

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輪違屋 の名の基に、輪っかがふたつ交わったマークが印象的で、看板や郵便受け、建具や小道具にまで。

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一階のいろいろ。

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二階にある、太夫さんがお客様の接待に使うお部屋の、有名な襖に道中傘を貼りこんだ「傘の間」、壁に紅葉を塗りこんで紅葉をかたどった「紅葉の間」。今回は特別に見学はできたのですが、撮影は不可で残念。

エントランスの看板の写真をアップで撮影した「傘の間」

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写真ではわかりませんが、「傘の間」は二面それぞれ四枚建襖に銀箔のベースを貼り、その上に道中傘を二枚ずつ貼りこんであります。床の間の方には床柱で松竹梅の遊びが入れてあったりします。図太く、強さのあるカッコいい空間です。

「紅葉の間」は、黄土色の土壁一面に、紅葉型がぱらぱらと散らした間合いで掘込んであって、紅葉型の掘込みにはひとつひとつ、緑色、オレンジ色、黄色と色が微妙に塗り分けてあるんです。可愛くて、上品かつ、粋(すい)な空間。

love the life のデザインの好みでは、「紅葉の間」が断然好みです!こんなんどこかのお店で作りたい!

実際に 輪違屋 を見学してみて感じたことは、思った以上に空間が小さい!

お着物や髪飾りで着飾ったインパクトのある太夫さんと、ほんとに至近距離でお会いできる空間なんですね。太夫さんの横には、今でも禿(かむろ/童女)さんがお付きになるそうです。ここで蝋燭の灯だけを灯しながら、音楽を奏でたり、舞いを拝見したり、和歌のやり取りをして遊んだり、う〜ん、とっても風情があって贅沢!

 

京都・島原 − 輪違屋(置屋)の写真はこちら → 

 

輪違屋 は現在も営業されているため、一切見学できないのです。次に特別公開があるとすれば、数年後〜数十年後でしょうか。今回見学できたのはとても貴重な機会でした!!!
輪違屋 の見学は 9月30日(火)まで可能 ですので、ぜひぜひ観に行ってみてくださいね。 

 

 

■角屋(揚屋)

そして、旧花街・島原開設当初から残る揚屋(あげや)建築の唯一の遺構(重要文化財)の 角屋 へ。

こちらは江戸期の文化サロン・饗宴のための施設で、置屋ではないので太夫さんはかかえず、料亭として営業しているお店です。饗宴を催す時には、置屋さんから太夫さんをお呼びになったそうです。その太夫道中は独特で、至近距離でもお越しになるまで40分かかったそうな。(一度ほんまもんを観てみたい)

とにかく 角屋 は大きいの何の!通りの角から間口100Mはあるでしょうか。

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格式のあるベンガラ塗りの紅色の壁が華やかな玄関。

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料亭ということで、大宴会にも対応できる巨大なお台所!

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お客様は、太夫さんと遊べる教養に優れた方々、お公家様、上級の武士、文化人まで幅広く。大きな宴会が催されたであろう空間は、格式高く華やかでした!

「網代の間」

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「松の間」

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京都・島原 − 角屋 (揚屋)の写真はこちら → 

 

角屋 の見学は9月14日(日)で終了しましたが、9月15日(月・祝)〜12月15日(月)は 角屋もてなしの文化美術館 として通常公開(月曜休館、祝日の場合翌日休館、料金は高くなります)されていますので、夏の特別公開を逃した方は秋にまた訪れてみてください。一階部分はいつでも写真撮影も可能です。

今回、二階座敷は見学(通常公開時も要予約/撮影不可)できなかったので、後日あらためて人数募って 見学会の企画 をたてたいと思います!勝野屋blogまたはFacebookにてイベント告知いたしますね。12月15日(月)までの通常公開期間中に行くぞ!

 

■島原大門

最後に夕暮れの島原大門へ。柳が残り、唯一ここだけに花街の面影が残ります。大門以外は四方八方、ごくふつうの住宅地で、ほとんど現代住宅に建て変わっており、京町家はわずかのみ。寂しいな。

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次へ続きます…★★★

 

2014.09.02. きもの学@京都 – 三日目

きもの学

きもの学 @京都、初日と二日目は昨年受講したので、今回は三日目からの参加です。昨年は仕事の出張などで最初の二日間しか参加できなかったので、今回はできるだけ受講したいと思います。

 

■講義テーマ【きものと健康】
 講師:高橋裕子先生(奈良女子大学大学院教授・日本きもの学会会長・医学博士)

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きものは身体に悪いのか?良いのか?
戦後昭和期に書かれたほとんどの論文で「きものは身体に悪い」と書かれている。これを覆すために、医学的な角度から和装着用時と洋装着用時の身体に掛かる負荷に対する実験を行い、データを収集分析し、「きものは身体に良い」ということを数値で実証される研究を続けていらっしゃいます。

数年間の研究の結果、「きものは身体に良い」と数値で証明でき、NHKの番組「アインシュタインの眼」でも紹介されているそうです。録画ですべてを観てみたいなー。

 

■講義テーマ【小袖の歴史】
 講師:馬場まみ先生(京都華頂大学教授)

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平安時代〜鎌倉・室町時代〜江戸時代までの、小袖の成り立ち、デザイン、文様、染織技法、着装スタイルの変遷について。

江戸時代の武家社会で着用された小袖は、ここ数年間各地の展覧会でいろいろな小袖を拝見し、どんな感じかはなんとなく知っているものの、講義の内容はとても完結にまとめられていて、とても勉強になりました。時代による変遷、特徴と違いを、端的に理解することができました。きもの文化検定にめっちゃお役立ち!

 

会場内では、知り合いの着物通の方々も多数。毎年ご参加されている方も多く、この講座がとても勉強になるのだな、と実感します。

7ヶ月ぶりにお会いする東京のお着物友達・ Kさん とうれしい再会。お時間無く立ち話だけでしたが、また明日〜。

 

京のいっぷく

講座終了後は地元に戻り着物で皮膚科へ。また問診速攻で終わり、処方箋を貰って帰路に。帰る道々、ご近所のカフェ「 source. 」@神宮丸太町で一服。さつまいものタルトとブレンド珈琲。ここね、ケーキ美味しいねん。

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着物コーディネート

8月中に集中豪雨の日が多くなかなか着ることができなかった正絹の夏着物を投入。

いいんです、京都は蒸し暑いので9月9日の重陽の日頃まではうすもので。気温30℃越えの夏日には、9月中旬でもうすものでいいと思います。透け感が少ない正絹で涼しい着物って、意外と持っていないのです。汗にも強く、洗える着物だと、紺色系の阿波しじらになっちゃう。透け感少ない綿麻着物で、お洒落さもあって明るいPOPな色の着物が1枚あったらいいのにな。

正絹黒地に波模様の横絽小紋+オフホワイト地に蜻蛉柄の赤い絞り染め横絽名古屋帯(セミアンティーク)。

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帯締めは黒ですっきり、帯揚げは淡いイエローで存在感を無くして。

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この日も結構歩いて汗をかいた結果、帯の赤の染料が着物に移ってしまいました!!!お安く入手したリサイクル着物だし、黒地だし、自分しか見えない胴周りの部分だからいいのですけれど。同じコーディネートでも一昨年の真夏日は大丈夫だったのに、朝晩涼しいからと侮っていましたね、汗対策をもっと厳重にすべきでした。アンティークにしかないデザインと色合いが大好きなんですけれど、色落ちには気をつけなくては!(毎年一回は色落ちで失敗してる)

しかし、自撮りって、めっちゃ難しいですね!どれもピンぼけ、顔コワい!マミ先生のようにはいきません(女優さんのようなマミ先生とはスタイルも顔も何もかも違うんから無理に決まってるやんっ!)。自撮り修行します…。

 

2014.07.21. 京都お散歩日記 – 祇園祭・後祭3

お夕食にはY嬢に京都らしい素敵空間を感じてもらおうと、美山荘 プロデュースの「 和バル OKU 」へ。祇園花見小路の西側の京町家が並ぶ路地の奧にあります。

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京町家をモダンに改装した空間は、とてもスッキリしていて好感が持てます。

一階客席。奧に坪庭があり、日中も素敵な風景が望めます。

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二階客席。大きな古材の大梁と、何も無い真っ白な壁面のダイナミックさ。余白があるって素晴らしい。

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お料理はあの 美山荘(「草喰なかひがし」と同じ)ですから、一番リーズナブルなコースでも、こだわりの美味しいお料理をお腹いっぱい堪能させていただきました!!!

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■ OKU
住所:京都市東山区祇園町南側570-119
電話:075-531-4776
時間:Lunch 11:30〜14:30(L.O)(*お食事の方優先)
   Cafe 14:30〜17:00(*お食事の方優先)
   Dinner 17:00〜21:00(L.O)
   *カウンターのみアラカルト料理もあり。*予約はお食事の方のみ。
定休日:火曜日
URL:http://www.oku-style.com/

 

次へ続きます…★★★

 

2014.07.21. 京都お散歩日記 – 祇園祭・後祭2

ZEN CAFE で涼んだ後には徒歩で四条烏丸界隈へ。祇園祭・後祭のメインである 大船鉾(おおふねほこ) を観よう!と行ってみるもののすごい人混みで、大船鉾 のある通りは封鎖され、誘導員の方の説明ではゆっくり動きながらでも 大船鉾 を観るまでに1時間はかかるとのこと。そんな時間と体力は無いので、大船鉾 諦め!また来年リベンジしまっす!

人がそこそこ少なめの四条新町通を北へ上がり、後祭で出ている山鉾を観に行きました。

南観音山(みなみかんのんやま)

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北観音山(きたかんのんやま)

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歩く道沿いで公開してくださっている 屏風祭 もたくさん観れました。

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最後は 八幡山(はちまんやま)を観て時間切れ。山鉾は3個だけでしたが、お囃子も生演奏で聴けて、祇園祭の雰囲気は十二分に味わえました。人が居なくなる御池通まで出て、タクシーでお夕食へと祇園へ向かいます。

次へ続きます…★★★

 

2014.07.21. 京都お散歩日記 – 祇園祭・後祭1

東京の着物友達・かわゆいY嬢が祇園祭の後祭に合わせて滋賀のご実家にご帰省されるというので、浴衣デート♡

まずはランチに、ウチの近所のおうどん屋さん「 仁王門うね乃 」からスタート。
九条ネギと刻みお揚げさんがたっぷりの「きつねうどん」+季節の炊き込みご飯「とうもろこしときのこ」をセットでいただきました。お出汁が美味しくて、Y嬢も感動〜〜〜♪よかったね、久しぶりに関西のはんなりおうどんが食べられて!

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■ 仁王門うね乃
住所:京都市左京区新丸太町41
電話:075-751-1188
時間:11:45~14:30(L.O14:00)・17:30~22:00(L.O21:30)
定休日:木曜日
URL:http://www.odashi.com/udon/

 

食後にはY嬢初めて勝野邸ご訪問。着物部屋でわちゃわちゃ着物談義して、一服してから灼熱の街中へ繰り出します。

着物でぜひ訪れたい場所「 河井寛次郎記念館 」@清水五条坂下へ。

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河井寛次郎氏の素晴らしい陶芸作品について、河井寛次郎氏の自邸であった記念館の建物についてなど、いろいろ談義しつつ、ゆっくり2時間ほどかけて拝見しました。何度行っても素敵な空間。(*受付で名前/連絡先/目的を書くと写真撮影可能です。)

河井寛次郎記念館 のお写真はこちら → ★★★

■ 河井寛次郎記念館
住所:京都市東山区五条坂鐘鋳町569
電話:075-561-3585
時間:10:00〜17:00(入館受付16:30まで)
定休日:月曜日(祝日は開館、翌日休館)
URL:http://www.kanjiro.jp/

 

河井寛次郎記念館 を堪能した後は、素敵な和の空間をY嬢にご紹介したく、五条坂下から徒歩で祇園南の「 ZEN CAFE + Kagizen Gift Shop 」へ。

Y嬢は、「特製くずもち」+温かい煎茶のセット。お煎茶の湯のみがかわいいの。表がライオンさん、裏が寅さんのイラスト。このゆるさがたまりません。作家さんの作品かな?後日お店の人に確認しよう。

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勝野は、季節のお菓子「冷やし汁粉」+冷煎茶のセット。冷やし汁粉は、下にミルク羹といちじくが入っている不思議で美味なるデザートでした!

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■ ZEN CAFE + Kagizen Gift Shop
住所:京都市東山区祇園町南側570-210
電話:075-533-8686
時間:Cafe 11:00〜18:00(*予約不可)
   Shop 10:00〜18:00
定休日:月曜日(祝祭日は営業、翌日休)
URL:http://www.kagizen.com/

 

次へ続きます…★★★

 

2014.07.20. 京都お散歩日記 – coffee books さんさか

夕方から京都八百一への買い出しと、カフェ&珈琲店の新規開拓を兼ねてお散歩。
前々から行きたくて臨時休業で振られ続けている東洞院通夷川の「鳥の木珈琲」へ行くも、なんと定休日!せや、定休日が最近変更になったのをチェックし忘れてた!

ということで、まだ未開拓の間之町通り御池上ル・自家焙煎さんさか ネルドリップ珈琲と本とへ。

築年数の浅いマンションの一階にある、小さな小さなお店です。御池通からすぐ北へ上がったところなんですけれど、うっかり通り過ぎてしまうくらい。

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インテリアは、西側に面する窓越しの、本棚の隙間から漏れる日差しがとてもいい雰囲気。店内は本を読むなど静かに過ごすための空間なので、禁煙+パソコン禁止(キーボードの音がうるさいから)です。おしゃべりしに行くより、一人でゆっくりと過ごしたい方にもってこいの空間です。

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お腹空いていたので、さんさか名物のチキンカレー を食べようと思っていたのに、売・切・れ!!!

仕方がないので、シンプルにトーストと珈琲をいただきます。
アイスコーヒーは作り置きせず淹れたての濃いコーヒーを容器のまま氷水で間接冷却。珈琲が薄まらず、味・香り・キレを封じ込めたこだわりの淹れ方、とのこと。

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ネルドリップ珈琲、オリジナル深煎りブレンドを90ccで。タンザニアベース。柑橘系の爽やかな香りとコクのある豊かな味わい。アンティークの器が可愛い。

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シンプルなトースト。バターのこんがりした香ばしい風味に、優しい味わいの自家製リンゴジャム。

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静かでとても可愛らしいお店。またお散歩の際に立ち寄ってみたいと思います。次回は、必ずやカレーを!

 

■ さんさか ネルドリップ珈琲と本と
住所:京都市中京区間之町通御池上ル高田町500
電話:075-241-2710
時間:9:00〜18:00
定休日:木曜日
URL:http://d.hatena.ne.jp/sansaka/

 

2014.07.16. 京都お散歩日記 – 祇園祭 宵山 2

かき氷探訪 の後、バスで今出川まで出て地下鉄で四条烏丸へ。昨日観れなかった屏風祭の会場・重要文化財「杉本家住宅」へ。江戸時代から続く豪商の京町家、ファサードの間口の大きさがすごいです!「杉本家住宅」の内部は全面撮影禁止のためお写真は無し。(一部でもいいから撮らせてくれよ〜)

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「杉本家住宅」の敷地内のスペースに展示してある、伯牙山(はくがやま)の鉾飾りを拝見。

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綾小路新町通を下がり、前日の宵宵山の日 に観ていない山鉾を見学。

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船鉾(ふねぼこ)。(後祭で復活の大船鉾とは違う)
船鉾は初めて間近に拝見したのですが、一番好きかも!?

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他の四角い鉾と違い、船の形状なので京町家の街並から実際にいまにもこぎ出しそうな迫力ある形状、鉾飾りの豪快さと豪華絢爛さ。めっちゃカッコいい!

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海にちなんで、全体に龍と波をモチーフにしたデザインが各所に施されています。龍の刺繍が施された飾り幕。どんだけ立体!

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船鉾の後側。

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船の舵を模した部分は、漆塗りに総螺鈿!

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船鉾は、鉾見学もできるのですが、1時間待ちのすごい行列で諦めました。来年チャレンジします!

 

岩戸山(いわとやま)

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ペルシャ絨毯の鉾飾りや、鳳凰柄の縁飾りで、岩戸山もカッコいいですー。お囃子方のみなさんがカメラ目線で演奏してくださるのもステキ。

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大きな山鉾もいいですが、人混みを避けて廻る裏通りの山鉾も素敵なものがたくさんあるのだ、と実感した今年の祇園祭。めちゃめちゃ堪能できました!
しかし、今年もまた巡行を観ていない(人混みすごそうで毎年行かずして諦めてしまっている…)ので、来年は山鉾巡行をぜひ間近に観てみたいと思います。

 

次へ続きます…★★★