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カテゴリー : 京都お散歩日記

京都の楽しい街歩きをご紹介。

2016.01.03. 京都お散歩日記01 上賀茂神社

1月3日。今年のお正月は晴天が続き、暖かくて、とても過ごしやすいですね。三が日のうちにお正月らしい華やかな着物を着てお出かけしたく、初めて 上賀茂神社 (賀茂別雷神社:かもわけいかづちじんじゃ)へ行って参りました。

 

■ 上賀茂神社 http://www.kamigamojinja.jp/

近いようで遠い、なかなか京都にいても足が伸ばせずにいました。せっかくのお正月ですし、年始三日目で人も少なくなっているでしょうから、と昨年式年遷宮を終えたばかりの世界遺産である 上賀茂神社 へ。

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入り口の朱塗りの「一ノ鳥居」。

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「一ノ鳥居」から進んで、芝生の広場には「御所舎」(重要文化財)。

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「二ノ鳥居」

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「二ノ鳥居」をくぐりまして「細殿」(重要文化財)。「細殿」の前には、美しい円錐形の砂のオブジェ「立砂」があります。賀茂別雷神が降臨したといわれる「神山」(こうやま)をかたどり、神を招く憑代(よりしろ)の役割を果たしています。そのため、立砂の頂点には神が降臨する際の目印として、常緑樹の松葉が立てられています。

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「細殿」の右奥に「舞殿(橋殿)」(重要文化財)。橋の形をした舞殿はとても珍しいですね。橋を見立てた欄干がとても美しいです。

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「舞殿(橋殿)」の右横には「土屋」(重要文化財)。四方を結界にして何かの儀式に使うパーゴラ状の建築です。下は白砂が美しく、建物の奥に見える小川「ならの小川」が清々しく。

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朱塗りの「楼門」と手前にある「玉橋」(どちらも重要文化財)。

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「楼門」を抜け、「本殿」(国宝)へ入っていきます。

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「本殿」「権殿」は残念ながら撮影禁止。「本殿」の横には「権殿」がくっついて建物が続く、文久3年(1863年)に造替された平安時代の建築様式「三間社流造(さんげんしゃながれづくり)」という珍しい建築様式。今回は「本殿」の撮影はできませんでしたが、予約すれば内部見学が可能なようですので、次回は予約して参拝してみたいと思います。

 

「本殿」を参拝した後は、八咫烏(やたがらす)おみくじ!かわいい!!!

<賀茂氏の始祖・賀茂建角身命(かもたけつねのみこと)が、初代神武天皇が東征にて大和の国(現在の奈良県)あたりに入られる際、八咫烏の姿となり一行を無事に導いた>と伝えられています。参拝者の将来を良い方向へ導くことを祈る、神の使い八咫烏のおみくじです。

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おみくじは「大吉」!やったね!

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八坂さんでのおみくじ「中吉」に続くご啓示みたいな内容で、「守りの姿勢も大切だが、おもいきりエネルギーを放出するも良い時。やりたいことがあるならば、真面目に考え、積極的に出て幸運あり。」と。積極的になれるよう、はい、頑張ります!

 

上賀茂神社 は京都が都になる前から造営され1300年以上と歴史が古く、洗練された佇まいの下鴨神社とは違い、“ 自然の力=何かを感じる ” 場所 でした。夜は何か生霊みたいなのがうようよ出てきそうで、ちょっぴり怖い感じがしました。

芝生の広場大きな枝垂桜が何本かあります。桜の季節がとても美しいと思いますので、春に再訪したいと思います。

 

次へ続きます。★★★

 

2016.01.02. 京都お散歩日記 初詣

1月2日。年賀状を急がなくては〜、とせっせと書きまくりました。例年と同じく300枚くらいでしょうか、手が疲れたので半分はパソコンでお一人ずつにメッセージを。夕方から年賀状をゆうゆう窓口で出すべくお出かけ。

 

■ sinamo http://www.sinamo.co.jp/

三条東洞院通・中京郵便局までの道すがら通りかかった「sinamo」(インテリアデザイン:森田恭通氏)に京都造形芸術大学の4年生Y君(森田恭通マニア/4月から何と森田恭通氏のデザイン事務所 GLAMOROUS へ!森田さんを超えるまで歯を食い縛って頑張れ〜!)がアルバイトに入っているのを発見。数年ぶりに「sinamo」でお食事することにしました。

 

牛トリッパのレッド煮込み ワインにピッタリ!

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黒トリフのシンプル・オムレツ 優しいお味。

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本日のパスタ 茄子のジェノベーゼ チーズとトマトソースが茄子と良く合って。

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牛肉バラ肉のラグーソース 生パッパルデッレ(手打平麺パスタ)

手打ち麺がシコシコ+濃厚なソースとでとても美味しい!

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どれもカフェというよりもレストランのきちんとしたお料理レベル。ワインも多種置いているし、二条寺町すぐだし、3月にY君が卒業するまでにまた伺いたいと思います。

 

sinamo」のインテリア。

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素敵でしょう!ほとんどオープン当時のまま、17年間オーナーさんが愛し続け、何も変えずに使ってくださっています。これは本当にデザイナー冥利に尽きます。塗装やクロスが傷んできてはいても、傷んだ部分だけ手直しすれば、このままのデザインであと10年はいけます。幸せな気持ちになれる素敵なお店です。

 

■おぜんざい用の餡子買い出し

郵便局で年賀状の手続きを終了して、ほっ。お年始に開いているお店探訪へぷらぷらとお散歩へ。お正月の錦市場を冷やかしたり、藤井大丸の地下で美味しそうな京都丹波産小豆の餡子(缶詰)と丹波産のきな粉を買ったり。

 

■ 御多福珈琲 http://tabelog.com/kyoto/A2601/A260201/26004565/

そして年末年始には必ず伺う「御多福珈琲」@四条寺町・藤井大丸東へお年始のご挨拶に。いつも温かく迎えてくださるマスターご夫妻にほっこり。

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お正月限定のコーヒー「コロンビア」とウィンナコーヒーとプリンを。

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今度は着物で伺いますね〜。

 

■初詣

御多福珈琲」で一服の後は、ついでに初詣。夜の初詣には 八坂さん へ。24時間オープンの珍しい神社。毎年初詣に参拝させていただいています。屋台もたくさん出ていて賑わっていますが、二日目の夜だからか、全然混んでいなくて余裕でゆっくり参拝できました。

八坂神社 http://www.yasaka-jinja.or.jp/

八坂さん と言えば、お約束の朱塗りの西楼門

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本堂にて参拝。

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おみくじは「半吉」

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チャンス到来の時運を敏感に感知して、時運を思い切って掴んで第一歩を踏み出せ、人にもどんどん会いに行け、とのご啓示。考えていることはあっても、いつも尻込みばっかりで、タイムリーにチェレンジできていないですからね、確かに。今年は積極的に頑張ります!

 

八坂さん の後はお決まりのコースで、祇園白川の 辰已神社 へ。

辰已神社 http://www.kyotofukoh.jp/report830.html

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辰已神社 芸事の神様なのですが、今は何も芸事は習っていないのですが、デザインを精進していけるように祈願。可愛らしい神社なので、祇園白川を通る度にお参りしています。いいことあるかな〜?今年は何か芸事を習い始められるかな〜?それも自分の意識次第ですよね。これから終生まで身につけられる芸事を何かスタートできるよう、頑張ります!

 

2016.01.01. 京都お散歩日記 ご近所で新年満腹の儀

2015年の大晦日から2016年元日に日付が変わってすぐに真夜中散歩へ。年賀状の製作中(汗)ですが、お腹がとても空いたので、大晦日深夜〜元旦に開けていらっしゃるご近所飲食店へ、新年のご挨拶回りにと繰り出しました。(*雨のため残念ながら洋服よ。)

 

■ 京うどん「仁王門 うね乃

まずは最もご近所である、老舗お出汁屋さんが母体の京うどん「仁王門 うね乃さんへ24時過ぎに入店。ラストオーダーまであと少しでギリギリセーフ。

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京うどん「仁王門 うね乃」 http://www.odashi.com/
*お年始は1月5日(火)からです。

 

メニューは きつねうどん のみ。炊き込み御飯とお稲荷さんもありましたが、次のお店もあるので、シンプルに きつねうどん のみをいただきました。短冊切りのお揚げさんにたっぷりの九条ネギにウマウマのお出汁。真夜中に新年初めての温かい優しいおうどんは、身体に染み入ります。

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オーナーさんもちょうどいらっしゃって新年のご挨拶ができ、キッチンに立つ大岩綾子女史の魅力的な笑顔に迎えられ、本当に嬉しい、大好きなお店です。

年末に宮内庁御用達「本田味噌本店さんで年に一樽しか仕込まない特別なお正月用味噌「大吟醸 西京白味噌」をいただいたので、そのお味噌でお雑煮を作るための美味しい お出汁パック を「仁王門 うね乃さんで入手でき、新年早々大満足!!!

 

 

■ おばんざい・らーめん「門扇 御池店

お次は、深夜族 Love the Life には欠かせない、超美人女将のいる、おばんざい・らーめん「門扇 御池店へ25時過ぎに入店。2016年最初のお客様になれたようです。

 

おばんざい・らーめん「門扇 御池店」
http://monsen-taisyo.com/tenpo/oike/oike_obanzai.html
*お年始は1月7日(木)からです。

 

もろきゅう

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鶏の唐揚げ ここの唐揚げ、軟らかくて、美味しいの!

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おでん 鶏がらスープでトロトロに煮込まれて。

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酒粕ラーメン(冬春季限定) この冬お初にいただきます。
鶏がらスープに伏見の酒蔵から届く酒粕と京都の西京白味噌を練り込んだ、ポタージュスープのような、コクあり濃厚かつ食べやすい優しいスープがウマウマです。最初はそのままで、二杯目はチーズを、三杯目は辛味ニラを添えて三度味わうの。

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そして、雨にも降られて寒いので、満腹になったので神社にはお参りせずに家に帰る…。そんな元旦、ま、いっか。初詣は三が日のうちどっかでね!

 

2015.11.14. 人形劇と落語

東京時代からのお友達である、俳優・演出家である 大谷賢治郎 氏が大阪の人形劇団の演出を手掛けられた公演が京都であると聞き、初めての人形劇公演に行ってきました。

劇団は、大阪住之江区南加賀屋を拠点に活動する「人形劇団クラルテ」。
以前テレビでこの人形劇団を知り、とても魅力的な人形に興味を持っていたのです。それが 大谷賢治郎 氏の演出ですから、何があっても行きたくて。

公演名は「有頂天家族」。 http://uchoten-kazoku.tumblr.com/
原作は 森見登美彦 氏による日本の 小説 で、たぬきの家族が主人公の物語。

千年の都・京都。ここでは古来より、人に化けた狸と天狗が、人間に紛れて暮らしていた。
糺ノ森に住む狸の名門・下鴨家の父であり、狸界の頭領「偽右衛門」でもあった総一郎はある年の瀬、人間たちに狸鍋にされ、帰らぬ狸となってしまった。
遺された息子たち「下鴨四兄弟」の三男で「面白く生きる」がモットーの矢三郎と、それを取りまく狸と天狗と人間たちの奇妙で多彩なキャラクターが繰り広げる奇想天外なコメディドラマ。
父の死に秘められた真実とは? そして長男・矢一郎は次期「偽右衛門」になれるのか?

最近ではTVアニメーションにもなっているそうです。 http://uchoten-anime.com/

 

入場前に 大谷賢治郎 氏と久しぶりの再会。記念写真をパチリ!

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東京時代に公演を拝見しに行って以来8年ぶりくらいでしょうか。お元気そうで(相変わらず男前!)お会いできてとても嬉しかったです。

最近ではご自身が主宰の劇団「Company ma(カンパニー”マ”)」を立ち上げられ、東京を中心に活動されています。とても素敵な演出をされますので、東京の方はぜひ機会がありましたらよろしくお願いいたします。

 

ロビーでは公演ポスターの原画展も。採用された原画以外にも公募で集まった秀作がたくさん展示されていました。

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公演終了後には、ロビーで人形と人形を操っている俳優さんが一堂にお客様をお見送りしてくださいました。

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舞台を客席から見ているだけではわかりませんでしたが、思った以上に大きな木彫りの人形です。この人形が行う早着替え、頭・手足の全ての動きの操作、台詞言い回しの全てをお一人で行われるのです。人形を動かしながら感情を込めた演劇を同時に行うなんて、劇団員さんたちすごいです!一つの人形を三人で遣う文楽人形とは大きく異なりますね。

子供の頃に何度か学校公演で観たことがある人形劇を今でもおぼろげながら覚えています。とても怖かったり楽しかったり、子供の感受性にはとてもいいと思うのです。お子様をお持ちのみなさま、機会を作ってぜひ大阪の公演に足を運んでみてはいかがでしょうか?

 

終演後、夜には京都造形芸術大学・春秋座 での 立川志の輔 独演会へ。

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 演目
・開口一番:「元犬」立川志のぽん
・一席目 :「ディアファミリー」立川志の輔
・一席目 :「柳田格之進」立川志の輔

 

馬鹿馬鹿しい「ディアファミリー」に抱腹絶倒、「柳田格之進」で涙涙に。久しぶりの 立川志の輔 師匠の落語、とても素晴らしかったです。

 

開場前の空き時間には食事をとるべく、Love the Life がデザインしたカフェへ行ってみました。

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休日に一般のお客様が 春秋座 の観劇前に利用されるのを初めて見たのですが、なんとなんとすごい人数の方が利用してくださっています。デザイナーとしてはこういうのが一番嬉しいのです。カフェをリニューアルして本当に良かったな。

 

春秋座 では、歌舞伎・狂言・能・日本舞踊・落語などの伝統芸能から、現代ダンス・演劇まで多岐にわたる公演が開催されています。見やすく小さめの箱で、とても良い劇場(歌舞伎の時は花道もできます)です。ご観劇の際には、ぜひLove the Life がデザインしたカフェを見てやってくださいませ。

 

芸能を満喫した、素敵な秋の一日でした。

 

2015.11.10. 草喰 なかひがし11月席

草喰 なかひがし」11月のお席に行ってまいりました。京都に移住してお友達にご紹介いただいて以来、5カ月ごとに楽しみにお伺いしています。

 

予約時間よりも早く銀閣寺道に到着したので、近くのお初のカフェ「BEN’S cafe」で時間つぶし。銀閣寺道近辺にはあまり良いカフェを知らなかったのですが、ここは夜も遅くまでやっているし、コーヒーも美味しいし、銀閣寺界隈散策の時や待ち合わせにとてもいいかも〜。

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草喰 なかひがし http://www.soujiki-nakahigashi.co.jp/

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開店時間の18時にはカウンター席のお客様も揃い、一気に手際よくお料理が盛り付けられていきます。

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11月に入り、秋の景色を感じるお料理の数々。

毎回「うわぁ〜」と驚嘆する、美しい八寸から始まります。

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なれ鮨とぶどう酒でお口直し。

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竃の土鍋で炊きたてのご飯 “ 煮えばな ” を。

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ご飯の付け合わせ。

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デザートは完熟の柿と鬼灯!柿の小枝に見立てたものはチョコレート。

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毎回毎回、目も口も心も感動!今回もたいへん美味しゅうございました!

次回は4月、春のお席はどんな景色になるか、とても楽しみです。

 

2015.11.04. 京都お散歩日記 若冲天井画と琳派展@京博

信行寺 伊藤若冲天井画 特別公開

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伊藤若冲(1716~1800)最晩年の作品である天井画が、ウチからすぐ近所のお寺「信行寺」@東山仁王門で特別公開中(初公開/状態を保善するため二度と公開しないかもしれないという噂)という情報を聞き、開門時間1時間前から並び拝観してきました。

前日の午後にもY嬢と一緒に混み具合確認でお寺の前まで行ってみましたが、激混みで2時間待ちくらいの長蛇の列。どんどん大型観光バスで乗りつけてくる団体客も来るし、これは平日であっても開門時間前に並ぶしかないな、と。開門して3番目のグループで拝見することができ、並んだ時間も40分くらいで済みました。

お寺の本堂は小さなスペースですが、天井画は若冲らしい花の描写・構図が特徴的で、素晴らしい状態で残っておりました。但し今回の特別公開で日光も入り乾燥したため、一部の天井画に割れが生じているそうで、今後は公開されないかもしれないとのこと。貴重な機会に拝観でき幸いでした。

内部は撮影禁止のため、天井画の詳細は下記のウェブサイトでご覧ください。

http://www.asahi.com/and_M/interest/SDI2015100538801.html

 

琳派誕生400年記念「琳派 京(みやこ)を彩る」展@京都国立博物館

「信行寺」の後は、琳派誕生400年記念「琳派 京(みやこ)を彩る」展@京都国立博物館へ。開館1時間後くらいに到着。平日なのに、すでに80分待ちの長蛇の列。私たちの後からもどんどん列は伸び、最大120分待ちくらいは行きそう。お天気も良く気持ちがいい日なので、頑張って並び待ちます。建物に近づいてやっとか!?と思ったら、建物内部にも行列が…。

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今回の展覧会で重要な作品は、まず「重文/鶴下絵三十六歌仙和歌巻 部分 本阿弥光悦書・俵屋宗達下絵」全巻、全長13.56メートル初公開!素晴らしかったです!印刷物やテレビではわからない、俵屋宗達のリズミカルで大胆な鶴の描写と金泥の濃淡、本阿弥光悦と楽しい自由な書、端から端までしっかりと観てきました。

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そして、最大の注目は「風神雷神図屏風」俵屋宗達筆・尾形光琳筆・酒井抱一筆、揃い踏み!(公開は〜11月8日まで)3つの国宝・重文の「風神雷神図屏風」が一堂に観られる機会は二度とないかもしれません。コの字型に配置された三作品、近づいたり離れたりしながら何度も見直してきました。それぞれに個性があって素敵なのですが、やっぱり俵屋宗達筆が一番好きですね。

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尾形光琳・尾形乾山による作品群も素晴らしかったです。尾形乾山については、同時期開催の「MIHO MUSEUM所蔵 琳派のやきもの 乾山」展@細見美術館も拝見していたので、より深く理解できました。

会場では人がすごいのもあるけれど、全作品をじっくり観たので4時間かかりました。くったくた。(笑)

 

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お腹も空いたので、efish @清水五条大橋西へ。

秋の葉が散る木々の間、鴨川の東対岸からefishを撮影。

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efishデザイン関係の人ならよくご存知ですよね。プロダクトデザイナー・西堀晋さんの運営するカフェです。お料理も美味しいし、いつ来てもいいお店です。

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京都市下京区木屋町通り五条下ル西橋詰町798-1
TEL:075-361-3069
時間:10:00-22:00 無休(*年末年始を除く)

2015.11.03. 京都お散歩日記 Y嬢と琳派展@京都近美

久しぶりに東京から滋賀県へご帰省されている着物友達・Y嬢と京都でお会いすることができました。なかなかY嬢とは着物で集う機会は持てませんが、ご帰省の度にお声かけてくれる、年下ですけれどとても素敵なお友達です。

「東京では味わえない出汁の美味しいおうどんが食べたい」とのリクエストにより、うね乃 でおうどんランチ。Y嬢とは二度目の来訪。最近人気で混みますゆえ、事前にもちろん予約。(*予約は開店時間のみ受付)

肉うどん(九条葱たっぷり)

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ランチの後のお茶タイムには ラヴァチュール でタルトタタンを。Y嬢、大学時代は京都で過ごしていたはずなのに、なぜか来たことがなく、憧れのタルトタタン初体験となりました。

タルトタタン(ヨーグルト添え) いつも美味しいです〜!

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オペラ(チョコレートケーキ)

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東京への新幹線の時間が夕方のためY嬢とはお茶してお別れし、その後はせっかく岡崎に来たので、琳派400年記念「琳派イメージ」展@京都国立近代美術館へ。

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江戸時代の琳派作品から、近代・現代の琳派に影響された作品まで盛りだくさんで、なかなか見ごたえのある内容でした。近いうちに「琳派 京(みやこ)を彩る」展@京都国立博物館の方も行かなくては!

11月に入っても暖かい日が続きます。紅葉がどうなるか心配であります…。

2015.02.08. 京のお散歩日記「虎屋菓寮」「はな」

立川志らく独演会@京都 から、京のお散歩へ。

 

 ■ 虎屋菓寮京都一乗寺店

志らく師匠独演会終演後は、同日開催の柳家喬太郎師匠独演会@京都<夜の部>へ行くお友達と会うため、急ぎ足で 虎屋菓寮京都一条店 へ。

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いつ来ても大好きな建築&インテリア!(建築設計:内藤廣建築設計事務所 )

東京時代からのお友達で、ウチの元浅草アトリエで開催していた「商空間インテリアデザイン史レクチャー/元浅草勉強会」に何回も参加してくださったご縁から(&落語繋がりで他のお友達となぜか繋がっていた!)。今年東京から大阪へ移住され、関西でお会いするのはお久しぶり。変わらずお元気そうで、落語に建築にデザインに食に、短時間だけれどいろんなことがお話しできて、とてもうれしかったです。

虎屋菓寮 でいただいたものはコチラ。

粟餅。

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粟餅は、京都でもなかなか食べられるお店がないのです。京都では三条河原町の「梅園」でいただけますが、餡が少々砂糖甘すぎる。虎屋菓寮 の粟餅は、さすがに、美味し!!!餡の甘味をかなり抑えめに、餡のきめ細やかでまろやかな越し具合、素材の風味豊かな上品な味わい。うん、やっぱり虎屋菓寮のレベル高し!個人的には大好きです。

 

本日の上生菓子とお煎茶のセット。

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上生菓子は、きんとん製「木の花」

“ 紅白に染め分けたそぼろで、咲き誇る梅を表しています きんとん製の中には小倉餡を入れておつくりしました ” 

上品な味わいと、可愛らしいビジュアルで、日本の季節を表す上生菓子って、ほんとステキ。

小一時間おしゃべりの後は、柳家喬太郎師匠独演会の会場である京都府民ホール・アルティへ。そこでもう一人、落語会の余りチケット募集でお手を挙げてくださったお着物友達さんに引き継ぎ、解散。

 

■ 虎屋菓寮京都一乗寺店
住所:京都市上京区一条通烏丸西入
電話:075-441-3113
時間:10:00~18:00(L.O. 17:30)
定休日:元日のみ(*他はウェブサイトにて)
URL:http://www.toraya-group.co.jp/

 

■ 料理処「はな」

今出川から徒歩で帰路につきつつ、お腹が空いたのと新年にまだ一度も訪問していなかったのでご挨拶がてら、お夕食に近所の大好きなお店「 料理処 はな 」@冷泉川端へ。

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お床のお花は、松・万年青・万両と、お正月のお花がステキな花瓶に生け込みされていました。

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ヤギのいただいた、本日のグラスワイン「BERTANI」。とてもフルーティーで爽やかな味わい。呑めない勝野も好きな味。ああ…呑めたらなぁ…。

 

いただいたお料理。

無農薬の上賀茂の春菊と金時人参椎茸 松の実 白和え

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真鱈白子と牡蠣 大根 白味噌仕立て

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北琵琶湖の川海老と菊菜のかき揚げ

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沖縄産豚バラの塩焼き 皮をカリカリに焼いたボルケッタ風ローズマリー

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パスタ 濃厚なゴルゴンゾーラチーズ フィットチーネ

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コーヒー

デザート あまか(岩城島産柑橘)のカタラーナ

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この、「あまか(岩城島産柑橘)のカタラーナ」最高!めっちゃ美味しい!

はぁ、どれも溜め息の出る美味しさ。どれもこれも美味しゅうございました!

 

料理処 はな
住所:京都市左京区川端二条上る新生州町104番地 リヴァク鴨川Ⅱ2F
電話:075-751-5757
時間:17:00〜23:00
定休日:水曜日
URL:http://ryouridocoro-hana.com/

 

2015.02.08. 立川志らく独演会@京都

着物で落語。年に一回京都で開催される、立川志らく 独演会@ 京都芸術センター へ。

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■ 京都芸術センター

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京都芸術センター は明治2年に建てられた「 旧・明倫小学校 」を再利用し、2000年に 京都芸術センター としてスタート。現在は演劇、アート、伝統芸能など、様々な芸術活動の拠点となっています。建物全体には昭和初期に行われた大改装でアールデコのデザインがたくさん施され、大正ロマンを感じるかわいらしい雰囲気が現在でも残っています。教室の床も無垢のフローリングにオイル塗装(懐かしいオイルの香りがします)。談話室なっている一般の方が利用できる教室も、机も椅子も昭和の木工家具のまま。曲げ加工がエレガントな階段の手すりも木。至る所に昔のままのなつかしい姿が残っています。一階には教室を再利用したカフェ「 前田珈琲明倫店 」も入っていますので、京都散策の足休めに、一般の方もご利用いただけます。

落語会の会場は、2階の講堂。

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ここも天井や柱型のモールディングなど、アールデコのディテールが残り、とても素敵な雰囲気です。残念なのは、後でつけられた天井の家庭的なシャンデリア。それも白色蛍光灯サ−クライン!「なんで、どういう思考回路でソレを選ぶかな?田舎の家のダッサイ応接間かっ!?」って突っ込みまくりたくなります。コレは速攻撤去すべき。照明は舞台用照明がしっかり設置されているので、これらの照明器具はすべて無くても照度は十分取れているので。

 

■ 落語

さて、落語の話ね。

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立川志らく 師匠、さすがに、お・も・し・ろ・いっ!!!

まくら話から大爆笑の連続!柳家喬太郎師匠との関わりから、いろんな噺家の悪口から物真似から、酒呑み呑んだくれの話から一席目「親子酒」への流れ。聴いた人は絶対に終演後に日本酒が呑みたくなるねぇ。塩辛をアテに日本酒が呑みたいぞー!(下戸だから一口も呑めないけれど)

二席目は「柳田格之進」。バッサリ余計な要素を削ぎ落とした構成で衝撃的!登場人物を淡々と演じることで、繊細な人の心の内面を描き出し、最後は感動しまくり号泣。久しぶりに落語で号泣したな。ああ、やっぱり志らく師匠はすごいわ!

 

開口一番 立川がじら「道灌」

一席目  立川志らく「親子酒」

二席目  立川志らく「柳田格之進」

 

同じ日開催@京都の 柳家喬太郎 師匠の落語会もすごかったらしい。志らく師匠と喬太郎師匠は大学の同窓生で、同じ落研だったんですって。志らく師匠が4年早く立川流に入門したので、兄さんになるのね。お互いにいじくりあって、切磋琢磨して、いい関係だな。

 

■ 勝野の着物コーディネート

雨模様だったので、着物はCMYK格子柄ウール着物+レモンイエロータイシルク半幅帯。

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帯締めはスカイブルーグラデーション三分紐(ゑり正)+うさぎの帯留め。

足元は黒下駄、黒足袋。下駄の歯がかなりちびてきて、歩きにくくなってきました。そろそろ新調せなあかんかな。黒下駄(雨下駄兼用)はよく履くので、一年に一回くらい新調しています。鼻緒は万能な白鼻緒+赤ツボ。歯の裏にはゴム無しを愛用しています。ゴムがある方がよくマンホールや石の上で滑ってしまうので、めっちゃ怖いんですよ。一回小雨の日に思い切り道路の石畳で転んでから恐怖。下駄を雨の日に履く場合は、ゴム無しをおすすめします。

会場では着物ひとり。京都なのにな、いつも落語会で着物の人ってめっちゃ少ないのです。なんだかなー。もっと普段着に着物を着ましょう!

 

落語会が跳ねた後、京の散歩はまた続きます。続きはこちら…☆☆☆

(昨年からキモノ記事が滞っていますね。いっぱいネタはあるんです。そのうち、少しずつアップしていきますね〜。)

 

2015年 京の元日

2015年の京の元日は、白銀の世界に染まりつつあります。お昼頃から降り始め、2時間程であっという間に真っ白になってきましたよ〜。これでは晴れ着の着物を着られないので、初詣はあきらめて、お家にこもってお仕事しましょ。

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夜になっても積もり続けます。明日の朝にはどれだけ積もるんでしょう〜♪

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(*近所の風情のない写真ですみません!)